『428~封鎖された渋谷で~』感想
公式サイト
実写版サウンドノベルというと、すぐ『街』を思い出してしまうのですが、実際『街』も『かまいたちの夜』もまともに遊んだことがありません。
チュンソフトのソフト遊んだことが無いわけではないんでしょうが、どうも、このメーカーの代名詞であるサウンドノベルって縁が薄くて…自分で作っておいてなんだよという感じですが。
実写版というだけあって、2次元と違って逆に入り込めなかったら嫌だなあと思っていたのですが、まあそんな心配もなくそれぞれ大変顔が濃くて(笑)楽しめました。
内容はなんだろう、笑いありサスペンスありのサウンドノベルで、純粋な推理ものとしても楽しかったですし、それと全く関係のない笑いありで非常に面白かったです。
■加納編
刑事なんですが、彼がどうのというよりは、彼にほだされる周囲のおっさん、外人、同僚たちが可愛くてたまらない話でした。もうなんだよ、この馬鹿な熱血漢にみんなメロメロかよ!
恋人のお父さんとは最終的にツーカーだし、CIAから来たジャックは「これ以上馬鹿な奴を見ると私は日本人が好きになってしまう」=私は加納が大好きです。と、彼がいないところでマジ告白! けええええ可愛いいいいい!
同僚も結婚したばかりのおとぼけさんで、それでも加納が好きでもうね! フー!
実際の謎に気づいたり、渋谷を恐怖から救うべく一番貧乏くじを引いてあたふたするのは彼の役目ですが、その分メリハリがきいていて面白かったです。
■亜智編
真っ白な服を着た清楚な女の子、ひとみちゃんをひたすら守る今時の男の子。喧嘩強くて、チームから抜けたんだけど、その仲間たちのことも気になっていて、それでもとにかく女の子一番で、女の子大好きで脳内の妄想は昭和の香りがするという純朴青年。
謎には遠くても最終的には刑事というくくりがなくても、自分たちの住む町を救うというかっけえ少年です。ただし、妄想が過ぎる。
■大沢編
他の連中が基本的に自由人(笑)なせいか、ダウナー系を一気に引き受ける気の毒なお父さん。マリアとひとみのことを心配しつつ、己の アイデンティティにも悩みつつ、浮気してる奥さんとの関係や信じていた部下の裏切りに翻弄されつつ、自分の開発したウィルス兵器に顔を青ざめつつ、コロンボみたいなポケットにバナナを忍ばせている猿顔の刑事に延々つきまとわれるという、気の毒さここに極まれり、というった具合。
個人的には最後が一番キッツイ。傍で見ている分にはいいけど、実際そばにいられたら殴ってる。
彼はまあ、今までやってきたことの清算ったらそうなんですが、それにしても周囲が黒すぎるので、一番気の毒な印象でした。
■御法川編
謎からてんでかけ離れたところで、ひたすら周囲にはた迷惑を振りまきつつ、一度引き受けたことは絶対にやるぜ、殴られても蹴られてもかまうもんかの暴走フリーライター。
顔はユースケサンタマリア。
しかし、後輩や取材した人間には情をつくすために、何気に若い女の子の受けがいいという、ある意味一番ネオロマしている登場人物。
まあ、ひたすら全力投球で仕事ができて、後輩の面倒も厳しいけれど非常にいい、っていうのは確かにもてるだろう。好みだ。
こういう男に尽くす女が多いのはわからないでもない。
謎から遠いようで近い。全ての事件に首突っ込んでる割には真相に遠いという立ち位置なわりには、物語に勢いがあるのでぐいぐい読ませる。基本的に周囲を振り回しているようで、一番振り回されているのは彼。
■タマ編
着ぐるみで始まり、果たしてその実体は、という人物。個人的に中身(笑)はすぐにわかったので驚きは無く。
ひたすらバイト先の上司であるなすびに振り回されているその話のテンポや、ポジティブな天然である、タマの個性が楽しい話。個人的にはずっとかぶっていても構わないくらいだった(話進まないよ)。
他にも、チャートを進めると出てくるルートがあったり、クリア後のおまけがこれ普通に遊んでいてどうやって気づいたんですか? というものまで山ほどあります。私はエコ吉ルートまで進んで力尽きました…。
基本的な物語も、しっかりどんでん返しがありますし、トゥルーエンドに至るまでの選択肢も納得がいくもの(ちゃんと、その選択肢を選ぶことに理由がある。選択の結果進むルートが同じであっても、そのとき選んだ心境によって結果が違うというか)なので、クリアして「やりきったー!」感が強く味わえます。
クリア後、鈴音ルートでお約束の話を味わって大泣きし、カナンルートで「凄く…きのこです…」とかなり遠い目になりました。
いや、本当にカナンルート、最初から最後まで月姫FATEでした。
文章といい、オチといい。
いつ、英霊たちが現れて詠唱始めるんじゃないかとドキドキした。好みの問題は別として浮いてた正直。
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実写版サウンドノベルというと、すぐ『街』を思い出してしまうのですが、実際『街』も『かまいたちの夜』もまともに遊んだことがありません。
チュンソフトのソフト遊んだことが無いわけではないんでしょうが、どうも、このメーカーの代名詞であるサウンドノベルって縁が薄くて…自分で作っておいてなんだよという感じですが。
実写版というだけあって、2次元と違って逆に入り込めなかったら嫌だなあと思っていたのですが、まあそんな心配もなくそれぞれ大変顔が濃くて(笑)楽しめました。
内容はなんだろう、笑いありサスペンスありのサウンドノベルで、純粋な推理ものとしても楽しかったですし、それと全く関係のない笑いありで非常に面白かったです。
■加納編
刑事なんですが、彼がどうのというよりは、彼にほだされる周囲のおっさん、外人、同僚たちが可愛くてたまらない話でした。もうなんだよ、この馬鹿な熱血漢にみんなメロメロかよ!
