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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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ゴーストハント12巻
いよいよ最終巻だったのですが、これはやっぱり一つ前の巻と同時発刊するか、ボリュームアップして出した方がよかったんじゃないかなあ。
ほぼ説明文というか解説に特化していて、これはちょっと漫画としての評価できかねる感じでした。
私はアニメから入ったのですが、アニメが個人的には凄く面白かったので、最終巻(話ではない)に向けて説明を読んでいるだけ、っていうのはちょっと勿体無い印象が強かったです。
この前の巻で教えてもらった(ありがとうございました)、ぼーさんの独鈷の事とかも、結局この12巻で説明されてるわけでもないし。
ただ、最後の最後までナルが本気でいけ好かない奴だったのは、キャラ造詣として見習わねばと真剣に思いました。
あいつ、マジで嫌な奴だぜ本気で。(苦笑)
キャラとしては大人で大人なぼーさんが一押しですが、まいちゃんは彼と普通にいい感じになってよかったなあと思いました。
エピソードとしては綾子さんが活躍したあの話が個人的には好きでした。 PK能力もいいですが、人智では到達できない力を「お借りする」っていう感覚がなんか好きなので。




フィギュアの話。
『カーニバルオンアイス』行ってきました。
行ってきたというよりは、たどり着くまでに死ぬかと思ったというくらい体調絶不調で、今回わざわざ遠方からいらしてくださった水瀬さんには最初から最後まで迷惑のかけ通しでした。
リンパ腺が久しぶりに腫れて、朝一で医者にかかって、「薬飲んで治らなかったら耳鼻科に行ってね」と軽く言われたときは「今お前が治せ医者ならば!」とふらふらな体中から怨念が吹き出そうになりましたが。


フィギュアの感想としては、福井で見たアイスショーよりお堅い印象でした。
福井の『ファンタジーオンアイス』は最初から最後までショーしかないし、選手たちもショーを見せにきてくれているのに対し、今回はやはりジャパンオープンという公式戦に照準を合わせて、そしてそれが終わった後にショーがあるという布陣なせいか、緊張感があふれていたと申しましょうか。
こうなるとやっぱり、公式戦を見たかったなあと思うんですが、それはテレビで帰宅後見られた(ニジンスキー…)ので、涙を呑むことにします。ああでもやっぱり緊張感のある公式戦も見てみたいなあ。
会場が『さいたまスーパーアリーナ』という、スーパーにデカい会場だったのですが、お客さん満員でした。二階席なんて絶対選手豆粒ですよね。オペラグラス必須ですよ。
すぐに電光掲示板に名前紹介が出たり、プレイバックが流れたりと会場の設備活用満載で、大きい会場ならではといったところでしょうか。
ちょっと不満だったのが、選手が演技が終わって退場するときすぐに暗転してしまうところでしょうか。あれ、ちゃんと最後まで去っていくの映して欲しかったなあ。
そうすれば、ちゃんと最後礼をしてくれたりとか、次の人とタッチしたりとか、細かいところ凄く楽しめるのに。勿体無い。
あとアンコールにはちょっと驚きましたね。別に最初から長いVerでやってくれればよかったのでは? と思ったり。大トリの人だけにアンコールがあるのではなく、主要選手に全員アンコールおねだりがあるのがちょっとしつこかったというか。
素直に一回こっきりの素晴らしい演技を見せてもらってそれでいいのにというか。


選手の演技は、ミハル君の若々しさと、リッポン君のキレのある演技に脱帽でした。演技の完成度がちょっと違う。
こうして見ると羽生君はもうちょっと頑張ってもらわないといかんですねえ。若い子は短い期間で大バケする可能性もあるのでそれに期待したいところですが、スタミナだけは日々の積み重ねだからなあ。
ペアの、川口さんとスミルノフさんの演技は何か胸を打つものがありましてちょっと涙ぐんでしまいました。
こう、頑張ってる感があふれてまして。頑張ってる感っていうのはそれが前面に出てちゃ意味ないだろとも思うんですが、その上でエンターテイナーである二人に感動しちゃったというか。
女性陣が凄く良くて、サーシャ・コーエンのショー的な演技は最高だったし、ロシェット兄…いえ、ロシェットさんも肉体キレキレでかっこよかったです。
プルシェンコは背中だし、最後はへそどころか胸まで出して、最終的にはセンターで一人スポットライトを浴びてEDという、わかってやがるオチをもらっていたので満足です。


水瀬さんともたくさんお話をさせていただきまして、個人的には非常に得るものが大きくて嬉しかったです。
同年代で、自分とは違う仕事をしていて、社会人で趣味活動も私が関わった事のないもので、と、ないないづくしの私の中で凄く刺激的な時間になりました。
「四十はあっという間」とか「遥か5の話題は心が荒むどころか本気で泣けてくるので忘れよう」とか「皆が好きな茂は4かもしれないが密かに2の茂は萌える」とか「華ヤカの衣装チェンジは反則だ」とか「ランビエールは福井で回りすぎていたので是非一度は見てみてください」とか、そういう話をしたんですがあまりに興奮して話していたので、自分の記憶に自信がありません。 何かやらかしている可能性も…ある…。
本当にありがとうございました。人生観含めて楽しい時間をすごさせていただいて感謝しております!
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『華ヤカ哉、我ガ一族』公式サイト



