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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『デカガール』
まあまあですかね。良くも悪くもアクが強くない女性向け漫画、という感じです。
横山秀夫の警察小説(どう言えばいいのか)を読んだ時は、こんなに粗暴な作品はあまり読みたくないと思ったものですが、逆にこの漫画は刑事モノなのに何故こんなにこぎれいという印象です。うーん中々難しい。
絵はきれいですし、刑事モノというより(巻末で原作者が書いている通り)主役の女性刑事と、上司のオフィスラブがメインのようなものなので、警察だからどうの、という印象は正直全くありませんでした。事件を扱っていないわけじゃないんですけどね。
殺人があっても、きれいなので悲壮感や重みは全くないのですが、これは逆に受け入れやすさ重視なのかな、と思います。



『月光条例 4巻』
あー出足が悪いのがこの作者の特徴だとしても、もう少しテンポアップしてくれないとノリきれません。
結局、主人公が魅力的ではない、なんのためにいるのかわからん、っていうのが今までの作品と違って、魅力が欠乏しているあたりではないかと。
あと、基本的にこの方、当人が思っているよりギャグパートが寒いですし、他にまねできないくらい真っ直ぐなドシリアスが魅力的だと思いますので、早くそっち方向にすすんでくれるといい………。個人の作品として、バリエーションが常に一緒なのも、その人の色ですからね。
でも、キャラデザは相変わらず可愛いです。シンデレラのツンデレ具合とか、最高だったなあ。
やっぱり人ではないデザインは秀逸ですね。特にギャル。



『はじめの一歩 87巻』
宮田の試合で盛り上がったの初めてだよ!(酷い)
元々、宮田と言うキャラクターになんの興味もなかったのは、彼の戦いっぷりがあまりにも漫画的だったからなんですね。
他のは、例えば一歩には一撃のパンチの重さ。うたれづよさという、現実的に納得できる戦いっぷりがあって、その結果、やっぱり我慢してナンボだよねという、わかりやすさが好きだったのです。
わかりやすい意味での、根性論と申しましょうか。
パンチは痛い、強い、重い、意識が飛ぶ。
食らった上で、相手にそれぞれ体力があったり、腕が長かったりという魅力があるのが良かったのですが、宮田の速さという売りが正直、うそ臭かったのです。
私はボクシングの試合を殆ど見たことがないのですが、やっぱり全部のパンチをかわすとか、全部ヘッドスリップでよけるとか、無数のパンチって、どうにもありえない感が強すぎたと申しましょうか。
ゆえに、どうも宮田の一番の魅力である、スピードに乗り切れず、こいつの強さってよくわかんないなーと思っていたんですが、その夢幻のごとくの強さを、打たれ強さという、誰もが持っていて、誰もがわかるランディーが覆してくれたぜ!
あれだけ、羽の生えたパンチ(個人的に大笑い)を打っていた宮田が、現実的な、ただのボディーブローでやられるっていうのが、凄く私的に盛り上がりました。(やな見方だ)

これで決着がつくのかどうかはわかりませんが、結局宮田は、何だろう、何も得られることができずに負けるのかなーとか、ボクサーとしての奴の魅力ってなんなんだろうなーと思いました。
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『シド』創作に、『采配のゆくえ』島津豊久短文更新。
久しぶりの二次創作に、血が騒ぎました。 よろしければ、ご意見などお聞かせください。


以下『采配のゆくえ』島津豊久妄想。
若干島津歴史談義。
豊久と奥さんの関係とか調べだすと結構面白いですね。
返す返すも、奥さんの名前がわからないのが悔しいなあ。


ちょこちょこと調べてみた限りだと、豊久はどうやらバリバリ政略結婚だったらしいですね。
島津忠長の長女さんらしいんですが、(豊久とは又従兄弟の関係)豊久の父親と、忠長がもめてその仲直りの一環だったとかなんとか。
縁戚関係で結婚したり、人質だったり、仲直りだったりするのは、別に戦国時代では珍しくもないと思うので、きっかけはどうあれ、二人はとりあえず夫婦だったわけですが、殆ど結婚生活がないんですな。

