予約してあるゲームの発売日まで間があったので、なんかこう、攻略本とか使わなくてもよくて、RPGみたいに長くなくて、話が重くなくてみたいなゲームないかなあと思っていた時に、アーカイブスで落とした『牧場物語ハーベストムーン』が、移動だけで日が暮れるというわけのわからない仕様だったことに悲しくなったりしたのですが、何故かランキングに入っていた『マイガーデン』。
現実世界では、ガーデニングには一切興味がありません。
実家の庭が雑草まみれであっても気にしません。むしろ庭なんてなくたっていい。
そんな私ですが、超はまってます。
面白いです。やることいっぱいあって凄く忙しいですが、面白いです。
まず、おばあちゃんの家の庭を借りてガーデニングをやる、主人公のヒロちゃん(女の子)が超可愛い。
ツッコミ上手で、かつ素直。
友達をナンパしようという愛のハンター(自称)に対して、「ああ、リョウシさんですか」「やめたほうがいいと思います。というかやめてください」と、クールに冴えわたるツッコミ。
どんな人間にも基本ローテーションなんですが、そのツッコミがまた上手い!
大体、このヒロちゃんからして設定超謎なんですよ。だって、夏休みだけ利用しておばあちゃん家来てるとかじゃないんですもん。五年間おばあちゃん家の庭仕事をやり続ける、っていう設定って、普通におかしいですよね。もしもし、学校は?
小学生ではなさそうなんですが、高校生でもなさそう。でも精神年齢はOLクラスのヒロちゃんの設定からして、謎ばかりなんですよ。その謎がたまらなく個性。幼い頃に一緒に遊んでくれていたタリナちゃん(隣のお姉ちゃん)が、朝に「学校に行くんだ」と挨拶に来てくれている以上、ヒロちゃんは高校生年齢より下であるのは間違いないわけですよ。だからヒロちゃん学校は?
こうなると、中学校年齢で何らかの理由でおばあちゃん家に来ざるをえなかったと考えて、世界の闇を垣間見てしまうよりも、中学校卒業して高校には行かなかった、と考えるほうがいいような気がしてしまいます。
いや、それともヒロちゃん超天才児で既に大学までの単位を取っているのかもしれん…。あの会話の聡明さを見るに、頭が悪いわけではなく、隣人とパーフェクトコミュニケーションを構築している以上、そっちの理由でドロップアウトしているとは到底考えづらい…。大体、元々超都会に住んでいて、田舎のおばあちゃん家に来ているあたり、何らかの事情を鑑みられずにはいられないんだ…。ヒロちゃん…貴方は一体…。
隣人の皆さんも、全員会話がキレるので、もう庭に姿でも見えようものなら、血眼になって追いかける始末。
このゲームにおける他のキャラクターとの会話は、庭に迷い込んでくるキャラクターにこっちから話しかけなきゃいけないので、とにかく忙しいったらないです。誰も彼も勝手に入ってきて、勝手に出て行くので、一人と話している間にもう一人出て行っちゃうとか、庭の奥で作業していると、入り口が視界から外れているので、庭仕事にばかりかまけているとコミュニケーションが全く取れないとか、とにかく折り合いをつけるのが大変です。だって、庭が雑草でボーボーなのに、いつやってくるかわからない客人を、入り口近くでひたすら待つわけにはいかないじゃないか! まだ庭に入ってきてくれればいいものの、人物によっては柵越しに通り過ぎる姿を捕らえる必要性もあるので、本気で忙しいです。
奥で作業しっぱなしじゃなく、ちょっと作業しては入り口確認、注意は常に入り口へ向けていないと、コミュニケーションマスターにはなれないぜ!
そして時間配分も大事。朝の六時に起きて夜の十時まで庭仕事するのは当たり前! 人があまり来ない明け方と、夜遅くに庭の奥を作業するなどの工夫も当然必要になってきます。
人の出入りが多い午前中とか、昼間はなるべく入り口近くの仕事をする、とかね。ともかく頭脳と体力と時間との戦いです。ポーズをかけないと時間経過は止まらないので。
勿論、住人なんて無視してたっていいんですが、そうなると、オットー・ソウカナさんからホースもらえないからね!
仲良くなれば、会話が面白いだけではなく(この会話のバリエーションも連動していて多いんだこれが)新しいレシピがもらえたり、植物の苗がもらえたり色々恩恵があるのですが、ともかくソウカナ父さんからもらえる水まきホースは必須。
私はタリナちゃんや、カナンさん(トークがとにかくキレる、求職中のお姉さん)を差し置いて、ともかくソウカナさんの姿が見えたら速攻で話かけてました。超かっけえよソウカナさん。
大体このソウカナファミリーって、家族全員萌えで超卑怯。
息子のカイ君は突っ張り小僧で、おなかをすかせて餌付けから始まるラブ。いつも垣根越しにしか出会えない貴方を捕まえるのは至難の業。貴方のためだけに夕方17時になったら、左右どちらから現れてもいいように、入り口で常に待機。その挙句の果てに、柵から遠い向かいの道を歩いてきたのを発見したときには、思わず殺意。その姿を確認した途端、庭の奥の作業に移るわ、と言った挙句。お父さんの柵のペンキ塗り替えイベントかと思いきや、ある日の午後に貴方が塗りに現れたときはその可愛さに目がくらんだ。はけを忘れて明日また来るから何色がいい? 赤? 緑? と聞かれた日にはお前色に染めてくれと心から思った。大体彼はツンデレじゃない。ツンツンもしてないし、デレデレもしない。ただ、口下手でシャイな男の子なのだ。だから親切には親切で返すし、「ちゃんと塗れるの?」と聞いた日にゃ「塗れるよ。当たり前だろ」とちょっとむっとするのだ親の手伝いも出来る何でも屋のなんて可愛い息子。
奥さんのニノさんはもう、典型的なおしゃべりおちゃめな奥さんでこれまた超可愛い。ダイエット商品に弱くて、値引きの赤いシール(この世界の世界観がわからない)が貼られるまでスーパーで待機した挙句、断りきれなくていつも買い物に出れば袋四つ抱えて帰還。冷蔵庫に入りきらなくて困っちゃうけどでも平気。だって、ご主人があのオットーさんだから。
オットーさんは、便利屋じゃないよなんでも屋の主人で、本棚作ったり、ベランダ直したりともかくなんでもやります。「いつも、寒いねえ」「まだまだ、暑いねえ」とのんびりした挨拶を、帽子にオーバーオール姿で言われるともうトキメキが止まらない。そんな貴方は仲良くなってお茶に誘うと、会話は殆どなく、にこにここちらの話を聞いているだけ。それなのに庭仕事に困っていると話すと、水撒きのホースをくれる優しい貴方は、家の前に放置してあった赤い自転車を直して、私にくれる。ありがとうでも自転車って何に使えばいいのオブジェ?