恋人のお父さんとは最終的にツーカーだし、CIAから来たジャックは「これ以上馬鹿な奴を見ると私は日本人が好きになってしまう」=私は加納が大好きです。と、彼がいないところでマジ告白! けええええ可愛いいいいい!
同僚も結婚したばかりのおとぼけさんで、それでも加納が好きでもうね! フー!
実際の謎に気づいたり、渋谷を恐怖から救うべく一番貧乏くじを引いてあたふたするのは彼の役目ですが、その分メリハリがきいていて面白かったです。
■亜智編
真っ白な服を着た清楚な女の子、ひとみちゃんをひたすら守る今時の男の子。喧嘩強くて、チームから抜けたんだけど、その仲間たちのことも気になっていて、それでもとにかく女の子一番で、女の子大好きで脳内の妄想は昭和の香りがするという純朴青年。
謎には遠くても最終的には刑事というくくりがなくても、自分たちの住む町を救うというかっけえ少年です。ただし、妄想が過ぎる。
■大沢編
他の連中が基本的に自由人(笑)なせいか、ダウナー系を一気に引き受ける気の毒なお父さん。マリアとひとみのことを心配しつつ、己の アイデンティティにも悩みつつ、浮気してる奥さんとの関係や信じていた部下の裏切りに翻弄されつつ、自分の開発したウィルス兵器に顔を青ざめつつ、コロンボみたいなポケットにバナナを忍ばせている猿顔の刑事に延々つきまとわれるという、気の毒さここに極まれり、というった具合。
個人的には最後が一番キッツイ。傍で見ている分にはいいけど、実際そばにいられたら殴ってる。
彼はまあ、今までやってきたことの清算ったらそうなんですが、それにしても周囲が黒すぎるので、一番気の毒な印象でした。
■御法川編
謎からてんでかけ離れたところで、ひたすら周囲にはた迷惑を振りまきつつ、一度引き受けたことは絶対にやるぜ、殴られても蹴られてもかまうもんかの暴走フリーライター。
顔はユースケサンタマリア。
しかし、後輩や取材した人間には情をつくすために、何気に若い女の子の受けがいいという、ある意味一番ネオロマしている登場人物。
まあ、ひたすら全力投球で仕事ができて、後輩の面倒も厳しいけれど非常にいい、っていうのは確かにもてるだろう。好みだ。
こういう男に尽くす女が多いのはわからないでもない。
謎から遠いようで近い。全ての事件に首突っ込んでる割には真相に遠いという立ち位置なわりには、物語に勢いがあるのでぐいぐい読ませる。基本的に周囲を振り回しているようで、一番振り回されているのは彼。
■タマ編
着ぐるみで始まり、果たしてその実体は、という人物。個人的に中身(笑)はすぐにわかったので驚きは無く。
ひたすらバイト先の上司であるなすびに振り回されているその話のテンポや、ポジティブな天然である、タマの個性が楽しい話。個人的にはずっとかぶっていても構わないくらいだった(話進まないよ)。
他にも、チャートを進めると出てくるルートがあったり、クリア後のおまけがこれ普通に遊んでいてどうやって気づいたんですか? というものまで山ほどあります。私はエコ吉ルートまで進んで力尽きました…。
基本的な物語も、しっかりどんでん返しがありますし、トゥルーエンドに至るまでの選択肢も納得がいくもの(ちゃんと、その選択肢を選ぶことに理由がある。選択の結果進むルートが同じであっても、そのとき選んだ心境によって結果が違うというか)なので、クリアして「やりきったー!」感が強く味わえます。
クリア後、鈴音ルートでお約束の話を味わって大泣きし、カナンルートで「凄く…きのこです…」とかなり遠い目になりました。
いや、本当にカナンルート、最初から最後まで月姫FATEでした。
文章といい、オチといい。
いつ、英霊たちが現れて詠唱始めるんじゃないかとドキドキした。好みの問題は別として浮いてた正直。
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