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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『グットナイト&グットラック』
「もし、テレビが娯楽と、逃避のためだけの道具なら―元々何の価値もないということですから」
特定の政治思想をを持つことが、犯罪であった頃。
共産主義者の弾圧や、それに属する人権侵害を扱った作品です。
デヴィット・ストラザーン祭りだったのですが、そんなお気楽な話ではなかった。
個人的に、政治はよくわからない(ことを主張していいわけもありませんが)し、積極的には絶対に関わらない、それが集団になればなおさら、という主義ですし、「その時代」であったことは、あまり見ていてピンとこない、というのが正直なところです。
難しすぎて、政治用語についていくのが精一杯というか。

その時代に実際に録画された映像と、音で組み合わせて進んでいくので、底の浅い話だと、全編モノクロなんですが、それが余計に、誰が誰だかわからん! という記憶力との戦いになってしまいます。
特に、かつての時代の映画であって、基本的に髪型や衣装が全員スーツにオールバックなんですよ。そうなるともう誰が誰だか。
主役である、エドワード・マーロくらいは勿論わかるんですが、それ以外の部下になるともう、正直誰が誰だか見終わった今でもわかりません。
片腕的存在の男性が、えらく恰幅が良くて、本当にタフガイって感じの人だなあ、誰だ、と思っていたら、最後の最後でジョージ・クルーニーだとわかった時にはたまげました。
ええー!? あんな車のパーキンでおしゃれしてるジョージ・クルーニーがこれー!?
この人、結構顔だけみたいな印象が強かったのですが(オーシャンズの悪夢未だ)実は結構演技派なのだなあ、としみじみ思いました。というか、ハンサムではない男前として、フェロモン出すぎだよな。

主役のデヴィット・ストラザーンは、実在の人物である、エドワード・マローに主立ちは似ていますが、なんていうか、仕草がエロい。
渋いのは勿論なんですが、お前その、サスペンダー姿は私に対する挑戦か………!(政治的映画であろうが、私は基本こういう見方をしたい派です)
音楽の使い方も渋いです。基本的にBGMはなく、仲間たちが集うBARで黒人女性が歌うジャズが、要所要所で挟まれるという演出がおしゃれ。そりゃ、ウィスキー、ダブルで飲んでタバコふかせば、とどめはジャズだよな!

しかし、プライベートならともかく、テレビ放送の間、延々ホストがタバコを平気でふかしているっていうのも、時代ですね。今では考えられん。
確かにこの時代の「男」をあらわすものとして、特に、ブン屋や、報道畑の人間は、ヘビースモーカーでなければならいっていうのは、よくわかりますけど、それにしたって凄い時代だよ。

物語としては、エドワード・マローをたたえる集会で、スピーチをするところから始まり、共産主義者への攻撃、それを批判する流れがあり、最終的に、スポンサーや会長の意向によって、エドワードの冠番組は事実上の終焉を迎える、というところで、また集会へ戻ります。
そこで、エドワードが言うのが、冒頭の台詞。
何だか、耳が痛いですね。(もうテレビはお笑い番組くらいしか見てない)
その時代、「それはおかしい」と言えた、仕事人たちの物語です。
政治的思想は、見ている側には関係のないことなので、別にそういった意味で敷居が高いとは思いません。
個人的には、同じように賛同しただけなのに、エドワードのように評価を得られず、批判されて、ひっそり自殺した同僚のアナウンサーは身につまされました。
確かにそれは正しいかもしれない。誰もがそう思っている。けれど、人に批判されるのは辛い。そして、それを誰も助けてくれないのはもっと辛い。
そんな、鉄壁のジャーナリズムにおける、人間の弱さが、悪いことではなく、ただ事実として語られる様が、なんとも胸苦しかったです。
結果として自殺を選んでしまった、というだけで、大多数の人は、こちらのアナウンサーのように、「嫌われるのは辛い」人間なわけですから。

「グットナイト、グッドラック」は、エドワードの番組の締めを飾る言葉です。
デヴィット・ストラザーンがタバコを片手に持ちながら、少しうつむき加減で言うさまは、見事の一言でした。

