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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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最近前々からあった頭痛が断続的にやってくるので、生きるのに差しさわりがあります。
起きてなにもできねえじゃねえかよ〜。

『ゴールデンデイズ』

1から6巻まで読破。
ごく普通に強面の運送業とせっちゃんのカップリングが好きです。
「この時代の人間を愛するのは覚悟がいる」
とか、真剣だからこそ言える台詞。
まあ実際、執事と力持ちの御付にも単独で萌えますが………。
あと2巻で完結らしいのですが、結局事件らしい事件はない、というか、いかにその時代の人間が懸命に生きたか、という部分に主軸がおかれているようなので、逆に私は「じいちゃんがその時何をしているのか」ということよりも、彼らを取り巻く人間達の生き方を見るのがすきです。
ちなみに一番男前なのは祭くんだと思います(少年ですよ)。


『喪の女王』

ちょっと今のコバルトってどんなだろうと思ったので参考までに買ってみましたが、これ、シリーズものだったのか………。
それを知らずに買ってしまいましたので、話の内容わからないわ、人名わからないわで、批評という批評もできませんで。
ただ主人公が妊婦というのは結構な衝撃でした。
船戸さんは好きな作家さんなんですが、表紙を見てこれが人妻かつ妊婦? とちょっと思いました。
大河要素がありながら、話口調が現代風なのにも多少違和感がありましたが、恋愛恋愛してなくて、かつ、心情エピソードが少ないので、非常に硬派な印象を受けました。
私が学生時代流行っていたのって「さようならこんにちは」とか「ティーパーティーシリーズ」とか「とんでもポリスシリーズ」とか、いい意味で非常に軽い印象があったのですが、この作品に関してはそんな感じではなかったですね。
個人的に文章は読みやすければ読みやすいほうが好きです。


『吉永さん家のガーゴイル』

これも参考にしたかったので。
うーむ判断しがたいほど普通の小説だ………。
別に萌えがあるわけでもないし、燃えがあるわけでもないし。
私アニメは結構楽しませてもらったので、その延長で選んだんですが、これならアニメのほうが面白かったです。
ただ文章の書き方がこちらも堅い感じだったのが意外でした。
もうちょっとなんだろう、ラノベってはじけた印象だったんだけど、そうでもないんですね。


『精霊の守り人』

以前からお勧めいただいておりましたし、アニメも面白いので。私が購入したのは軽装版というやつだったんですが、同時に購入した三冊の中で一番面白かったです。
というか、面白さでは別格だ。さすが児童文学というか、物語として破綻していないし、話の説明も「わかりやすく」噛み砕いてあるので、難しい言葉や、造語の書き方も上手いです。
具体例を出して、「これこれこういう国」であるという説明をし、その説明後もその国の名前をちゃんと記して、二重に印象付けるとか、当然のことをちゃんとしているので、さすが子供向けだなと思います。これは勿論いい意味です。
空想の世界の造語は、書いてる本人はわかっていても読んでいる方はわかってるわきゃねえだろうという不文律がある意味敷居を高くしているので、耳慣れないその世界だけで通じる国名や、しきたりや、怪物の名前は、連呼する必要があるのです。文章の中でも。
その使い方を、人間にとっても最も身近な衣食住にあてはめたりするのが上手い。
私はこの手の作品での「旅支度」シーンが凄く好きで、「熊の毛皮と干し肉と油紙と」という文章が並ぶだけで、凄くドキドキします。なんだろう、その世界で生きている人たちが生きるために必要な描写、しかも身近で我々にもわかる理屈で、っていうのが体の内に入れやすいんですよね。

そして読んでみて驚きの、タンダの活躍っぷり。
勿論アニメのタンダもできる男ではあるんですが、小説のタンダは最後おいしいところまで持ってく非常にデキる男です。知識も行動力も人徳もある。ないのは女運だけか! と思わずツッコミを入れたくなるくらい男前でびっくりしました。
これ、相手がバルサじゃなければ普通に女落ちてるよなあ………。

