『トリコ 7巻』
その場にいないのに生死をかけた戦い、というわけのわからなさがやっと終わり、純粋に食材探しの旅が中心だった7巻です。
とても面白くなってきた、というか、トリコはその部分が面白いのであって、バトルシーンなんてどうでもいいんだよ。
そういうのはよほど上手くないと、ドラゴンボール世代にとっては見劣りするんですよね、どうしても。
短い話が重なっていくほうが、この漫画の質に合っているような気がします。
死の伏線もリンじゃありませんでしたが、ああいう回収のされ方をしてしまうと、乗り越えられる死って、それは死じゃないとか思ってしまいますし、これから何度でも使えちゃいますしねえ。
ココは相変わらず超男前でかわいかったです。
他の奴等が自由奔放すぎるために、ココと小松がセットで画面にいるだけでなんか安心します。
私はキッスになりたい(鳥ですよ)。
『聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話 17 』
やっぱり童虎はかっけえなあ!!
話としては、いきなり初っ端で、ユニコーンとかユズリハとかが体よく退場させられて笑えたのですが、あの感じだと復活して最後には無事に全員で小宇宙燃やせそうですね。
童虎も連戦でかっこよかったのですが、地味に嬉しいのが、散っていった黄金聖闘士たちを回想してくれるシーン。
牡牛座しかり、山羊座しかり、このロスキャンは戦いの最中に散っていった仲間たち、要するに受け継いだ魂を回想してくれて、それは彼らの魅力が再確認できるすごくいい見せ場なのですが、今回はなんと、魚座来たー!
たった一ページなのですが、(しかも後輩の青銅ではなく、同じ黄金である童虎が思ってくれるっていうのがいい)
「おぬしは己の毒の風が作り出す荒野から逃げておる。勝手に作り上げた主の羽の下に逃げ込んだ、臆病風だ。
彼も人と交わらぬ男であった。魚座のアルバフィカ。だが彼は強かった。猛毒の血、人を避けた生き方、彼は最後まで人と関わらず孤高の中で死んだ」
うううう魚座ーッ!!
正直、あまりに初っ端で退場したので、魚座の死に様あまり覚えてない(ひどい)んですが、こう、彼の死に方、生き方を仲間がわかっていてくれているっていうのは、とても嬉しいですね。
それから何百年後かの黄金連中にも、これだけの仲間意識がありゃあなあ!(苦笑)
それに加えてなんと、今回、アケローン参戦!
あの、渡し部のお笑い担当アケローンが、超、カッケエ!
アテナの髪を切らせ、それをハーデスに渡したアケローン。いきり立つテンマたちに、
「俺は支払いの分だけの仕事はきっちりこなすさ! そりゃ、お前らの職務怠慢だぜ! 俺を責めるのはお門違いよ。お前らの仕事はこんな輩から、女神を守ることだろうが!」
と言い放ったアケローンに、惚れ直しました。
ななななんてかっこいいんだ、アケローン! 金にしか興味がなく、ハーデスからもらった金だけ、自分のためだけに、仕事のみを遂行しようとするその姿に、黄金とは違った輝きを見出してしまった私は、本当にこの手の現実主義の男が大好きです(笑)。
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