そして、結構短めなのがいいです。
結論が出る映画ではないし、これといった山場がある映画でもない。それぞれが、それぞれの立場でものを言う映画なので、変にだれなくて良かったと思います。
ジョージ・クルーニー監督作品ですが、こういう政治的なものを監督するのって、ある意味ステータスであり、諸刃の剣ですが、このへんのスターダムは、やはりアメリカならでは、という感じがしますね。
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映画の内容がどうのより(ヒュー・ジャックマンも、ニコール・キッドマンも好きです)『オーストラリア』という題名はどうにかならなかったのかと、CFを見るたびに思います。
初めて劇場で予告版を見た時には倒れたよ………。

CFつながりで、『ドロリッチ』も見るたびになんてこんな商品名にしたのだろうといつも思います。結構、代替わりしてCFがあるので、売れてない商品じゃないんでしょうけど………。


眼精疲労もあるようなので、初めて目薬というものを買ってみました。
趣味、眼力酷使みたいな生活をしているわりには、裸眼で1.5弱くらいは保っている(最近計ってないのでまるでわからないが、コンタクトや眼鏡のお世話になったことはない)ので、今まで目薬を使ったことはなかったんですが、物は試しということで。
目薬はどうも、合う合わないがあるらしいので、「駄目ならいいや。捨てれば」くらいの感覚だったんですが(何でも駄目なものはすぐに切って捨てる派)、使ってみた結果、よくわかりません。
別に痛くもなんともないが………爽快感があるかと問われれば、それも別にない。
まあ、使い始めたばかりなので気長にやろう、と思っているんですが、一つ問題が。
上手くさせない。
どうやっても、まともに目に入らない。目を瞑ってしまうので、片方の手でこじ開けているんですが、それも駄目。
うーん他人の目に、目薬をさしたことなら何回もあるんだけどなあ………(それは、緑内障や白内障の目薬ですよ)
何かコツがあれば、教えていただけると助かります。

ちなみに、購入したのは『アイストレッチ』という奴です。

そういえば職場で、「裸眼で1・5はある」というような話をしたら、「ええー!? 今時そんな人いるのー!? 超希少価値!」と驚かれました。
何故か、「悪いかよ」と喧嘩ごしになったのは秘密だ。


ストレッチを紙に印刷して、ぺしょぺしょやっていたのですが、どうしてもやりづらいし、やり方があっているかもわからないので(元が良くても、やっている私が間違えているかもしれない)DVDを購入してみました。
買ったのは、これ。



なんで今時ピラティスとお思いでしょうが、以前、レベル1をやっていたことがあるのです。
その時も、実は結構効果が出ていたんですが、何だかよくわからないけれどやめてしまったのでした。少なくとも腰は細くなった。ただまあ、私は元々ダイエットをしたいわけじゃないしな。
ただ、効果が出るかどうかわからないというよりは、以前やって効果が出たもののほうが良かろう、と購入してみました。
これでよかったら、逆に筋力アップや、ヨガ的(まあピラティスもヨガなんでしょうが)なものを選んでも良いので、前哨戦ということで。
前哨戦にしては、やけにキツいんですが………。あと、先生のお手本と私の体の動きがどう見ても違う。
ええ? 左手を右足の裏側で右手が左足のなんだって?(まるでドリフのようにこんがらがる脳と体)