と、まあ、ともかくソウカナ一家はコルレオーネ一家より億倍萌えます。ああ、あんなに萌えの詰まった一家が隣にいるなんてそれだけで生きられそう。
真面目なゲームの内容としましては、とにかく好き勝手に庭を育てる、っていうそれだけの話です。
ただ、育てるには乾燥気味に育てるとか、水多目とか、色々植物によって違います。
植物少なめで、花壇とかアーチとか、装飾的な庭にするもよし、花ではなくハーブだけ植えるもよし。まさに自分の庭として自由に造れます。
私は花壇とかそういう作りに興味がないので、そこかしこに植物を植えまくった挙句、庭ではなく畑になった有様でした。
でも、なんにしろ自由なんだからいいんだ。
PS時代のゲームですので、会話速度が遅いとか、植物の情報閲覧がひたすら面倒とか、色々難はありますが、それを置いておいてもプレイ必須の中毒性があります。
育っていく草花は見ていて本当に楽しいし、個人的に、雑草をむしったときの、『ブチッ』という効果音がとても好み。
この効果音だけでご飯三倍いける。
これ、攻略も色々難しくて、アイテムコンプ(無理)とか、コミュニケーション完璧に行いたいとか思うと、攻略本必須だと思うのですが、何せ昔のソフトだからな…。こういうソフトこそ、攻略本唸るほど欲しいんですが。
今現在、二年目の夏といったところです。五年目までにカイ・ソウカナを落とすことを目標に頑張りたいと思います。
攻略ってわけではないですが、最初のちょっとしたコツとしては、
1・とにかくレンガの花壇は全部撤収して売れ。
結局花壇があるというだけで、レイアウト固定になってしまうので邪魔でしかない。
2・まず一番初めに買うのはベンチだ。
やりたいことと時間はあっても。最初のうちは体力がなくてすぐ寝なきゃいけないはめになってしまう。ベンチを庭に設置すれば、そこで座れば体力が回復するので、4000円貯めて速攻購入して、朝の六時から夜の十時まで庭作業に勤しもう。
3・最初に植えるのはアサガオだ。
ハーブなんて、一年目から植えてもろくに育たないし、収穫できない。手っ取り早く金を稼がないとベンチも買えないし、苗も買えない。なので、お勧めは育てやすくてあっという間に花がいっぱい咲くアサガオ。有り金はたいてアサガオ植えて収穫すれば、夏の時点で一万近くは楽に稼げる。
これだけ稼げば、好きな草花を好きなだけ買えるし、バザーでジャムを購入すれば、出すおやつにも困らない。後は、月に一度おばあちゃんからもらえる500円だけで十分。
4・最初は入り口近くに草花を植える。
おしゃれなレイアウトなんて論外。入り口近くに草花をまとめておかないと、はしからはしの移動だけで一時間とか本気で経過してしまう。庭の奥にばかり植えていたら、住人たちと全く会うことなく一日が平気で終わってしまうので、最初はとにかく入り口近くに固めて、人物とのコミュニケーションを優先すること。レイアウトなんて、後々いくらでも変更できる。今まで育てた草花を引っこ抜いてなかったことにする強い心臓が必要だ。
5・庭の奥に植えるのは、ほったらかしにしていても大丈夫な奴。
庭の奥(家側)は乾燥しやすく、手がかけづらい。なので、乾燥に強い植物(球根類とか)とか、ブドウとかキウイなどがお勧め。雨が降った後の雑草抜きだけ気をつければ後はほっといても大丈夫。間違っても手入れが大変とか、虫がつきやすいハーブなんて植えないこと。
6・レイアウト無視していいのであれば、育て方で固める。
水多目、少なめで庭の真ん中挟んで分けてしまえばいい。そうすれば、水の分量とかいちいち考えずにすむ。
7・春夏よりも、秋冬が圧倒的に忙しい。
春夏は雨が降るので、水やりの手間が省ける。植え替えと草むしりだけやっていればいい。だが、冬はとにかく乾燥するので、水まきが大変。草むしりは体力の続く限りむしってりゃいいが、水やりはじょうろからホースに変わったとしても、絶対に途中で水の補給、という動線が生まれてしまうために、秋冬は夏の二倍は忙しいと思ったほうがいい。春夏で忙しくて手が回らないと、秋冬ではほったらかしになるものも出てくる。ほったらかしになればその分、植物の調子が悪くなったり、虫がついたりするので、また手間がかかって悪循環。
私自身もまだクリアしていないので、どういう結末が待っているのかわかりませんが、ともかく楽しいです。
あまり植物にばかりかまけていると、人物とのコミュニケーションが疎かになるので、その辺の力の入れ具合が問題かなあ。
現実世界では、ガーデニングには一切興味がありません。
実家の庭が雑草まみれであっても気にしません。むしろ庭なんてなくたっていい。
そんな私ですが、超はまってます。
面白いです。やることいっぱいあって凄く忙しいですが、面白いです。
まず、おばあちゃんの家の庭を借りてガーデニングをやる、主人公のヒロちゃん(女の子)が超可愛い。
ツッコミ上手で、かつ素直。
友達をナンパしようという愛のハンター(自称)に対して、「ああ、リョウシさんですか」「やめたほうがいいと思います。というかやめてください」と、クールに冴えわたるツッコミ。
どんな人間にも基本ローテーションなんですが、そのツッコミがまた上手い!
大体、このヒロちゃんからして設定超謎なんですよ。だって、夏休みだけ利用しておばあちゃん家来てるとかじゃないんですもん。五年間おばあちゃん家の庭仕事をやり続ける、っていう設定って、普通におかしいですよね。もしもし、学校は?
小学生ではなさそうなんですが、高校生でもなさそう。でも精神年齢はOLクラスのヒロちゃんの設定からして、謎ばかりなんですよ。その謎がたまらなく個性。幼い頃に一緒に遊んでくれていたタリナちゃん(隣のお姉ちゃん)が、朝に「学校に行くんだ」と挨拶に来てくれている以上、ヒロちゃんは高校生年齢より下であるのは間違いないわけですよ。だからヒロちゃん学校は?
こうなると、中学校年齢で何らかの理由でおばあちゃん家に来ざるをえなかったと考えて、世界の闇を垣間見てしまうよりも、中学校卒業して高校には行かなかった、と考えるほうがいいような気がしてしまいます。
いや、それともヒロちゃん超天才児で既に大学までの単位を取っているのかもしれん…。あの会話の聡明さを見るに、頭が悪いわけではなく、隣人とパーフェクトコミュニケーションを構築している以上、そっちの理由でドロップアウトしているとは到底考えづらい…。大体、元々超都会に住んでいて、田舎のおばあちゃん家に来ているあたり、何らかの事情を鑑みられずにはいられないんだ…。ヒロちゃん…貴方は一体…。
隣人の皆さんも、全員会話がキレるので、もう庭に姿でも見えようものなら、血眼になって追いかける始末。
このゲームにおける他のキャラクターとの会話は、庭に迷い込んでくるキャラクターにこっちから話しかけなきゃいけないので、とにかく忙しいったらないです。誰も彼も勝手に入ってきて、勝手に出て行くので、一人と話している間にもう一人出て行っちゃうとか、庭の奥で作業していると、入り口が視界から外れているので、庭仕事にばかりかまけているとコミュニケーションが全く取れないとか、とにかく折り合いをつけるのが大変です。だって、庭が雑草でボーボーなのに、いつやってくるかわからない客人を、入り口近くでひたすら待つわけにはいかないじゃないか! まだ庭に入ってきてくれればいいものの、人物によっては柵越しに通り過ぎる姿を捕らえる必要性もあるので、本気で忙しいです。
奥で作業しっぱなしじゃなく、ちょっと作業しては入り口確認、注意は常に入り口へ向けていないと、コミュニケーションマスターにはなれないぜ!
そして時間配分も大事。朝の六時に起きて夜の十時まで庭仕事するのは当たり前! 人があまり来ない明け方と、夜遅くに庭の奥を作業するなどの工夫も当然必要になってきます。
人の出入りが多い午前中とか、昼間はなるべく入り口近くの仕事をする、とかね。ともかく頭脳と体力と時間との戦いです。ポーズをかけないと時間経過は止まらないので。
勿論、住人なんて無視してたっていいんですが、そうなると、オットー・ソウカナさんからホースもらえないからね!
