最近前々からあった頭痛が断続的にやってくるので、生きるのに差しさわりがあります。
起きてなにもできねえじゃねえかよ〜。
『ゴールデンデイズ』
1から6巻まで読破。
ごく普通に強面の運送業とせっちゃんのカップリングが好きです。
「この時代の人間を愛するのは覚悟がいる」
とか、真剣だからこそ言える台詞。
まあ実際、執事と力持ちの御付にも単独で萌えますが………。
あと2巻で完結らしいのですが、結局事件らしい事件はない、というか、いかにその時代の人間が懸命に生きたか、という部分に主軸がおかれているようなので、逆に私は「じいちゃんがその時何をしているのか」ということよりも、彼らを取り巻く人間達の生き方を見るのがすきです。
ちなみに一番男前なのは祭くんだと思います(少年ですよ)。
『喪の女王』
ちょっと今のコバルトってどんなだろうと思ったので参考までに買ってみましたが、これ、シリーズものだったのか………。
それを知らずに買ってしまいましたので、話の内容わからないわ、人名わからないわで、批評という批評もできませんで。
ただ主人公が妊婦というのは結構な衝撃でした。
船戸さんは好きな作家さんなんですが、表紙を見てこれが人妻かつ妊婦? とちょっと思いました。
大河要素がありながら、話口調が現代風なのにも多少違和感がありましたが、恋愛恋愛してなくて、かつ、心情エピソードが少ないので、非常に硬派な印象を受けました。
私が学生時代流行っていたのって「さようならこんにちは」とか「ティーパーティーシリーズ」とか「とんでもポリスシリーズ」とか、いい意味で非常に軽い印象があったのですが、この作品に関してはそんな感じではなかったですね。
個人的に文章は読みやすければ読みやすいほうが好きです。
『吉永さん家のガーゴイル』
これも参考にしたかったので。
うーむ判断しがたいほど普通の小説だ………。
別に萌えがあるわけでもないし、燃えがあるわけでもないし。
私アニメは結構楽しませてもらったので、その延長で選んだんですが、これならアニメのほうが面白かったです。
ただ文章の書き方がこちらも堅い感じだったのが意外でした。
もうちょっとなんだろう、ラノベってはじけた印象だったんだけど、そうでもないんですね。
『精霊の守り人』
以前からお勧めいただいておりましたし、アニメも面白いので。私が購入したのは軽装版というやつだったんですが、同時に購入した三冊の中で一番面白かったです。
というか、面白さでは別格だ。さすが児童文学というか、物語として破綻していないし、話の説明も「わかりやすく」噛み砕いてあるので、難しい言葉や、造語の書き方も上手いです。
具体例を出して、「これこれこういう国」であるという説明をし、その説明後もその国の名前をちゃんと記して、二重に印象付けるとか、当然のことをちゃんとしているので、さすが子供向けだなと思います。これは勿論いい意味です。
空想の世界の造語は、書いてる本人はわかっていても読んでいる方はわかってるわきゃねえだろうという不文律がある意味敷居を高くしているので、耳慣れないその世界だけで通じる国名や、しきたりや、怪物の名前は、連呼する必要があるのです。文章の中でも。
その使い方を、人間にとっても最も身近な衣食住にあてはめたりするのが上手い。
私はこの手の作品での「旅支度」シーンが凄く好きで、「熊の毛皮と干し肉と油紙と」という文章が並ぶだけで、凄くドキドキします。なんだろう、その世界で生きている人たちが生きるために必要な描写、しかも身近で我々にもわかる理屈で、っていうのが体の内に入れやすいんですよね。
そして読んでみて驚きの、タンダの活躍っぷり。
勿論アニメのタンダもできる男ではあるんですが、小説のタンダは最後おいしいところまで持ってく非常にデキる男です。知識も行動力も人徳もある。ないのは女運だけか! と思わずツッコミを入れたくなるくらい男前でびっくりしました。
これ、相手がバルサじゃなければ普通に女落ちてるよなあ………。
アニメと小説では随分違う部分もあって驚きましたが、それはそれでいいと思います。基本的にバルサ組と関わる人間ってごく少数なんですが、アニメでは町の人間や、刀鍛冶とのかかわりがある。
そして、小説ではバルサやタンダの口から語られる真実や過去が、その関わった人間達の口から語られたりする。そのあたりの、謎のちりばめ方が上手いです、アニメは。
そりゃ関わっているのは当人であるからして、当人が謎過去含めて全部知ってるのは当たり前であり、その話を小出しにするからこそ物語りは盛り上がるわけですが、同じ人が延々語り出すと、抑揚もないしくどい。
アニメは、小説になかった庶民の生活の中で、そしてバルサが語るはずだった過去を、第三者が他人事のように語るだけで、見ている側という他人も感情移入がしやすい。中々上手いつくりですね。
それに、文章だけで表現されている外見の部分、建物や町の風景、衣服などはアニメで見たほうが色として楽しいです。
物語としても非常に面白かったですし、土着性の謎は特に日本人であれば入り込みやすいものだったので、続きも読んでみようと思います。
そして、アニメで化けたジンが小説ではどってことない扱いだったのも笑えました。王子ではなくむしろタンダと心のふれあいがあったくらいで………。
そうだ、小説では全く触れられていなかった第一王子の扱いも、アニメのほうがいいですね。愁嘆場というほどではないですが、あまりにあっさりしすぎていてはドラマ性にかけるので。小説は小説として符号し、アニメはアニメとして内容が符号していれば、それが一番いいと思います。