一時間かからないので、集中力が途切れないでできるのも、個人的にポイントが高し。ほら、ただでさえやる気がないのに、長いと飽きるから………(酷い)。




『魔法使いの娘 7巻』
Jrさーん!
素直に背中がヘコんでる姿を見てトキめいたり、カワイソウ萌えだと奥さんが言ったり、他人の恋路にはっぱをかける、見た目ヤクザの神主が、あまりに男前なので倒れました。
いよいよ、育ての親無山の、底知れぬ怖さが浮き彫りになってきましたが、篠崎よ、お前の立ち位置が出番が多くなればなるにつれて、何故かとても初々しくて恥ずかしい。
私、未だに主人公の初音ちゃんの友人に、篠崎がなんと言って交際を断った(というか、先手を打って諦めさせた)のかが、よく理解できていないので、篠崎が初音ちゃんに恋愛感情を持っている図が、どうもピンときません。
篠崎って、無山よりもよっぽどなんていうか、奥が見えないというか、初音とか、その他もろもろについて何を思っているのかよくわかんないんですよね。だから、流されている男ってことなんでしょうけど。
ただ、絶対的な恐怖に付き従っているけれど、それじゃ駄目だ、っていう確固たる意思があるのかないのか。
その辺の、感情の掴めなさ(命を狙われておびえるとか、そんなんじゃなく、生きていくうえでの感情っていうか)が篠崎って、非常に不思議なキャラクターだと思います。
なんか、何に対しても愛着、っていうモノがないような気がするんだよね。別に率先的に陰陽師になりたいわけでもなさそうだし。
多分、出番が多くなるにつれて、性格というか物語においての立ち位置が、成長して違ってきてるんだろうけど。
『ムーラン・ルージュ』
何で予約リストに入れたのかよくわからないのですが(そんなんばっかりだな)多分、ミュージカルだったと思います。
物語の入り方、タイトルコールが劇場の幕が上がると、現れるっていう演出がおしゃれ。
話の内容としては、普通の悲恋で、売れない作家と「ムーラン・ルージュ」というキャバレー一の踊り子との恋愛、という実にわかりやすい感じでした。
私は気になりませんでしたが、有名な楽曲が次から次へと流れて、それが嫌いだという人もいるかもしれません。
私は嫌いではありませんが、知っている曲が流れると笑えるというのはあります。
とにかく、舞台セットや衣装が豪華です。
始まった時は、また何処かの誰かの妄想に付き合うんじゃないだろうな(ボヘミアン時代を描いているため)と、びびったのですが、始まってみればごく普通の悲恋ミュージカルとして楽しめました。

主役の二人も、ユアン・マクレガーは美青年だし(この人、髪型でずいぶん印象が違うなあ)、ニコール・キッドマンは美女として顔はばっちりだし。ただし、体がなあ………どれだけセクシーな衣装を着ていても、痩せすぎだよ………(大体私は美姫のここでひっかかる)。
そして、キャバレーの踊り子たちの迫力のあるダンスと衣装。
いやあ、この辺は見ごたえありですね! 個人的には一番楽しめました。舞台のシーンで、踊り子たちが踊ったり歌ったりするのは、ある意味当たり前なので、ミュージカルが苦手だったとしても楽しめると思います。フレンチカンカンみたいな衣装で、女が大股開いている姿はかっこいいです(私は男女問わず、蟹股とか、股を開くという肉体の動きが好きなので。なんか、カッコ悪い図がかっこいいというか)。

そして、リチャード・ロクスバーグが超萌えた………。
ニコール・キッドマン演じる、サティーンを自分のものにしようとする、わりと変態的な公爵なんですが、いやあ、ナイーブな狂気っていうんですか。金髪で髭のいかにも公爵じみたルックスが崩れる様がたまりませんでした。
そして、ここで衣装の見事さがでるんですが、ほら、貴族の人たちって部屋着にジャージとか着ないじゃないですか(そりゃそうだろう)。
ナイトローブというか、ガウンみたいなものを室内で身に着けているのですが、それが凄く色っぽくて素敵でした。
日本人がローブなんて着ていると、笑いの対象でしかありませんが、いやあ、それを普段着こなしている外見の人間が着ていると、凄く色っぽくて見ごたえがありました。紫色の豪華なガウンで、真っ暗な室内に立つ、変態公爵ですよ。超萌える。

ミュージカルシーンもそれほど多くないので、普通に悲恋モノとして見られると思います。やっぱり、女性向け、ですね。
知らなかったんです………「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」がOVA発売だったなんて!
うわあ、てっきりちゃんと地上波でやってくれるものだと。
買うかと問われたら、買いませんよそりゃあ………。

先日話題に取り上げた大御所ですが、『ウィニングポストワールド』というギャルゲーを出すそうで………。
その心意気を、何故本家に回さない! と黒い怨念が噴出しつつ、これは、まさかマキバオーで一世を風靡した競馬界でナニがしたい(何!?)という希望を神様が叶えてくれたのかとも思いました。女主人公もいけるらしい………。
いやあ、元々競走馬育成には興味がありましてー(ものすごい言い訳)。