揉め事があったのが、1584年といわれ、その当時姫は11歳。
その後豊久と結婚し、小田原攻めが1590年で奥さん17歳の時。その時にはもう結婚しているので、まあ15歳くらいで結婚したとして、一緒にいたのは二年間くらい。
その後は、1592年に朝鮮出兵が始まりまた別れ別れになって、1598年に終結。
その二年後、1600年に豊久死亡。

正味、六年間くらいしか一緒にいられなかった夫婦って、どうなの………!!(多分江戸と薩摩の往復だからもっと少ない)

しかも、豊久と奥さんの間には子供がおらず、それを不仲と見るべきなのか、そんなことしている暇もなかったと見るべきか、どちらかの身体の状況があったのか、と、とにかくこの夫婦、色々な意味で関係性が不透明な感じです。

また、豊久の死後後妻として町田久幸と結婚しているんですが、そこでも出産を経験しないで三十八歳で死亡しています。
この町田久幸も豊久と同じように、大忙しの人だったので、子供もおらず、殆ど一緒に暮らしていないことを考えると、やはり、豊久との間に子供がいないのも、多忙の二文字で片付けられてしまうような気がします。
本当に豊久が、子供作る気満々の人間であれば、いくらでも側室を持てばいいし、江戸で作ったっていいんだし、そういう意味では、お互いが嫌いで子供ができなかった、という関係ではないといいなーと思ってしまうのは、私がネオロマに毒されているからでしょうか。
本当に奥さんが嫌いだったら、逆にその反動で、他所にぼこぼこ女を作って、結果子供がいそうだし。

今のご時勢より、戦国時代は子供を作るということが死活問題だったこともあって、作るのは仕事のうち、と考えると、やっぱり豊久は率先的に女性と関係を持ったり、おのれの血族を残すことに熱心じゃなかったのかな、と。うーんストイック。

父親が変死(まあ病死なんでしょうけども)したせいもあり、家族とか身内とかいうものに、若干懐疑的というか。
それでも自分を必要としてくれた伯父には、一族の人間として報いたいとか、このアンビバレンツ感がなんともいえません。(断るまでもないですが勿論妄想ですよ)

そんな、一族の中で微妙な立場の豊久と、例え政略結婚で、長い間一緒にいられなかったとしても、それでも互いが互いに大切な人であって欲しいなあと思いました。
『采配のゆくえ』

第四話 命がつなぐ道
これやっぱり、島津の末路を表しているとしか思えないタイトルなんですが………。やめてくれよ! 奴のムッツリ顔だけを励みに頑張ってきたのに!
歴史を知っているとより楽しいんでしょうね。この史実がこうアレンジされているんだとか、熱い性格がこうキャラクターに反映されているのか、とか。特に戦隊井伊。
私は歴史に全く詳しくないので、純粋に、台詞と外見だけで萌えようと思います。それがゲームの醍醐味だよ。他にない。

時はさかのぼって関が原から一年半前。あたりをうろうろしていたくの一が、三成に仕えていた侍女であることがわかります。
それにしても、一年半前の三成も全く以って人望がないですね。ここまで他人に愛されない主人公っていうのも珍しいです。
その分、左近と大谷でおつりが来るような気もしますが。

「自分の意志を貫くだけで、他人の恨みに気づかない。賢くなれとは言いません。ただ、今夜だけは自分が恨まれているということを自覚してください」

深い………! 左近の言葉が深すぎる………!

