『クロッシング』
公式サイト
韓国映画ではない方。
三人の人生が織り成すオムニバス映画…なのですが、残念ながらその三つが気持ちよく合致しないので、ただの不条理映画という感じでした。
ピカレスクといえばそうなのかもしれないけれど、そこまで不条理であるわけではないし…。
わざわざ、信心深い家族思いの刑事、定年間際の刑事、潜入捜査をしている刑事、と三つの個性のある刑事を出すのであれば、いっそオムニバスではなく純粋にそれぞれが関わりあいになる、内容でも良かったのではないか、と。
それぞれがそれぞれに不幸な結末を迎えるのですが、その上で退職したもう刑事ではない刑事だけが、とりあえず職務を全うできるっていう「よくある不毛さ」も、ちょっと盛り上がりに欠けるような気がします。
リアリティというよりは、うん、まあそういうこともあるよね、というような映画でした。むしろステレオタイプな黒人社会の描写などのほうが、力が入っていたような気がします。
どうも麻薬ってものが絡むと、ちょっとでも関わっている人間すべてに同情できないので、入り込むのが難しいです。
出演されている役者さんは、それぞれカッコイイんですが…。
そして、これを何故レンタルリストに登録したのか思い出しました。
武蔵野映画館に映画を見に行った時に、リチャード・ギアの紹介で「代表作HACHIはあんまりだ」と思ったからだった。
本当にどうでもいい理由でしたね。
『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロ』
公式サイト
………うーん………どうしても馴染みがない世界観、音楽で、見ず知らずの人の思い出に付き合えといわれても…。
タンゴといえば踊り、ではなく向こうでは「音楽」の事なんですね。ムジカ、というそうです。
実際、後半のコンサートシーンは純粋にタンゴの素晴らしさ、っていうのが耳で聞いてよくわかるんですが、さすがに前半のじじばばの思い出語りはちょっと見ていて辛かったです。
多分、二時間映画だから辛いのであって、一時間のドキュメンタリーであれば十二分に楽しめる内容だと思います。
音楽そのものは当然素晴らしかったです。 EDロールもセンス抜群でした。
『アンストッパブル』
公式サイト
以外に評判の良かったアクション映画。
個人的には「デンゼル・ワシントンがロートルの役をやるようになるとはなあ…」と遠い目になったものです。そうか、もう好青年とかやる年齢じゃないんだな…。
展開もスピーディーで面白かったです。
派手なアクション全然ないですが、やはり無人の暴走列車というのは、設定からして日常に密着しすぎて怖いですし(変なエイリアンとかそういうの方がトンデモなので怖くない)発端が明らかにざるな人為的ミスっていうのがまたね…。
よくもまあ、平気な顔してあの感動の場に一緒にいられるわなあ。
別段、経営陣の決断も悪いとも思わないですし、現場の責任者である黒人の女性もえっらいカッコイイので、誰も嫌いな人が出てこないっていう意味でも見やすい映画でした。
ミスをおかしたバカはさておき。
デンゼル・ワシントンはやっぱりデンゼル・ワシントンなので、人間味あふれてるかと言うと「そこまでは…」と正直思うんですが、あの人は徹頭徹尾鉄面皮がよく似合う役者さんなので、あまり気になりませんでした。
その分、新米車掌のクリス・パインが結構普通にしょうもない奴なので、おつりがくる感じです。
駄目な奴っていうよりは、駄目な事しちゃった奴というか。
奥さんの浮気を疑ったり、浮気相手だと思われる人の元に行くまではいいんだけど、「二度と近寄るな」って相手に銃を向ける(しかも相手は警官)時点で、お前そりゃ、裁判所も接近禁止命令出すだろ…。
特別な正義感もない。それぞれ抱えているものがあって、どちらも清く正しいものではないかもしれないけれど、それぞれの「現場」の人間が精一杯やっている、っていう映画でした。結果としてよく転んだけどね、というか。
最後に、登場人物のその後がちらっと言及されるんですが、あの、途中で脱線しちゃったあの運転手さん…どうなったんですが…。