アニメと小説では随分違う部分もあって驚きましたが、それはそれでいいと思います。基本的にバルサ組と関わる人間ってごく少数なんですが、アニメでは町の人間や、刀鍛冶とのかかわりがある。
そして、小説ではバルサやタンダの口から語られる真実や過去が、その関わった人間達の口から語られたりする。そのあたりの、謎のちりばめ方が上手いです、アニメは。
そりゃ関わっているのは当人であるからして、当人が謎過去含めて全部知ってるのは当たり前であり、その話を小出しにするからこそ物語りは盛り上がるわけですが、同じ人が延々語り出すと、抑揚もないしくどい。
アニメは、小説になかった庶民の生活の中で、そしてバルサが語るはずだった過去を、第三者が他人事のように語るだけで、見ている側という他人も感情移入がしやすい。中々上手いつくりですね。
それに、文章だけで表現されている外見の部分、建物や町の風景、衣服などはアニメで見たほうが色として楽しいです。

物語としても非常に面白かったですし、土着性の謎は特に日本人であれば入り込みやすいものだったので、続きも読んでみようと思います。
そして、アニメで化けたジンが小説ではどってことない扱いだったのも笑えました。王子ではなくむしろタンダと心のふれあいがあったくらいで………。
そうだ、小説では全く触れられていなかった第一王子の扱いも、アニメのほうがいいですね。愁嘆場というほどではないですが、あまりにあっさりしすぎていてはドラマ性にかけるので。小説は小説として符号し、アニメはアニメとして内容が符号していれば、それが一番いいと思います。
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宇宙ルート選択。

第四十二話 激震の宇宙へ
やって参りました宇宙へ。実際使える機体が限られるので、使う分には楽です。考えなくていいし。
怪我をしたキョウスケを気遣う面々ですが、それは無用と言い切ります。

「奴の好きにさせてやれ。時間もあまりないことだしな。それに………エクセレンのこともある。アラドじゃないが、ぶっつけ本番で行くしかないな、キョウスケ」
「すみません、イルム中尉」
「その代わり、今回でリーゼを物にしろよ」

カッケエイルムを見られて満足です。リンも本格参戦しゲシュペンストに機上し、カイ少佐も無事にタイプSを得ることができました。満足だ。

今回祝福使いがあまりいないので、資金が足りません。改造したい武器とかいっぱいあるのになあ。


第四十三話 純粋なる存在
結局アイビスは補給能力つけて使ってます。移動速度あるし、これは便利。
エクセレンがアインスト(アルフィミィ)に操られて出てきて、かつ手がかりゼロで落ち込む面々をよそに、相変わらずクールなイルム。

「あの連中………自分達の手の内を見せることが目的だったのかもしれないな」
「エクセレンを人質に取ったってことを、俺達に教えたってのかよ?」
「ああ。それで俺達に何らかのリアクションを起こさせようとしている………。たとえば………キョウスケ一人誘き出すとか、な」
「あいつらは、キョウスケをエクセレンみてえに操れないんじゃねえのか?」
「だろうな。だから、あの状態になったエクセレンを見せ、こちらの動揺を誘った………」

まさに知将イルムの面目躍如です。
どれだけ冷静でカッコいいんだお前。
これを、艦長もろもろが揃った場所で、淡々と話してるんだからたまんねえなあ、もう。


第四十四話 ルナティク・ドリーム
月基地奪還のために志願するリン。
「………じゃあ、俺も行くとするか」
「いや、私のわがままでこれ以上ヒリュウの戦力を減らすわけにはいかない。お前は陽動に回ってくれ」
「………………………」
「それとも………私の腕が信用できないか?」
「………わかった。その代わり助けを求めてきたって知らないぜ?」
「フッ………自分のことは自分でなんとかするつもりだ」

リンとイルムの大人の会話のすぐ後に、スレイの話とか出てきちゃってもうがっかり。
何故挟むかなあ………。

異星人たちの機体は、レモンたちの機体と違って、運動性が低いので撃墜するのが非常に楽です。必中必要なく集中だけですむ分、精神ポイントの消耗も防げますし、体力が多いだけなら、ちまちま削ればそれですむし。相手の運動性が高いと、当てるまでが非常に厄介で消耗が激しいので面倒くさい。

