忍者ブログ
日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
[76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『まど・レーヌ』 松田円著
うーんこれはいまいち。四コマ漫画二作品がまとめられたものなのですが、男性のハンサムっぷりくらいしか見るものがない(充分でしょう)。
作者様が人間の全身像や上半分を書くとき、少し猫背気味だったりする、体勢の細かさが好きです。
収録されている『電化お手をどうぞ』って何処か別の場所で見たことがあるような気がするんですが………。なんだろう、同人か?


『蒼天航路』
文庫本で11巻まで読了。赤壁の戦いの序盤ってところですね。
相変わらず曹操さんは、「黙れって言ってるだろうが!」で全てが終わってしまいます。
結局天才なんだか知りませんが、他人の意見を絶対的に必要としていない(そうとしか見えない)あたりに、魅力を感じないんですよね。武将連中はまだ、ただの戦闘力として必要なのかもしれませんが、軍師たちの立場なんて枯葉同然じゃないですか。
だんだん若い頃のギラギラさ加減も少なくなって、(大体奴が困った様子を一度も見たことがない)劉備以上のあっけらかん性格になってしまい、ますます個人的な好みから遠ざかる主人公です。

劉備も私にはただのバカにしか見えず、孔明が性的な変態だったとき、私の愛はもう呉に向かうしかありえないと確信しました。
孫一族は本当に常識人が多くていいよ………。孫権は若干怪しいところもありますが、周囲が普通だと凄くほっとするよ………。

そして、呂布のピュアっ子ぶりにメロメロ。
あんな可愛い武将見たことないよ! 純粋すぎる武将は大切なものが大切だと叫びや行動でしか表せないところが、すごく、なんだ、可愛いっつーか!(カッコイイというより可愛い)
呂布の軍師も、そりゃあ曹操ではなく呂布の元へ向かうよなあ。曹操はあれだよ、自分を必要としてくれるかどうかわからないし、こう、愛嬌ってやつが微塵もない。
唯一、横山三国志よりもキャラクターとして呂布は、こっちの漫画のほうが良かったです。比べるのもアレですが。

『魔人探偵脳噛ネウロ 22巻』
いよいよ次巻最終巻。
この伏線の回収を見ると、なんとなく『うしおととら』を思い出します。
PR
『山桜』
じんわり泣けました。
私のことなので、藤沢周平原作ともなれば、号泣しかないだろうと覚悟していたんですが、そんな映画ではなかったです。
前の夫に早くに死なれ、すぐに望まれぬ結婚をして、嫁ぎ先で辛い思いをしている女。
その女をかげながら思ってきた、寡黙な男。
その二人の生き様、むしろ女が自分の幸せをどう自覚していくか、という映画なので、男と女の恋愛を描くという愁嘆場はなく、人生を見つけていくという、ヒューマン映画でした。

音楽少なく、言葉少なく進む映画なので、90分は妥当。これ以上長ければだれますし、短いと景色などの余韻が薄れます。

女は、結局離縁を言い渡され、実家に戻されます。
思うのは、ある春の日に山桜の枝を手折ってくれた男の存在。
「今、お幸せですか?」
そう尋ねられて、
「はい」
と答えてしまった自分。
枝を渡した男は、藩の財源を私物化しようとしていた権力者を一人で斬り、今は沙汰を待って一人牢屋に座している。
女は、自分と同じように生涯独身で通したおばの存在を思う。おばは、幸せだったのだろうと。一人の人を思い続けていられたのだから。
自分とは違うのだ、そう自虐的に笑う女に、母は言う。
「そんなことはありませんよ。貴方は、少し遠回りしているだけなのですよ」
「今度、この家から貴方が出て行くときは、貴方にとって本当に幸せになれる道を見つけたときだけです」

冬が過ぎ、春が訪れる。
咲いた山桜の枝を持ち、女は男の実母の家に行く。
「あの子はいつも申しておりましたよ。貴方が嫁いでしまったと、腹立たしげにね」
刃傷沙汰を起こしてしまった家には誰も訪れることはなく、来てくれて嬉しいと微笑む男の母親の前で、女は初めて涙を流した。

