「ホワイトナイツ 白夜」
結構前に見たんですが、感想忘れてました。
ダンスというより、ホンモノのバレーダンサーを使用した、芸術的背景が濃い作品。ロシアから亡命したダンサーが、飛行機事故でロシアにとどまらざるを得なくなってしまい、その世界から必死で脱出を試みる。逆にアメリカからロシアへ亡命してきた、黒人のタップダンサーと共に、という社会派サスペンスですが、サスペンス部分はそれほど盛り上がらず。盛り上がらないというか、流すべき部分としてわりと流されてます。実際、過去の恋人に協力してもらって、アメリカ大使館と連絡を取るんですが、その彼女にあんなザルな監視をしているわけがないし。
しかしダンスシーンは圧巻。
楽しみのために踊るのではなく、ほぼ生きる手段としてのダンス。
主役、ミハイル・バリシニコフのピルエットは一ミリのずれもないし、迫力が半端ない。
そして黒人のグレゴリー・ハインズのタップも含めたダンスも、また生きるために必要なものであり、生きるために身に着けざるを得なかった、という点で、ミハイルよりも力強さを感じます。
亡命する前の恋人役、プリマドンナだったヘレン・ミレンと、ミハエルの会話が大人。
「僕はあの時、君に何も言えなかった。だけど、今一緒に行こうと言ったら、君も来るかい?」
「………いいえ、私はいけないわ」
かつて、自分に何も言わずに去っていったミハエルをうらみながらも、情を捨てられないヘレン。そして彼のいない年月は確かに窮屈だったかもしれないが、それでも、彼女の生活はここにある。だから、行かない。
またヘレン・ミレンがきれいなんだーこれがー。
話や時間としてはちょっと長めの印象が強いので、もう少し中だるみしないような見せ方をして欲しかったかな、と思います。ダンスシーンも確かに素晴らしいんだけど、延々流したら物語としてのテンポが崩れるし。
「APPLESEED」
公開前にCFか何かを見たときは「なんじゃあ、このマネキンたちはー」と思ったものですが、やっぱり人物に関してはそんな感じでした。
確かに映像としてはきれいですし、よく動いて、SF的なメカニックもカッコいいんですが、これがいざ肌の露出する生身のシーンや、普通の可愛い女の子になっちゃうと、やっぱり普通の二次元と同じようには萌えないなあ。細かな動きが可愛い、っていうのと、ビジュアルで萌えたっていうのは基本的にベクトル違うし。
ただ、主人公の女が戦闘服みたいなぴったりしたスーツを着だしてからは、非常にカッコいいです。結局「肌」を見せるのが一番難しいってことなのか。あと髪の毛。あれはどのキャラも普通に毛糸にしか見えんし。
話の筋としては、どんでん返しがあるわけでもなく、わりと普通に見られるできかと思います。というかSFの題材としては王道です。Dタンクの存在意味もすぐわかると思いますし。
ただヒトミというバイオロイドの位置づけがかなり大きいにも関わらず、結局彼女が何故特別なのかとか、時折見せる行動理念がどこからきているものなのか、がよくわからないままだったので、謎の部分に関してはわりと肩透かしが多かったです。
最初は、SFアクションやガンアクションを楽しめばいいのかな、と思ってたんですが、結構普通に主役のデュナンと、全身機械の恋人ブリアレオスの恋愛話とかのほうが楽しめました。
「俺には、お前を守ること以外どうでもよくなっていた」
とか、完全に機械の外見で息も絶え絶えに言われると、そりゃ萌えます。
画像としてインパクトがあるのは確かなので、私のようにどうもバリバリのCGはどうもなー、という意識がないのであれば、ごく普通に楽しめるのではないかと思います。
「三人のゴースト」
ベッタベタな王道話。こういうの嫌いじゃないぜ。
結局クリスマスの奇跡を描いた、ディケンズそのままの物語なんですが、「スクルージ」を「3人のゴースト」と邦題にしてしまう昔のセンスって凄いよね。まあ確かに物語の固有名詞出されてもわからんかもしれないが………。
内容も濃いというか、ラストのオチも予想通りだけどやっぱり濃いというか。主人公が心を入れ替えて親切になって、というオチだけじゃあきたらず、延々ラストが演説で終わるのって、さすがアメリカの奇跡っぽいなあ、と思いました。なんというか奇跡の感じさせ方も、描き方も一事が万事とにかく濃い。
私はもうちょっとさらっと流せるほうが好みです。守銭奴の主人公が変わったことによって、周囲の人間が救われる姿は見たいけど、別に主人公そのものが救われる姿は別にどうでもいい、っつーか。
結構前に見たんですが、感想忘れてました。