発売後時間経過しておりますので、特別ネタバレには配慮しておりません。




・システム
結構かったるいです。
基本一周一人がデフォルト仕様なのは致し方ないとしても、せっかく充実しているアイテム集めや、コンプのご褒美を阻む基本的なシステムの弱さはちょっと目につきます。
移動速度がまず草花コンプをしないとできなかったり(そんなものは初めから速くしてくれ)、場所部屋移動の際に、いちいち丸ボタンを押さないとできなかったり(隣接した時点で勝手に移動先に飛んでくれ)とか。
アイテムを集めよう、おまけ的なゲームである依頼をクリアしようとなると、とにかく縦横無尽に町を往復しなければならなくなるのですが、そのMAPが無意味に広大だったり、違う扉(使用人寄宿舎)から出てきたはずなのに同じ場所(本宅一階)にワープされる謎な屋敷の構造だったり。
しかも、アイテムコンプには特定のキャラクターの好感度が必須(屋敷内の扉の鍵がもらえないため)とか、せっかく充実させてくれているおまけ的な要素に、自分で弊害を持ってきている感じです。なんでこんな勿体無いことするのか。
おまけ要素は別にぶっ飛ばせば済む話なのでしょうし、やるもやらないも勝手なのはわかるんですが、作り手として「やれるように作ってある」のであったら、それを「やってもらう」側のプレイヤーにストレスを感じさせない作りにするのは当たり前のような気がするんですよね。
どうしてもその部分で弱い部分を見つけてしまうと「やりたい人がやっているんだからこれくらい」みたいな態度に思えてしまって、ちょっとなんだかなあと思いました。

あとなんでしょう、最初の頃お母さんズの声がオフにできないんですが、これ私だけなんでしょうか。
データインストールしたせいなのか、二週目だからなのかはわかりませんが、一週目でオフにする選択肢そのものがなかったのは間違いないので、一体どうなっているのかちょっと気になります。 後根本的なところなんですが、うーん、どうしてもPSPだとじーじー読み込むのが本当に気になるんですよね。
読み込んでると画面と音声にどうしても誤差が出るし。
データインストールしても正直何処が早くなったのかよくわかりません。
既読スキップで、選択肢後もスキップ機能が続くのは素晴らしいです。初めから読む気がないためのスキップなので、選択肢後また機能を選ぶことすら面倒だったりするので。

後イベントとしては、一週間単位で進むのですが、個別ルートに入ってもその前の共通ルートであったとしても、一週間に一度ちゃんとイベントを持ってくるのは大したものです。やっぱり飽きてきますしね、延々パラメーター上げるだけでは。
ただその分、リプレイに時間が非常にかかるのは痛し痒しといったところでしょうか。
股がけできない、依頼などのミニゲームを無視しても結構な時間がかかります。一週間のパラメーター上げもチビキャラの動きがゆっくりだったりする(Rボタンで多少は速くなる)ので、時間がかかるのがちょっとなあ。
個人的には一瞬で過ぎ去ってもいいくらいの間なんですが、こういうのに時間を必ずとるのは、その部分が「ゲーム性」に関わってくるからなんでしょうかね。

・絵
好みはあるかもしれませんが、大変キレイです。
魔法少女かと思うほどにそれぞれが衣装チェンジしてくれます。さすが六兄弟。さすが金持ち。
正装に、和装に、それぞれの仕事着や普段着など、いちいちまあ立ち絵がころころ変わるので、超満足です。
特に、進のサスペンダー、超萌えました。
長男もサスペンダーしてるんですけど、進は普段着でサスペンダー仕様なのがたまりませんでした。あいついちいち立ち絵のバリエーションがずるいよな!
スチルもキレイですが画面が暗い? のか絵柄のせいなのか細部まで読み取れないような印象が強いです。線がぼんやりしているというか。
あと、若干別人も何人かいるというかスチルによっても差がある印象は強いです。
立ち絵のレベルがとても高いので、その分スチルで存しているのかもしれませんね。