外見は豪胆なオッサンですが、左近、キレ者の男前すぎて震えがきます。大谷みたいな、こう、才覚ある天才軍師じゃなくて、現実の中で頭の回転が速い人物って、本当にかっこいいですね。仮にも自分の主に、「殿は家康より人望も、何もかも劣るんです」と言ってのけちゃう肝っ玉に惚れる。

前田家の葬式に行くべく身支度をするも、次々に刺客に襲われる三成は、当事者であろう家康の屋敷に飛び込みます。
そこで家康と正面切って対決するわけですが、家康は家康で、キャラクター造形が上手くてかっこいいですね。
狸親父というよりは、イタリアマフィアのドンみたいな感じです。一言で相手を黙らせるっていうか、迫力のある男はべらべらしゃべる必要がねえというか(お前それ、三成どうなるんだ)。
この辺、三成のへっぽこ度合いがますます際立つので、非常にいい感じです。

時は戻り関が原。動かない毛利と合流し、くの一であった侍女はつが、徳川と内通している毛利家家臣を殺害し、敵の只中を島津の力を借りて突っ切る、という作戦にもならない作戦を実行にうつすべく、三成は島津義弘の説得にかかります。

しかし、やっぱり戦国時代。死に重みをおいている分、逆転裁判とは立ち位置が根本的に違いますね。
笑いもたまたまあっただけで、基本は、史実になぞらえるか、史実ではなしえなかったもしもの出来事、もし己が戦場の立場にいたらこういった会話をしたのではないか、という、ある種のドキュメンタリー会話なので、島津義弘の説得なんて、重くて胃もたれしました。
「おぬしは、我々に勝利のために死地に赴けといっているのだな?」
「はい」
という会話がまかり通るゲームは、根本的に他の部分もギャグ基本じゃ駄目だよな。

「伯父上、私は石田三成が嫌いです。あの男に命をかけるのではなく、伯父上、貴方のために私は命をかけます」

ギャー! 豊久の死亡フラグが完璧に立ったー!!

このゲーム、スチルそのもののできは、わりと普通なんですが、使いどころが上手いので、泣けてきます。顔のアップばかりで攻めるが業じゃない。男二人が並んで戦場を見つめるスチルがあってもいいじゃないかむしろ最高だ。

采配キャラクターは、誰も二枚目じゃないデザインにしてある、らしいのですが、個人的には誰もがツボなので、それはいいとして、くるくる動くキャラクターの動作、表情がそれぞれ、完璧に決めポーズを演出しているところが、高感度が高いです。
キチ印の藤堂も、ともかく取るポーズ取るポーズが、いちいちかっこいいのは、狙っているのでしょうし。
頑固一徹みたいな豊久のポーズが、常に腕組みとか、そういう動作そのものも、非常に上手いですね。
笑える要素として動くのではなく、その人物が一番かっこよく見えるポーズがそれぞれに用意されている、というところが、好印象です。それだけ、キャラクターが大事にされているってことだからな。

そしてついに、戦場に残った豊久が、スキル「すてがまり」発動。
実は、豊久に萌えたばかりに、事前にウィキで島津がらみを調べてしまっていた私は、その言葉が出た途端に突っ伏しました。
うわああああ! 伯父に言われないでも意味知ってるよ!

「私のことなど気にかける必要はない。戦場の一将にすぎない私のことなど、忘れてしまって結構。たとえ屍となっても敵の足を止めて見せよう」

ギャー!!

手の内に残されたのが、義弘だけなんてー! おまけにこれから先仲間になりそうなのが、全く好みじゃない毛利当主と坊主だけなんてー!

毛利は無事に仲間になり、なんかニュータイプっぽく目覚めましたが、終盤にかけて、一気に潤いがなくなりました。

誰か………誰か私に益荒男を………!


第五話 決意、その先へ
ついに家康との直接対決です。
この期に及んで未だに味方の説得に紛糾する三成は、何処まで恵まれていないのか。
難易度としては総当りで進めるので、難しいわけではないのでしょうが、ひらめきという言葉にとんと縁がない私としては、結構采配で間違えて怒られたりしています。
何がどう動いたらどうなる、っていうのがイマイチぴんとこないんですよねえ。

ここにきて、藤堂が凄いピュアっ子であること判明。お前………片思い野郎だったのか………高校生か………。

家康と三成の天眼対決です。超能力を使っているという、キテレツな感じではないので(あくまでパズルを解いている、という印象にしか過ぎない)特別おかしくもないですね。
三つに分かれた戦場を、絶対的な苦境から脱出させ、勝利をつかむというのはやはり盛り上がります。