ダンスというより、ホンモノのバレーダンサーを使用した、芸術的背景が濃い作品。ロシアから亡命したダンサーが、飛行機事故でロシアにとどまらざるを得なくなってしまい、その世界から必死で脱出を試みる。逆にアメリカからロシアへ亡命してきた、黒人のタップダンサーと共に、という社会派サスペンスですが、サスペンス部分はそれほど盛り上がらず。盛り上がらないというか、流すべき部分としてわりと流されてます。実際、過去の恋人に協力してもらって、アメリカ大使館と連絡を取るんですが、その彼女にあんなザルな監視をしているわけがないし。
しかしダンスシーンは圧巻。
楽しみのために踊るのではなく、ほぼ生きる手段としてのダンス。
主役、ミハイル・バリシニコフのピルエットは一ミリのずれもないし、迫力が半端ない。
そして黒人のグレゴリー・ハインズのタップも含めたダンスも、また生きるために必要なものであり、生きるために身に着けざるを得なかった、という点で、ミハイルよりも力強さを感じます。
亡命する前の恋人役、プリマドンナだったヘレン・ミレンと、ミハエルの会話が大人。
「僕はあの時、君に何も言えなかった。だけど、今一緒に行こうと言ったら、君も来るかい?」
「………いいえ、私はいけないわ」
かつて、自分に何も言わずに去っていったミハエルをうらみながらも、情を捨てられないヘレン。そして彼のいない年月は確かに窮屈だったかもしれないが、それでも、彼女の生活はここにある。だから、行かない。
またヘレン・ミレンがきれいなんだーこれがー。
話や時間としてはちょっと長めの印象が強いので、もう少し中だるみしないような見せ方をして欲しかったかな、と思います。ダンスシーンも確かに素晴らしいんだけど、延々流したら物語としてのテンポが崩れるし。
「APPLESEED」
公開前にCFか何かを見たときは「なんじゃあ、このマネキンたちはー」と思ったものですが、やっぱり人物に関してはそんな感じでした。
確かに映像としてはきれいですし、よく動いて、SF的なメカニックもカッコいいんですが、これがいざ肌の露出する生身のシーンや、普通の可愛い女の子になっちゃうと、やっぱり普通の二次元と同じようには萌えないなあ。細かな動きが可愛い、っていうのと、ビジュアルで萌えたっていうのは基本的にベクトル違うし。
ただ、主人公の女が戦闘服みたいなぴったりしたスーツを着だしてからは、非常にカッコいいです。結局「肌」を見せるのが一番難しいってことなのか。あと髪の毛。あれはどのキャラも普通に毛糸にしか見えんし。
話の筋としては、どんでん返しがあるわけでもなく、わりと普通に見られるできかと思います。というかSFの題材としては王道です。Dタンクの存在意味もすぐわかると思いますし。
ただヒトミというバイオロイドの位置づけがかなり大きいにも関わらず、結局彼女が何故特別なのかとか、時折見せる行動理念がどこからきているものなのか、がよくわからないままだったので、謎の部分に関してはわりと肩透かしが多かったです。
最初は、SFアクションやガンアクションを楽しめばいいのかな、と思ってたんですが、結構普通に主役のデュナンと、全身機械の恋人ブリアレオスの恋愛話とかのほうが楽しめました。
「俺には、お前を守ること以外どうでもよくなっていた」
とか、完全に機械の外見で息も絶え絶えに言われると、そりゃ萌えます。
画像としてインパクトがあるのは確かなので、私のようにどうもバリバリのCGはどうもなー、という意識がないのであれば、ごく普通に楽しめるのではないかと思います。
「三人のゴースト」
ベッタベタな王道話。こういうの嫌いじゃないぜ。
結局クリスマスの奇跡を描いた、ディケンズそのままの物語なんですが、「スクルージ」を「3人のゴースト」と邦題にしてしまう昔のセンスって凄いよね。まあ確かに物語の固有名詞出されてもわからんかもしれないが………。
内容も濃いというか、ラストのオチも予想通りだけどやっぱり濃いというか。主人公が心を入れ替えて親切になって、というオチだけじゃあきたらず、延々ラストが演説で終わるのって、さすがアメリカの奇跡っぽいなあ、と思いました。なんというか奇跡の感じさせ方も、描き方も一事が万事とにかく濃い。
私はもうちょっとさらっと流せるほうが好みです。守銭奴の主人公が変わったことによって、周囲の人間が救われる姿は見たいけど、別に主人公そのものが救われる姿は別にどうでもいい、っつーか。
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