うっすらと時は流れ、男の運命を握る殿が参勤交代から戻る。
咲き誇る山桜。
女と、男の母はちまきを作りながら顔を見合わせて笑う。

ここで物語りは終わります。
ある意味尻切れトンボなのですが、ここで幸福な未来を想像するか否かは、皆様にお任せ、ということなのでしょう。

ただ、映画にある、「続きは貴方の心の中で」は、「語られないが絶対に幸せになった」であろうものと、「語られないけれど幸せになったといいな」では、全然意味合いが違うのです。
確かに、女は自分の生き方を見つけ、男も自分の生き方を全うした。
春の訪れは輝かんばかりに明るく、美しい。
けれど、そこには絶対の幸せは保証されていない。
通常ならば、切腹を申し付けられてその菩提を女が弔う、が待っている未来だともとれる終わり方が想像できてしまう以上、それはやはり、ハッピーエンドになりきれない物語なのだと思います。
なんかこう、それはそれで確かにリアルですし、物語として美しい終わり方(余韻)なのかもしれませんが、この歳になってくるともう、ハッピーエンドは明確にハッピーでないと見ていて辛いです。(泣笑)
スピリチュアルな面だけでは幸せでした、ってもう、おためごかしにしか思えないっていうか。精神面とか捉え方の上での幸せなんてそんなもん、どんな不幸だって理由付けして、幸せにできちゃうじゃないかよ。

せめてなあ、男を慕う人間たちが全員顔を見合わせて破顔する、とか、そんな場面が一瞬でも入れば、確実に「死なずに幸せになった」んだ、って納得できたのになあ、と即物的な私は思いました。

言葉少ないだけに、一つ一つの言葉に飾り気がなく、すっと自然に入ってくる会話はすごく秀逸でした。誰も彼もが日常生活で詩人みたいな会話を繰り広げていたら、笑っちゃって感動できないです。特に時代劇である以上、アメリカンのような引用はいらん。

男は殆ど何も語らず、一人で事を起こします。
それは確かに、刀で語るべく侍としては立派であり、侍としてあるべき姿だったのかもしれませんが、ここで注目すべきはその前にしっかりと、私欲に対して異を唱える侍がいる、というところでしょうか。
別に主要人物ではありませんし、物語に深く絡んでくるわけではありませんが、現代社会で生きている私から見ると、ある意味、自分の好き勝手にできた男よりも、公の場で政策の間違いに異を唱え、農民の暮らしを必死で守ろうとし、自分の上司にかけあい、そして上告しようと、刀を振るう以外で自らの仕事を全うしようとした侍の生き様も、凄く泣けました。
その人は、最後自首しようとする男に、深々と頭を下げるのですが、むしろ、男はそれを怪訝そうな顔で見つめるのです。
男は、その相手のためにやったわけではない。自らの価値観に照らし合わせて、許せないと思ったから実行に移しただけ。頭を下げられる覚えはないというように。
それだけ見ても、自分の思うがままに生きた男と、自分の思いすら必死に抑えながらも、社会を成り立たせようとした男の、生き方の違いがわかって、凄く感動しました。どうしても、こういう中間管理職的な人は、応援したくなっちゃうなあ。

男は東山紀之で好演。言葉少なく刀で己の生き様を現すような男は、まさにぴったりでした。逆を言えば渋みとか、地べたをはいつくばって生きる男なんかは、生活観がない東山さんにはちょっと無理だろうしなあ。
女の母は檀ふみ。男の母は富司純子。お二人とも出番は少ないながらも、圧倒的な存在感でした。言葉を荒げるわけでもなく、強く何某かを主張するわけでもない。それでも、物語にとっても、男と女にとっても、絶対的に必要だった二人の母親。
ヒロイン含め、女の演出も非常に上手な作品でした。
『シド』にもうじき過去サイトを閉じる、ということで、三人組創作や小話を抜粋してまとめました。まあ一応オリジナルということで。三人組の小話は、過去のゲーム云々やサイト運営に関わることは除外しております。
そして、知らない間に、『シド』10万ヒット越えてました。
ありがとうございます。に、二年間もやってたのか、このサイト………。
気まぐれブログ更新になってしまっておりますが、今後ともこのスタイルは変わらないと思いますので、よろしくお願いいたします。


『蒼天航路』
文庫で1巻から2巻まで読了。
絵が濃ゆいとかそんなことはおいといて、やっぱり三国志は面白いなあ。
私の場合、横山三国志が染み付いちゃっているので、どうしても違和感を感じることもあるんですが、それはそれこれはこれ。
曹操よりも今のところ、孫堅の方が億倍魅力的です。
顔が美形なのは勿論ですが、余計ことまでべらべらしゃべらないのがいい。
曹操の演説が始まると、「とりあえず黙れ! 話はそれからだ!」と思わず言いたくなってしまいます(そんなこと言ったら話が終わる)。