以下、キャラ感想。


・正
とにかくダントツで言動が可愛い長男。
バスローブに前髪ありで出てきた瞬間に、「イメチェンすぎる…どうなってんだ」と仰天しました。
全く陰険な様子はなく、ちょっとなんかあればすぐにいいリアクションをしてくれて、いつも進とは別方向で被害をこうむっている苦労性は見ていて素直で楽しいです。進は素直というか付き合っているだけなのに対し、長男全力投球というか。
主人公に対しても雇用主としてわりと当たり前のことを言っておりますし、当たりは非常に真っ当に思えました。他の連中の個性が振り切れいているだけに、ある種常識人な長男は、それだけで優遇されているなあというのがよくわかります。
「ならば長男としてお前が使用人として仕事ができるよう協力してやろう」
とかねえ。こういい意味で人の上に立つ教育されてるなあというか。結果として「この恩は仕事で示せ」とかかっこいいなあ。
はるちゃんに対して、わりとお兄さん的な立場で接してくれるので、博覧会に行ってはるちゃんが寝てしまっても、
「未婚の男女がこんなふうに一緒にいるなんて一昔前では考えられない」
とかぶつぶつ言いつつも、
「五分だけ寝かせておいてやるか………」
「むにゃむにゃ………」
「………十分にしてやる」
おっとこいつはゲロ甘だぜ!
で、他の使用人にやっかまれるはるちゃんをかばったたえちゃん(「私はここに仕事に来てるの。仲良しになるためじゃないの」痺れるぜたえちゃん!)のせいで落ち込むはるちゃんに対して、
「主が使用人のことを把握していなくてどうする? 話してみろ」
といってくれた挙句、その足で嫌がらせをしていた使用人にカツを入れて、たえちゃんに
「今後も仕事に励め」
とか言っちゃう正が本気で男前でなんだか泣きそうになった私は病気でしょうか。
いや、だってこういう頼りがいがあるのって本気で泣きたくならないか!? はるちゃんを庇うのは多分に私情が入っちゃうから微妙だとしても、それこそただの使用人であるたえちゃんに対しても、がっつりと「仕事」がちゃんとできるように取り計らってくれるなんて、そうないよ! 上に立つものの鏡だよ! 泣ける!
私は正を落としたいんじゃなく、正みたいな男の下で働きたいなー。他の会社の連中を見る限りかなり人望もありそうだし、率先して自分で先陣きって働いてるしなー。

「私は主でお前は使用人だ。だが互いに理解しあいたいと思う」
とかさあ! あまりに真っ当に男前なんでびっくりだよ!

最後も兄弟仲よくオチで、かなり強引でしたがまあいいんじゃないかと。
個人的には別に彼の生き様を「立てる」ためにはるちゃんがいたわけじゃないから、縁談云々は全部いらないとは思うけどねえ。普通に縁談は受けるけど即当主になって離婚してお前とも結婚する、でいいじゃんっつうか。

最後の方で、とらわれのはるちゃんを助けるために奔走して、帰ってきたはるちゃんをハグとか、禿げ萌えました。こう、相手の迷惑顧みない馬鹿力ハグってすげえ萌える。


・勇
誕生日プレゼントがかたつむりだったのは、嫌がらせなのでしょうか。多分そうだな。
やたらに可愛くてロマンチストな次男坊は、他のルートで徹頭徹尾オチ役に使われているのが泣けますが、萌えます。なんだかんだで、主人公のダンスの練習に付き合ってあげようとしてくれたりと、世話焼きの本領発揮。
花火イベントも探しにきた挙句に、頭に手をやって花火を見せたり、「俺の足が速いのであればお前が先に歩け!」とか言いつつ「遅い!」ときたもんだ。でも結局主人公が転ぶのでため息をついて並んで歩くっていうのがたまりませんな。お兄ちゃんと妹って感じで。
縁談を断る過程もあまりにまともなので、逆に「えっ、これって正か進の役割じゃないの?」と呆然としてしまう始末でした。
中身がドSというより、普通に向上心のある人間は優遇するって感じなので、別に使用人であろうと懸命な奴は応援するっていう感じがちょっと理想の上司っぽくてなんだか悔しい。
しかしこのルートだとたえちゃん可哀相だなあ。というか、勇がたえちゃんに対して酷すぎるんだよ。だったら素直にはるちゃんに興味があるから、たえちゃんにはちゃんと「理想の主人」として接しないと。比べて物足りないとかどうのとか言っちゃあ、それはちょっとなあ。
使用人頭の千富までも「専属が駄目じゃなく、たえが合わなかった」とかとてつもなく酷いこと言ってるし…。それこそ使用人って合うとか合わないとか関係あるのかよ…。普通の社会人ならともかく、使用される側に求められるのは有能であるかどうかだけだろ…。
それ以外は、勇はわりとフツーの人でした。
専属になってから、「貴様俺の専属であることを忘れたか!? 貴様は俺のためだけに尽くせと言ったであろうが!」とか無茶言うなばりの独占欲丸出し加減も可愛いですしね。
勇ルートはツンとデレと、主と使用人っていう立場の変化のメリハリがあって、非常に物語として完成されていた感じでよかったです。
お母さんも超素敵だしね。子供のために頭を下げるって中々できないよなあ。
使用人だけど独占したい→独占したいのは特別な人間だからだ→お前を捨ててまでるものに価値はない(跪き告白)、という王道ルートで、甘さもあったのでやっていて楽しかったです。
そして何より、兄弟たちの仲良し感、半端ない。
わかってたけどさあ! お前らの前評判と外れた予期せぬ仲良し設定って、潤いなんだか失敗なんだか判断つきかねるよ!