仲良くなれば、会話が面白いだけではなく(この会話のバリエーションも連動していて多いんだこれが)新しいレシピがもらえたり、植物の苗がもらえたり色々恩恵があるのですが、ともかくソウカナ父さんからもらえる水まきホースは必須。
私はタリナちゃんや、カナンさん(トークがとにかくキレる、求職中のお姉さん)を差し置いて、ともかくソウカナさんの姿が見えたら速攻で話かけてました。超かっけえよソウカナさん。
大体このソウカナファミリーって、家族全員萌えで超卑怯。
息子のカイ君は突っ張り小僧で、おなかをすかせて餌付けから始まるラブ。いつも垣根越しにしか出会えない貴方を捕まえるのは至難の業。貴方のためだけに夕方17時になったら、左右どちらから現れてもいいように、入り口で常に待機。その挙句の果てに、柵から遠い向かいの道を歩いてきたのを発見したときには、思わず殺意。その姿を確認した途端、庭の奥の作業に移るわ、と言った挙句。お父さんの柵のペンキ塗り替えイベントかと思いきや、ある日の午後に貴方が塗りに現れたときはその可愛さに目がくらんだ。はけを忘れて明日また来るから何色がいい? 赤? 緑? と聞かれた日にはお前色に染めてくれと心から思った。大体彼はツンデレじゃない。ツンツンもしてないし、デレデレもしない。ただ、口下手でシャイな男の子なのだ。だから親切には親切で返すし、「ちゃんと塗れるの?」と聞いた日にゃ「塗れるよ。当たり前だろ」とちょっとむっとするのだ親の手伝いも出来る何でも屋のなんて可愛い息子。
奥さんのニノさんはもう、典型的なおしゃべりおちゃめな奥さんでこれまた超可愛い。ダイエット商品に弱くて、値引きの赤いシール(この世界の世界観がわからない)が貼られるまでスーパーで待機した挙句、断りきれなくていつも買い物に出れば袋四つ抱えて帰還。冷蔵庫に入りきらなくて困っちゃうけどでも平気。だって、ご主人があのオットーさんだから。
オットーさんは、便利屋じゃないよなんでも屋の主人で、本棚作ったり、ベランダ直したりともかくなんでもやります。「いつも、寒いねえ」「まだまだ、暑いねえ」とのんびりした挨拶を、帽子にオーバーオール姿で言われるともうトキメキが止まらない。そんな貴方は仲良くなってお茶に誘うと、会話は殆どなく、にこにここちらの話を聞いているだけ。それなのに庭仕事に困っていると話すと、水撒きのホースをくれる優しい貴方は、家の前に放置してあった赤い自転車を直して、私にくれる。ありがとうでも自転車って何に使えばいいのオブジェ?
と、まあ、ともかくソウカナ一家はコルレオーネ一家より億倍萌えます。ああ、あんなに萌えの詰まった一家が隣にいるなんてそれだけで生きられそう。
真面目なゲームの内容としましては、とにかく好き勝手に庭を育てる、っていうそれだけの話です。
ただ、育てるには乾燥気味に育てるとか、水多目とか、色々植物によって違います。
植物少なめで、花壇とかアーチとか、装飾的な庭にするもよし、花ではなくハーブだけ植えるもよし。まさに自分の庭として自由に造れます。
私は花壇とかそういう作りに興味がないので、そこかしこに植物を植えまくった挙句、庭ではなく畑になった有様でした。
でも、なんにしろ自由なんだからいいんだ。
PS時代のゲームですので、会話速度が遅いとか、植物の情報閲覧がひたすら面倒とか、色々難はありますが、それを置いておいてもプレイ必須の中毒性があります。
育っていく草花は見ていて本当に楽しいし、個人的に、雑草をむしったときの、『ブチッ』という効果音がとても好み。
この効果音だけでご飯三倍いける。
これ、攻略も色々難しくて、アイテムコンプ(無理)とか、コミュニケーション完璧に行いたいとか思うと、攻略本必須だと思うのですが、何せ昔のソフトだからな…。こういうソフトこそ、攻略本唸るほど欲しいんですが。
今現在、二年目の夏といったところです。五年目までにカイ・ソウカナを落とすことを目標に頑張りたいと思います。
攻略ってわけではないですが、最初のちょっとしたコツとしては、
1・とにかくレンガの花壇は全部撤収して売れ。
結局花壇があるというだけで、レイアウト固定になってしまうので邪魔でしかない。
2・まず一番初めに買うのはベンチだ。
やりたいことと時間はあっても。最初のうちは体力がなくてすぐ寝なきゃいけないはめになってしまう。ベンチを庭に設置すれば、そこで座れば体力が回復するので、4000円貯めて速攻購入して、朝の六時から夜の十時まで庭作業に勤しもう。
3・最初に植えるのはアサガオだ。
ハーブなんて、一年目から植えてもろくに育たないし、収穫できない。手っ取り早く金を稼がないとベンチも買えないし、苗も買えない。なので、お勧めは育てやすくてあっという間に花がいっぱい咲くアサガオ。有り金はたいてアサガオ植えて収穫すれば、夏の時点で一万近くは楽に稼げる。
これだけ稼げば、好きな草花を好きなだけ買えるし、バザーでジャムを購入すれば、出すおやつにも困らない。後は、月に一度おばあちゃんからもらえる500円だけで十分。
4・最初は入り口近くに草花を植える。
おしゃれなレイアウトなんて論外。入り口近くに草花をまとめておかないと、はしからはしの移動だけで一時間とか本気で経過してしまう。庭の奥にばかり植えていたら、住人たちと全く会うことなく一日が平気で終わってしまうので、最初はとにかく入り口近くに固めて、人物とのコミュニケーションを優先すること。レイアウトなんて、後々いくらでも変更できる。今まで育てた草花を引っこ抜いてなかったことにする強い心臓が必要だ。
5・庭の奥に植えるのは、ほったらかしにしていても大丈夫な奴。
庭の奥(家側)は乾燥しやすく、手がかけづらい。なので、乾燥に強い植物(球根類とか)とか、ブドウとかキウイなどがお勧め。雨が降った後の雑草抜きだけ気をつければ後はほっといても大丈夫。間違っても手入れが大変とか、虫がつきやすいハーブなんて植えないこと。
6・レイアウト無視していいのであれば、育て方で固める。
水多目、少なめで庭の真ん中挟んで分けてしまえばいい。そうすれば、水の分量とかいちいち考えずにすむ。
7・春夏よりも、秋冬が圧倒的に忙しい。
春夏は雨が降るので、水やりの手間が省ける。植え替えと草むしりだけやっていればいい。だが、冬はとにかく乾燥するので、水まきが大変。草むしりは体力の続く限りむしってりゃいいが、水やりはじょうろからホースに変わったとしても、絶対に途中で水の補給、という動線が生まれてしまうために、秋冬は夏の二倍は忙しいと思ったほうがいい。春夏で忙しくて手が回らないと、秋冬ではほったらかしになるものも出てくる。ほったらかしになればその分、植物の調子が悪くなったり、虫がついたりするので、また手間がかかって悪循環。
私自身もまだクリアしていないので、どういう結末が待っているのかわかりませんが、ともかく楽しいです。
あまり植物にばかりかまけていると、人物とのコミュニケーションが疎かになるので、その辺の力の入れ具合が問題かなあ。
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『小間使いの日記』
この白黒映画をどうしてレンタルしたか、というと、小間使いにブーツをはかせてそのブーツを抱えたまま死ぬというじいさんの姿が見たかったからです。
これもフェティシズムっていうんでしょうねえ。
ブーツをはかせた女ではなく、はかれたブーツに対して執着を持つ、っていうのが業が深いなあ。
他の内容としては、性格が最初から最後まで全くつかめない小間使いと、その時代の上流階級の生活、といったところでしょうか。
登場人物がそれぞれに、誰も彼も愛せないってところが、見所でしょうかねえ。
『隠し砦の三悪人』
黒澤白黒時代劇(基本的に現代モノ、また晩年の作品は見ないので)もここ最近連続で見てきたので、大分耐性がついた感じです。
出てくる役者さんもおなじみの方ばかりなので、さすがに、「あ、あの人知ってる」という顔ぶれ連発でした。
ただ、今回内容に関して、さすがに「飽き」てきしまいました。
内容が、というより黒澤映画独特の長さと申しましょうか。
どの作品も、一つの山に向けて動き出すまでがとても長いんですよね。
1・例えば、埋もれていた金を偶然見つける男二人。
2・他にもないかと、探し回る。
3・結果、見つかる。
という場面があったりすると、過程であるはずのその2がとにかくひたすら長い。