ここでメキボスが、「よっこらしょ」みたいな感じでリンを人質に取り、武装解除を迫ります。なんか勝利に対して手段を選ばないけど、あくせくしてない感じがカッコいいです。よしあしじゃなくて、必要だからやってるだけ、というスタンスが。

「同じことは二度言わねえぜ、イルムとやら」
「チッ………!」
「さあどうする? お前達も下等生物とは言え、分別くらいあるンだろうが」
「私のことは構うな。ムーンクレイドルを取り戻すチャンスを逃してはならない………!」
「ああ………わかったぜ、リン」
「何………!? 仲間を見捨てる気か!?」
「そうだ。人質にした相手が悪かったな、メキボス」
「イ、イルム中尉! リン社長を助けないんですか!?」
「ああ。………敵にとっつかまったあいつが悪いのさ」
「でも俺達が力を合わせればリンさんを助けることが………!」
「この状況で成すべきことは、ムーンクレイドルの奪取だ。そして、それはあいつが一番良くわかってる」
「その通りだイルム………。ここでムーンクレイドルを奪取しなければ、インスペクターとの戦いに勝利はない………! 構わんから、私ごと奴を撃て!」
「ああ………一撃で決めてやる」
「な、何だと………!?」
「イルム! あんた本気なの!?」
「もちろんだ。………行くぞ、メキボス!」
「だが、ここに来れば貴様も身動きが取れなくなる! 結果は同じだぞ!」

そのやり取りに割ってはいる、シュウとグランゾン。
お前はお呼びじゃない!
という血涙を流しながらも、やっぱりグランゾンの音楽は反則だぜ、あれが流れるだけで場面盛り上がりすぎだぜ、と思いつつ、リンは無事に逃げられます。
そして、メキボスは撤退し、その代わりにハゲのヴィガジが。

「………正義ってのは人それぞれだからな。あんたにも言い分はあるんだろうよ。だがな、因果応報って言葉もある。人の家に土足で踏み込んだ報いはきっちり受けてもらうぜ」

本当にイルムは正義という言葉に対して、懐疑的ですねえ。
そんなイルムが大好きなんですが(もうわかったから)。

結果、シュウの援護により月は無事に奪取されます。

「あそこで大見得切って、決意表明するほど、俺は若くないの」
「確かに………お前を助けるぞー! とか絶叫するあんたは想像できないね」
「いやいや、お前が好きだー! ってのは言えるぜ」
「………誰に対してだ?」
「さ、さあ………誰でしょう?」

尻にひかれっぱなしのイルム。自由人じゃなかったのか。


第四十五話 白騎士の心
エクセレンがまた現れた挙句、戦艦の自由を奪います。
仲間の命を助けるために、エクセレンを落とす決意を固めるキョウスケ。

「どのみち、今動けるのはお前しかいないからな。それに………惚れた女を助けるのは、男の役目だぜ、キョウスケ君?」

携帯機でも萌えたけど、今回もカッコいいぜイルム〜!
結果エクセレンは助かります。あれ? ハグする場面ってここじゃなかったっけ。


第四十六話  魔星へ集う者達
上司ににらまれたメキボスが単身やってきます。

「たったの二艦で、俺達やアインストを倒そうなんざ、ばかげてるぜ」
「しかし、その役目は俺達がやるしかないのさ」
「何のために?」
「悪いが、そいつを面と向かって言うキャラじゃないんでね、俺は」
「………そうかい。じゃ、始めるとするか」

メキボス〜! お前、お前もルックスだけならイルムに負けてないのに、何故味方にならないか〜!
割り切って達観しているもの同士の会話は、OG上でもっとも大人だと信じて疑いません。イルムとメキボスはアダルティなカップリングだ! プラトニックだ!(怖い)

結局メキボスは破れ、実の弟であり上官であるウェンドロに見捨てられます。

「行け。俺はもう飽きたのさ。お前らの相手をするのを」
その言葉を信じるというイルム。
「ま………こういうことを言うのも、俺のキャラじゃないんですがね」
「………すまねえな、イルム。信じてくれた礼ってわけじゃねえが、一つ教えてやるぜ。俺達が使っている空間転移装置は、ネビーイームの第六層にある。そいつを押さえられりゃ、インスペクターは終わりだ」
「メキボス………!」
「イルム………今度会うことがあったら、ゆっくり話をしようぜ。お前とは気が合いそうだからな」
「ああ………」

話ってどんな話だー!

