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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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「劇場版ポケットモンスター ディアルガVSパルキアVSダークライ」
さあ、よい乙女のみんなは見たかな?
私も勿論見ましたよ。
そして、甘く見てたぜポケットモンスター………!
冷静に考えると、ルカリオだってあれだけ萌え映画だったことを念頭に置くべきでした。
もう、奴らの属性には、火とか水とかじゃなく、萌えを加えるべきだと思うよ。ダークライの属性が「あく」とかありえないから! 少なくとも奴とルカリオとグレッグルとタケシは属性「もえ」だろう!(タケシはポケモン違う)
なんだよ、あの可愛い物体はよお!
私、ごく普通に、ダークライと婚姻届出せる(怖いですよ)。
悪夢を見せるポケモンのため、同じポケモンや人間に忌み嫌われているダークライ。傷ついたダークライを恐れずに接したのが、今回のヒロインアリスの祖母である、幼き日のアリシア。
ロリコン? いいえ違うな、ダークライにとってアリシアが特別だというだけさ………!(どうにでも解釈できる脳)
それから、ダークライは助けられた庭園に住み着くんですが、そこでもあからさまにくつろいでるんじゃなく、あくまで影として、存在を確認できる程度のアプローチなのがまた萌えだ。
確かにアリスのことをダークライは助けるんですが、あくまで、アリシアの孫だから助けるというスタンスがいいんだよ。義理だよ! 人情だよ!
時空のゆがみに対して警告するために、ダークライは「ここから出て行け」と繰り返すんですが、それは伝わらず、人々はダークライを追いかけます。
悪夢が持続し、実体化してしまうのは、ダークライではなくほかの原因がある、空間をつかさどるパルキアと時間をつかさどるディアルガとの戦いであるとわかったものの、町を異空間に閉じ込め、戦いは始まってしまいます。
「出て行け」
単身、神に挑むダークライ。
傷つき、庭園に落下するダークライに声をかけたのは、アリシアの孫であるアリス。
「アリシア………?」
「違うわ。私はアリス。アリシアはおばあちゃんよ」
「………アリス………」
お前、どんだけピュアっ子だ!

「この曲はオラシオン、祈り、という意味よ」
祖母、アリシアがアリスに残した曲こそ、時空を正す曲であり、日々ダークライが草笛で聞いていたものだった。
神々の攻撃から、町を、アリスを身を挺して守るダークライ。

「逃げなくていいよ。ここにいていいよ」
「………いいのか………?」
「ここは、みんなの庭だから」
思い出す、アリシアとの絆。
傷ついた体で、ディアルガとパルキアの争いに割ってはいるダークライ。

「ここは、みんなの庭だ!」

ちょ、泣いた! 私が泣いた!(この人はフィクションですぐ泣きます)
ダークライは爆発の勢いを止めるものの、力尽きそのまま消滅してしまいます。
サトシたちは(主人公。苦笑)オラシオンを起動させることに成功し、曲によって傷がいえたパルキアは町を元に戻し、そして消えていきます。
美しい町並みが戻り、そして崖に伸びる黒い影。
振り向く視線の先には、孤高のダークライの姿が。

泣いた! ここでも泣いた!
普通町が戻ったからって、そりゃダークライも生き返るわけないんですが、そこはいいんですよ! ばっちり生き返って! そうでなくて何のための物語か!

これ、実際に人間でダークライがいたとしたら、わりとステレオタイプの外見に、性格で個人的には特別騒がないと思うんですが、いざ恐るべき人外の性よ。
真っ白く伸びる髪の毛も、片方しか見えない蛍光青の瞳も、幽霊みたいな真っ黒にゆれる体も、全てがベストヒットです(外見は島村ジョーですね)。

ルカリオのときも思いましたが、馬とか、牛とか、犬とか、現実にいる動物ではなく、徹頭徹尾想像の産物である「キャラクター」は、いざツボにはまると、萌えがとんでもないですね。
あの恐ろしげな外見と、内に秘めた熱さとか、なんですかアンタはどれだけ可愛い生物ですかと小一時間問い詰めたい。
この感覚は、子供にはないでしょうねえ。大人だけが持つゆがんだ妄想ですよ。超楽しい。