『つくしまっすぐライフ!』・松田円著
買ってよかった。私はやはりこの作者様の絵柄と話と誰を傷つけるわけでもないギャグのセンスが大好きです。
四コマスクールライフちょっとラブコメ、なんですが、主人公である女子高生との恋の始まりが、熊の着ぐるみからってのが、凄く萌えます。
出会ったとき、彼は熊の着ぐるみを着ていた………!
これはある種の異種族恋愛なわけですよ。だって別に、人間の外見で惚れてるわけじゃないんだもん。外見熊なんだもん。
再会して(主人公は熊の正体を何も知らない)雪の積もる中、片方の手袋を一緒に探す。
見つからなくて、帰りは熊の着ぐるみのまま手をつないで帰る(あまりの萌えっぷりに吐血)。
次の日、主人公が通りかかると、くまの形の雪だるまの片方の手に、探してくれたであろう手袋がひっかかっている。
熊の中身(笑)が同じ場所を通りかかると、雪だるまの形が少し変わっていて、笑顔でおなかに「ありがとう」と書いてある。
中身の男は手を真っ赤にしながら、その雪だるまを持って帰って冷蔵庫に入れている。

ネオロマー!! 超甘酸っぺえー!!

萌えに萌えました。

この作者様の絵は、凄く可愛らしくて、頭身も高くなくて、目も大きいのですが、その中で実は、野郎どもが超カッケえんだぜ………!
特に、三白眼的な野郎が少ない線なのに、凄くハンサムで。
進路指導の石川先生、超萌えます。
上ジャージに下スーツ!(先生にありがちな格好)
目つき悪くて顔に意味なく傷!
寝袋に身体を押し込みながら飛び跳ねて帰宅!
男子校時代に同じ学校の奴からチョコレートをもらった猛者!
昼休みは筋トレをかねて漬物作り!
先生結婚して!(最後違う!)

グラサンかけてたり、若い男の子だったり、リーマンだったりと、この方の書く男性の外見は、とにかく誰も彼もが好みです。最高。



石川先生は、石川って言う普通の苗字が凄くいい。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
中々面白かったです。若干長いですが。
クリストファー・ウォーケン祭り。
実は私、レオナルド・ディカプリオが出演している映画を、殆ど見たことがないんですが、わりと普通の俳優さんなんですね。どうしても『タイタニック』の印象が強くて(ちなみに見てません)イケメン俳優というイメージが強かったんですが、実際それはちょっと損をしている誇張に見えました。別段顔も二枚目ではない。(私の美に対する基準はずれておりますが)
内容も案外シリアスで、でもそれを父と息子の関係に集約しているところが、さらっと見られました。これがまた、母と息子になってしまうと、どうしても擁護的でくどくなってしまいますが、父と息子の場合は、敬愛が先にたつので、見ていてドロドロしないんですね。
全く立ち位置は違いますが、この、匂いのしない男性同士の関係こそが、父と息子にせよ、赤の他人同士にせよ、異性があこがれる要因なのかな、と思いました。

話はそれましたが、詐欺師の話なので、キモはいかにして未成年のディカプリオが、小切手サギを働いていくか、になります。アメリカってああも小切手世界なんですねえ。なんかもう、それだけ偽造されるなら、やめちまえよ小切手のシステムそのものをと思わないでもないんですが。

パイロットを名乗り、医者を名乗り、検事を名乗り(しかも実力で司法試験に受かり)最終的に得たものは友人であり、そして、サギ時代よりも遥かに額が上の金だった。
シュールですね。本来ならばその友人の席や、息子を更生させるきっかけになるべきだったのは、クリストファー・ウォーケン演じる、愛すべき父親なのでしょうが、それが脱落してしまった以上、トム・ハンクス演じるFBI捜査官になってしまったのは、ある意味必然だったのかもしれません。
彼に必要だったのは父親であり、友人であり、母親ではない。
彼にとって母親は、母ではなく、尊敬する父の妻であることに価値があったのでしょうし。

サギを働く一連のシーンは、見ごたえたっぷりです。やっぱりあれだよね、女をくどく才能がなければ金は手に入らないよね。
くどく、までいくと大げさですが、女に対する手間隙を惜しまないっていうのは、アメリカ男のステータスであって、それを下地にして行っていく悪事っていうのは、凄く生々しかったです。
何かお願いをして欲しいときに、ただプレゼントをするのではなく、
「これ、駐車場に落ちてたんだけど、君のだろう?」
と、当人が覚えのないネックレスを、そうと決め付けてプレゼントするなんて、お前それどんだけおしゃれなんだよ!