結局メキボスは、柳沢ばりの「あばよ」挨拶で消えていきました。
ああ貴重な大人キャラが………。


第四十七話 己の信じるもののために
この辺までくると、必殺技のオンパレードです。
リー艦長もあえなく撃沈。
ラミアと同タイプのW16も撃沈。
「………戦争には向いていないのかもしれないな」
そう一人ごちるアクセル。
舞台はいよいよホワイトスター内部へ。


第四十八話 裁く者、裁かれる者
イヤアア! メキボスー!
わかっちゃいるけど、あまりに呆気ないメキボスの最後。
最後の言葉もなしかよ、と泣きたくなります。
前の面でW16に憐憫の情をもよおすかのごとくだったアクセルの最後が、「俺は人形になりたかったのさ。何も考える必要のない人形に」とはなんだか切ない。しかしこいつは、最初から最後まで何が言いたいのかよくわからないキャラクターでした。結局戦争フリークってそれだけでいいのか。
シャドウミラーのどこが乗り切れないって、主義主張が意味不明なのは勿論のこと、レモンにしろウィンデルにしろアクセルにしろ、なんでこの三人が仲良くつるんでるのか全く理解できないからでしょうな。
レモンもアクセルに固執する理由がわからないし、アクセルもレモンを気にするそぶりも見せないのに相思相愛らしいし、わけがわからん。まだ研究以外どうでもいい、のウィンデルのほうがまし、というかわかりやすいです。

実の兄であるメキボスを爆発されたウェンドロに(しかし何度見てもウィンデルと名前かぶってる)静かに言うイルム。
「こういう場合はな、覚悟を決めるって言うのさ」
「どうして僕がそんなことを?」
「そりゃ勿論お前がここで俺達に倒されるからさ!」

その言葉通り、イルムでとどめさしてやったよ! ハハハ!(無駄なこだわり)(だがOGシリーズでは絶対にやる)

「………同情の予知はないぜ、ウェンドロ。お前が言ったようにな………」

無駄に渋すぎるイルムの台詞とともに、次回へ続く。


第四十九・五十話 彼方への扉・『かつて』と『これから』
最終面近くになると戦闘が面白くなくて仕方がない。
結局、限られた人員で「激励」を使い、必殺技が使えるまで戦闘ユニットの気合を上げ、その後、装甲やENを奪う攻撃をちまちま繰り返し、ENがなくなったと同時に、怒涛の必殺技でとどめ。
最終的に役に立つのは、高性能のパーツじゃなくて、精神ポイントやENを回復できる使い捨てキットっていうのはどういうこっちゃ。
やっぱりスパロボは、雑魚戦含めて、勝手に気合が上がり、その結果ボスを倒すっていう手順を踏みたいところです。

結局、アルフィミィが何をしたいのか私の頭脳ではさっぱりわかりませんでした。
泡坂「あ」
澤田「あ?」
「あれー? 澤田さんじゃないですか」
「あ、泡坂か?」
「なんでこんなところにいるんです?」
「それは俺の台詞だ。ここは俺の通学路だぞ」
「あ、そうか。澤田さんの大学ここから近いんでしたっけね。しかし………」
「なんだ?」
「澤田さんの口から通学路なんて言葉が出てくると、笑えます」
「じゃ、なんて言えばいいんだ………」
「なんでしょうねえ」
「で、結局お前はここで何してるんだ。俺の大学に用事か?」
「いえ、そうじゃないんですよ。そうだ、澤田さん今時間ありますか?」
「俺か? 俺は大学が終わって帰るところだから、特に何もないが………」
「じゃ、ちょっと付き合いませんか? 私これから行くところがあるんですが、一人じゃちょっと不安だったので」
「別に構わないが………。俺が行って大丈夫なのか?」
「大丈夫だと思いますよ。駄目だったら帰ってください」
「なんでお前はそうなんだ」
「まあいいじゃないですか。心細かったのは事実なので、澤田さんに偶然会えてよかったです」
「………泡坂、お前まさか………行き先は、医者じゃあるまいな!」
「澤田さんはこういうときばかり想像力が発達しすぎですよ! 医者に行くのに何故野郎をわざわざ誘わなきゃならないんですか!」
「いや、心細いとか不安とか言うからだろう!? 普段お前がそんなこと言わないから、何事かと思ったんだ! あ」
「あ?」
「そうでもないか。ほら、以前夏祭りでの肝試しのときは………」
「ねじりとられたいんですか、澤田さん。それ以上行ったら凄いことになりますよ」
「お前怖い!」



