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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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完全に暑さ負けしている井原です。
夏バテではなく(体重は減らないし)体内の熱の放出が上手くいっていないようで、帰宅すると大概微熱が出ます。
元々、基本体温が35度台なので、36台後半になるとそれだけでもう節々は痛いし、だるいしで、いいことありません。
解熱剤を飲んで、念のため風邪薬を飲んで(おい)夜になってやっとエンジンがかかってくるというような感じですので、パソコンの前に座るのも億劫。更新がますます滞るかと思いますが、ご了承ください。




面白かったんですけど、あまりにPCに載っている漫画と一緒なので(当たり前)webで読んだ人は別にいいかなと思ってみたり。要するに、きれいに清書されている状態でちゃんとweb掲載しているってことなんですね。これ、結構大切、というか偉い。
個人的に、地震の一連の漫画は好きだったので是非掲載してもらいたかったのですが、載ってなくてちょっと残念。如何なる理由かはわからないんですが、清書されていないという理由だったらお前これで駄目ならヘタリアどうなるのよとこちらも思ってみたり。いえ、正確なところは知りませんが。


『剣客商売』シリーズ 池波正太郎

吐くほど面白かったです。
長編も少なくて殆ど短編なのに、筆力の高さで読ませる小説。
基本的に、一冊一回のペースで泣いてました。もう、どうすりゃいいのか。
特筆すべきは情景描写の上手さでしょうか。江戸という知識を知らずとも、登場人物が如何なるものに囲まれて生きているかが、短い文章の中からはっきり読み取れるのは凄い。
申し訳ないですが、以前読んだ時代小説の作者さんがたとは、力量が違うといっていいでしょう。
文化的なものに重きを置いて描写すると、それに「負けまい」と登場人物の個性の描き方もくどく、如何にもな人物になる。
それに比べて相対する人物の描写など、三行しかなくとも、その人物の行動や、相対する人物の行動により、江戸という世界で様々な人物の生き様が鮮やかに描かれる様はまさに圧巻の一言でした。
池波正太郎は、以前鬼兵を一冊だけ読んで、その殺伐さに投げたんですが、せっかくだから読み返してみようかなと思っております。
『剣客商売』の番外編は遠出の時のお供にとっておこう。
短編集なので、時は流れますが基本的にどの巻から読んでも大丈夫です。個人的には「隠れ蓑」がお勧め。
目の見えぬ老いた浪人と、その面倒を懸命にみる老僧の話なのですが、もう最後で号泣。
「そうまでしても生きていたいものなのでしょうか…」
と老僧が自虐的に語るさまでまた号泣。もう、誰が悪いという話ではなく、誰かの罪を裁くには月日が流れすぎ、そして裁かれなかった罪の上に、さらに罪を重ねた男の悲しい話です。


『新・御宿かわせみ』の二巻も読んだんですがどうしてものりきれない…。
誰が気に入らないとかそんなことはないんですが、少なくとも誰かコレ、っていう登場人物がいない…。強いて言えば番頭さんになった正吉くらいかな…。
私前から文明開化華やかなりし時代に全く興味がないんですよね。
何故なのかはわかりませんが、多分、ある意味絶対に触れることが出来ない江戸という文化ではなく、ちょっと転べば今と一緒な時代である明治大正に面白みを感じられないからなんじゃないかと。
あと食べ物の描写が格段にへっちゃったのが哀しい。
毒の成分がどうだとか、死体の状況とか、詳しく調べられるようになったとしても、その部分を詳しく記述したからといって、それが面白さに繋がるかどうかは、書き方一つであって、といいましょうか。
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