相変わらず密林は………。ペリカンと佐川メールが同じ日に届くなら、それこそ分割発送の意味がないだろうが………。



『たいようのマキバオー 7巻』
久しぶりにレース展開の熱い巻でした。やっぱり、マキバオーは走ってナンボ。熱い馬たちが、それぞれの思いを抱えて走ってこそですな。

順調に勝利を重ねるヒノデマキバオーは、いよいよダービーグランプリに出場が決まります。狙いを定めていた、アマゾンスピリットは出ませんが、中央や地方の強豪がずらりと居並ぶ中、かつて共に同じ高知で戦った、ロングテイルドリーと出会います。

「今日、このレースではっきりするさ。高知を飛び出した者と………高知にどとまった者との差がな」

やつれ果てて、薄気味の悪い迫力を備えたドリーは、そうマキバオーに告げます。
レースが始まり、強いものと競い合わないと自分の実力が出せない、というマキバオーの弱点を見抜いたドリーは、じっと背後につけたまま様子を伺います。次々に、マキバオーから離れた場所で、トップを争う他の馬。あせるハヤトの挑発にも乗らず、ドリーは言い捨てます。

「お前らの心を折るのは、奴らに任せとる。俺は………気持ちが折れて落ちてくるお前を………喰らうだけ」

他の馬などどうでもいい、と言い切るドリー。
高知から他厩舎へ転属してから、思うような成績が出せなかったドリーは、常に高知のアイドル、マキバオーと比べられる日々を送らざるをえなかった。

「負けられねえ………負けられねえんだ。負けられねえ! 貴様だけには………絶対に負けられねえんだ!」

トップ集団に抜かされ、戦意喪失したマキバオーを、ハヤトは怒鳴りつけます。

「ドリーに比べて、おんしゃあ何や。トップ集団に抜かれただけで勝負を投げやがって。貴様は何様や! 仇敵が全力でおんしを倒しに来とるんぞ! おんしも全力で受けたれ!」

涙を流しながら走るドリーを見て、マキバオーもかつての自分を思い出します。全力で走ることも許されなかった頃の思いを。

「俺たちゃどこまでいっても底辺よ! 俺たちの栄光は、地べたはいずり、血反吐はかなきゃ掴めねえんだよ!」

そして、再び追い上げを見せるマキバオー。
レースの結果はいかに。

ドリー、超燃えました。
こういう、がむしゃら感がマキバオーはたまりませんね。誰も彼もが必死であることは、この世界では当然かもしれないけれど、それでも、如何なる理由があっても、目指す先にあるものは一つしかないっていうのがまた………!

今回、アマゾンスピリットの口調が変なヤンキーみたいで凄く萎えたんですが、正騎手の正木さんがあまりにアマゾンにラブラブ光線を送っているのも、ちょっとどうかと思いました(苦笑)。
アマゾンの勝利のために、今後のために、わざわざ他の馬引っ張り出してマキバオーの真価を問いに来るなんて、お前それ、乗られてるグランドコブラが可哀想だろう………。

やっぱり、マキバオーは他の馬の魅力あってこそ、ですね。
特に、ヒノデマキバオーは、ミドリマキバオーと違って、あまり自己主張(ことにレースに関しては)しないので、他の連中が、その役目を引き受けている感じです。



『ジョジョの奇妙な冒険 50巻』
ついに、ストーンオーシャン編完結です。5部くらいまでは、本誌で連載している時に読んでいたのですが、このシリーズは全くの未読だったので、新鮮でした。
途中能力に本気でついていけないとか、色々乗り切れない部分もあったんですが、ウェザーの外見が超好みだったので許す。(そ、そんな理由)
最終的に、時は加速し、そして元通りに「ならなかった」世界で、新たなジョリーン、アナスイ、エルメェスたちと出会うエンポリオの場面で、フーファイターズがいなかったことが、凄く感動しました。