「あ、着きました。ここですここです」
「………普通の民家に見えるが………」
「そうですね」
「で、結局ここはなんなんだ。あれか、占いの館か?」
「違います。私占いはめざましテレビくらいしか見ません」
「じゃあ、あれかカウンセリングか」
「澤田さんは私のことなんだと思ってるんですか?」
「え、いや、別に」
「いいですもう。別に。じゃあ入りますよ」



「………結局、中も普通の民家に見えるが」
「民家を改造したまつげエクステンションのお店です」
「なんだそれ?」
「まつげのエクステンションのお店」
「だからエクステンションってなんだ。生理学では、重力に逆らう方向に関節を延ばす動作だが」
「何故私がよそ様の民家で関節伸ばさなきゃならないんですか。エクステンションは要するに、付け毛ですよ。髪の毛とかの」
「? でもまつげなんだろう?」
「だから、まつげの付け毛なんですよ」
「まつげに付け毛? なんだそれ。なんでそんなことするんだ? まつげってハゲるのか? というか泡坂のまつげははげてるのか!?」
「………澤田さんはもう黙っててください。まつげのおしゃれですよ、要するに。ボリュームを増やして、ビューラーとかマスカラとかなくてもきれいに見えるように」
「………そんな手間をかけるのか………まつげに………。女性は大変だな。俺はまつげなんて20年以上生きてきて意識したことなど一度もないが」
「まあ、男性はそうかもしれませんが。あ、今日はよろしくお願いしま………」
池波「あ、お客様ですか」
「!?」
「!?」
「なんだ、泡坂と澤田じゃねえか。偶然だな。お前らも施術受けにきたのか? って澤田は違うな」
「というか、なんで貴方がこんなところにいるんですか!?」
「お前がまつげ増やすのか!?」
「増やすわけねえだろ。俺これ以上まつげも眉毛も増やす予定はねえよ。ただでさえ毛深いのに。俺はここのお店のお子さんの世話を任されてんの。ベビーシッターで」
「び、びっくりしましたよ。私まだ同じ客ならともかくとして、池波さんにエクステンションされるのかと思いました」
「お前、なんかそういうことできそうだしな」
「嫌そうな顔で見るなよ。やってやれないことはないかもしれねえけど、俺はその手の商売はやってない」
「やってやれちゃうところが既に嫌なんですよ、貴方の場合は」
「ともかく上がれよ。二階が施術室だから。俺はこれから散歩に出かけてくるから。ほらー行くぞー。ちゃんと帽子かぶったか? 靴しっかりはいて、かかと踏まない。はい、じゃあ行ってきます」

「………………」
「………………」
「とりあえず、行きましょうか」
「あ、ああ。そうだな」


「今日はよろしくお願いします。あ、この細いのは見学です」
「そんな紹介あるか!」


一時間経過。


「お待たせしました〜」
「お疲れさま」
「どうですか? 結構派手になったと思いませんか?」
「うん。わかる。眉毛のときは正直よくわからなかったけど、今回ははっきりわかるな」
「………そこまで鈍い人間にわかってもらえるだけ効果があるってことなら、まあいいです。納得します」
「何でお前はそう言葉の節々に棘をにじませるんだ」
「でも自分で正面から鏡を見てもわかりますけど、横から見るともっとわかりやすいんですって。どうですか?」
「ああ、そうかもな。まつげがしっかり上を向いているのがよくわかる」
「自分が見るんじゃなくって、他の人に見せてはっきり結果がわかるのがエクステンションなんだそうです」
「やってみてどうだった? 一時間くらいだったが」
「そうですね。私は初めてだったので色々説明もしてもらいましたけど、それも面白かったです。
本数とかは基本的にその人のまつげの状態によって違うんだそうです。私はわりとまつげの量が多いので、片目30本ずつくらいで。もっと少ないのもあるんですけど、それだとやったかどうかの効果が見えづらいらしいので、せっかくやるんだから、はっきりわかる量にしてもらいました」

