体調は悪いです。
そんな中、職場に原付を取りに行き、ついでに売店で昼食でも買って帰ろう(仕事でもないのに)と立ち寄ったところ、馴染みの売り場の人に声をかけられました。
「あらー、一瞬誰かと思ったわ。ほらあの、もこもこしたの今日着てないでしょ。ねえ、雪大変だったわね。でもあのもこもこしたのなら寒くなさそうよね。いやでもほんと驚いたわ、今日はあのもこもこ着てないのねえ」
ダウンジャケットという言葉が出てこなかったのか、私はもこもことしか認識されていないのか、微妙なところでした。
そりゃ確かにダウンジャケットはかかせませんが、バス乗り継いで職場に行くときは着ない。逆に熱くて倒れるよ。
その後、広い道路を選んで帰宅したんですが、うちの周りがどれだけ田舎かよくわかりました。
本当、家に近づくにつれて道の凍った山坂しかねえよ。
真剣にエンジンをふかすことなく、恐怖と戦いながらの一日でした。何でこんな山の上に住んでるんだよ私。
映画鑑賞。
以下、ネタバレあります。古い映画なので大丈夫だと思うんですが。
『或る夜の出来事』と『オペラ座の怪人』について。
そんな中、職場に原付を取りに行き、ついでに売店で昼食でも買って帰ろう(仕事でもないのに)と立ち寄ったところ、馴染みの売り場の人に声をかけられました。
「あらー、一瞬誰かと思ったわ。ほらあの、もこもこしたの今日着てないでしょ。ねえ、雪大変だったわね。でもあのもこもこしたのなら寒くなさそうよね。いやでもほんと驚いたわ、今日はあのもこもこ着てないのねえ」
ダウンジャケットという言葉が出てこなかったのか、私はもこもことしか認識されていないのか、微妙なところでした。
そりゃ確かにダウンジャケットはかかせませんが、バス乗り継いで職場に行くときは着ない。逆に熱くて倒れるよ。
その後、広い道路を選んで帰宅したんですが、うちの周りがどれだけ田舎かよくわかりました。
本当、家に近づくにつれて道の凍った山坂しかねえよ。
真剣にエンジンをふかすことなく、恐怖と戦いながらの一日でした。何でこんな山の上に住んでるんだよ私。
映画鑑賞。
以下、ネタバレあります。古い映画なので大丈夫だと思うんですが。
『或る夜の出来事』と『オペラ座の怪人』について。
+ + + + + + + + + +
『或る夜の出来事』
白黒映画で、主役は天下のクラーク・ゲイブルです。
いやこの頃の俳優さんは、男性も女性も本当に色気と美貌がないとやっていけない。というか、その二つを兼ね備えていなければ俳優じゃない。
私は美は力であると思っているので、この時代の、絶対手の届かない美しさを職業として兼ね備えている俳優が大好きです。
今の、ある種親しみやすい美しさの俳優さんとは、立ち位置からして違うし。
ヒロイン・エリー役であるクローデット・コルベールも、倒れそうなくらい細い眉毛に、ばきばきのまつげ。おまけにアップの演出では常に何故か瞳が濡れているという完璧な美で演出されていて、ああ、この頃の女優さんは、本当に自分の美を確立することに魂かけてるなあ、とその根性だけでも脱帽。
話としても、お金持ちの令嬢が父親に反発して、結婚相手の下へ向かう途中、新聞記者であるピーター(クラーク・ゲイブル)と出会い、共にNYを目指すうちに、特別な感情が芽生えるという、至極わかりやすいラブロマンスコメディで、非常に気楽に見られます。
ただ、いちいち台詞はおしゃれだし、いちいち俳優はカッコイイしで、こっちとしては落ち着いてはいられませんが。
クラーク・ゲイブルはなんでもできる男を完璧に演じていて、非常にカッコイイ。普通、いくら特ダネのためとはいえ、世間知らずの令嬢に、自分のパジャマを貸し、朝食を作り、肩に担いで川を渡るなんてまねしないよ! このあたりの、向こうの国では当たり前よりちょっと過剰なレディーファーストっぷりは、やはり日本では無理だ。笑えるだけで。
川を渡るシーンも、ピーターが靴をいちいち脱いで、裸足になって、靴をエリーに持たせて、とそこに至るまでのシーンを全部見せたのち、
「丸太の上に立て」
と、川べりの流木の上に立たせて、ひょい、と肩に担ぐんですよ。
この一連の動作が、カッコイイんだこれが。
お姫様抱っこじゃ駄目なんだ(笑)。