・茂
享楽的に生きてる男の人の理由って、大体傍で聞いている分には「ハハハ」っていう感じだったりするものですが、この人もそんな感じでした。
どうしても小市民の私は「いやなら自立すりゃいいだろ」と思ってしまうので、父親を憎んだり境遇を憎んだりした挙句、最終的な手段を用いろうとして「できなかった」ところまでは実に現実的に臆病でよかったのに、主人公にすがった挙句「同情はいらない」とか言い放っちゃうお前の思考が好みじゃありません。(長い。苦笑)
よく「同情はいらない」とかありますけど、じゃあ何が欲しいんだよっつーか、現実には同情してもらえるっていうのはどれだけありがたいことかお前はわかってないのだよ。だからそう、同情が不純な感情だみたいな表現すんだよ。
「俺は君に甘えているのかもしれない」甘えてんだよ!
と、この人なんつうかキャラとしては、弱音を吐露するポジションなんでしょうけど、個人的にはなんでもダラダラ垂れ流せばいいってものでもないというか、それを主人公に言うか、独白か、第三者に言うかで随分価値が違ってくると思うので、なんでも主人公に言えばそれで「許される」とか「自分がすっきりする」っていうスタンスの彼はちょっと好みじゃないです。言われたおはるちゃんどうすりゃいいのよ、というか。
というか、謝罪を言えない人間は好みじゃないので。
「甘えているのかもしれない。迷惑かけてごめん」まで言えばまあなんとか(苦笑)。
挙句の果てにさぞ自分はこういう刹那的な生き方しかできないんだとでもいいたげに、誕生日プレゼントを放り投げたときは、27歳にもなって厨二病かてめえ! とマジギレしそうになりました。
「自分でした事だからごめんとは言わない。でも受け取ったって事。それだけ言いたかったんだ」
自分でした事だから自分で謝るんだろうが! 何言ってんだこいつは…五歳の子供だってできるぞてめえ!
逆に謝らないのであれば受け取った報告なんてもってのほかだと思ってしまう私は心が狭いのでしょうか。かもな。
まあこういう人に使えてもらうのに慣れてる人に怒っても仕方がないんでしょうが、こいつの悪いところは使用人じゃなくてもこういうことしただろうな、っていう性格でしょうか。
まあその後の展開一つとっても、互いの心の距離を縮めている過程というよりは、相手の駄々に付き合っているという感じで、この人は人として尊敬できないという印象のまま終わりました。逐一言うことがイライラします。自分にひたってるとしか思えんな。
人格的にアレでも、まだ「使用者」として使用人を上手く使っている、というのであれば割り切って萌えられもしたんでしょうが、こいつは人を使うこともまともにできんのか………。

私はもうこういう性格に「かわいそうに」とかそれこそ同情するには、年を現実的に食いすぎました(苦笑)。一人で勝手に生きろお前は。ていうか可哀相要素も正直全くないよこいつは…! 全部自業自得! 身から出たさび! 自分でまいた種を刈り取ることもしないで、他人に八つ当たりで自分可哀相ってお前もそれ未成年のうちに卒業していて当然だろ!? 私は未成年でも許さないけどね!

もう私は「自分探し」アレルギーでもあるのでしょうか。
この単語が飛び出た瞬間、そいつのことを嫌いになってしまう自信がある…。本当に懸命に生きている人はそんなもんいちいち探さないし、探す暇もないし、探す必要もないんじゃい! そして大概の人はそう生きてるのだよ。それをお前は………。
本当は途中で真剣に嫌いになった(苦笑)のですが、具体的につらつら書いても仕方がないので省きます。結局最後まで浮上する要素何処にもなかったこの人。


・進
顔立ちとしては一番甘い二枚目だと信じて疑わない。髪の毛の微妙な短髪(重要)ウェーブ具合とか! 大体、警察官の制服からしてなんかこう西洋の香り漂うエロさがあるんだもん! 軍服とはまた違ったエロさがあの制服にはあるんだもん! 腕の装飾とかさあ!(細かい)
着こなしからしてサスペンダーを己のものにする姿とか、只者ではないと思わずにはいられません。
兄弟の中では珍しく癒し系で、常にまあまあとフォローする姿に、「こいつ、何かあるな」とすぐ思ってしまうのは過去の遺産が発動しすぎでしょうか。乙女ゲーから離れて久しい私から見てもこいつはある種の匂いがぷんぷんするぜ。
そして、舞踏会での一人称俺に倒れる私。
「相手も退屈だろうし、俺も退屈だ」とかあの低くて渋い声で言われると…!
ちなみに私は声質として進の声が一番好きです。萌える! 七夕イベントでドレスを英国から取り寄せたときの、
「だってさ。………どう? 気に入った?」
では悶絶。結局好みの顔と声であればなんだっていい罠! それこそが乙女ゲー!
ちなみにそのときのはるちゃんの、「なんて素敵な夢!」には爆笑しました。
海水浴イベントでも「自分は何のために来たんでしょう」というはるに対して「ですから、自分と海を歩くためですよ」とかさらっと言っちゃう進…。
わかった、お前女に優しいとかじゃなくて、他の兄弟と比べて圧倒的に女慣れしてるんだよ! 他の連中多かれ少なかれ対人関係全滅なところから開始なんだもん! そりゃ目立つはずだよお前の言動が逆に!
花火をはるちゃんと見ていて、もっと感動をあらわにした方が良いと言われて、
「わ、わあ、すご………」
花火イベント可愛すぎる…! その後「聞こえているじゃないですか!」と逆ギレする進とかももう超可愛い。いいんだよ年下なんだから! 正の物まねとかも逆に超萌えた。
そしてまさかの半裸イベントIN撒き割り。
お、お前惜しげもなくさらけ出すイベントをまさか撒き割りで…! その時のはるちゃんの「どうもありがとうございました。素敵なものまで拝見してしまいまして」にも爆笑。間違いなくはるちゃんとプレイヤーの心が通じ合った瞬間でした………。でも、個人的には普段のサスペンダー胸元ちらりのほうが萌えるけどね!