「じゃあ、元から少ない人は30本よりもっとつけなきゃ駄目ってことか」
「それがそうもいかないらしくて。基本的に自まつげに、人工のまつげを一本ずつつけるんですが………」
「つけるのか!? 一本ずつ!?」
「つけますよ。というか先生がつけてくれましたよ」
「………信じられん………。こんな細かいまつげに、一本一本つけるなんて。こんな細かい作業………。こんな………細いものに細いものを………」
「澤田さん、驚きすぎです。というか近いです。そんなマジマジ見ないでください」
「あ、す、すまない。あまりに驚いて」
「そんなに驚くようなことですか?」
「俺は細かい作業苦手だから」
「あー顔は繊細そうでも性格は丸太っぽいというか………」
「………………」
「ようするに、面倒くさがりで大雑把なんですよね。洗濯物なんかも干しっぱなしで池波さんがたたむまで、つるしたあとついたままですし」
「うるさい」
「話を元に戻しますが、自分のまつげが少ない人は、それ以上つけるのも難しいんですよ。自が10あるものに50つけるのは無理でしょう。逆に50あるものに10つけるのは簡単でしょうし。かといって無理に何本もつければ、自まつげが抜けちゃいますから」
「なるほどな。あまり極端にはできないということか」
「つけるまつげの太さでカバーもできるらしいんですが、それもあまり太いと抜けちゃいますからね。重みに耐えかねて。つけるまつげにも色々種類があって、カールが強いのとかあるんですよ」
「泡坂が今やってるのは?」
「これはナチュラルな奴です。カールが強いのはもっと若い子とか、目をぱっちりさせたい場合に使うみたいです。他にもつけ方によって目の見え方違うんですって。たとえば目じりに長いのを入れると、切れ長の目に見えたりとか」
「なるほど………色々あるんだな、付けまつげひとつとっても」
「そうですね。で、色々説明してもらって、横になってつけてもらうわけですが………」
「ああ」
「下まつげをテープで止めてから、目を瞑った状態でやってもらうんですね。それが………」
「ああ」
「私、まつげのパワーがありすぎて、普通のテープじゃくっつかなくて、一番強度の強いテープを重ね貼りしてもらってやっとできたんですよ。初めのやわいテープじゃ、下まつげがくっつかなくて、まつげ浮き上がっちゃって」
「健康だな」
「どうして貴方って人はそう女心のフォローがまったくできないんですか! そうじゃない、恥ずかしかったんですよ!」
「け、健康なまつげのどこが恥ずかしいんだ。いいじゃないか、元気がないって言われるより」
「普段何も手をかけてないっていうのが、バレちゃってるようなもんじゃないですか! 先生が「普段使わないテープ使いますね」とか、「皆さんうらやましがりますよ。みんなまつげが弱くなっちゃって大変ですから」とかフォローしてくれるのが逆につらい!」
「じゃあ、どのみちどうやってもフォローできないんじゃないか」
「そういう問題じゃない!」
「ど、どういう問題なんだ、じゃあ」
「………もういいです。まあそれでですね、先生がまつげに接着剤をつけて、一本一本つけてくれるんですが」
「接着剤って言葉で聞くと、結構凄い感じだな」
「そのまつげもですね………」
「また何かあったのか」
「元々太くて長いから、通常選んだ太さじゃ、どこにつけたかわからないって言われて、これも、「久しぶりに使いますよ」っていう太くて長いの選ばれたんですよ」
「いいじゃないか別に。俺はよくわからないけど、元々まつげを太くて長くするために行ったんだろう?」
「そうなんですけど、そうなんですけど……… 立派なまつげを持ってるわりに、今までそれを全く生かしてなかったっていうのが、悔しいんですよ!」
「もうそこまでいくと俺にはどうすることもできないぞ」
「で、乾かして終わりです。大体三週間くらいもつらしいんですよね。その後は、一気につけかえるか、落ちたはしから付け替えるか、それは人それぞれみたいです。大体三ヶ月周期くらいでまつげを休ませたほうがいいらしいんですが………」
「うん?」
「私のまつげは丈夫そうだから大丈夫かもしれませんね、って止めをさされました」
「先生は完全に善意で言ってるんだと思うがな」
「わかってますよ。ですがそれがより嫌です」
「………よくわからないけど、いいじゃないか。デキには満足してるんだろう?」
「それは、まあ」
「泡坂が気に入ってるのであれば、それでいいじゃないか。きれいになったんだし」
「きれいになったと思います?」
「いや、よくわからないが。泡坂は泡坂だし」
「………澤田さんは本当に顔だけの男ですね」
「お前、何か俺に恨みでもあるのか!?」
「池波さんなら、もっとマシなこと言ってますよ」
池波「呼んだか?」
「あ、池波さん、お帰りなさい」
「ただいま。お前ら気をつけて帰れよ。俺はまだ仕事あるから」
「仕事?」
「ああ。これからおやつ食べさせて、昼寝させるの。ほら、ただいまは? ちゃんと手を洗ってうがいするんだぞ。しっかり手を洗ったら美味しいおやつ食べるからな。じゃあな。あ、泡坂」
「はい?」
「まつげいい感じだな。ナチュラルメークでも合うし、そんなに派手じゃねえし。目が大きく見える」
「そ、そうですか」
「澤田、お前も帰り道迷うなよ」
「いくらなんでも、大学近辺で迷うか!」
「じゃあな」
「お疲れ様です、池波さん」
「ああ、またな」
「………………ほらね、やっぱり池波さんは言うことは言う人なんですよ。きれいって表現を使わないところが、あの人っぽいです」
「そうか?」
「そうですよ。どうです、今度澤田さんもやってみては。きっと池波さん誉めてくれますよ」
「気色悪いこというな!」
「ちなみに、一番気をつけなきゃならないのは、うつぶせ寝なんだそうです。目をこすらないとか、意識的にできるものはともかくとして、寝ている間までは責任持てないです。あ、そうだ、澤田さん」
「なんだ?」
「私が寝ている間見張っててくれますか?」
「お前、お、お前はな!」
「お前らもう、うるさいから帰れよ」
8月にDSソフトが二個控えているのですが、うちには古いでかい重い旧DSしかないのです。
今現在ライトが発売されておりますが、買い換えたほうがいいでしょうか。いい機会かなあとも思うんですが。
よろしければご意見お聞かせください。