有名な足をだしてヒッチハイクするシーンは、これが元祖なんでしょう。今ではもう、女性のヒッチハイクといえばこれ、くらいの勢いで氾濫して(悪い意味ではなく、様式美という意味で)いても、やっぱり非常に可愛い。
そしてこれまた非常に有名な『ジェリコの壁』。
モーテルで同じ部屋に泊まる羽目になったとき、ピーターが部屋の真ん中に洗濯ひもをはり、毛布をかけてついたて代わりにしたのだが、これが映画のラストに生きてくる。
結局、エリーは自分の気持ちに気づき、ピーターの下へ押しかける。(明確には描かれていないが)
そして、エリーの父親はエリーの婚約者と正式に婚約破棄の取り決めをする。そこに、ピーターから電報が。
「ジェリコの壁が崩されそうだ。早く正式な婚約破棄を」
そこで、父親が一言。
「電報にはこう打て。『崩せ』と」
こんなオシャレな台詞を、デブのオヤジが言ってるのかと思うと倒れそうです(笑)。
他にも、ピーターの上司のオッサンもめちゃくちゃカッコイイ。
ピーターと言い争ってばかりだけど、実力は認めていて、ピーターが振られた(初めはそう互いに思い込んでいる)のも、察している。
新聞社に姿を現したピーターが「これからどうすればいい」みたいなことを聞くと、金を背広のポケットに入れ、
「これで一杯やってこい。それから、戻って来い」
と言うんですね。戻って来い、ってのがまた………! おっさん、あんたカッコイイ上司の鏡だよ!
全編、オシャレな台詞と、オシャレな俳優の仕草に悶絶しました。好きな場面だけ抜粋して見てもいいですし、変に重くないのがいいですね。
で、その後立て続けに『オペラ座の怪人』を見ました。
2004年の新しい奴です。ジェラルド・バトラーがファントム役のやつですね。
開始10分くらいでもう見る気が失せたんですが、どうしたら。これ、この後面白くなるんだろうか。
元々ミュージカルは大好きですし、別に台詞を歌っていておかしいとか、そんな根本的な部分にケチをつける気は毛頭ないんですが、なんか演出が非常に安っぽい。
これってオペラ座なんだよね? と困惑しながら、現在変態に主役の女の子が地下に拉致られたところで停止してます。
なんていうか、演出が、CGを使い始めたばかりのゲームかアニメみたいで、豪華っていうよりは、本当に陳腐な感じがするんだよなあ。
朽ち果てたオペラ座が蘇るシーンとか、主役の子が歌姫になるシーンとか、正直「えええええ」と思った。
私は、オペラ座は舞台も、他の映画も観たことがないんですが、こんな話だとは思わなかったなあ。
わりとごく普通に、ファントム気持ち悪いしね。ルックスじゃないです。台詞(歌詞)とか、そのあたりが。
ファントムがおかしいというより、あんなおかしいファントムにうっとりしているクリスティーヌがおかしいというか。素直とかそういうレベル超えてるだろ。
一応まだ手元にはあるんですが、どうしたものか。
我慢して見ていれば、面白いと思える場面とか出てくるんでしょうか。
話はつまらなくても、この一場面、この歌のだめだけに映画を見るのはやぶさかではないので、頑張ろうとは思うんですが………正直今のままでは辛い。
どうしようかなあ、と考え中です。チャプターで歌の部分だけ抜き出すとか、そういう楽しみ方始めからしたほうがいいんだろうか(しかし、歌は歌で男が微妙だ………)。
白黒映画で、主役は天下のクラーク・ゲイブルです。
いやこの頃の俳優さんは、男性も女性も本当に色気と美貌がないとやっていけない。というか、その二つを兼ね備えていなければ俳優じゃない。
私は美は力であると思っているので、この時代の、絶対手の届かない美しさを職業として兼ね備えている俳優が大好きです。
今の、ある種親しみやすい美しさの俳優さんとは、立ち位置からして違うし。
ヒロイン・エリー役であるクローデット・コルベールも、倒れそうなくらい細い眉毛に、ばきばきのまつげ。おまけにアップの演出では常に何故か瞳が濡れているという完璧な美で演出されていて、ああ、この頃の女優さんは、本当に自分の美を確立することに魂かけてるなあ、とその根性だけでも脱帽。
話としても、お金持ちの令嬢が父親に反発して、結婚相手の下へ向かう途中、新聞記者であるピーター(クラーク・ゲイブル)と出会い、共にNYを目指すうちに、特別な感情が芽生えるという、至極わかりやすいラブロマンスコメディで、非常に気楽に見られます。