散々怒られて泣いている看護師に向かって、
「君は無能なんかじゃないよ。◎◎氏のカルテを調べてくれ、って言われたら? すぐできるだろう?」
「できるわ。この方は骨折で入院した人ね」
「ほら、君は優秀だ。駄目なんかじゃない」
とかさ! 勿論カルテの内容を知りたいっていうのが本音なんですが、ただ甘い言葉で慰めるんじゃなく、ちゃんと、相手の仕事としての尊厳も回復させるって言うのが、言葉選びの上手さなんですなあ。

この最初のサギともいえる手段は、父親から受け継いだものなので、やっぱりこの物語は父に始まり父に終わる、という印象が強かったです。

レオナルド・ディカプリオは好演。
クリストファー・ウォーケンはこんぐらい年取った役のほうがいいですねえ。あと、そうは見えないけど実は黒幕みたいな役のほうがらしいです。
『ニック・オブ・タイム』では、ただただ乱暴者みたいで、逆に魅力が消えうせていた感がありましたが、今作は、勿論いい父親なんだけど、それ以上にいい男でもある父親、を演じていて凄くかっこよかったです。
「あんたも子供を持てばわかるさ。子供を売る親はいない」
あークリストファー・ウォーケンが親父だったら、そりゃあ、ああいう息子に育つよなあ!
またしても猛烈な頭痛と戦っております。
あーこれはやはり、月二回は整体に行かねばならないのか。
私は介護を生業にしているわりに、あまり腰痛にはならず、背中から肩にかけて痛みやだるさが集中するのですが、父親もそうらしく、遺伝も若干あるのかなあと思います。
筋肉のつき方とか、骨の並び方とか。
結局防止するためには、筋肉をある程度つけて、自分で骨をカバーしなければならないので、とにもかくにも自衛ですね。
後は仕事辞めるか。おっと、そういえばもう時期夏の宝くじが発売だぜ(つまり春は当たらなかった、と)。


先日、職場の休憩室でたまたま見ていたテレビに、モト冬樹さんが出演されていました。

私「そういえば、モトさんって、自分と同年代のお付き合いしている方がいて、その方はお子さんもいらっしゃって、家族同然の付き合いをしているんですよね」
という私の発言から、モト男前論が爆発。
その場にいたのが、全員女性だったこともあるのですが、それがえらい盛り上がりました。

その1・自分と同年代を選んだのが偉い。
「結局男ってさあ、結婚とか付き合うとかなると、二十代とか選ぶじゃん。それを自分と同年代の、しかもちゃんと仕事も持ってて、お子さんもいらっしゃる女性を選ぶのが男前!」
「全くですな!」
「大体、二十歳そこそことかじゃなく、二十七とか、二十九とか、もうすく三十ですよみたいな年齢の人を選ぶのがこずるいよね! そういうの凄く多いじゃん! もうすぐ三十になるから、別に若い子を選んだわけじゃありませんよ、みたいな!」
「全くですな!」

その2・相手の生活スタイルを尊重しているのが偉い。
「自分の基盤に相手を連れてくるんじゃなく、向こうには向こうの生活があるんだから、それを害さないっているスタンスが偉い! おまけに、自分と血が繋がっていなくてもちゃんと相手のお子さんも可愛がってるのが偉い!」
「今時、俺についてこいなんて、本気で言って許されるだけの甲斐性を持っている男なんて存在しないもんね!」
「むしろ、相手を尊重できるモトこそが、それを言っても許される感じだよね!」

その3・結婚と言う形式に捕らわれないのが偉い。
「女がしたいってんならともかくとして、そうじゃないのなら、そんな形式には別にこだわらないっていうのが偉い! 結婚って結局面倒ごとが増えるだけだったりするし!」
「籍を入れるにせよ、来年のいつぐらいにはしたいですね、くらいの柔軟性がいい! 入れたら入れたでちゃんと、娘さんの父親になる気概はなくたってあるんだ、ってところが偉い!」

その4・一般人の女性を選んでいるのが偉い。
「職業実業家、じゃないだけで、ともかく偉いような気がしてしまう」
「全くですな」


最終的には、結局男が選ぶのは若い女だ気をつけろという話で終わりました。あれ? モトさんの話は?


今更ですが、マイケルジャクソンPV特集
私の中ではマイケル=ダンスなのですが、それ以外にも凄い人だったんだなあ、としみじみ思います。
私は始めてこの人の「Beat it」を見た時、あの金髪のボスと結婚するんだと確信していたんですが(駄目でしたね)。


特に意味はないですが泡坂絵。
男二人を付き従えてにやりとしている、というわけではありません。むしろ、お姫様を守るナイト二人って感じじゃないでしょうか。




カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ツイッター
ブログ内検索
メモ

公式サイト11月10日発売予定








ファンタスティックMr.FOX
アリス・クリードの失踪
4デイズ


美術系
・氷見晃堂(石川県立美術館)
・佐々木象堂(佐渡歴史伝説館)
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 雑記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]