『ウルヴァリン:X-MEN ゼロ』公式サイト
結局、ウルヴァリンの女の趣味はこの頃から変わってないんだなという映画でした。
いや、だってヒロインの女性、そのまんまジーンですよ!
ちょっとプエルトリカンで色素が濃い感じの女がウルヴァリンは好みなのか、と再確認できました。
アクションシーンは迫力があるし、ウルヴァリンと兄貴の戦闘や、拳銃使いも見ものなのですが、こう、我々が想像するミュータントの超能力超常対決は正直ありません。
ストームとか、サイクロプスを期待するとつらいというか。
CFで流れるカード使いも、実際殆ど出番はありませんし、サイクロプスとか本編で出てきた人たちの異能ぶりが逆に目立ってましたね。
一生懸命本編とつじつまを合わせようと頑張っているのはよくわかるので、そういう意味では佳作。
そうでないと普通、という内容でした。
ただ、やっぱりウルヴァリンのウォーズマンみたいな爪とか、サイクロップスの超能力とか、様式美的なものは個人的に好みなので、「何故お前は常に上半身裸で山の上にいるんだよ」とかつまらぬ突込みをしながら、スカっと見られる作品だと思います。
何でも、スピンオフでマグニートーの若い頃が描かれるらしく、そちらがむしろ超楽しみです。
マグニートーの能力は本当に映えるよなあ!
『仮面ライダー THE FIRST』
「受け継ぐのは、魂」
キャッチコピーだけかっこいい作品。
いやあしかし、酷かった。
私自身、仮面ライダー作品は実はひとつも見たことがなく(いわゆる平成ライダーの電王のみ)思い入れも何もあったもんじゃない、いわば白紙の状態で見たのですが、それにしたってこの脚本の酷さはなんだ!
ようするに、一号と二号の恋愛関係のいざこざ、っていうんですか。それが主題で物語が進みます。
別にいいんですよ、女取り合ったって。
むしろ、「たとえ世界全てを敵に回しても俺はその女を取る」っていうのは、黄金のロマンですから。
ですが、前知識がない分、別に改造人間の悲哀とか、そういうものに主軸をおいてもらいたいわけではない私が見ていても、このヒロイン含めた恋愛模様が陳腐すぎる。
王道が悪いというのではないし、ベタが悪いとも思いません。
でも、ベタっていうものは全体的な作品の符号が取れた上で、質が「ベタ」であるから面白いのであって、恋愛部分だけがベタとか、感情発露の演出だけがベタだと、違和感を感じて仕方がないです。
役者陣がそろいもそろって演技が微妙なのは、もうデビルマンほどじゃなかったとあきらめるとしても、ヒロインの感情移入できなさ加減は半端なかったです。
婚約者を殺された場所に居合わせた本郷を、警察に通報するわけでもなく、ただ「真実を暴く」とかわけのわからないことを言う。あの状況では婚約者は普通に殺されただけであって、真相も何もあったものではないのに。
その挙句、一号に助けられてはよろめき、婚約者に似ている(婚約者なのか?)二号によろめき、猿回しの猿のように、都合よく襲われたり、そして個人的に一番うへえ、と思ったのが、都合よく気絶する。
気絶って、便利に仕える技なんでしょうが、作中であまりにヒロインが気絶するので、本当に気分が萎えました。一回や二回じゃないんだぜ! 脚本が「ここは眠ってて欲しい」という場所で都合よく気を失うので、見ていてげんなりしました。
大体、ヘルメットだけ外して他は一号スーツの本郷を目撃したのに、ヘルメットかぶった一号に「貴方は誰なの? その素顔を見せて」とか馬鹿じゃないのかお前。
物語にのれなかった理由の半分は、このヒロインだと思います。
そのヒロインを一号二号が取り合うってんだから、そりゃあ物語に感情移入できるはずもなく。
二号も、あれだったら婚約者殺さないで、ショッカーたちにさらわれるのを目撃した、とかにしときゃあ良かったのに。
それなら、二号がヒロインに固執する理由(人間だった頃の記憶が残ってるとか)だって説明がつくし、大体お前最後さわやかに去って終わったけど、自分の体の異変どうすんの?(改造されたせいで定期的にショッカーでメンテナンスを受けないと駄目、っていう描写が途中あるんだけど………何も解決しないままで終わる)
ついでに、一号が何でメンテナンスがいらないのか、という理由もなし。
逆に唯一のメンテナンスのいらない成功例なら、二号とは違う特別描写が絶対いるだろうが! 不死鳥のごとくピンチからよみがえるとかさあ!