この長さの表現は、どの作品でも総じて同じなので間違いなくこの監督の色なんでしょうが、さすがに同じ監督の作品を連続で見ると、途中で飽きてきてしまいました。
例えばこれも、殺陣のシーンなんかも同じで、とにかく決着がつくまでが長い。
凄く劇的な演出とか、いわゆるハリウッドのアクションシーンみたいに、ビル爆破にタンクローリー転倒にと、長さの中にこちらにとってわかりやすい見せ場があるならともかく、この過程の中に求めているのが完璧なリアリティであるせいか、そういった目をひきつけるものはありません(私にとっては)。
前述した金探しのシーンも、そりゃ確かに、五秒やそこら探し回ったって見つかるわけないだろう、というリアリティの元に作られているのでしょうが、それを言ったら全ての映画中身の時間軸を忠実に再現しなきゃいけなくなっちゃうわけで。
例え五秒で探索シーンが終わっても、役者が疲れた様子だったり、明らかに場面が移動していたら、そりゃこちらは「長時間探したんだな」と理解はできるわけですから。
以前から思ってはいたんですが、そのあたりの尺の取り方が、今回改めてまだるっこしいなあと思ったのでした。
別にこの作品だけに限ったことではないので、完璧に監督の色であると判断した上で、ですが。
後、主演女優が何故かいつもとてもエキセントリック。
これはただ時代がそうだったから、ってだけなんでしょうかねえ。
『七人の侍』も、ヒロインの容姿がお世辞にも村で評判の美人には見えないとか、叫んでばかりで音われしちゃって何を話しているんだかよくわからない、とか思ったんですが、今回は男勝りの姫君っていう役どころなので、いつにもまして凄かったです。
『椿三十郎』は、おっとりヒロインだったのであまり気にならなかったし、『用心棒』とか『赤ひげ』なんかは、杉村春子さん最高の演技だったし。
監督作品において、女性はヒロインとしての役回りで起用されることの方が少ないので、そういう点において「かわいくなくてもいい」というのは前提にあるのかもしれませんね。
今回の作品そのものの内容としては、同じことを繰り返して笑いを取る、っていうわかりやすい内容でした。
三船さん演ずる侍よりも、農民二人が毎回毎回、金をめぐって同じようにいさかいを起こしたり、逃亡したりというスタンダードな流れが楽しめます。
ちなみにレンタルリストに最後に残った作品は、『羅生門』でした。
何故…何故最後にこれをもってくるか、ツタヤ…。
で、『羅生門』も見たんですが、泥臭い殺陣はこれが一番秀逸でした。
誰かを切り殺すんじゃなく、切り殺されないように必死で逃げ回る姿と、それを追うために同じように地べたに這い蹲る男。
奪った男と、奪われた男と、女。
三人が三人とも、自分の自己弁護と名誉のために嘘をつく。
その真実を知っていて、人間不信に陥りそうになる坊主ですが、逆を言えばその真実を否定しようとするだけ、その世界はマトモだよなあ。
見ている側からすると、それぞれの嘘は自己保身のために、至極当然の嘘であって、そういう嘘をつくことが、なんらおかしくないと思ってしまう分、こっちの世界は病んでいるというか。
逆に極限状態になると、ああいうこともあるんじゃね? で済ませてしまえるというか、あんなことがあったって、それでも生きていれば美味しく明日もご飯を食べるんだろうさ、というか。
そのふてぶてしさを、人が信じられないものだと断じる材料にするのはどうかと思うんだなあ。それがあってこそ生きられるというか。
まあ結果的に、生き残って人性を続けられる女が一番強いんだな、というところで話は落ち着きました。
この白黒映画をどうしてレンタルしたか、というと、小間使いにブーツをはかせてそのブーツを抱えたまま死ぬというじいさんの姿が見たかったからです。
これもフェティシズムっていうんでしょうねえ。
ブーツをはかせた女ではなく、はかれたブーツに対して執着を持つ、っていうのが業が深いなあ。
他の内容としては、性格が最初から最後まで全くつかめない小間使いと、その時代の上流階級の生活、といったところでしょうか。
登場人物がそれぞれに、誰も彼も愛せないってところが、見所でしょうかねえ。
『隠し砦の三悪人』
黒澤白黒時代劇(基本的に現代モノ、また晩年の作品は見ないので)もここ最近連続で見てきたので、大分耐性がついた感じです。
出てくる役者さんもおなじみの方ばかりなので、さすがに、「あ、あの人知ってる」という顔ぶれ連発でした。
ただ、今回内容に関して、さすがに「飽き」てきしまいました。
内容が、というより黒澤映画独特の長さと申しましょうか。
どの作品も、一つの山に向けて動き出すまでがとても長いんですよね。
1・例えば、埋もれていた金を偶然見つける男二人。
2・他にもないかと、探し回る。
3・結果、見つかる。
という場面があったりすると、過程であるはずのその2がとにかくひたすら長い。
この長さの表現は、どの作品でも総じて同じなので間違いなくこの監督の色なんでしょうが、さすがに同じ監督の作品を連続で見ると、途中で飽きてきてしまいました。
例えばこれも、殺陣のシーンなんかも同じで、とにかく決着がつくまでが長い。
凄く劇的な演出とか、いわゆるハリウッドのアクションシーンみたいに、ビル爆破にタンクローリー転倒にと、長さの中にこちらにとってわかりやすい見せ場があるならともかく、この過程の中に求めているのが完璧なリアリティであるせいか、そういった目をひきつけるものはありません(私にとっては)。
前述した金探しのシーンも、そりゃ確かに、五秒やそこら探し回ったって見つかるわけないだろう、というリアリティの元に作られているのでしょうが、それを言ったら全ての映画中身の時間軸を忠実に再現しなきゃいけなくなっちゃうわけで。
例え五秒で探索シーンが終わっても、役者が疲れた様子だったり、明らかに場面が移動していたら、そりゃこちらは「長時間探したんだな」と理解はできるわけですから。
以前から思ってはいたんですが、そのあたりの尺の取り方が、今回改めてまだるっこしいなあと思ったのでした。
別にこの作品だけに限ったことではないので、完璧に監督の色であると判断した上で、ですが。
後、主演女優が何故かいつもとてもエキセントリック。
これはただ時代がそうだったから、ってだけなんでしょうかねえ。
『七人の侍』も、ヒロインの容姿がお世辞にも村で評判の美人には見えないとか、叫んでばかりで音われしちゃって何を話しているんだかよくわからない、とか思ったんですが、今回は男勝りの姫君っていう役どころなので、いつにもまして凄かったです。
『椿三十郎』は、おっとりヒロインだったのであまり気にならなかったし、『用心棒』とか『赤ひげ』なんかは、杉村春子さん最高の演技だったし。
監督作品において、女性はヒロインとしての役回りで起用されることの方が少ないので、そういう点において「かわいくなくてもいい」というのは前提にあるのかもしれませんね。
今回の作品そのものの内容としては、同じことを繰り返して笑いを取る、っていうわかりやすい内容でした。
三船さん演ずる侍よりも、農民二人が毎回毎回、金をめぐって同じようにいさかいを起こしたり、逃亡したりというスタンダードな流れが楽しめます。
ちなみにレンタルリストに最後に残った作品は、『羅生門』でした。
何故…何故最後にこれをもってくるか、ツタヤ…。
で、『羅生門』も見たんですが、泥臭い殺陣はこれが一番秀逸でした。
誰かを切り殺すんじゃなく、切り殺されないように必死で逃げ回る姿と、それを追うために同じように地べたに這い蹲る男。
奪った男と、奪われた男と、女。
三人が三人とも、自分の自己弁護と名誉のために嘘をつく。
その真実を知っていて、人間不信に陥りそうになる坊主ですが、逆を言えばその真実を否定しようとするだけ、その世界はマトモだよなあ。
見ている側からすると、それぞれの嘘は自己保身のために、至極当然の嘘であって、そういう嘘をつくことが、なんらおかしくないと思ってしまう分、こっちの世界は病んでいるというか。
逆に極限状態になると、ああいうこともあるんじゃね? で済ませてしまえるというか、あんなことがあったって、それでも生きていれば美味しく明日もご飯を食べるんだろうさ、というか。
そのふてぶてしさを、人が信じられないものだと断じる材料にするのはどうかと思うんだなあ。それがあってこそ生きられるというか。
まあ結果的に、生き残って人性を続けられる女が一番強いんだな、というところで話は落ち着きました。