結果として、家康の手のひらの上で転がされていた三成は、戦力を集中させられ、総攻撃を受けてしまいます。
必死に天眼を使おうとする三成に、叱咤激励する仲間たち。
「私が決断したように、そなたも決断を!」
「こんなときにこそ、我らに頼るがいい。南の敵はわし一人で食い止める!」
島津と毛利がすげえかっこいいです。
自分ひとりで背負い込もうとする、そんなところまで、みんな期待していないから、大丈夫という励まし方がかっこいい。
しかし、鬼籍に入った人を思い出すシーンで、大谷と左近しか出てこないのが………悲しい………(豊久のことも思い出してあげてください)。
大体、撤退した宇喜多と小西と豊久を一緒くたにされているのも、個人的には気に入らないのよォォォ!(苦笑)

でも、一つの戦場でなら絶対的に優位な状況を作り出せる家康と、そんな力はないが仲間たちの尽力あって複数の戦場での采配をふるえる三成、という図式は面白いですね。家康が一つところで良かれと思ってやったことが、他の戦場では致命的なミスになる。それを三成は見抜いて、仲間に託す、っていうのは物語の進みとしても、「采配のゆくえ」としても上手いです。

戦いは続き、豊久の仇なんだけどどうしても憎めないヒーロー戦隊井伊が参戦。
お前は………キャラクターとしてはむしろこっち側であっても全くおかしくないのに………。

そして、見事天眼でも家康に勝利し、三成は関が原の合戦を終結させます。
その後、力業で黒幕もねじ伏せ、史実は進み、昔語りは終わります。
いやあ、その終わり方もちゃんと一ひねりきいていて、面白かったです。


総括。
個人的には非常に楽しめました。
何がいいって、基本コメディじゃないのがいい。
コメディや笑いの路線を感じるのは、あくまでキャラクター造形にだけのみ限定されていて、物語そのものはシビアに進みますし、人死にも当然あります。
政治的な角度や、自分の手柄など、サブキャラの台詞一つとっても凄くセンスがありました。

システムに関しては特になし。セーブロードもスムーズですが、セーブロードは別にいらないゲームなので、苦もなく進めるかと思います。
ただ、クリア後になんのおまけもないのは、ちょっとさびしいかなと。
別になくて当然ったらそうなんですが、せっかくですから出てきた人物の略歴とか見られても面白かったような。せっかく戦国時代なわけですし、采配のキャラデザで実際はどうだったか、とか、色々見せ方があったような気がします。

「天眼」というのがいわゆる合戦パートの中に組み込まれる、パズル要素なのですが、この難易度については初めから問題ではないと思います。
クリアのために必須な陣形は、ちゃんと映像として出ているので、それに合うように自軍のこまを動かせばいいわけで。
この図のあるなしが選べれば、難易度としても違ってくるかもしれませんが、基本的に、パズルって言うのは何度も間違えてやり直した上に完成すること前提なわけですから、間違えてペナルティ、という「説得」や「合戦」時における指示と同列に扱う必要はないと思います。
パズルでもなんでも、鉛筆で書いて消しゴムで消してやり直して、っていう手順を常に踏んで完成させるわけですから。
この「天眼」に関しては「合戦」をただしめるのではなく、盛り上がりとしてもう一工夫、のためだけにあるようなものなのでしょう。
三成が家康と同じ「天眼」を持つ異能である、というのは別段物語上では関係のないことなわけですし。