公式サイト
韓国映画ではない方。
三人の人生が織り成すオムニバス映画…なのですが、残念ながらその三つが気持ちよく合致しないので、ただの不条理映画という感じでした。
ピカレスクといえばそうなのかもしれないけれど、そこまで不条理であるわけではないし…。
わざわざ、信心深い家族思いの刑事、定年間際の刑事、潜入捜査をしている刑事、と三つの個性のある刑事を出すのであれば、いっそオムニバスではなく純粋にそれぞれが関わりあいになる、内容でも良かったのではないか、と。
それぞれがそれぞれに不幸な結末を迎えるのですが、その上で退職したもう刑事ではない刑事だけが、とりあえず職務を全うできるっていう「よくある不毛さ」も、ちょっと盛り上がりに欠けるような気がします。
リアリティというよりは、うん、まあそういうこともあるよね、というような映画でした。むしろステレオタイプな黒人社会の描写などのほうが、力が入っていたような気がします。
どうも麻薬ってものが絡むと、ちょっとでも関わっている人間すべてに同情できないので、入り込むのが難しいです。
出演されている役者さんは、それぞれカッコイイんですが…。
そして、これを何故レンタルリストに登録したのか思い出しました。
武蔵野映画館に映画を見に行った時に、リチャード・ギアの紹介で「代表作HACHIはあんまりだ」と思ったからだった。
本当にどうでもいい理由でしたね。
『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロ』
公式サイト
………うーん………どうしても馴染みがない世界観、音楽で、見ず知らずの人の思い出に付き合えといわれても…。
タンゴといえば踊り、ではなく向こうでは「音楽」の事なんですね。ムジカ、というそうです。
実際、後半のコンサートシーンは純粋にタンゴの素晴らしさ、っていうのが耳で聞いてよくわかるんですが、さすがに前半のじじばばの思い出語りはちょっと見ていて辛かったです。
多分、二時間映画だから辛いのであって、一時間のドキュメンタリーであれば十二分に楽しめる内容だと思います。
音楽そのものは当然素晴らしかったです。 EDロールもセンス抜群でした。
『アンストッパブル』
公式サイト
以外に評判の良かったアクション映画。
個人的には「デンゼル・ワシントンがロートルの役をやるようになるとはなあ…」と遠い目になったものです。そうか、もう好青年とかやる年齢じゃないんだな…。
展開もスピーディーで面白かったです。
派手なアクション全然ないですが、やはり無人の暴走列車というのは、設定からして日常に密着しすぎて怖いですし(変なエイリアンとかそういうの方がトンデモなので怖くない)発端が明らかにざるな人為的ミスっていうのがまたね…。
よくもまあ、平気な顔してあの感動の場に一緒にいられるわなあ。
別段、経営陣の決断も悪いとも思わないですし、現場の責任者である黒人の女性もえっらいカッコイイので、誰も嫌いな人が出てこないっていう意味でも見やすい映画でした。
ミスをおかしたバカはさておき。
デンゼル・ワシントンはやっぱりデンゼル・ワシントンなので、人間味あふれてるかと言うと「そこまでは…」と正直思うんですが、あの人は徹頭徹尾鉄面皮がよく似合う役者さんなので、あまり気になりませんでした。
その分、新米車掌のクリス・パインが結構普通にしょうもない奴なので、おつりがくる感じです。
駄目な奴っていうよりは、駄目な事しちゃった奴というか。
奥さんの浮気を疑ったり、浮気相手だと思われる人の元に行くまではいいんだけど、「二度と近寄るな」って相手に銃を向ける(しかも相手は警官)時点で、お前そりゃ、裁判所も接近禁止命令出すだろ…。
特別な正義感もない。それぞれ抱えているものがあって、どちらも清く正しいものではないかもしれないけれど、それぞれの「現場」の人間が精一杯やっている、っていう映画でした。結果としてよく転んだけどね、というか。
最後に、登場人物のその後がちらっと言及されるんですが、あの、途中で脱線しちゃったあの運転手さん…どうなったんですが…。
PR