人間のアクションシーンもいいですが、この世にはありえない肉体を持つ生物の動画も、よくできていて楽しいです。耳があれば耳が動くし、尻尾があれば尻尾が動く。想像するしかできないキャラクター達が、その通りに動く姿を見ると、問答無用に可愛いなあと思います。
ウソッキがタケシに抱きつくシーンとか、可愛くて見ていられなかった(どっちなんですか)。
そして、地味に音楽がいい。
クライマックスの音楽から、最後、登場の音楽までの流れは圧巻。
神々しいままで終わるんじゃなく、迫力のある音楽で、バシっと決めるのもカッコイイですな。

映像も、ポケモンたちがくるくる動いてそれはそれで可愛いし、最後、祈りであるオラシオン(時空の塔)が発動するときは、音楽と相まって非常に美しかったです。映像になじんだCG映像、という感じではなく、本当に「CG」なんですが、それがまた逆に美しくて、大変いい演出だったと思います。ここは本当に綺麗だった。

そういえば、最後までお調子者のアルベルト男爵も、すっげえ可愛かった。声優さんが山寺さんですので、声の演技にイラっとくることもないですしね(苦笑)。

しかし、映画のような長編を見ると、別にサトシたちいらないんじゃねえのといつも思います。
ポケモンが主軸ならそれはそれで、別に登場人物にへんなしばりがなくたっていいんじゃないかなあと思うのは私だけでしょうか。まあ、私はテレビシリーズもろくに見たことないし、ゲームなんて一つもやったことないからな。

本気でコレが欲しくなってみたり。

今回、パルキアは眠ってたのにいきなりディアルガに襲われてバカヤローよばわりという、結構気の毒な役柄でしたが、これならいっそ別にディアルガいなくて、パルキアVSダークライでも良かったかなあ、と思わないでもない。
ただ、人にはわかるはずのない理屈で動いている神々に、ただのポケモンであるダークライが立ち向かい、結果、全ての人間とポケモンが幸せに暮らせるように、というオラシオンによって救われる、というのは、非常にロマンでありますな。
あーいい萌えだった。
ダークライが石坂氏が声だったので、最初は「この素人が!」とぶちっと来たんですが、最終的に逆に、妙に気品がある声にセピアボイスの貫禄を見ました。ダークライは完全に英国紳士ポケモンだよなあ(そんなのいるんですか!?)


「マリーアントワネット」
DVDにて鑑賞。
話の筋としては、こちとらベルバラ世代よということで、大体わかるんですが、となると、終わりは断頭台か、そうか、栄華を極めた映像から一転して、きっと囚人服で終わるんだな、と思ったらそんなことありませんでした。
結局、まあ革命が起きてヴェルサイユから去る、という終わりで、話としてはまとまりがないというか、別に話が問題なんじゃないというのは、見ている側がわかると思います。
毎回違う華麗な衣装、きらびやかな靴、フルーツとクリームいっぱいのお菓子。
パンフレットを読ませてもらったのですが、実際あの頃のお菓子は、生クリームを使用したものはなかったとのことですが、それはそれ。
アカデミー衣装賞を取っただけあって、映像としては非常に見ごたえがあります。
物語を楽しむというよりは、その時代に当たり前に存在していた貴族文化を楽しむ映画でした。
つまらなくはなかったけど、面白いかってーと微妙な感じです。


「HotFuzz~俺たちスーパーポリスメン~」
ウケる人はウケるけど、駄目な人は絶対駄目な映画。
私の隣にいたお姉さんは、超オーバーリアクションでゲラゲラ笑ってました。
結構グロいシーンも平気である、というか、いわゆるブラックジョークが楽しめないと、キツいものがあるのではないかと。
物語としては、地方に左遷されたクソ真面目な刑事が巻き起こすハプニングが、村全体を飲み込み、連続殺人を引き起こす、というもので、物語中盤までは「犯人誰だろ」と思い、事件の全容が明らかになると「このあとどうなるんだろう」と、結構ドキドキするんですが、問題はその後だ。
バカ映画、B級映画なのは百も承知で見ているので、正しい終わり方をするわけがないのはわかっていても、刑事のはっちゃけぶりには悶絶しました。
そう来るか! そう開き直るか!
明らかに娯楽作品ですので、楽しんだもん勝ちではないかと。
どんだけ銃をぶっ放しても当たらないぜ!
二挺拳銃に果物にケチャップに機雷に男の友情に素敵なお尻でとどめです。
でも物語としても、結構綺麗にまとまっていて、破綻していないのは高評価でした。感動するわけではないですが、物語の伏線はちゃんと回収されて終わります。
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