『そうだったのか! 池上彰の学べるニュース』
がとても面白いのでよく見ます。レギュラーになってくれて嬉しい。
私は元々政治、金融に詳しくないですから、当然勉強になりますし、「こんなの常識だろ」という博識の方も、難しいことを優しく噛み砕いて説明できる凄さを目の当たりにするのはとても勉強になるのではないかと。
本質的に政治的なものが「易しい」わけがなく、それをわかりやすく説明できるって言うのは、頭がいいってことなんだと思うんだ。
で、そこで年金の話とかがありまして、介護の基本給で定年まで働きづめだったとしてももらえる額の少なさといったら舌噛んで死にたいレベルということを改めて知ったので、個人年金にも入っておくべきだろうなあ、と現在検討中です。
例によって職場の人にあれこれ聞いたんですが、主婦層の知識の厚さは恐るべし。
まあ皆さん詳しいのなんのって。伊達に長く生きてませんな。
特に自営業で商売やってた人の、年金や税金の詳しさは半端なかった。
年金の仕組みから、個人年金お勧めの会社まで、とても詳しく教えてくれて、詳しすぎて私の脳が追いつかない始末でした。
基本的に、年金のついでに儲けようと思っているわけではないので、カタイところが無難だろうなあ、と調べてみると、
『JA共済』『アフラック』『東京海上』の三つが上位に上がってくることが多いみたいでした。
JAはともかく、アフラックと東京海上はプラン的には同じような感じです。
アフラックは代理店が近くにあるし、今も医療保険に入っているしなあと思う反面、同じ会社で固めるのもどうかと思うし。
東京海上は母親からして「ガッチガチの会社」と言わしめた保険ですが、代理店が全くないあたり、なんかあった時の対応とかどうなの、とも思うし。
JAに関しては二つとはちょっと質が違うので、一回窓口に行って資料もらってこないと。JAってアレなんだぜ。今時ネットで資料請求もできないんだぜ…。まあ農協だしね…。
母親が「農協に口座があるから電話すればすぐ営業の人が資料持ってくると思うけど」とのことでしたが、そしたらその場で入らなきゃならない雰囲気になっちゃうかもしれないじゃないか。
この三つで検討中ですが、多分共済と残るどっちか一つ入るんじゃないかなあ。
皆様、他にも是非お勧めなどありましたらご教授いただければ非常に嬉しいです。
もう33歳になるんだもんなあ。独り身確実だとして、確実に将来一人で生きる算段を考えなきゃならん。
がとても面白いのでよく見ます。レギュラーになってくれて嬉しい。
私は元々政治、金融に詳しくないですから、当然勉強になりますし、「こんなの常識だろ」という博識の方も、難しいことを優しく噛み砕いて説明できる凄さを目の当たりにするのはとても勉強になるのではないかと。
本質的に政治的なものが「易しい」わけがなく、それをわかりやすく説明できるって言うのは、頭がいいってことなんだと思うんだ。
で、そこで年金の話とかがありまして、介護の基本給で定年まで働きづめだったとしてももらえる額の少なさといったら舌噛んで死にたいレベルということを改めて知ったので、個人年金にも入っておくべきだろうなあ、と現在検討中です。
例によって職場の人にあれこれ聞いたんですが、主婦層の知識の厚さは恐るべし。
まあ皆さん詳しいのなんのって。伊達に長く生きてませんな。
特に自営業で商売やってた人の、年金や税金の詳しさは半端なかった。
年金の仕組みから、個人年金お勧めの会社まで、とても詳しく教えてくれて、詳しすぎて私の脳が追いつかない始末でした。
基本的に、年金のついでに儲けようと思っているわけではないので、カタイところが無難だろうなあ、と調べてみると、
『JA共済』『アフラック』『東京海上』の三つが上位に上がってくることが多いみたいでした。
JAはともかく、アフラックと東京海上はプラン的には同じような感じです。
アフラックは代理店が近くにあるし、今も医療保険に入っているしなあと思う反面、同じ会社で固めるのもどうかと思うし。
東京海上は母親からして「ガッチガチの会社」と言わしめた保険ですが、代理店が全くないあたり、なんかあった時の対応とかどうなの、とも思うし。
JAに関しては二つとはちょっと質が違うので、一回窓口に行って資料もらってこないと。JAってアレなんだぜ。今時ネットで資料請求もできないんだぜ…。まあ農協だしね…。
母親が「農協に口座があるから電話すればすぐ営業の人が資料持ってくると思うけど」とのことでしたが、そしたらその場で入らなきゃならない雰囲気になっちゃうかもしれないじゃないか。
この三つで検討中ですが、多分共済と残るどっちか一つ入るんじゃないかなあ。
皆様、他にも是非お勧めなどありましたらご教授いただければ非常に嬉しいです。
もう33歳になるんだもんなあ。独り身確実だとして、確実に将来一人で生きる算段を考えなきゃならん。
ご無沙汰してます。
以下、身内の生臭い話になりますので、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
祖父の納骨が間近に迫る中、別方向で家がごたごたしてました。
家がというより、弟とごたごたしてました。
私が実家に戻る要因の一つが、弟の体調不良だったのですが、それがまた波があって最近わりと激しかったんですね。
普通の人は、例えば頭が痛いなあとかめまいがするなあ、と思ったら、
「寝不足」「最近疲れている」「運動不足」「生理」「風邪」
とかまあ、こんなことを考えるんじゃないかな、と思うんですが、弟の場合、
「脳腫瘍」「癌」「脳梗塞」「骨肉腫」
と発想が飛んでしまうわけですね。それでそのつど、本気で病院受診して、病名を訴えて検査やら色々するわけですよ。これはわりとよくある話なんで、驚くようなことではないのかもしれませんが、それに付き合う側はそりゃ疲れます。
この時点で、器官性の神経症じゃないかと私なんかは思ってしまうわけですが。
以前にも強く勧めて(その時はまだ実家に戻っていなかった)心療内科を受診したときは、うつ病ではないと診断されていたので、そっちではないんでしょう。
現実的に内臓に異常はなくても、実際症状としては現れてしまうものなので、当人はそりゃ辛いだろうなと思うんですが、かといって精神科の受診はあまりしたくないというのが主張のようで。
弟は私に心配をかけたくないという理由で、母親にばかり病気の愚痴(というかなんというか)をこぼしていたんですが、母親に対してそれがエスカレートして怒鳴ったり、ということが最近ちょっとあったんですね。
それまでわりと落ち着いていたんですが、母親からその話を聞いて、私としても一度弟と対面で話し合わねばならんと思ったわけです。
自分の中でも、母親が防波堤になっていればいいやというずるい考え方があったことも否めないし、弟とは良好な関係を保っていたいから、という自分だけ蚊帳の外で上手い汁を吸う、という立ち位置はとても卑怯だと思ったので、関係が悪くなろうが、嫌われようが、身内としてしなければならないことはすべきだと、発起しました。
で、仕事帰りの弟を捕まえて、私9・5、弟0・5の割合で話し合ったんですが、まあ弟の不機嫌そうな顔ったらなかった。
私に怒鳴るようなことはないんですが、目は合わせないし、終始ぶっちょう面で、聞いているんだかいないんだか、といった感じでした。
とにかく調べてよさそうだった病院の電話番号を渡し、毎日30分でもいいから一緒に運動しようというところで落ち着きました。
運動と言ったって、ストレッチ程度のものなのですが、これもしぶしぶというか、話を終わらせたいからとりあえず、承諾したという様子がありありと見えたんですが、それ以上ツッコンでも仕方がないので、話し合いはそこで終了。
現実的に、弟は身長170ないのに、体重90キロとかあるわけです。
明らかに太りすぎ。運動も仕事以外ではしないし、で、身内でなけりゃまず痩せろ。話はそれからだ。と愚痴だって聞く耳ももたないくらいの状態なのですが、まあ仕方がありません。弟なんだもん。
で、早速仕事帰りを捕まえてストレッチ。
私が準備したストレッチを(物凄く不機嫌な弟と)一緒にやった(というか私が指導しながらやった)んですが、まあ腹筋にしろ、腹の肉がつっかえて出来ないとかいうレベルに愕然。
それでも、弟の空き時間に合わせて、自分の仕事と重ね合わせてやったんですが、弟が「仕事の休憩時間にやるから、メモをくれ」と言ってきました。