後半豹変というか元の性格に戻ってからのルートは、微妙ったら微妙なんですが、私が感じている微妙って別に、誰彼優しくできる事は別段悪いことでもなんでもないし、その実他人のことをなんとも思っていなかったとしても、それは全く悪い事ではないと思うからです。
逆に喜怒哀楽激しければ他人に迷惑かけてもいいのかってことになりますし、情が深いからってすべての人間に手を出して泣かせていたりしたら、それはいい人でもなんでもないわけですから。
当人にとっちゃ、他人に関心を持てないことは重要なのかもしれませんが、現実的に別に進がそこまで悩む事ないんじゃないかな~と思ってしまうというか。
どちらにせよ、他人の花嫁奪って逃げるほどの積極性や、「非常識さ」は本来の自分を自覚しようがしまいが、なかったちゅうことなんでしょうな。だからこそ、非常識な行動(殺傷)のときは記憶がないわけですし。
個人的に進ルートではっきりと不足しているのが、他兄弟の事を進むがぎゃふんといわせるシーンがないっつうことですな!(完全に己の好み)
いや、私進ルートで勇が借りてた本をなくしたとか、本気でキレそうになりましたし。
せっかく豹変イベントがあるのであれば、「そうなんですよねえ。警察では的が大きいから胴体を狙うように言われてまして…。今度からは気をつけて頭を狙うようにしますよ」とか、「他人のことはどうでもいいから優しくできたんです。あ、勿論兄さんたちもそれに含まれてまして、だから命が惜しければあまり俺に近づかない方がいいですよ」とか、進にぞっとする五兄弟のイベントとか超見たかったなあ!(それ、ぎゃふんと言わせてるんですか?)
どのルートでも、結構酷い扱いの進がちょっと残念でした。茂なんかは飄々としてる分一目置かれてるっぽいんですが、進はなあ~。

ですが、たえちゃんが可愛かったのでこのルート満足しました。三治とか! くっそうなんだよあのケンカばっかりのかっわいいカップル! 率先的に応援しちゃうねこれは! 主人公の恋なんてどうでもいいよ!

ちなみに立ち絵でも、進のあごに手を当てて考え込む姿が一番好きです。超好み。正のバスローブと同じくらい好み(同じなのか)。


・博
同年代ですし、最初から主人公に対して好意的に接してくれるので別に嫌な気持ちにはなりませんが、所詮は金持ちの甘ったれというところで。
親に留学の手続きをさせられて、家から離れられて嬉しいものの、結局手のひらで踊らされているだけだと荒れる博に、進が一言。
「まるで子供だな。世の中に自分の好きなように生きている人がどれだけいると思ってる? お父さんやお祖父様に束縛された人生は嫌か? だったら一人で生きてみろ。自分で汗水たらして稼ぎ、自分で生活してみろ。まだ学生だから働けないか? だったら学校なんか辞めればいい。そして好きなことをすればいいだろ?」
良くぞ言ってくれた進!
これ、他のルートで他のキャラクターに惚れ直すって、結構普通にアリですね。やっぱり魅力的なキャラクターは主人公「以外」と付き合っていてもかっこいいっていうのがあるとないとでは違います。
ただ叱るだけじゃなく、その後も「好きなことがしたいんじゃなく逆らいたいだけだろ? 焦って決めることはない。何処に言っても自分がしっかりしていればいいんだ」とちゃんとフォローまでしてくれます。偉いよ進…。
博は好きとか嫌いとか以前の前に、人間の感情のすれ違いがあって恋愛描写としては、描き方が秀逸でした。
好きな人に喜んでもらいたい、自分がしたことは喜んでもらえるものだと信じて疑わない博。
身分は違うわ、数ヵ月後にはいない人間と親しくといわれても困るし、もし次に縁談がきたら断れるわけがないし、と色々抱える主人公、という徹底的に「わかりあえない」二人の感情のすれ違いと申しましょうか。
別にどっちが悪いっていうんじゃないんでしょうが、主人公が「会いたいときに会えないし、これ以上親しくなると辛くなる」って言われても、博にはその感情が理解できないわけですよ。鉄壁の自信(無自覚)があるから。
自分は変わらないから相手も変わらないだろう、自分は会いたいのだから相手もそうだろう、っていうあくまで自分本位の考え方しかできない博は、なんかこう、ツンデレポジションの末っ子雅よりもお坊ちゃん気質なんだと思います。他人の気持ちを慮るっていう発想がはなから欠けてるんだな。
まあそれも若さゆえと申しましょうか。悪意から来ていないだけにたちが悪いと申しましょうか。
博自体は別に嫌いじゃないんですが、二人を取り持った喜助が男前過ぎて…!
なんだこのルート。喜助といい進といい、そして雅といい、博以外の奴が輝きすぎだろう!
でも「男なら態度で示さないと! 雅とは踊らせないぞ!」と決意表明をする博はちょっと可愛かったです(笑)
その後逃げて「ずっとやりたかったことができたからね! 手をつなぐ事だよ!」とか、まあなんてそれ青春。
このルートでおまけの『家政婦は見た!』を見てしまい、正の前髪ありバスローブ姿に変な声が出ました。
おおおお前それ私に対する挑戦か!?(また博の話題じゃないという)
EDに至る過程や、オチは非常にキレイでしたがちょっと乙女ゲームとしてはぬるいかなあ。普通の物語ならああいう終わりもいいでしょうが、乙女ゲームはとことん突き詰めてこそだと思うので、好みは分かれるかもしれません。