基本このゲームの肝は、「戦場」パートにおける「説得」と、「合戦」パートにおける仲間への「指示」なわけですが、重きを置かれているのは、やはり「合戦」パートなのでしょうね。
そりゃそうですよ、合戦場なんだもん。命かかってるんだもん。
現実的に難しいかどうかはおいておいて、人の命を左右する選択肢を選んでいるまたは、選ばなければならない、というのは、ゲームにおいて緊迫感が非常にありました。
元々人の生き死には、フィクションにおいても扱いが難しいものですし、「撤退する」と「全滅」ではそれこそ受ける印象が全く違ってきますし。
「戦場」パートでは、主に仲間に引き入れるための説得や、事実関係を明らかにするために行う会話なので、合戦パートほどの緊迫感は望めません。
この辺、ちゃんと戦国時代である設定が生かされていて、良かったと思います。答えがすぐにわかった(正しい選択がわかった)としたら、すぐわかってつまらない、ではなく、すぐにわかることによって味方への被害を少なくできるというような、充足感があるわけです。
まあ、私がのめりこみすぎている(ゲームではなく、戦場という設定そのものに)のも、あるかもしれませんね。
やっぱりねえ、純粋に、物語の上でただ人が必要があるから死ぬのではなく、己の采配によって死ぬっていうのは、いい気持ちしないですから。
そういう意味では、正しい選択肢を選んでも、物語の展開上爽快感を得られない、とも言えますが、それは逆に関が原の合戦を舞台に選んでいる以上、致し方のないことなんでしょう。


音楽とか、逆裁にどこか似ている雰囲気がありますが、盛り上がり時の音楽は必聴。
グラフィックもきれいです。というか、DSできれいとか汚いとか論じることに意味があるのかどうか。
ドット絵は見慣れているので、贔屓目がありますしね。
どうせなら、二画面で下の背景は、朝、昼、夜で変わって欲しかったかなと思いましたが、それはまあ蛇足。

さて、特筆すべきはキャラデザの見事さですね。
この辺は、ネオロマも三国シリーズも含めて、さすがのお家芸と言ったところでしょうか。それぞれ、少ない出番で見事にキャラが立ってます。
台詞もそうですが、やはり、ぱっと見でこいつはこういうキャラだとわかる、単純さっていうのは入り込みやすいですし、とっかかりができれば、それに準じたポーズもつけられるでしょうから、見ていた楽しいです。
ロボが煙吹いたり、ドラキュラみたいな細川がマント羽織ってそれを翻したり、と、して欲しいなと思うことをちゃんとしてくれる、と申しましょうか。

ただ惜しむらくはゲームとしてのプレイ時間の短さと(10時間きるのかな?)絶対的な自由度のなさ、でしょうか。
パズル要素は当たり前ですが、間違えればゲームオーバーなので、それこそ物語を含めて常に一本道ですし、それならばそれで二度やりたい内容かというと、そうでもない。
その辺は、総当りで台詞を聞いた時の面白さや、場所を注目したときの台詞のパターンなど、細かなところまでは追いつけなかった、というところでしょうか。

後半につれてウェイトが大きくなっていく合戦は、基本パズルなので、答えがわかっているパズルを二度やることは当然退屈なわけで、二度目では合戦そのものは楽しめない。
じゃあ、説得の戦略パートや日常会話が面白いか、というとこれはバリエーションに欠ける、といったふうでしょうか。

ただ、もう少し練りこめばよかったのに、という足りなさ加減の中で、あれだけキャラクターを立たせた手腕を個人的には評価したいと思います。

まあ、ただ私は豊久の台詞を網羅するためだけに二週目プレイするけどね。
要するに、島津豊久の外見、性格、超萌えました。
久々に、ド級のヒットでした。
いやもう本当に、二次元の男は顔だよね!
顔が好みでナンボだよね!
藤堂もずる賢く生き残っていて、あくまで他人に煙たがれる賢しさで、人並みの幸せが欲しいくせに、別になきゃないでもいいっていうスタンスが、超かっこよかったです(そんなキャラクターでしたか?)。

と、まあ個人的には凄く楽しめました。二千円台で購入したし。


『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のCFが流れるたびに、その犬の個性がバカなのと、飼い主がしつけをしないのとでは全く意味が違うだろうと、凄くイラっとするのは私だけでしょうか。
私は、「こういう」動物モノでは全く感動しません。
これって、ただ飼い主の無責任さが前面に出ていて、腹立たしいだけじゃねえの?



