私がサイトを作った時から、というかサイトを作る際にデザインやフォントの大きさやリンクアンカの色まで参考にさせていただいた(ソースを印刷してそれを片手にサイトのタグ打ってたんだよ…。なにせコピペの存在知らなかったからね…)(知っていても勿論ぱくりはしませんが!)サイト様が、ついに閉鎖される運びになりました。
今までも開店休業中で、別名で持っているサイトや、そのブログ、ツイッターと多岐に渡り展開されていて、そのどれもをブックマークに入れていたのですが、一番馴染みがあったコンテンツ(ある意味私にとっての本サイト)がなくなってしまうことに、静かな感情を覚えたのでした。
そう、サイトを作る前から、こういうセンスが素晴らしいと思ってずっと追いかけていたサイト様が…。コンピュータ関連のお仕事をされているようで、その手の技術的な知識やセンスが抜群だったmac使いのサイト様でした。一時期この人に憧れて本気でmac買おうかと思っていた時期すらあった…。
時代だ…。
なにせ、東京魔人学園のウェブリングがあった時代に出会ったんだから…。
ともかく今は心からの感謝で一杯です。この人がなければ自分の中のネット世界は明らかに今よりつまらぬものになっていたでしょう。
二、三回メールのやり取りともいえない感想の羅列(当時はweb拍手なんかなかったからね)をしたこともあったのですが、それを含めていい思い出です。
向こうはこちらの事を一切知らずとも、私にとっては憧れの人でした。
ネット世界そのものから足を洗うわけではないので、今活動されているサイトもこっそり拝見し続ける所存です。
御宿かわせみの話。
『御宿かわせみ』やっと33巻まで読了しました。あ、あと一巻でとりあえず終わりだぜ…!
ウィキで、今は子世代に移っていて、『新・御宿かわせみ』になっているというのは知っていたんですが、もうじき本編も読み終わるのでどんなもんかなあ、と思ってページに飛んでみたら…驚愕の事実が。
え、え、え、え、え、え、え、え。
そりゃ子世代になったら誰かが退場していてもおかしくないんだけど、おかしかないけど、いくらなんでもひでえ退場しすぎだろう登場人物ぅぅぅぅ!(複数)(しかも半数以上)
超ド級にテンションが下がったので、巻き込むべく母親に悪態をついていたのですが(そして結局二人そろって落ち込むはめに)それを横で聞いていた冷戦状態(未だにか)だった父親が、「喜ぶと思って」と、新シリーズを購入してきてしまいました。
最低だよ! そりゃもう読むしかないジャン!
ネタバレはこの文章ではそれほどしていないつもりですが、文庫本では帯からがっつり強烈なネタバレがはじけているので、初見から要注意です。って、帯なんてどう回避すりゃいいのよ!
あ、本編はどの巻も凄く面白いです。
江戸の文化的なものも楽しいし、登場人物たちも魅力的だし。
以前、やっぱり短編が好きだというような話をしたのですが、結局はバランスの問題なのかなあと。
身長180センチの人の体重が四十キロだったらおかしいし、逆に身長130センチしかないのに体重が八十キロあったらおかしい。そういうことなんだと思います。
個人的に悲惨、切ないすれ違い話で一番臓腑をえぐった話が、かつて分かれた母娘の話でした。
かつて駆け落ちで夫婦になった男女。
子供も生まれたが暮らしは楽にならず、女は生活に困窮し自分の身を売って金を得るようになる。
そして別れた母と娘。
今は生活の心配もなくなった、女主人となった母親に一目会いに娘は訪れるも、母はすげなく追い返す。
母親を恨んでも当然の身の上の娘は、御宿かわせみの主人るいに、自分の犯してしまった過ちを告げる。
「幼い頃私は言ってしまったのです。母親に、貴方は穢れていると、言ってしまった」
人の親になり、妻になり、女になった今ならばわかる。
それは、決して言ってはいけないことだった、と。
そして思いはすれ違い、娘は去る。
追いかけてきた母親は娘と再び出会うこともなく、ただもう一度去るだけだった。
臓腑が出血して目の前が見えません。もう駄目だ。
別に悲しいことだけじゃないのですが、江戸文化や私が不勉強で知らない単語が出てきて、それを調べるのは凄く楽しいです。
例えば【胡渡】(こわたり)とか。
これ、「胡渡珊瑚」っていって、「地中海サンゴ」のことらしいんですね。
日本の業界では「サルディニア」と呼ぶとか。赤い珊瑚らしいんですけど、【胡渡】っていう言葉の響きもいいですし、実際の現物も「素敵」なものだと凄く知識を得た感覚が充実していて嬉しくなるんですよね。
コレは一体どんなものだろう、という欲望から、自分で調べる事ができる喜びがあって、実際に知り得た喜びがあって、知ったものが素晴らしかった時の充足感が半端ないというか。