・雅
最初っからツン全開。デレる気配微塵もない末っ子ですが、意外にキレ者。
現実にいたらしばいてやると思いますが、キャラクターとしては中々デレないので、それはそれで満足です。全く最近の若いもんはデレるのが速すぎて…。
普通に進めていると普通に嫌な奴なので、特別萌えポイントがありません。
「御飯…美味しかったかも。そう、言っといて」
あの人の始めてのデレは、母親に向けてでした。
わかってたけどさ! こういう奴がマザコンなのはさあ!
しかし私の実年齢と照らし合わせると、母親でもおかしくない悲しい現実が。
そうか、だから以前まで興味のなかったショタっ子を最近生暖かい目で見守る事ができるようになったのか………。

その後、唐突にデレる雅。
風邪ひいた主人公の寄宿舎にわざわざ果物を届けにきた挙句、「夜になったら他の兄弟たちも来るだろうから夜になる前に治すように」とか言っちゃってお前………お前さあ!
こういう、決まった事件をきっかけに距離が縮まるっていうのはなかなかいいですな。当人は別になんとも思っていなくても、「あいつが気にかけている奴が気になる」的な関心の持ち方もあるわけで。
その後、雅に慣れてきた主人公が、「はいはい、失礼します」といきなりあしらいなれるのが笑えます。
ダンスパーティーでのちょっとした事故に、正が「あいつ何やってるんだ!? あそこまでするのか!?」と超うろたえていたのが可愛い。お前歳いくつなんだよ。お前が一番純情な反応だったぞ。

このルートだと母親との確執が結構根深いのですが、まあ致し方ないよな。
雅の場合子供だからといって無条件で愛されると思ったうえでの悪態ついて、親に嫌われるのはそりゃそうだろと思います。ショックを受ける方が間違ってる。これに関してだけいえば。 何処の誰が顔を見合わせるたびに侮辱される人間を好きになるかっつー話で。しかもそれこそ使用人でもないのに。自分で自分の首を絞めた結果ですな。
ただまあ雅ルートは雅がキレ者というか、ルートの物語としては非常に灰色なので、恋愛しているという感じじゃないですね。
あくまで、雅のツンデレリアクションを楽しむだけのものという気がします。
というか、雅ルートって話の展開とか、雅の性格設定そのものがキャラゲー超えて秀逸(ただし萌えはしない)な気がしました。
主と使用人の許されざる恋、とかそんなんじゃない次元で色々起こる感じです。ちょっと意外だ。というか別に初めから恋をしようとか、そういう目的のために動いている二人じゃないからな。って、おかしい、乙女ゲームだったはずなのに。
まあ私はいかなる理由があろうとも、癇癪で人の命を平気で殺せとか言っちゃう人間は嫌いです。


主人公に関しては、普通にボケで妄想でたえちゃんとにぎやかにやっている根性のある可愛い娘さん…のときはいいんですが、ルートによってはとんでもなくピュアっ子になってしまうので、それはちょっと好き嫌いが分かれるかもなとは思いました。
基本的には嫌味がない可愛い女の子です。たえちゃんっていう同僚の女の子も超ツンデレで最高に可愛いです。


全体的な物語の共通点として、どうしても最後がダレぎみっていうのはあります。
やはり物語の面白さとしては、使用人である主人公がそれを思い知らされる前半と、妙な感情をもてあます主人が見られる中盤までが勝負でしょうか。
後半の個別ルートに入ると逆に、物語が進んでいるんだかいないんだか、みたいな状況になるので個人的にはちょっと盛り上がりに欠けました。
ゆるぎない主軸がないというか、当主争いも、するしないをすぐ撤回したりするので、そんなにふらふら動かれてもこっちはその当主戦が、「どれだけ凄いか」ということに感情移入できなくなってしまいますし。
挙句の果てには全部オチ投げっぱなしの印象が強い。
どうなるのかなーと思ったらどうにもならずにEDとか。特に後半は、継ぐの継がないの、好きだのどうして好きじゃないのだのの、テーマが繰り返されるだけなので。
親父をどうにかする=オチっていう発想の私が悪いような気もするけど。
結局、それぞれの精神的な自立の話なんでしょうなあ。自分らしく生きる手伝いをこっちがしているというか。
でもこの展開を繰り返す加減というか何も起こらないのに話が進んでいく感は非常に少女漫画だ。「薔薇のために」を読んだ時の印象に近いかも。物語が回るじゃなく自分の感情だけが回っている感じ。
例えば博の問題である「留学するかしないか」で盛り上げておいて結局それはオチに使われないというか。じゃあ別にそれ延々引きずる必要なかったじゃんか、とつっこみをしたくなってしまうんですよね。
そして、結局お前ら主人公の事どうしたいんだよ!? という一言に尽きるのですが。
なんでしょうね、試練を与える存在が全部親父主導なのが駄目なのかな。結局、それに対して誰も明確に「勝利」することができないわけで。親父は何の報いも受けずそれでも生活は続いていく、みたいな。誰も親父をやりこめて去っていくわけじゃないんだものな。親父が自主的に退場するだけであって。そうなると、具体的に何をしたわけでもないけれど精神的には成長しました、っていう目に見えないオチになっちゃうからアレなのかもなあ。
ちょっと上手く説明できませんが、どうももにょもにょした印象が強かったです。

