『セイクリッド・ブレイズ』公式サイト
現在ロウルート四章半ば。やっと三分の一、といったところですね。
時間はかかりますが、基本的に一度クリアしたマップは、レベル上げに使えるので、地道に時間をかければどこかの面でつむ、ということはありません。
正統派シミュレーションゲームですが、FEシリーズをプレイした方なら、難易度としては軽い方でしょうし、絵柄も可愛いので女性も遊びやすいのではないかと。
ただ、システムとしては色々頭をひねる部分もあるんですが、致命的なのがイベントスキップがないことでしょうか。
延々文字スキップで飛ばさなければいけないのは結構苦行です。スタートボタンはこのためにあるんじゃないのか、というか。
プレイヤーは神様として、下界の人間を色々導くのが仕事です。
願いをかなえてやったり、物を与えたりとか、そういう部分が面白さなのかなと思っていたんですが(『アクトレイザー』は凄く燃えました)そこは殆どおまけですね。
大体やることって、猫を探してくれとか、馬を探してくれとか、そんなんばっかりなんだもん。
神様の力って、そういうもんなの………? とやっていて、自分が神様っていう意味は正直何もないような気がします。
設定負けしてるっていうか。
いざ戦闘をするのも、「勇者たちの戦闘を見る」ですからね。
最初は本気で見るだけなのか、とびっくりしたんですが、いざ始まれば自分がユニットを動かす普通の戦略シミュレーションなわけで、ここに自分が神様である必要別にないっていうか。
戦闘も結構面倒で、敵と味方のターン制ではなく、個別の移動力に順ずるターン制になっており、行動順番はユニットでバラバラです。
しかもその順番変えられない(途中で早さが変わって自動的に変わることはあるが)ので、
1・後一撃で倒せる敵がいる。
2・Aで倒したい。
3・ところが、Aは移動したばかりであと20ユニット行動済みになって順番が回るまで待たなきゃならない。
4・他のユニットが有益な行動ができるとは限らないので、下手をすると味方も延々何もせずにAの順番が回るまで待たねばならない。
とまあ、変に時間を食ってしまう場合もあるのです。
これが、敵味方のターン制であれば、味方のターンが回ってくればどれから動かすのは任意で決められるわけで、それに慣れているとちょっと違和感を感じるかもしれませんね。
ただ、その行動順番を頭に叩き込んだ上で、ユニットの行動をちゃんと考えれば、それすらも戦略になるわけですから、この辺慣れと自分の頭の使いよう、という気がします。
あと、無理して本編シナリオでレベルを上げなくても、一度クリアしてしまえば、何度でも無限にそのマップは遊べることになるので、一度とりあえずレベルも無視して倒せるものだけで速攻クリアし、レベルは再度チャレンジでのんびり上げるほうが、結果として時間短縮にもなります。
再度チャレンジの場合、しかもいつでも撤退できるので、MP尽きたら撤退とか、危なくなったら即撤退とか、かなり死なせない作りになっておりますし、それによるペナルティもなにもないので、全体的な難易度はこれも踏まえるとかなりぬるいんでしょうな。
登場人物のイラストは、かなり可愛いです。
サモナイシリーズと同じ方ですが、全体的に頭身が高めで、見ごたえがあります。幼い感じはないですね。
個人的にはどんどん平均年齢が下降するサモナイシリーズよりも好印象です。
このゲーム、サーバントという主要人物以外にそれぞれ任意で色々な種類のユニットを作成できるのですが、そのデザインもどれも秀逸です。
ただまあ、一つのマップで7人しか出られないのに、物語半ばの時点で、すでに主要メンバー六人いる時点で、サーバントどうやって使えってんだよ………と思わないでもないですが………。
デザインの時点ではいいんですが、実際のシステムになると、このサーバントシステム全く機能してませんね。使うのは仲間がそろわない序盤だけ、ってのなら、それこそ別にこちらに作る意思を与えなくてもいいんじゃ………。
まあ、主要メンバーは強制(強制マップは別として)出場ではないので、主要メンバー一切省いて自分が育ててきたサーバント使う、っていうのもありなんでしょうけど、それなら物語いらなくなっちゃうしねえ。
まあそんな中で、ロウ、カオスルート共に共通の、冒険商キダムが超かっこいい。(惚れてしまえばこっちのもん)
世慣れていて、ロマン求めつつ商売してるんだけど、どこか人がよくて結局無償で助けちゃったりとかしつつ、女好きじゃないってところに、凄く頷きました。
大体こういうキャラクターって、女に弱いがセットでついてくるもんなんですが、奴は熱血漢な大人なので、見ていてすがすがしく萌えます(結局たどり着くところは一緒)。
神様のお助けイベント(本当は祈願イベントというんですが、そんな雰囲気かけらもない)で、
「巣が壊れたときに旅の方が帽子を貸してくださいました。子どもたちも無事に巣立ちましたので、持ち主に返してください」
という、超牧歌的な親鳥からのお使いがあって、別段何も考えずに引き受けたんですが、そこに、キダムがひょっこり現れやがった!
お前ー! お前だったのか!
おまけに、
「おお、そうか無事に巣立ったのか! きっと子どもたちもロマンを求めて旅をしているんだろうな!」
と、満面の笑み。
負けたよ………と思いました。
ここで「そんな帽子知らないぜ」とかかっこつけるんじゃなく、「当然のことをしただけさ」とひたってみるわけでもなく、ただ喜ぶ姿にキダムの懐の深さを見ました。
二次元に限り外見惚れに間違いはないですね。
以下、キダム絵
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キダムと光の精霊。
浮世離れした精霊と、世慣れていて兄貴肌のキダムはぜひカップリングをしたいところですね。
別に恋愛関係だけがカップリングじゃないんだぜ!
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