6月からは見たい映画が目白押しです。
鉄板としてハリソン・フォードが出てるというだけで「インディ・ジョーンズ」は見ますし。
勿論「ザ・マジックアワー」も見るし。
メジャーなものばかりなんですが、私は基本的に見た後胃が重くなるような内容の映画は見ません。負の感情が強すぎると疲れるので。
「クライマーズハイ」とかもねえ………。役者さんはすべてカッコいいんですが………。
しかし、先日予告で「スピード・レーサー」を見てしまい「マッハ5で」の台詞を見てぶっ飛びました。
あれがGOGOGOなのか!? さすが向こうのセンスは違うぜ!
見ようと思います。近所でやれば(その程度なんですか)。
「ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛」
見てきました。しかし、公式サイトがやたらセンスがないのは一体どういうことなんだ。
予想外に面白かったです。
個人的には第1章よりも遙かに。
主題がはっきりとしていますし、「戦い」のシーンが多いので映像としても迫力があります。
若干成長してなんだかいわく言いがたいルックスになってしまった四人の王子と王女はともかくとして、カスピアン王子は文句なしの正統派二枚目ですし。
ナルニアの住民達は、いわゆる獣人ってやつですが、やっぱり御伽噺の世界の住人達が実際に文章ではなく、映像になると迫力があります。空を飛びまわるグリフィンに、剣を高々と掲げるケンタウロスに、ミノタウロス。王を迎えるときにずらりと、ケンタウロスの戦士達が剣を掲げてアーチを作るシーンは様式美ながらカッコいい。