で、隠しキャラをやって確信したのですが、どうしてもこの物語、互いが成長しましょう=距離を起きましょうっていう設定が好きなんですな。
ある意味それはキレイなのでしょうが、なんだろうな、そういうプレイヤーと関係のないところで物語上で年月を置くっていうのって、ちょっとずるい気もするんですよね。そこで描かなきゃいけないはずの物語や、オチを放棄したというか。
その間に重ねられた年月で一度物語をリセットしてその間に何が起きていてもまた起きなくても「不思議じゃない」っていう手段のために、距離を置いて時間を置くっていうのは、あまり多様されると乗り切れないというか。

ただ隠しキャラに関しては当人がはっきりと、「お前と過ごす時間が殺意を薄れさせた。だから一緒にいてくれ」ってはっきり自分から「すごしている時間の大切さ」を明言してくれるので、それはそれで一気に年月が飛んでも構わないんですが。


最後に、大正ロマンの世界観はいいんですが、当初想像していたよりもずっとドロドロ感は薄いし、むしろ兄弟仲良しだしで、腹違いの兄弟の酒池肉林(笑)みたいなものは一切ないので、そういう意味でキレイな乙女向けゲームでした。
まあ、ドロドロ要素前面に出すとコンシューマでは出せねえか(笑)
『シド』にpixivで公開しちたヘタリア漫画をアップしました。内容としては完全に同じものです。
いずれ『大神伝』がやってくるとは思うので、現在それに向けて待機中。
これから仕事ですので、帰宅後『華ヤカ哉、我ガ一族』に関しての感想はアップします。
チケットぴあから、公演紹介のメールがたまに届くのですが、その中にあった『プラレール博』が妙に気になってなりません。
タカラトミー………頑張ってるな………。


先日にアイマス2ショックもそうですが、乙女ゲームでも色々騒然となる事件がありましたね。
でも結局のところ、私がお気に入りのサイトさんが、アイマス2に対して公言していた「楽しみだし、遊びもするけれど、愛着のあるキャラ四人が遊べないのは『嫌です』。この主張は覆さないし、納得するつもりもない」という言い方が一番潔くて好きです。
別に何でもかんでも「応援する」とか「素晴らしい」と主張するだけが「良い」とも思えないので。
良し悪しを別にしても、その発言に筋が通っていて自分のその筋を曲げないという意思表示があれば、その意見が否定側に傾いていたとしても、それはそれでいいと思うのです。
逆に手放しで喜んでいるのなら、勿論それはそれで良いことなのですが、こう無理やり「誉めるところを見つけなくても」いいような気がしたので。
筋が通っているのであれば、自分とその意見が正反対であっても微妙な気持ちにはならないと思うのです。
少なくとも私は別にアイマスファンではない(遊んだ事もない)ですが、そのサイトを管理している方の発言を見て「黙って見守れよファンならば」とか、「どうせ買うならガタガタ言うな」とかそういうことは思いませんでした。
好きだからこそ気に入らないってこともあるでしょうし、好きでもなんでもないけど傍から見てこれは「やり方」としてどうなん? と思う人もいるでしょうから、一概に否定的な意見とひとまとめにはできないでしょうが、まあそれだけ物議をかもし出すような「作り」にしてしまったメーカー側に、火種の原因は正直あるのでしょうから。
まあ、クソゲーオブザイヤーみたいに、
四八のいいところを考えよう→ディスクの裏がきらきらしていてきれい
くらいまで、伝説を作ればこの発売前の騒動もネタの一環として取り上げられるのかもしれませんが、悲鳴含めてメーカー側への意見だってことを真摯に受け止めてもらいたいですよ私は………。

というわけで、『遥かなる時空の中で5』の公式サイトがオープンしてました。
設定として主人公の命を削るというか、最初っから悲劇設定ありのヒロインは王道で凄く好きなんですが。
個人的には早く主人公のビジュアル欲しいなあと思うんですけどね。
史実無視(というか知識もない)してキャラクターの平均年齢が若そうなのがちょっと泣けるな。
こういう、己の好みでおっさんがいいなあとか、少年がいいなあ、とか言えているうちが幸せなんでしょうね。というか、その程度でとどまってくれればどれだけいいかというか。




『天体戦士サンレッド 11巻』
アントキラーと子供のファミレスでの会話が真剣に泣けた。疲れているのだろうか。
中々注文が決められない子供にいらだつ母親。
そこにアントキラーがやってきて物申す。
「こいつは久しぶりの外食でテンション上がってんだよ。メニューなんてすぐ決められるわけねえだろ。どうしてそれを暖かく見守ってやれねえんだよ」
母親がトイレに立った隙に、アントキラーに謝る子供。
「あれから母ちゃんに怒られなかったか?」
「大丈夫です」
「何頼んだんだ?」
「キンキの煮付け御膳です」
「渋いなあお前」
そして、ヘラヘラと笑うアントキラーは遅れてきたモグラ兄弟にいつものようにちょっかいを出すのでした。
泣けるんだけどマジで。