ただ、いちいち台詞はおしゃれだし、いちいち俳優はカッコイイしで、こっちとしては落ち着いてはいられませんが。
クラーク・ゲイブルはなんでもできる男を完璧に演じていて、非常にカッコイイ。普通、いくら特ダネのためとはいえ、世間知らずの令嬢に、自分のパジャマを貸し、朝食を作り、肩に担いで川を渡るなんてまねしないよ! このあたりの、向こうの国では当たり前よりちょっと過剰なレディーファーストっぷりは、やはり日本では無理だ。笑えるだけで。
川を渡るシーンも、ピーターが靴をいちいち脱いで、裸足になって、靴をエリーに持たせて、とそこに至るまでのシーンを全部見せたのち、
「丸太の上に立て」
と、川べりの流木の上に立たせて、ひょい、と肩に担ぐんですよ。
この一連の動作が、カッコイイんだこれが。
お姫様抱っこじゃ駄目なんだ(笑)。
有名な足をだしてヒッチハイクするシーンは、これが元祖なんでしょう。今ではもう、女性のヒッチハイクといえばこれ、くらいの勢いで氾濫して(悪い意味ではなく、様式美という意味で)いても、やっぱり非常に可愛い。
そしてこれまた非常に有名な『ジェリコの壁』。
モーテルで同じ部屋に泊まる羽目になったとき、ピーターが部屋の真ん中に洗濯ひもをはり、毛布をかけてついたて代わりにしたのだが、これが映画のラストに生きてくる。
結局、エリーは自分の気持ちに気づき、ピーターの下へ押しかける。(明確には描かれていないが)
そして、エリーの父親はエリーの婚約者と正式に婚約破棄の取り決めをする。そこに、ピーターから電報が。
「ジェリコの壁が崩されそうだ。早く正式な婚約破棄を」
そこで、父親が一言。
「電報にはこう打て。『崩せ』と」
こんなオシャレな台詞を、デブのオヤジが言ってるのかと思うと倒れそうです(笑)。
他にも、ピーターの上司のオッサンもめちゃくちゃカッコイイ。
ピーターと言い争ってばかりだけど、実力は認めていて、ピーターが振られた(初めはそう互いに思い込んでいる)のも、察している。
新聞社に姿を現したピーターが「これからどうすればいい」みたいなことを聞くと、金を背広のポケットに入れ、
「これで一杯やってこい。それから、戻って来い」
と言うんですね。戻って来い、ってのがまた………! おっさん、あんたカッコイイ上司の鏡だよ!
全編、オシャレな台詞と、オシャレな俳優の仕草に悶絶しました。好きな場面だけ抜粋して見てもいいですし、変に重くないのがいいですね。
で、その後立て続けに『オペラ座の怪人』を見ました。
2004年の新しい奴です。ジェラルド・バトラーがファントム役のやつですね。
開始10分くらいでもう見る気が失せたんですが、どうしたら。これ、この後面白くなるんだろうか。
元々ミュージカルは大好きですし、別に台詞を歌っていておかしいとか、そんな根本的な部分にケチをつける気は毛頭ないんですが、なんか演出が非常に安っぽい。
これってオペラ座なんだよね? と困惑しながら、現在変態に主役の女の子が地下に拉致られたところで停止してます。
なんていうか、演出が、CGを使い始めたばかりのゲームかアニメみたいで、豪華っていうよりは、本当に陳腐な感じがするんだよなあ。
朽ち果てたオペラ座が蘇るシーンとか、主役の子が歌姫になるシーンとか、正直「えええええ」と思った。
私は、オペラ座は舞台も、他の映画も観たことがないんですが、こんな話だとは思わなかったなあ。
わりとごく普通に、ファントム気持ち悪いしね。ルックスじゃないです。台詞(歌詞)とか、そのあたりが。
ファントムがおかしいというより、あんなおかしいファントムにうっとりしているクリスティーヌがおかしいというか。素直とかそういうレベル超えてるだろ。
一応まだ手元にはあるんですが、どうしたものか。
我慢して見ていれば、面白いと思える場面とか出てくるんでしょうか。
話はつまらなくても、この一場面、この歌のだめだけに映画を見るのはやぶさかではないので、頑張ろうとは思うんですが………正直今のままでは辛い。
どうしようかなあ、と考え中です。チャプターで歌の部分だけ抜き出すとか、そういう楽しみ方始めからしたほうがいいんだろうか(しかし、歌は歌で男が微妙だ………)。
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