『少年メリケンサック』
見終わった後、知り合いと二人で、結局この人は脚本だけやっていたほうがいいという結論に達しました。
いやー久しぶりに何も得るものがないつまらなさでした。
『マンマ・ミーア!』といい、最近はずればかりひいてるな………。いや、『チェンジリング』は面白かったか。

まず、基本出てくる人物全員に共感できないのが激しくマイナスです。
誰も彼もが、行動に一貫性がないというか、何をしたくてここにいるのかがわからないので、見ていて面白くありません。

どうして今、中年になってからバンドをやろうと思ったか。
やろうと思って始めたのに、馬鹿にされて悔しいのなら、何故努力しないのか。
その努力もせずに売れている若い者を理由なく殴ってなにがしたいのか。
迷子になったと笑いどころのはずなのに、真っ当に花屋を営んでいる店先の花をそのたびに蹴飛ばしてどうしたいのか。

とにかく出てくる登場人物の行動全てが、逐一不愉快でした。
せっかく佐藤浩市なのに、何だよ!

あと致命的なのが、これはお笑い映画のはずなのにちっとも笑えないということです。
言葉の使い方とかで、凄くたまにニヤっとできたりしないこともないんですが、これはあくまで、その時の「間」や「言葉」でしかないわけで、現実的に映画の上で、笑いどころでは何一つ笑えませんでした。
笑いは人を選びますし、感性の違いがあるとしても、それにしたって最低水準があるだろう。
この人の笑いは好みじゃないけど、笑えるっていうのが、万人に向けての作品であれば絶対に必要なわけで、この作品にはこれが何一つありませんでした。
寝たきりの父親が、自動ベッドを自分で操って、中指を立ててまた寝るとか、もう完全完璧に笑えません。
時折出てくるシモネタも最悪。シモネタを出したのなら、絶対にその下品さ加減で笑えなきゃ意味ないだろうが!

そして、ライブの迫力のなさったら。
中年男のロックバンドに魅力があるわけでなく、体力もない連中がやるどうしようもないバンドが評価されるわけもなく、それでも、まあ如何なる理由で突然魅力的になるのかは理由なんかないので触れないでおきますが、最終的には最高のパンクバンドになるのであれば、最初と比べて技術的にも、パフォーマンス的にも、最高のライブを行わなければ意味がないじゃないかよ。
それがなく、最後も非常に尻つぼみで終わりました。
これなら、半ばコミックバンドだったDMCの方が遥かにマシだった………。

唯一の見所は、宮崎あおいの可愛い衣装。
25歳とは思えない可愛い服のオンパレードで、ピンクのカーディガンに、ピンクのロングブーツとか、丈の短い上着に長いTシャツとか、衣装が凄く良かったです。

途中で「失敗した」と正直思ったのですが、もう見ながら、こうすればもっと面白くなったんじゃないか。いっそ、シャルウィーダンスみたいに、真っ当になったサラリーマンがパンクをするとか、宮崎あおいの立場が逆にユースケの立場で元パンク好きが奮起するとか、そんなほうが良かったんじゃないかとか、見方を工夫しなければ見てなんとか最後までたどり着いたという感じです。
個人的には全くお勧めしません。
先日、職場の同僚が『必殺仕事人』シリーズの熱狂的なファンだ、ということがわかりました。
DVDを持っているのに、子供がまねをするからと、寝静まった後にしか見られないから悲しいとか、主水は一度映画で死んでいるからシリーズとしてはナントカ、とか色々話ていたのですが、今もやっているけどオンタイムでは見られないんだ、ということになり。

私「で、●●さんとしては、どうなんですか。今の『必殺仕事人2009』は」
同僚「駄目だね。だって、ジャニーズが三人出てる時点で駄目だよ! 二人なら許せるけど、三人は許せない!」

何故二人は良くて、三人が駄目なのかは結局よくわかりませんでした。


以下、『采配のゆくえ』島津豊久絵。妄想炸裂してます。ご注意を。
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