他にも1P漫画とか、ナイトールとサキューンが友達だったとか、ヒーローの横のつながりとかが超可愛くて燃えます。
もう主役のサンレッドがどれだけヒーローとしてイレギュラーなのかと。
いえ、ある意味常識人なのでしょうが。
ナイトールが「いいんですか! レッド先輩が戦ってくれないならブルー先輩のとこ行きますよ! 手加減してくれないからきっと死にますよ俺! いいですよもう、ブルーさんのとこ行きますから!」
「わかったよ、おい待てよ。今俺がボコボコにしてやるから………。ってどんな会話だこれ」
これだけよりぬくとレッドいい人だ………。かよ子さんとお幸せに! つうかかよ子さんいい女過ぎるだろ…。

サンレッドの最新刊が、赤が何処にもいないので、凄くドキドキします。
よもやのナイトマン、もといナイトールとサキューンじゃないか………! 燃える!!





『宇宙兄弟 11巻』
ある程度のネタバレを含みます。自己責任でお願いします。




私にしてはとても珍しい事に、主人公の南波六太ことムッ君が大好きです。
あのモジャモジャがとても愛しい。
何が魅力的ってへこたれないっていうシンプルな姿ですなあ。
この年になるとへこたれる意味もわからない天才よりも、へこたれてへこたれてその上で立ち上がる人物の方が魅力的に思えます。
そして、宇宙飛行士の試験に合格しているくらいだから、基本的なポテンシャルが高いのは当たり前であって、その上で技術畑出身っていうのが超萌える。
技術者っていう言葉の響きからしてもう駄目なんですが(苦笑)こう、失敗を受け流すスキルは大人として持っていて当たり前としても、技術者って失敗から学んで生かせる能力に特化している人たちのことなんじゃないかと。
私はあまりヒビト(弟)とか、宇宙ミッションよりも、地べたで頑張っているムッ君たちを応援したくなるので、今回のバギーを手探りで作る話とか凄く面白かったです。

「モノ作りには、失敗にかける金と労力も必要なんだよ。いい素材を使っているモノが、いいモノとは限らない。だけど、失敗を知って乗り越えたものなら、それはいいものだ」

って、これムッ君そのものじゃんかよ…! 泣ける…!

そのムッ君の発想を見つめる、技術者のピコも次第に信頼を寄せるのですが、このピコのエピソードが悲しいんだ。
パラシュート部門の責任者として、様々な失敗という実験を重ねてきたピコに、責任者は開発会社の変更を言い渡す。
結果、ピコのパラシュートは採用されず、そして、パラシュートは開かなかった。
そして今回の帰還で、初めてピコのパラシュートが採用される。
それに乗るのは、六太の弟のヒビト。
もうドキドキですよ! これは「最終的なオチ」がわかっているその上で、ピコの心情にシンクロしてドキドキするわけです。もう頼むから開いてくれパラシュート。

堅物なビンスと、ピコの少年時代のエピソードも泣けるんだなあ。
仲間と失ったものを得て、少年たちは決意する。

「僕はもう決めたんだ。迷ってる暇なんてない。人生は短いんだ………!」
「ああ、テンションの上がらない事に、パワー使ってる場合じゃねえ………!」

誰も彼もが一つの目的に向かって賢明な話っていうのはいいですね。
現実では恐ろしいまでに、そういう集団はありえないのですが、この漫画はそんな人たちばかりが出てくるので、精神的な意味でも安心して読める印象が強いです。





『アイアムアヒーロー1~4巻』
知り合いに進められて読了。
まあ、知り合いの好みからして、浅野いにおが好きといっている時点で、私とは合わないのは理解していたんですが、なんていうか、これもかという感じでした。
別にリアルな絵柄が嫌いとかそんなことはないのですが、もう少し漫画の絵としてきれいなほうがいいなあ。
例えばリアリティがあるといったって、大友漫画ってあれ少なくとも「顔面」に関してだけ言えば非常に漫画的なわけで(みんな同じ顔)。人体描写がリアルであっても顔が創作的だと読めるんですが、顔面もリアル思考だとちょっときっついんですよね。これはあくまで絵柄に関しての個人的な好みの問題なのですが。望月峯太郎は全く大丈夫だったし。あれはそれほどリアル嗜好でもないか…。谷口ジローも実はきついんだよな…。

単行本で四巻まで一気読みした私から見ても、モノローグが多かったり、日常描写が過度な部分があったりして、これ連載だときついんじゃないでしょうか。「話の進まなさ」が逆にリアルなのかもしれませんし、袋小路に迷い込んだ思考の描写あってこそ、後に控える惨劇に見ている側が耐えられるのでしょうが。これで主人公が全うな常識人だと多分、ただのバイオハザードになっちゃいますしね。
要するに、知り合いは日常の中における非日常が好きなんだなということがわかりました。
これは、設定の上でもそうですが、人物造詣にしてもそうです。というか、主人公が「変」だからこそ、この物語がまだ物語として斬新に読めるというか。ある意味設定漫画じゃなくて、キャラ漫画という印象が強かったです。
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