彼女は人ではない生命体として生まれ、そして死んだ。
記憶はとても大切。それがなくなってしまったら、もうそれはあたしじゃない。何度生まれ変わっても、もう自分ではない。
そう言って、自らを確信して死んでったフーファイターズは、満ち足りていたのでしょうし、その自分以外のものには決してならない、という強固な意思は、主要人物たちですら「生まれ変わってしまった」次の世界ですら、跳ね除けた。
彼女は、自分が自分でなくなる世界で、生きることを望まなかった。
だからこそ、最後のページ、ジョリーンたちが居並ぶ中にも、彼女の姿はない。
まさに、神の領域である加速した時、新しい世界ですら、「個人の意思」で拒絶した、フーファイターズの強さに脱帽しました。
個人的に、ストーンオーシャンで一番好きなキャラクターだったので、凄く嬉しかったです。

「一人で行くのよ、エンポリオ。あんたを逃がすのは、アナスイであり、エルメェスであり、あたしの父さん空条承太郎………。生き延びるのよ、あんたは『希望』!」

決め台詞が決め台詞としてかっこいい作品っていうのは、素敵ですね。



『チャンネルはそのまま!』
佐々木倫子氏は、もう圧倒的に白泉社で書いていた少女漫画の方が好みなんですが、今回は、カラっとした笑いで面白かったです。
もう、原作つきとか、変に世相を切ってるとか、人生とはなんぞやみたいなコメディーは勘弁して欲しい………。
主人公も、確かに迷惑ではありますが、仕事をしないとか、サボるとか、社会人として一番私がイラっとくる、楽しようという考えは全くないので、読んでいて不愉快にはならなかったです。

サブキャラがとにかく魅力的で、バカのプチプチ(真相は本編で)である山根君はナイス。
「きょ、今日はしょっぱなの挨拶があると思って、おばあちゃんが買ってくれたの」
と、派手なスーツで出勤してきた主人公、雪丸に
『おばちゃんじゃしかたがないな』
と思わずつぶやいてしまう様は面白かったです。
こういう、台詞以外の、写植が貼られていないつぶやきは、いつも面白いですね。
苦労性のデスクも、顔、好みです。
「お疲れ様………(自分)」
とか。

ただ、あのヒゲはいらない。
あれ多分、『水曜どうでしょう』のヒゲですよねえ………ディレクターの………。
いちいち、したり顔で出てくるあのヒゲだけは、イラっとしました。お前何様だよっつーか。



『群青学舎 4巻』
最終巻として、今まで出てきた人物のその後、が少しだけ収録されています。ニノンの恋も順調に進展中でよかった。そして、それらを思い出すというか、冒頭と巻末で占めているのが、あの、音楽好きな少年であるのが、凄く良かった。かっこいい美青年、美中年、美女も出てこないけど、あの話は四巻の中で一番好きだったので、嬉しかったです。
収録作品の中では、いつもはだらしない身支度もできない、だらっとした中年教師が、ガチンコスーツ姿で現れる、『本日はお日柄も良く』で満足しました。いいんです内容は。
「先生かっこいい! いいいいつもそれ着てなよ! モテるよ! 3割り増し! いや、5割り増し! 倍増し!」
女学生たちに、心から共感しました。
個人的に、この作家さんは話(が多分メインなんだろうけど)ではなく、絵で買っていたので、満足です。



『彩雲国物語 4巻』
つまらなくは………ないんだけど。
セイエンが出てくると、他の男連中全員見事にかすむので、逆にセイエンがいなくなった後の男成分が心配です(いらぬ世話)。
シュウレイの立志云々に関しては元々あまり関心がないし、これから、また、倒れるほどのご都合展開が待ち受ける茶州編になるかと思うと、どうにも食指が動きません。まあ、そうなればまたセイエンも出てくるんだろうけど、どうもこいつは、シュウレイと関わると逆に魅力がかすむっつーか………。
笑いの部分は個人的に評価しているので、どちらかといえば、短編路線が続くといいな、とは思うのですが。
シリアスになればなるほど、地味な政治が一気に派手になるのが、なんだか凄く違和感を感じるんですよね。
革命も続けばただ滑稽なだけ、というか。



