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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『ヘアスプレー』で歌番組の司会(コーニー・コリンズ)役のジェームズ・マースティンって、『X-MEN』のサイクロップス役の人だということを最近始めて知りました。
ど、どうりで可愛いはずだよ!
なんだあの大人! なんだあの可愛い笑顔! と映画館でも思ったものです。
ツタヤディスカスでレンタル待機中なんですが、もう一度早く見直したいものです。


『絹の靴下』
フレッド・アステア主演映画。
特別版、というものだったのですが、何がどう特別なのかはわかりません。
しかし、今まで結構古い映画も色々見てきましたが、これは甘かった!
もうコッテコテです。胃もたれするくらい。
パリにソ連(その時代)からロシアの作曲家を連れ戻すためにやってきた堅物の女性と、作曲家を起用した映画プロデューサー(アステア)との恋愛物語なんですが、これがもう、アステアの すごい モーション。
言っちゃなんだけど、アステアがニノチカという女を追っかけるのなんて、ただの一目惚れなんだぜ。顔に惚れてアプローチしているだけなのに、朝の六時半にホテルに平然と待ち合わせでいるんだぜ!
これぞ、その時代の男の生き様よ。
実際今の時代とか、なんでアステアがそこまで彼女に惚れたのかとか、そういうことは深く掘り下げるところじゃないわけですよ。それゆえのロマンチック・コメディ・ミュージカル映画であって、何故好きなのか、ということは、劇中で「君の顔、君の魅力、すべてが素晴らしい。君を探検したい」(本当に言う)と歌わせればそれでいいのです。
実際、男はきれいな女に惚れるもので、惚れた女につくすのは当たり前というスタンスの映画は、見ていて非常に気持ちいいし、気が楽です。別に変な哲学要素とかなくても、ドラマチックな要素なんてなくても、男は女に惚れるんだぜ、またその逆もしかりなんだぜ、というのがはっきりと見えるので、とても楽しい。

また台詞もいちいち甘くて、前述した「君を探検したい」(ぶっ倒れました)から始まり、「君はパリ一美しい」とか、口説いているのかという問いに対して、「勿論。そのとおり」とかあっさり答えるし、手紙の書き出しは勿論「私のニノチカ」で始まり、終わりは「君のスティーブ」です。
結婚しようとプロポーズすれば「私は素敵な夫に、君は美しい妻になる」とか臆面もなく言うし。

最後のとどめは、検閲にひっかかって手紙が読めなかったニノチカに「手紙の内容は実地で証明するよ。ただし一生かかってね」と改めてプロポーズするスティーブでしょうか。どんだけ恥ずかしいカッコいいんだお前!

この時代の男は、女にかける手間と時間と金はとことん惜しまない、それが一種のステータスなんでしょうな。こうもほいほい女の人に、愛しているとひざまずいて言えるのって、やっぱりお国柄なんでしょうが、そのド直球な姿を、きれいな音楽ときれいなダンスで見せられると、すべてが許せる気がします。

作中、ニノチカとスティーブがキスするシーンがあるのですが、その時点で心揺らいでいるニノチカが「気持ちが落ち着きます」と言って、今度は自分からキスをするのですが、フレッド・アステアとキスして気持ちが落ち着くって、ありえないだろうそれ!!

衣装に関しては、シルエットは素敵なのですが、ストッキング巻いてるようなデザインのパーティードレスよりも、プロポーズのに二人で踊るシーンの、なんだろ、長いキュロットスカートみたいなスタイルが素敵でした。
さすが、シド・チャリシー。その足には500万ドルの保険がかけられているだけあります。バレエ経験者だけあって、そのスタイルのよさと美しさは半端ない。
ちょっとくすりと笑えるロマンティック映画というよりは、いやははは参ったなこりゃと半笑いしながら見る映画かと思います。
私現代物で、恋愛主体の映画とか、それこそ漫画とかゲームはあまり興味がないんですが(お前それが乙女ゲームを極めた奴の台詞か)この時代の恋愛映画は、憧れと非現実的な雰囲気が同時に漂うために、気持ちよく見られます。





『青空に踊る』
こちらもフレッド・アステア主演の映画。
のわりには、それほど踊りや歌のシーンはありません。90分ないので、さっくり見られると思います。
しかし洋風桂歌丸の顔を持つアステアが航空機の撃墜数トップのパイロットって、違和感ありすぎる。
アステアが次の戦いの前の限られた休暇に、美人カメラマンに延々ストーカーをするという話です。
だって勝手に見初めて、家までついてって、同じアパートに部屋借りて、次の日窓から忍び込んで朝食勝手に作ってるんだぜ!? 超怖いよこの男!
まあどこか憎めない男、という感じで次第に二人の距離は縮まり、最後は一応ハッピーエンドなんですが、彼は戦争に行かなきゃいけないので「無事に帰ってきて」という終わりは、やはり切ないですね。

会話がおしゃれなのは、この時代の映画の特徴なのでそれは勿論健在。
「何かを得るために戦わないと」
「そうじゃないよ。戦うのは何かを守るためだ」
「何を?」
「そうだな。自由とか」
とか、さらっと朝食のときに言ってるのが凄い。
女性の衣装のすばらしさは相変わらずで、その時代のキャリアウーマンですが、スカートにはスパンコールというセンス。白黒なので、真っ黒いスカートが翻ると、きらきら光るのがきれいなんだこれが。


『ラ★バンバ』
何で借りたのかよくわからんのですが、TUTAYAのミュージカルでひっかかったのかもしれません。
リッチー・ヴァレンスという実在のメキシコ系アメリカ人のR&B歌手の生涯を描いたもので、貧乏な生活からスターダムにのし上がろう、という矢先に飛行機事故で亡くなる、という生涯を描いた作品。
酒びたりで、ヤクばかりやっている兄貴にも言い分があるし、その兄貴を尊敬しつつも、音楽だけにまい進するリッチー。
ヴァレンスは芸名で本当は違うんですが、その名前だと受けない、というのでイタリア人とかフランス人に取られてもおかしくなさそうな名前をつけられる、というのが人種のるつぼなわりに、根強い貧民差別があるアメリカらしいです。アメリカは人種というより、金を持っていない人という感じの差別意識が強いですね。

青春群像に、母親とのふれあい。
家族意識が強い母親が、「貴方は私の最高の息子だ」と胸を張って言う姿はやはり感動できます。
私はR&Bには詳しくないのですが、ステージ上での音楽や、その当時のハイスクールの学生(女子は前髪ぱっつんぱっつんでポニーテールだぜ)の格好を見るだけでも楽しめます。



13曲目の「La Bamba」を一躍有名にした方なんだそうです。大体38:30くらいから流れます。さすがに私ですら聞いたことがあった。
音楽は本当にどこから生まれてどこへ広がるかわからないなあ。
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