起きてなにもできねえじゃねえかよ〜。
『ゴールデンデイズ』
1から6巻まで読破。
ごく普通に強面の運送業とせっちゃんのカップリングが好きです。
「この時代の人間を愛するのは覚悟がいる」
とか、真剣だからこそ言える台詞。
まあ実際、執事と力持ちの御付にも単独で萌えますが………。
あと2巻で完結らしいのですが、結局事件らしい事件はない、というか、いかにその時代の人間が懸命に生きたか、という部分に主軸がおかれているようなので、逆に私は「じいちゃんがその時何をしているのか」ということよりも、彼らを取り巻く人間達の生き方を見るのがすきです。
ちなみに一番男前なのは祭くんだと思います(少年ですよ)。
『喪の女王』
ちょっと今のコバルトってどんなだろうと思ったので参考までに買ってみましたが、これ、シリーズものだったのか………。
それを知らずに買ってしまいましたので、話の内容わからないわ、人名わからないわで、批評という批評もできませんで。
ただ主人公が妊婦というのは結構な衝撃でした。
船戸さんは好きな作家さんなんですが、表紙を見てこれが人妻かつ妊婦? とちょっと思いました。
大河要素がありながら、話口調が現代風なのにも多少違和感がありましたが、恋愛恋愛してなくて、かつ、心情エピソードが少ないので、非常に硬派な印象を受けました。
私が学生時代流行っていたのって「さようならこんにちは」とか「ティーパーティーシリーズ」とか「とんでもポリスシリーズ」とか、いい意味で非常に軽い印象があったのですが、この作品に関してはそんな感じではなかったですね。
個人的に文章は読みやすければ読みやすいほうが好きです。
『吉永さん家のガーゴイル』
これも参考にしたかったので。
うーむ判断しがたいほど普通の小説だ………。
別に萌えがあるわけでもないし、燃えがあるわけでもないし。
私アニメは結構楽しませてもらったので、その延長で選んだんですが、これならアニメのほうが面白かったです。
ただ文章の書き方がこちらも堅い感じだったのが意外でした。
もうちょっとなんだろう、ラノベってはじけた印象だったんだけど、そうでもないんですね。
『精霊の守り人』
以前からお勧めいただいておりましたし、アニメも面白いので。私が購入したのは軽装版というやつだったんですが、同時に購入した三冊の中で一番面白かったです。
というか、面白さでは別格だ。さすが児童文学というか、物語として破綻していないし、話の説明も「わかりやすく」噛み砕いてあるので、難しい言葉や、造語の書き方も上手いです。
具体例を出して、「これこれこういう国」であるという説明をし、その説明後もその国の名前をちゃんと記して、二重に印象付けるとか、当然のことをちゃんとしているので、さすが子供向けだなと思います。これは勿論いい意味です。
空想の世界の造語は、書いてる本人はわかっていても読んでいる方はわかってるわきゃねえだろうという不文律がある意味敷居を高くしているので、耳慣れないその世界だけで通じる国名や、しきたりや、怪物の名前は、連呼する必要があるのです。文章の中でも。
その使い方を、人間にとっても最も身近な衣食住にあてはめたりするのが上手い。
私はこの手の作品での「旅支度」シーンが凄く好きで、「熊の毛皮と干し肉と油紙と」という文章が並ぶだけで、凄くドキドキします。なんだろう、その世界で生きている人たちが生きるために必要な描写、しかも身近で我々にもわかる理屈で、っていうのが体の内に入れやすいんですよね。
そして読んでみて驚きの、タンダの活躍っぷり。
勿論アニメのタンダもできる男ではあるんですが、小説のタンダは最後おいしいところまで持ってく非常にデキる男です。知識も行動力も人徳もある。ないのは女運だけか! と思わずツッコミを入れたくなるくらい男前でびっくりしました。
これ、相手がバルサじゃなければ普通に女落ちてるよなあ………。
アニメと小説では随分違う部分もあって驚きましたが、それはそれでいいと思います。基本的にバルサ組と関わる人間ってごく少数なんですが、アニメでは町の人間や、刀鍛冶とのかかわりがある。
そして、小説ではバルサやタンダの口から語られる真実や過去が、その関わった人間達の口から語られたりする。そのあたりの、謎のちりばめ方が上手いです、アニメは。
そりゃ関わっているのは当人であるからして、当人が謎過去含めて全部知ってるのは当たり前であり、その話を小出しにするからこそ物語りは盛り上がるわけですが、同じ人が延々語り出すと、抑揚もないしくどい。
アニメは、小説になかった庶民の生活の中で、そしてバルサが語るはずだった過去を、第三者が他人事のように語るだけで、見ている側という他人も感情移入がしやすい。中々上手いつくりですね。
それに、文章だけで表現されている外見の部分、建物や町の風景、衣服などはアニメで見たほうが色として楽しいです。
物語としても非常に面白かったですし、土着性の謎は特に日本人であれば入り込みやすいものだったので、続きも読んでみようと思います。
そして、アニメで化けたジンが小説ではどってことない扱いだったのも笑えました。王子ではなくむしろタンダと心のふれあいがあったくらいで………。
そうだ、小説では全く触れられていなかった第一王子の扱いも、アニメのほうがいいですね。愁嘆場というほどではないですが、あまりにあっさりしすぎていてはドラマ性にかけるので。小説は小説として符号し、アニメはアニメとして内容が符号していれば、それが一番いいと思います。
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