『ヴィンランド・サガ 7巻』
悟りを開いちゃったクヌート王子が、やたらにかっこいいです。

「神は、こうしている間にも我々のことを見ていらっしゃるのだろうな。友を失い、親と子が殺しあう。そんな様の全てを天空の高みから見下ろしておられるのだろう。
許せぬ。
私はこの地上に楽土を作るぞ。平和で、豊かな生き苦しむものたちのための理想郷を。私の代ではなし得ぬかもしれぬ。それでも、最初の一歩を私が踏み出すのだ。神はきっと私を愛で、御許へ召そうとするだろう。その時、私は神にこう言うのだ。
『もはや天の国も試練もいらぬ。我々の楽園は地上にある』
とな」

やはり、こうなってくると軍師、アシェラッドがますます輝きますね。
同じ復讐者であるアシェラッドと、トルフィンですが、まだまだ核が違うというか、このまま正攻法では永遠にトルフィンは、復讐をなせないような気がします。体力も、実際人殺しの技や才能から言えば、トルフィンはアシェラッドに劣ることはないでしょうし、若さという大きな武器がありますが、やはり、それだけでは超えられない存在って言うのは、現実にいるわけで。
それが、老獪なる知恵者であったアシェラッドだったのは、トルフィンにとって見れば不幸だったんでしょうな。
アシェラッドの前では、文字通り、トルフィンは赤子の手をひねるようなもんなんでしょう。それこそが、力量の差ですが、まあ、アシェラッドは別に、トルフィンを育てる立場にいるわけじゃないので、結果としてそこから学ぶか否かは、トルフィン次第ということでしょうか。
このままだと、何も学ばずに永遠に、父トールズの高みには上り詰められないでしょうが。
というか、多分、誰もたどり着けないんだと思いますけどね。


他にも『アカギ 22巻』を購入したりしたんですが、相変わらず全く話が進みません。もうこれは、私はアニメのアカギ以外興味がないですと断じたほうがよさそうだな。
新しいドコモのCFが、気持ち悪くて仕方がないのですが、それは私だけなんでしょうか。
正直、犬父のソフトバンクも気色悪い(犬が悪いんじゃなくて、あの家族群像が気持ち悪い)とずっと思っていたんですが、ドコモのあの家族なんだかわからない集団は、本気でぞっとしました。

「池と沼の違いは」
「河童がいるかいないか」

………お前それ面白い会話だとか思ってんのかよ!

「可愛いね、その携帯。勿論君もね」

………お前は怖い!

後者なんて、今時ネオロマだってそんな台詞言われたら、鼻で笑うくらいのレベルですよ。気持ち悪ィ………。


どうにも、CFで出てくる家族群像は感性にあわないものばかりです。まだ、パブロンのわざとらしい会話のほうがマシだ。 今まで家族系CFで素晴らしかったのは、「冷撰洋酒」の三浦友和と加藤茶の二人だけだ!




どういうきっかけだったか、全くわからないのですが、先日たまたま、『ファイアーエムブレム』のイラストサイト様を拝見しました。
FEといえば、シミュレーションゲームの大御所的存在で、現在もシリーズが続いている名作です。
そこで見たイラストが、凄く上手くて、「うーん素晴らしい。FEはやはりイラストの水準がどれも高いし、元々のキャラデザがいいんだろうなあ」と、充実した時間を過ごしたのです、はたと気づきました。

どのキャラクターも、全く覚えていない。

私一応、wii以外で出たFEシリーズは全部プレイしているのです。あ、FCの外伝はやってないか。
なのに、イラストを見てもまるで思い出せない。
ビジュアルを見て、ああ、なんとなくいたようないなかったような………くらいの薄ぼんやりした記憶くらいで、まして、名前だけ書かれていても、本気でわからない。
全く思い出せない自分の記憶力に愕然としました。
いえ、元々、そんなに熱を入れて遊んでいなかったんでしょうけども、それにしたって………。

基本的に、SFC時代のFEは全部わかります。それこそ、地名だってわかるでしょう。ただ、GCとGBAとDSになっちゃうと、主人公しかわからないというていたらく。
これは誇張ではなく、本当に、ヒロインすらわからない。
もっと言うなれば、どのゲームソフトがどんな話でこの登場人物がどのソフトに出ていたのかは、頭の天辺からつま先までわからない。(おかしな表現)
例えば、ロイ、とかエリウッドっていうのが主人公の名前だったな、っていうのはわかるんですよ。
ただ、こいつらがなんのゲームに出ていたのかは全くわからない………。