【提げ緒】とか【ごまめ】とか、食材の名前【まくわ瓜】とか、文化的な言葉は非常に面白いですね。
今までも開店休業中で、別名で持っているサイトや、そのブログ、ツイッターと多岐に渡り展開されていて、そのどれもをブックマークに入れていたのですが、一番馴染みがあったコンテンツ(ある意味私にとっての本サイト)がなくなってしまうことに、静かな感情を覚えたのでした。
そう、サイトを作る前から、こういうセンスが素晴らしいと思ってずっと追いかけていたサイト様が…。コンピュータ関連のお仕事をされているようで、その手の技術的な知識やセンスが抜群だったmac使いのサイト様でした。一時期この人に憧れて本気でmac買おうかと思っていた時期すらあった…。
時代だ…。
なにせ、東京魔人学園のウェブリングがあった時代に出会ったんだから…。
ともかく今は心からの感謝で一杯です。この人がなければ自分の中のネット世界は明らかに今よりつまらぬものになっていたでしょう。
二、三回メールのやり取りともいえない感想の羅列(当時はweb拍手なんかなかったからね)をしたこともあったのですが、それを含めていい思い出です。
向こうはこちらの事を一切知らずとも、私にとっては憧れの人でした。
ネット世界そのものから足を洗うわけではないので、今活動されているサイトもこっそり拝見し続ける所存です。
御宿かわせみの話。
『御宿かわせみ』やっと33巻まで読了しました。あ、あと一巻でとりあえず終わりだぜ…!
ウィキで、今は子世代に移っていて、『新・御宿かわせみ』になっているというのは知っていたんですが、もうじき本編も読み終わるのでどんなもんかなあ、と思ってページに飛んでみたら…驚愕の事実が。
え、え、え、え、え、え、え、え。
そりゃ子世代になったら誰かが退場していてもおかしくないんだけど、おかしかないけど、いくらなんでもひでえ退場しすぎだろう登場人物ぅぅぅぅ!(複数)(しかも半数以上)
超ド級にテンションが下がったので、巻き込むべく母親に悪態をついていたのですが(そして結局二人そろって落ち込むはめに)それを横で聞いていた冷戦状態(未だにか)だった父親が、「喜ぶと思って」と、新シリーズを購入してきてしまいました。
最低だよ! そりゃもう読むしかないジャン!
ネタバレはこの文章ではそれほどしていないつもりですが、文庫本では帯からがっつり強烈なネタバレがはじけているので、初見から要注意です。って、帯なんてどう回避すりゃいいのよ!
あ、本編はどの巻も凄く面白いです。
江戸の文化的なものも楽しいし、登場人物たちも魅力的だし。
以前、やっぱり短編が好きだというような話をしたのですが、結局はバランスの問題なのかなあと。
身長180センチの人の体重が四十キロだったらおかしいし、逆に身長130センチしかないのに体重が八十キロあったらおかしい。そういうことなんだと思います。
個人的に悲惨、切ないすれ違い話で一番臓腑をえぐった話が、かつて分かれた母娘の話でした。
かつて駆け落ちで夫婦になった男女。
子供も生まれたが暮らしは楽にならず、女は生活に困窮し自分の身を売って金を得るようになる。
そして別れた母と娘。
今は生活の心配もなくなった、女主人となった母親に一目会いに娘は訪れるも、母はすげなく追い返す。
母親を恨んでも当然の身の上の娘は、御宿かわせみの主人るいに、自分の犯してしまった過ちを告げる。
「幼い頃私は言ってしまったのです。母親に、貴方は穢れていると、言ってしまった」
人の親になり、妻になり、女になった今ならばわかる。
それは、決して言ってはいけないことだった、と。
そして思いはすれ違い、娘は去る。
追いかけてきた母親は娘と再び出会うこともなく、ただもう一度去るだけだった。
臓腑が出血して目の前が見えません。もう駄目だ。
別に悲しいことだけじゃないのですが、江戸文化や私が不勉強で知らない単語が出てきて、それを調べるのは凄く楽しいです。
例えば【胡渡】(こわたり)とか。
これ、「胡渡珊瑚」っていって、「地中海サンゴ」のことらしいんですね。
日本の業界では「サルディニア」と呼ぶとか。赤い珊瑚らしいんですけど、【胡渡】っていう言葉の響きもいいですし、実際の現物も「素敵」なものだと凄く知識を得た感覚が充実していて嬉しくなるんですよね。
コレは一体どんなものだろう、という欲望から、自分で調べる事ができる喜びがあって、実際に知り得た喜びがあって、知ったものが素晴らしかった時の充足感が半端ないというか。
【提げ緒】とか【ごまめ】とか、食材の名前【まくわ瓜】とか、文化的な言葉は非常に面白いですね。
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