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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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以下、商品リンク先は密林。

SONY MDR-IF240RK ヘッドホンコードレス
を買いました。今までマイフェイバリットスーパーイトーヨーカドーで購入した、千円ちょっとの安売りヘッドフォンでテレビを見ていたのですが、あまりにコードが絡んで私の行く手を遮るので、遂にコードレスデビュー。
さっそくテレビに取り付け、ヘッドフォンのボリュームを上げて聞いてみたところ、雑音が物凄い。
わ、私の四千円強が!(そのしみったれた価格根性どうにかなりませんか)
と真っ青になりながら、調整してみたところ、このヘッドフォン、耳の部分についているボリュームをなるべく最小にして、テレビ(音響装置)の音を上げる、という設定にした方が良さそうです。
普段聞いていたころの、二倍くらいのボリュームにテレビを上げて、ヘッドフォンを最小のボリュームにしたところ、雑音なく無事に聞けてます。
良かった、私の四千円強。


その後、映画を観に駅に。
時間を潰すために、本屋をふらふらし、思わず三冊同時購入してしまったのが、これ。
しゃばげ
同シリーズ「ねこのばば」と「ぬしさまへ」も購入。
元々時代劇、時代小説は大好きなのですが、読みやすそうであるというのと、ドラマ化が決まり、私のように好きだけど詳しくない人間にとっては敷居が低そうである、というのが一つ。
私は文章に対して、あまり垣根の高い作品は読んでいてわけがわからんので、なるべく読みやすい、というのは作品を選ぶ上で重要な要素になります。
そして、購入を決めたのが、挿絵の可愛さ。
各話の先頭に、小さなイラストがあるのですが、それがとても可愛い。
絵と話は直接的に関係ないかもしれませんが、この小説にこの絵を選んだというセンスを評価したいと思います。
読むのが楽しみです。


そんなこんなで映画館到着し、知り合いと合流。
私「そうだ、『グッド・シェパード』観た?」
マッド・デイモンファンの知り合い「観た観た」
「どうだった?」
「最初から最後まで暗かったよ」
「うわあ、切ない映画」
「本人も、奥さんも、子どもも、誰も救われないし」
「やだよ、そんな胃もたれしそうな映画観るの」

映画館は、予告編は観られるし、広告用の巨大なボードは見られるし、待っている間も楽しいのですが、とりあえず、『椿三十郎』はなしだと思いました。
あの役者さんには何の恨みもないが、あれは時代劇じゃない。


さて、観たのは『ヘアスプレー』です。
これまで、『パーフェクトストレンジャー』『ストレンヂア』と、予想外のはずればかりひいてきたので、リベンジとばかりに参戦したのですが、非常に面白かったです。
以下、 ネタバレありますので、ご了承の上お進みください。



+ + + + + + + + + +
私はミュージカルが大好きですが、この当たり外れは、現実世界の物語と照らし合わせて、なんでここで歌と踊りという違和感を感じてしまうところにあると思います。
その点、この作品はまず、歌って踊るテレビ番組に出る、出ないから物語が始まるので、非常に違和感なく入り込めます。
一度入り込んでしまえば、その後が日常生活での演出になっても、違和感を感じにくいんですね。
ダンス、歌が素晴らしいのは言わずもがな。
お前らどれだけジャンプしてんだ! どれだけ回転してんだ!

CFを見ると太った女の子でも、スターになれるんだ、という内容に見えますが、実際そこに主題はありません。
主役の子は、終始ポジティブシンキングですし、誰をうらやむこともないし、迷うこともない。それに、体型は太めであっても、「デブ」というキーワードを思い浮かべる要素が、画面として全く出てこないので(物をがっついて食べるとか、常に息切れしているとか)、見ている側は、ああいう体型の可愛い女の子が、歌って踊っていると、楽しく見られるのです。
主義主張も、舞台設定が人種差別の残る時代のアメリカなので、白人と黒人の差別も物語の主題として出てくるのですが、主役の子は差別意識など全くなく、共にデモに自然に参加するような、はっきりと前向きな女の子なので、重い感じもしません。
大体この、明るく楽しいミュージカル映画で、オチが暗かったらそれだけで台無しだ。

女の子の話は前半までで、後は、その子を取り巻く周囲の人間が影響されて変わっていく、という話になります。
自分に自身がもてない母親。ジョン・トラボルタが扮する影の主役は、こともあろうに、娘に終始慰められているし、父親は若干社会不適合者だし。
ただ、毎ペースな父親は、それだけに終始カッコよく、黒人のデモに参加しよう、という娘に対し
「パパとママの世界はドアのこちら側だけだ。お前は好きなところに飛び出していけばいい。私たちは、お前から学んでいくよ」
とか言われた日には………! 「私の可愛い娘」とはっきり言えて、娘から学んでいくと言えて、奥さん(ジョン・トラボルタ)を「ベイビー」と言える、さえない亭主。ああ、冴えないのか、冴えすぎなのかよくわからん。これだから肉食ってる人種は!(タキシード・シーンとか超萌える)


物語のオチとしても、女の子がテレビ番組のコンサートに優勝して終わるのではなく、黒人の飛び入りの女の子が優勝し、母親は自分に自身を持ち、差別は少しずつなくなっていく、という、女の子が主役ではないけれど、彼女のおかげで変わっていった幸せな人々という図式のハッピーエンドで、それが凄く好感度高かったです。
主役が目立ってもいいけど、こっちが応援したくなる人が幸せになる結末もいい。

個性的なメンバーが揃う中、非常にカッコよかったのが、ティーン対象の番組の司会、コーニー・コリンズ役のジェームズ・マーティン。
勿論顔もカッコイイのですが、自分の冠番組に、過激な主張と体型を持つ主人公の実力を評価して、参加させるという、大人っぷり。
彼女を採用し、歌と踊りを評価し、人種差別もしない。
黒人たちとも歌って踊る、青春がはじけちゃった主人公たち若人と違い、それより少し上の目線で、大人としてそれぞれの才能を評価するスタンスが、最初から最後までカッコよかったです。

しかし、歌って踊る奴らの姿は、それだけで眼福ですな。
黒人の人たちは、何だあれ、全身バネか。
もう、とんでもないですね。しかも、あのスタイリッシュな柄物衣装。
全身豹柄のびらびら衣装が普段着って、どんな世界観だ。

ともかく、明るく楽しめる映画です。是非。
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