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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『風の果て』

新しく始まった木曜時代劇です。
映画『蝉しぐれ』で号泣した身とあっては、原作藤沢周平は外せません。
婿に出るしかない武家の次男坊が、立身出世していく話。
第一話は、主人公含む、家で厄介者の嫡男以外の五人組が、現実と向き合って生きていく様を描いているのですが、誰が誰やらさっぱりわからん。
せめて着物の色や、柄だけでも、貧乏なりの個性があれば、判別もつくのでしょうが。
よりにもよって、主人公とそのライバルの顔立ちが似ているのが致命的。時代劇に必要なのは現代風の美形じゃないんだぜ。
個人的に、例えば美形、という設定の人物がいた場合、それが現代の目線から見て美形である必要があるのは勿論ですが、集団で演出される場合、 それこそ、それ以外は全員美形である必要はない。
むしろ、美形ではないというくくりの人間、個性的な顔立ちであって欲しい。
ただでさえ、全員同じ髪型、同じ服装で出てくるのだから、似たようなカッコイイ顔、では意味がない。
せめて、顔だけでもはっきりとわかる区別として、人選をして欲しいと思いました。
それに、現代では、どう転んでも美形しか出られない(特にヒロインとの恋愛云々が絡んでくると)のが、ドラマの現状なのですから、 時代劇くらいは、個性的な顔立ちを楽しみたいところ。
個性的な顔立ち=不器量ではないのは、逆に、時代劇だからこそ発揮できる魅力でもあるので。
何処の誰が、蟹江敬三さんや石橋蓮司さんを美形だ、ブサイクだと思うだろうか(年齢が局地的すぎます)
今のところ、下級武士が貧乏である、くらいの流れはわかったが、話としてはまだまだこれから。
大体、二桁の禄高をもらっている時点で、貧乏だと位置づけてもいいものか。伊武谷万二郎なんて、五石二人扶持だぜ。

もう少し年齢層が上がってくれば、楽しめるのかな、とも思います。
今のところ一番楽しみなのは、穏やかで飲み屋で内職をしていた庄六。私はこういう地味なキャラクターが幸せをつかむ話に心底弱い。 派手である必要はないさ。己が幸せならそれでいいのさ。でかいことを言うだけが男じゃないさ(妄想中)。


そして、第二話。
「男は五十を超えてからだ。そうすると、ほんのちょっとだけ、覚悟が出来てくる」

しょ、庄六ー! その「ほんのちょっと」感がお前たまらなく萌えるー。
やっぱり、庄六はいい歳の取り方してましたね。主人公が、何気に過去を憂うような態度なのに対し、決して金銭的には恵まれていなくとも、望まれて結婚し、そして地に足をつけて暮らしている庄六が、凄くカッコよかったです。
今回、ついに主人公が、義父に惚れて婿入りするんですが(間違っていない)その義父もカッコイイ。農民のために働くのだ、と言ってはばかることなく、
「スネ毛がなくなるほど、歩き回った」
という台詞がとてつもなく素敵でした。
この物語、主人公の立身出世物語なのかと思いきや、案外主人公ががつがつしていないので、今後どれだけ悪どい話になるのか、それとも、ならずにただ実力でのし上がっていくのか(そんなこたあないだろうが)、気になるところではあります。
しかし、エリート路線まっしぐらの、友人が、死ぬほど胡散臭いなあ。男同士でも、ああいう腹の探りあい関係みたいなものあるんですね。女性の方がより顕著だと思いますが。
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