本気で頭を抱えました。酷すぎる私。

他所のサイト様でFEの文章を読んで、外見、性格、ゲーム中での台詞が説明されていて、「おかしい。これだけ好みのキャラクターだったら私が吼えていないわけがない」と、他の方の説明で気づく始末。
そこで、かつてのサイト(一応レポートがある)を確認してみると、吼えている、ちゃんと。
吼えてるじゃないか私! だが、何にも思い出せない!
公式サイトは基本、主要メンバーしかビジュアル紹介されていないので、私が吼えていた=サブキャラは載っていないことが多く、余計に自分の中で記憶が合致しません。
こうなれば、と、ソフトの名前と、キャラクターの名前を、イメージ検索し、その上でやっと、聖魔の光石のクーガーであったことに気づいたり………。
ただ、そのビジュアルに行き着いたところで、やはり、奴がゲーム中でどうであったかは何も記憶していないという体たらく。
………私の脳はもう、死滅しているのではないか………。

ともかく、結構やっている最中は楽しんでいたはずのキャラクターですら全くわからないという自分の移り気さ加減………もとい、阿呆さ加減にげんなりした瞬間でした。
あっ、でも、ロウエンは覚えてた!
「腹満たされねば心満たされず!」は名言!(言ったのは奴じゃないが)
ちなみに、FEミュージアムをなめるように見てみたんですが、ビジュアル見ても90%は思い出せませんでした。
一本のゲームカセットを、一年間遊び倒していたあの頃が懐かしい………(遠い目)。


せっかくなので、公式ミュージアムで好みの奴を抜き出してみました。
勿論、顔だけ判断です。作中でどうだったかなんて、ハハハ。


『暗黒戦争編』
カイン
私は、圧倒的にこちら派でした。無骨でクソ真面目は萌えます。

サムソン
私は、顔だけならこいつもばっちり好みでした。ただなあ………強さがなあ。続編で、ちょっとすましたクールビューティー(しかも身分の高い)を彼女にしたと知った時には、「お前はやる男だと思っていた」と一人笑いでした。

オグマ
声を大にして言いたいのは、私は続編の粗野なオグマより、この時の礼儀正しいとりつくろった感じのオグマの方が大好きだということです(そ、そんな主張)。公式イラストを見ると、サジ・マジ・バーツの斧三人もすげえ二枚目で惜しいな、と。

このへんは、確固たる記憶(苦笑)があるので、見ていても懐かしさがこみあげて、萌えって感じじゃありませんね。ただ、ドット絵の恩恵を受けることの多いFEシリーズの中で(聖戦とかね)オフィシャルの方がいいイラストが多いっていうのは、ちょっと意外でした。 ただ、マリクは育つ前のほうが良かった。特に外装が(中身じゃないのか)。


じゃ、ここで一番萌えた『聖戦の系譜』を………と思ったんですが、これ、美樹本晴彦絵じゃねえ………!
確かに、どうなんだというデザインの奴もいなかったことはないですが(子世代は確か違ったはずだし)それでも、この公式のイラストよりはかっこよかったのになあ………。
ちなみに、レックスとジャムカには何度もよだれを流したのは、何度もここで主張しているので多くは語りません。


■トラキア776
この頃になると、FEといえばドット絵、公式絵よりもドット絵、というのがはっきりとしてきまして、ますますゲームをやっていてとても楽しい、という感じでした。別に公式イラストが良くたって、ゲーム中で引き込まれなければ本当に意味ないですしねえ。
しかし、FEといえば、地味でなんの特徴もないくせに、どれだけお前首から上だけでこちらを萌えさせる気だという男たちが多くて困りますね! 私? 勿論ですとも。
イリオスとか、コノモールとか、グレイドとか(こいつは特にドット絵の輝き方が半端ではない)、カリオンとか、フレッドとか、ブライトンとか、フェルグスとか、勿論フィンとか、トラキア776は、本当に地味男たちの宴でした。
あっ、ついでに言うと、タニア可愛いよタニア。