本当にやるんだろうな、とは正直凄く思ったんですが、ここで「嘘付け」と言っても仕方がないので、私にわかるメモを弟にわかる内容に清書して、とか、まあ色々やってたわけです。この数日。
二日ばかりやったときは、渋々ながらも指定した時間に集まったので、絶対にやらないとは思わないんですが、どうなることやら。
一番いいのは、その運動が三十分から一分になっても、自分でやる気を出すということだと思うので、少しでも健康意識を別方向に向けてくれればいいなと思っております。
本当に、せめてあと15キロは痩せないと。
身内以外に向ける本音だとすると、癌とか、実際に病院勤めをしている私から聞くと、ふざけてんのか、実際に癌の人がどれだけ苦しいのかわかってんのか。癌の人は毎日炭酸飲んで、ニコニコ動画を明け方まで見るなんてことできるか! とキレるレベルなんですが、「そう思ってしまう」「極端に直結してしまう」こと自体が既に病だともいえるので、なんとか受診も前向きにしてもらいたいところです。
以前も何度も勧めて受診したので、今回も受診するまでしつこく声をかけようと思っております。
話し合いをした後に、弟は母親に「僕が姉ちゃんに心配をかけたくないから黙っていたら、姉ちゃんがそれが悲しかったんだって。姉ちゃんを悲しませた」と、しょんぼりしていたらしいんですが、私が思ってもらいたかったのはそんなことじゃねえ!!!!(ある意味一番マジギレした瞬間だった)
私の話し方が悪かったのか、弟の理解がずれているのかなんなのかわかりませんが、私の感情なんてどうでもいいんだよ! 問題はお前の体調であってだな!!
優しい弟なんですが…もうちょっとこう…自分でやるべきことを自覚してだな…。
現実的に祖父が亡くなる年齢と言うことは、両親が亡くなってもおかしくない年齢なわけです。
特に弟は別に両親と不仲というわけではないので、母親に対してあまり当り散らすというような真似で、どちらかが実際に死ぬ、という関係になってもらいたくないという気持ちもあります。
しかも、実家暮らしで洗濯掃除、食事の面倒まで見てもらっているわけであって、その親に対して、病気の愚痴ばかりでしかも怒鳴る、っていうのは人としてどうなの、というか。
身内だから許されるという考え方は好きじゃないですが、身内だからこそ、「それはどうなんだ」と「言わない」で相手の病気を慮ることもできるわけで。
そういう病気だからこそ、こっちは治ってもらうために、沈黙を守るわけです。
ともかく受診しないと、ですね。
仕事には休まないで行って、料理を残さず美味しく毎日食べて、友達の家に遊びに行って(弟は私よりも何十倍も友達がいます)という生活が出来る以上、あと気をつけて欲しいのは体調だけであって。
実家にいるから甘えているのか、とも思うんですが、弟は実際仕事の関係で一人暮らしをしていたこともあるので、何故こんな主張をしだすようになったのかもよくわかりません。昨日、今日の話じゃないし。
まあ、私に愚痴って怒鳴る分には構わないんですが、あの分だと私には相変わらず言わないんだろうしなあ。今までもこちらから聞いてもあまり詳しく言わなかったし。
とまあ、そんな感じで弟とギスギスしたりしていた毎日でした。
以下、身内の生臭い話になりますので、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
祖父の納骨が間近に迫る中、別方向で家がごたごたしてました。
家がというより、弟とごたごたしてました。
私が実家に戻る要因の一つが、弟の体調不良だったのですが、それがまた波があって最近わりと激しかったんですね。
普通の人は、例えば頭が痛いなあとかめまいがするなあ、と思ったら、
「寝不足」「最近疲れている」「運動不足」「生理」「風邪」
とかまあ、こんなことを考えるんじゃないかな、と思うんですが、弟の場合、
「脳腫瘍」「癌」「脳梗塞」「骨肉腫」
と発想が飛んでしまうわけですね。それでそのつど、本気で病院受診して、病名を訴えて検査やら色々するわけですよ。これはわりとよくある話なんで、驚くようなことではないのかもしれませんが、それに付き合う側はそりゃ疲れます。
この時点で、器官性の神経症じゃないかと私なんかは思ってしまうわけですが。
以前にも強く勧めて(その時はまだ実家に戻っていなかった)心療内科を受診したときは、うつ病ではないと診断されていたので、そっちではないんでしょう。
現実的に内臓に異常はなくても、実際症状としては現れてしまうものなので、当人はそりゃ辛いだろうなと思うんですが、かといって精神科の受診はあまりしたくないというのが主張のようで。
弟は私に心配をかけたくないという理由で、母親にばかり病気の愚痴(というかなんというか)をこぼしていたんですが、母親に対してそれがエスカレートして怒鳴ったり、ということが最近ちょっとあったんですね。
それまでわりと落ち着いていたんですが、母親からその話を聞いて、私としても一度弟と対面で話し合わねばならんと思ったわけです。
自分の中でも、母親が防波堤になっていればいいやというずるい考え方があったことも否めないし、弟とは良好な関係を保っていたいから、という自分だけ蚊帳の外で上手い汁を吸う、という立ち位置はとても卑怯だと思ったので、関係が悪くなろうが、嫌われようが、身内としてしなければならないことはすべきだと、発起しました。
で、仕事帰りの弟を捕まえて、私9・5、弟0・5の割合で話し合ったんですが、まあ弟の不機嫌そうな顔ったらなかった。
私に怒鳴るようなことはないんですが、目は合わせないし、終始ぶっちょう面で、聞いているんだかいないんだか、といった感じでした。
とにかく調べてよさそうだった病院の電話番号を渡し、毎日30分でもいいから一緒に運動しようというところで落ち着きました。
運動と言ったって、ストレッチ程度のものなのですが、これもしぶしぶというか、話を終わらせたいからとりあえず、承諾したという様子がありありと見えたんですが、それ以上ツッコンでも仕方がないので、話し合いはそこで終了。
現実的に、弟は身長170ないのに、体重90キロとかあるわけです。
明らかに太りすぎ。運動も仕事以外ではしないし、で、身内でなけりゃまず痩せろ。話はそれからだ。と愚痴だって聞く耳ももたないくらいの状態なのですが、まあ仕方がありません。弟なんだもん。
で、早速仕事帰りを捕まえてストレッチ。
私が準備したストレッチを(物凄く不機嫌な弟と)一緒にやった(というか私が指導しながらやった)んですが、まあ腹筋にしろ、腹の肉がつっかえて出来ないとかいうレベルに愕然。
それでも、弟の空き時間に合わせて、自分の仕事と重ね合わせてやったんですが、弟が「仕事の休憩時間にやるから、メモをくれ」と言ってきました。
本当にやるんだろうな、とは正直凄く思ったんですが、ここで「嘘付け」と言っても仕方がないので、私にわかるメモを弟にわかる内容に清書して、とか、まあ色々やってたわけです。この数日。
二日ばかりやったときは、渋々ながらも指定した時間に集まったので、絶対にやらないとは思わないんですが、どうなることやら。
一番いいのは、その運動が三十分から一分になっても、自分でやる気を出すということだと思うので、少しでも健康意識を別方向に向けてくれればいいなと思っております。
本当に、せめてあと15キロは痩せないと。
身内以外に向ける本音だとすると、癌とか、実際に病院勤めをしている私から聞くと、ふざけてんのか、実際に癌の人がどれだけ苦しいのかわかってんのか。癌の人は毎日炭酸飲んで、ニコニコ動画を明け方まで見るなんてことできるか! とキレるレベルなんですが、「そう思ってしまう」「極端に直結してしまう」こと自体が既に病だともいえるので、なんとか受診も前向きにしてもらいたいところです。
以前も何度も勧めて受診したので、今回も受診するまでしつこく声をかけようと思っております。
話し合いをした後に、弟は母親に「僕が姉ちゃんに心配をかけたくないから黙っていたら、姉ちゃんがそれが悲しかったんだって。姉ちゃんを悲しませた」と、しょんぼりしていたらしいんですが、私が思ってもらいたかったのはそんなことじゃねえ!!!!(ある意味一番マジギレした瞬間だった)
私の話し方が悪かったのか、弟の理解がずれているのかなんなのかわかりませんが、私の感情なんてどうでもいいんだよ! 問題はお前の体調であってだな!!