物語としては、確かに今回の適役である執政のミラースは、カスピアン王子の父を謀殺した人間なのですが、王子の復讐や虐げられてきたナルニア人は別として、民に対して悪い政治を行ったという場面がちらりとも出てこないので(大体即位式で民は喝采だったしな)、最後ナルニア軍が勝利した後に、カスピアン王子が拍手喝采で迎えられ、かつ何百年も虐げてきたナルニア人を笑顔で受け入れるオチは非常に弱いです。せめてミラースが「悪い王」だったのならば、それもいいんですが、ミラース自体は結構普通の人なんで。頭さしてよくもないし。

アスランは相変わらず、奇跡は起こすけどそれが不便なので、美味しいところを持っていく割に「何で今まで出てこなかったんだよ」と逆に思わずにすみます。アスランはそういう位置にいるわけじゃないんですな。拝まれても助けるわけじゃなく、ただ力として存在しているというか。
今回のアスランは最後しか殆ど出てこないので、それまでの必死で戦う四人(というか長男と長女。苦笑)の映像は結構リアルです。血の描写があるわけではありませんが、ファンタジーとして至極当然に人殺しをそれぞれ行ってますし。

今回、四人のルックスが本当に微妙なので(別に美人と美男であって欲しいとは思いませんが………)それと際立って、テルマール人側のおっさん達が輝きすぎます。
まずミラース自体が、「300」のレオニダスみたいで、すっげえかっこいいヒゲだし。
おまけに、その側近の将軍(ジェネラルと呼ばれるとしびれる)もこれがまた、ちょっと美形のヒゲだし。この将軍が一番男性としてもルックスもカッコいいんですが、そのおっさんが「イエス・マジェスティ」って本当に言うんだぜ………! どこぞのギアスよりも億倍萌えました。
政治家としての側近である気弱なおっさんも、ちょっと小粋なヒゲだし。
この映画はまるで素晴らしいヒゲのおっさん達を集めた博覧会なのかと思いました。ヒゲズたちは素晴らしすぎた。
世界観の描写の中で、戦士(成人男子)はすべからくヒゲを生やすべし、という習慣があるらしく、出てくるテルマール人はほぼ全員ひげを生やしているんですが、そのおかげで画面を埋め尽くすヒゲ男達がよりどりみどりです。このヒゲのバージョンは東洋人にはちょっと無理だよなあ。濃くて汗臭そうなんだけど、死ぬほどセクシーなヒゲを拝みたければ是非(嫌な推薦)。

ヒゲのことばかり話していてもあれなので、衣装の話でも。
今回も衣装はとても素敵です。
初めに四人がナルニアに来たときに身に着けるルーシーの衣装も、凄く可愛いし、何より少女らしく細く見えます。そしてヒゲズの鎧と仮面もカッコいい。集団の美学じゃないですが、どことなく獅子に似た顔面を覆う仮面をつけて、足並みそろえる軍隊は絵的に非常に映えます。
音楽が若干微妙………というか、せっかくナルニア国という空想の世界観があるので、エンドクレジットはもう少し考えて欲しいなあと思いました。せっかくディズニー作品なのに。

しかし、本気で公式サイト使えません。
あのヒゲ将軍の役名とキャストもわからないってどういうこっちゃ。あのミノタウロスの名前がわからないってどういうことだあああ。


ディズニーつながりではないですが『レミーのおいしいレストラン』もレンタルで見ました。これはエンドクレジット凝ってたな。カッコよかったです。どうもアニメに慣れているせいか、ただ延々と続く読めない名前が出てくるよりは、ちょっと工夫があるほうが見ていて楽しいです。ただこれも、劇中で流れた音楽が印象に残っていたりすると、その場面の感動がよみがえってきたりするので、一概に悪いというわけでもないんですが。
レミーは評判どおり中々面白かったです。こういうアニメは絶対に最後ハッピーエンドになって、敵役もちょっと憎めなくて、くらいのスタンスがいいですね。
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