■封印の剣
内容全く覚えていないのに、男の顔だけで騒ぐのもなんなんですけどね………。
とりあえず、地味おっさんゼロットははずせませんね。こいつ、すごいアンニュイな美女が嫁さんなんすよ!(なんだその紹介の仕方)
そして、ノア絶対ドット絵のほうがいい。
私、ギースは本当に萌えました。しっかり一軍で使ってたし。その頃、魔人学園外法帳とかをやってて、お館様と一緒にこの手の髪型に弱かったんです。しかし、支援会話で、誰ともロマンのかけらもなかったのにはがっかり………。いや、エキドナお姉さまとは別に………。

そして、この頃の枯れたカレルの顔は絶品でした。よもや、続編であんなになるとは誰も思うまい………。

敵ですが、ゲイルも大好きでした。私は、ティアサガのジークといい、本当に釣り目オールバック後ろ一つ結びの髪の毛の色濃い目無口だけど女がいるキャラクターに弱い………(限定)。


■烈火の剣
も、内容はまった(以下略)。

まず、ロウエンは外せません。いや、奴は最終的に強さでスタメンの座を勝ち取った猛者ですよ。超男前。

ヘクトルは、主人公組として珍しい、斧使いであることもあって、非常に好みでした。ああいう、オールバックごっつい系にも弱いなあ。というか、実は何気に斧に弱いんです(それ、属性にしては説明が難しすぎるよ)。

カナスは、魔道士に興味のない私の中で唯一の例外です。こいつは萌えた。最終的に妻帯者でわけのわからない特訓を受けてかつ子供にもへなちょこだったことを知ったときは、敗北を理解しました。反転すると、片眼鏡が逆になってしまうのもおちゃめで可愛い。

ラガルトは本当に強かったです。暗殺者としてほぼ無敵。ただ、顔はさして萌えず。こいつも、オールバックつり目で一体何が違うのだろうと自分でも思うのですが、この些細な違いこそが個性なのではないかと(誰の?)。

ガイツはもう、ほら、兄弟(ギース)そろって萌えっていうか。やっぱり斧か………それでいて無骨か………そしてオールバックつり目か………いやいや、それ以外にも何かがありそうななさそうな。

レナートひたすら顔萌えでした。使わなかったけど! バックボーンには興味がないけど!(ほおがこけている、もスキルに入れておいてください)

ちなみに仲間にはなりませんが、ロイドライナス兄弟にもしっかり惚れ倒しました。
なんていうか、あれですね。こう並べてみると、烈火の剣ってわりとわかりやすくあざといキャラクターをちゃんと網羅していたんだなあ、と。いい意味でですよ、勿論。


■聖魔の光石
内容は(以下略)。
ゼトは、最初から上級職の癖に、最後まで使えるしかも初期メンバーという、FE世界における革命を起こした人物として、後世にまで語り継がれるべきだと思います。しかも、顔が地味目で超好みだった。

クーガーは、公式絵でこんな美形だったのかと知って、少し愛情が薄れました(どういう趣味だ)が、それでもかっこよかったです。男のドラゴンナイトというだけで、ちょっと補正がかかります。

聖魔はあともうちょっとなんだけど、の、ジストとか、ヒーニアスとかが惜しい感じです。敵役にあからさまな美女と美形が多いのもポイントが高し。グレンとかは明らかに狙っている。
そして、ヘイデンとかファードの、おじさんズがかっこいいのも特徴的でしょうか。
個人的に、ケセルダは、ドット絵は普通に惚れられる。


やってみると、結構普通に顔ではいけるよこのシリーズと思いました。
それなのに、キャラクターに全く愛着がないのは何故だ………。
やっぱり、支援会話のせいでしょうかねえ。これが好きだという方もいるでしょうが、個人的には物語を進めていく上で、ちゃんとバックボーンあたりは普通の会話でわかって欲しい、というか。そのキャラクターを使っているかいないか、は運しだいだとしても、必然として個性は語られて欲しいというか。
仲良くした上で語られる何某と、物語の話の上で語られる何某じゃ、ちょっと厚みが違うような気がするので。なんていうか、仲良くならなきゃ語られないなら、それ別に、どうでもいいんじゃねえのというか………。
いずれ、蒼炎もアップされると思うので、そうしたらまた、己の記憶力のなさに泣こうと思いました。
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