優しい弟なんですが…もうちょっとこう…自分でやるべきことを自覚してだな…。
現実的に祖父が亡くなる年齢と言うことは、両親が亡くなってもおかしくない年齢なわけです。
特に弟は別に両親と不仲というわけではないので、母親に対してあまり当り散らすというような真似で、どちらかが実際に死ぬ、という関係になってもらいたくないという気持ちもあります。
しかも、実家暮らしで洗濯掃除、食事の面倒まで見てもらっているわけであって、その親に対して、病気の愚痴ばかりでしかも怒鳴る、っていうのは人としてどうなの、というか。
身内だから許されるという考え方は好きじゃないですが、身内だからこそ、「それはどうなんだ」と「言わない」で相手の病気を慮ることもできるわけで。
そういう病気だからこそ、こっちは治ってもらうために、沈黙を守るわけです。
ともかく受診しないと、ですね。
仕事には休まないで行って、料理を残さず美味しく毎日食べて、友達の家に遊びに行って(弟は私よりも何十倍も友達がいます)という生活が出来る以上、あと気をつけて欲しいのは体調だけであって。
実家にいるから甘えているのか、とも思うんですが、弟は実際仕事の関係で一人暮らしをしていたこともあるので、何故こんな主張をしだすようになったのかもよくわかりません。昨日、今日の話じゃないし。
まあ、私に愚痴って怒鳴る分には構わないんですが、あの分だと私には相変わらず言わないんだろうしなあ。今までもこちらから聞いてもあまり詳しく言わなかったし。
とまあ、そんな感じで弟とギスギスしたりしていた毎日でした。
『フロスト×ニクソン』
政治的なものが前面に出ている作品をどうして借りようと思ったのかよくわからないのですが、知り合いに勧めてもらったからじゃなかったっけ…と、またしても自分の記憶力と戦いながら鑑賞しました。
政治的なものの良し悪しは、その当時生きていなかった(ギリギリ生まれていない)私には実感としてよくわからないのですが、インタビューでの心理戦や、政治家というものの『強さ』が垣間見れて面白かったです。
ニクソンにとって、自らの不正、である『ウォーターゲート事件』の質問を、初っ端にぶつけてくるフロスト。
その質問は契約違反だとしながらも、「国民がそれを望んでいるのであれば」と答えるニクソン。
ここでも、契約違反だと反故するのは簡単ですが、それをせずに「応える」という時点で、ニクソンは視聴者にいい印象を与えるわけです。
そして「何故テープを燃やさなかったのか」(盗聴の)との質問に、「設置したのは自分ではない。録音をすべて取り払うと秘密裏な相談がホワイトハウスでできなくなる。そうなれば政治の意見交換もできなくなりそれは国のためにならない」と正当化を主張するニクソン。
勿論、おためごかし的なものなのですが、あくまで己の正当性を主張し続けるところがまた上手い。
こっちは「どんな言い訳」とも思いますが、それでも「私はそれを正義だと信じて行った」と主張しさえすれば、そこには「悪意」はないとみなされるからです。
しかも、その後、二番目の質問にも同じような調子で答え、二つの質問で23分も費やされるのです。二時間番組なのに。
時間の引き延ばしは明らかなのですが、それでも質問する側は、「核心に触れる答え」を望みたいがために、その答弁を遮ったり、打ち切ることができない。何故ならその23分の間に、いつ自分たちの望むリアクションが返ってくるかわからないから、です。
他にも、「キッシンジャーとの最悪な日々」についての質問も、「最悪だったが、それぞれに最悪なことはあるので一概にはいいかねる」と言った後、政治的なものから、家族の話にスライドさせるこの上手さ!
「最悪なことは色々ある。娘が結婚した日。そしてあの日、末娘が私のところに来て、泣きながら抱きしめた。「パパは世界一よ。全てを信じるわ」と」
しかもその後、宗教的な話題、リンカーンの話を引き合いに出し、相手にぐうの音も出なくさせるこの手腕。
そりゃ、お付のブレインも「素晴らしい!」(ケビン・ベーコンが熱演)と呟きますよ。家族モノは万人に受けますしね。
初日は思うようなインタビューが出来ないまま、終了したフロストに、
「初日はベトナムの話だと聞いてきたからその準備ばかりしてきたのに」
と、余裕綽々のニクソンの静かな迫力が凄い。
この辺の、政治家としてのふてぶてしさや手腕は、圧巻の一言ですね。
政治っていうと、どうしても悪い部分ばかり目に入るし、身近なところで腹を立てることが殆どなのですが(逆にそれは正しい姿であるような気もします。全てが国の政治を最高に崇めたてる国があるとすれば、それはマトモではないでしょうし)、それとは別に、百戦錬磨の「政治家」としての実力の高さを見られた、と申しましょうか。国のトップに上り詰めた男は、純粋な社会経験やキャパシティだって、そりゃ普通に考えて並であるはずがないというか。
ベトナム戦争の話は「攻めなきゃもっと多くの人が死んだ」というお定まりの代弁で締めくくられてしまうので、個人的にはそこでは某かを思うことはなかったです。この理論には、意味がないからな。
ブルーカラーと呼ばれる人間が、結局は名門の奴らに認められたいとか、勝つのはどちらか一人とか、真夜中の電話シーンはちょっと鼻につく場面もありましたが、ここでニクソンの人間味を出したいのだろうな、ということはよくわかります。
完全無欠の大統領ではなく、一人のニクソンとしての素顔を見せたいのでしょうが、個人的には会話のやりとりを楽しんでいたので、この部分はわりと流せました。
二人を支えるそれぞれの頭脳陣もとても魅力的です。
ブレイン役のケビン・ベーコンは純粋に政治家としてのニクソンを尊敬していて付き合っているので、凄く人間味があってカッコイイです。
「戦地から返ってきた私に唾を吐いた奴らに辞めさせられた」と発言し、フロストの態度に激昂する。
「言葉を慎め。誰を相手にしていると思っている。彼のやったことの60%は正しくて、30%はその時は正しく今は間違っていた。その60%を汚すことは断じて許さない」
(大統領に向かって)「もし貴方が感情を発露するというのであれば、私は熟考しなければなりません」
この言葉を受けて、ニクソンは窮地に陥ったインタビューを再開します。ブレインの反対を押し切ってまでの答えは、画面いっぱいに映し出された自分の憔悴した顔だった。
この後、勝利に喜ぶフロスト側が描かれるのですが、アメリカ的表現ですね。こういうインタビューを、勝った負けたで表してしまうところなんかが特に。
マスメディアの勝利、とも語られるのですが、そういった意味でマスメディアが勝利をもってしまうという実態はあまり好ましくないと私は思うので、個人的には政治関係抜きに、心理戦のやりとりを抜粋して楽しむ見方でもいいと思います。
映像としてはどうしても顔のアップや対面になっていまうので、二時間は若干長いかな、と。
『グッドナイト&グッドラック』は90分くらいで緊迫したまま終われたので、政治モノは逆に短めに終わるくらいでちょうどいいのかもしれません。
音楽は非常に重厚でよかったです。
役者陣も達者な方ばかりで(この手の映画で大根がいたら萎えるだろうなあ)、特にニクソン役のフランク・ランジェラは圧巻。超かっけえ。
上記の『グッドナイト~』にも出ていたらしいのですが、だ、誰だかわからん! 新聞社の社長さんだろうか。
こういう、カッコイイ役者さんを新たに知ると、芋づる式(笑)に出演作品を見たくなるので嬉しい悲鳴です。
正直この作品も、誰か役者さんつながりかなあ、と思っていたんですが、結局誰もそんな人いなかった。謎だ。
CFが良かったらしいので、特典メニューを見たんですが、『HEROESシーズン3』の第一話とかしかなくてがっかりでした。
別に入れるなとは言わないけど、この映画に関わったものを入れて、その後だろう他作品の紹介は!
政治的なものが前面に出ている作品をどうして借りようと思ったのかよくわからないのですが、知り合いに勧めてもらったからじゃなかったっけ…と、またしても自分の記憶力と戦いながら鑑賞しました。
政治的なものの良し悪しは、その当時生きていなかった(ギリギリ生まれていない)私には実感としてよくわからないのですが、インタビューでの心理戦や、政治家というものの『強さ』が垣間見れて面白かったです。
ニクソンにとって、自らの不正、である『ウォーターゲート事件』の質問を、初っ端にぶつけてくるフロスト。
その質問は契約違反だとしながらも、「国民がそれを望んでいるのであれば」と答えるニクソン。
ここでも、契約違反だと反故するのは簡単ですが、それをせずに「応える」という時点で、ニクソンは視聴者にいい印象を与えるわけです。
そして「何故テープを燃やさなかったのか」(盗聴の)との質問に、「設置したのは自分ではない。録音をすべて取り払うと秘密裏な相談がホワイトハウスでできなくなる。そうなれば政治の意見交換もできなくなりそれは国のためにならない」と正当化を主張するニクソン。
勿論、おためごかし的なものなのですが、あくまで己の正当性を主張し続けるところがまた上手い。
こっちは「どんな言い訳」とも思いますが、それでも「私はそれを正義だと信じて行った」と主張しさえすれば、そこには「悪意」はないとみなされるからです。
しかも、その後、二番目の質問にも同じような調子で答え、二つの質問で23分も費やされるのです。二時間番組なのに。
時間の引き延ばしは明らかなのですが、それでも質問する側は、「核心に触れる答え」を望みたいがために、その答弁を遮ったり、打ち切ることができない。何故ならその23分の間に、いつ自分たちの望むリアクションが返ってくるかわからないから、です。
他にも、「キッシンジャーとの最悪な日々」についての質問も、「最悪だったが、それぞれに最悪なことはあるので一概にはいいかねる」と言った後、政治的なものから、家族の話にスライドさせるこの上手さ!
「最悪なことは色々ある。娘が結婚した日。そしてあの日、末娘が私のところに来て、泣きながら抱きしめた。「パパは世界一よ。全てを信じるわ」と」
しかもその後、宗教的な話題、リンカーンの話を引き合いに出し、相手にぐうの音も出なくさせるこの手腕。
そりゃ、お付のブレインも「素晴らしい!」(ケビン・ベーコンが熱演)と呟きますよ。家族モノは万人に受けますしね。
初日は思うようなインタビューが出来ないまま、終了したフロストに、
「初日はベトナムの話だと聞いてきたからその準備ばかりしてきたのに」
と、余裕綽々のニクソンの静かな迫力が凄い。
この辺の、政治家としてのふてぶてしさや手腕は、圧巻の一言ですね。
政治っていうと、どうしても悪い部分ばかり目に入るし、身近なところで腹を立てることが殆どなのですが(逆にそれは正しい姿であるような気もします。全てが国の政治を最高に崇めたてる国があるとすれば、それはマトモではないでしょうし)、それとは別に、百戦錬磨の「政治家」としての実力の高さを見られた、と申しましょうか。国のトップに上り詰めた男は、純粋な社会経験やキャパシティだって、そりゃ普通に考えて並であるはずがないというか。
ベトナム戦争の話は「攻めなきゃもっと多くの人が死んだ」というお定まりの代弁で締めくくられてしまうので、個人的にはそこでは某かを思うことはなかったです。この理論には、意味がないからな。
ブルーカラーと呼ばれる人間が、結局は名門の奴らに認められたいとか、勝つのはどちらか一人とか、真夜中の電話シーンはちょっと鼻につく場面もありましたが、ここでニクソンの人間味を出したいのだろうな、ということはよくわかります。
完全無欠の大統領ではなく、一人のニクソンとしての素顔を見せたいのでしょうが、個人的には会話のやりとりを楽しんでいたので、この部分はわりと流せました。
二人を支えるそれぞれの頭脳陣もとても魅力的です。
ブレイン役のケビン・ベーコンは純粋に政治家としてのニクソンを尊敬していて付き合っているので、凄く人間味があってカッコイイです。
「戦地から返ってきた私に唾を吐いた奴らに辞めさせられた」と発言し、フロストの態度に激昂する。
「言葉を慎め。誰を相手にしていると思っている。彼のやったことの60%は正しくて、30%はその時は正しく今は間違っていた。その60%を汚すことは断じて許さない」
(大統領に向かって)「もし貴方が感情を発露するというのであれば、私は熟考しなければなりません」
この言葉を受けて、ニクソンは窮地に陥ったインタビューを再開します。ブレインの反対を押し切ってまでの答えは、画面いっぱいに映し出された自分の憔悴した顔だった。
この後、勝利に喜ぶフロスト側が描かれるのですが、アメリカ的表現ですね。こういうインタビューを、勝った負けたで表してしまうところなんかが特に。
マスメディアの勝利、とも語られるのですが、そういった意味でマスメディアが勝利をもってしまうという実態はあまり好ましくないと私は思うので、個人的には政治関係抜きに、心理戦のやりとりを抜粋して楽しむ見方でもいいと思います。
映像としてはどうしても顔のアップや対面になっていまうので、二時間は若干長いかな、と。
『グッドナイト&グッドラック』は90分くらいで緊迫したまま終われたので、政治モノは逆に短めに終わるくらいでちょうどいいのかもしれません。
音楽は非常に重厚でよかったです。
役者陣も達者な方ばかりで(この手の映画で大根がいたら萎えるだろうなあ)、特にニクソン役のフランク・ランジェラは圧巻。超かっけえ。
上記の『グッドナイト~』にも出ていたらしいのですが、だ、誰だかわからん! 新聞社の社長さんだろうか。
こういう、カッコイイ役者さんを新たに知ると、芋づる式(笑)に出演作品を見たくなるので嬉しい悲鳴です。
正直この作品も、誰か役者さんつながりかなあ、と思っていたんですが、結局誰もそんな人いなかった。謎だ。
CFが良かったらしいので、特典メニューを見たんですが、『HEROESシーズン3』の第一話とかしかなくてがっかりでした。
別に入れるなとは言わないけど、この映画に関わったものを入れて、その後だろう他作品の紹介は!