大体、改造されてヒロインに付きまとわれているのに、普通に大学生活に戻っているあたり、一号のやりたいことはわけがわかりません。
仮面ライダーの造形などは、非常に良かったです。
変身シーンも厳密にはないのですが(ヘルメットはただかぶる仕様なので)ベルトがアップになり、そこから虫を思い出させるライダースーツがアップになると、非常に迫力があります。
スーツのデザインもシャープで、こう甘い要素がなく、セクシーさすら感じられるいいデザインでした。
二号のほうが明るくて、一号は色合いも含めてダークな印象が強いのもポイント高し。
途中出てくる、コブラとスネーク怪人のデザインも、カッコよくて素敵でした。
クモ怪人とか、コウモリ怪人とかが、かっこいいというよりは、ノスタルジーのあるデザインだけに、わざと対比になるように、現代風デザインの怪人も置いているんだと思いますが、どちらも素敵でした。
派手な必殺技もありませんが、敵を倒すのはきりもみキックであったり、ダブルライダーキックだったりする、人間が元になった改造人間の魅力満載で、アクションシーン(いい意味で古臭いワイヤーアクション)はとても楽しめました。
役者陣はまあ、コブラとスネークの中の二人が一番頑張ってたんじゃないかと。上手かったし、女の子は可愛かったし。
ベテラン勢はともかくとして、まあ一号、二号、ヒロインはノーコメントレベルでした。
個人的には、借りたDVDのメインメニュー画面で並ぶ二人の絵が一番良かったです(もう物語ですらない)。
『仮面ライダー THE NEXT』
ディスカスが一緒に送ってきてしまったので、逃げようがありませんでした。
前作から二年経っているわけですが、全裸に黄色いマフラーで怪人が現れた時は、目が点に。
あ、でもただ黄色いマフラー集団はデザイン的にも凄くカッコよくて良かったですよ。萌えました。
その後、思いがけずホラーな場面ばかり(しかも妙に力が入っている)が続きますが、一文字がクラブでドンペリ頼んだりしているシーンもあったりと、笑いとそうでない部分の温度差が激しすぎます。
しかし秘密組織に追われているにも関わらず、堂々と教師になって生活している本郷に仰天。
ただ、キャラクラーとしては本郷凄く立ってました。お人よしで生徒に馬鹿にされている、及び腰で情けない男。
それでも、生徒を懸命に助けようとして、結果正体がバレてしまう。
本郷、ドジっ子としてかなりの昇格を果たしてました。
不法侵入時に、「失礼しま~す」とか、恐る恐る入ってみたり、甘党でコーヒーに砂糖四杯入れてみたり。
一文字とは、びっくりするくらいホモ疑惑が漂っていてそちらもびっくり。
「お前友達っていったら俺だけだろ」
「そういうお前もな」
ギエエエエ!
ほぼ相思相愛なんじゃないか、というくらいの構いっぷりに仰天。
血液汚染が治らないままの一文字に、当身を食らわし、最後の戦いに赴かせないようにするなんて、それどんなヒロイン扱いだ。
今回、前作におけるヒロイン担当が不在なのは、それはそれでよかったです。生徒はあくまで本郷にとって庇護対象であって愛情じゃないし、謎の包帯少女関係は風見の領分なので。
本郷は、善人だから一文字が心配だし、ショッカーは倒さないといけないと思っているという、素直な性格表現は中々良かったのではないかと。
こいつはキャラ立ったなあ。一文字もかっこつけのうっかり君で可愛かったです。
前作登場人物の二人は良かったですが、肝心のV3こと風見の物語は正直弱い!
妹であるチハルも怪奇事件に関わっているんだかいないんだか。面と向かってショッカーを止めてくれと言われたわけでもなく、そう思い込んでショッカーを裏切る風見の頭の悪さは一体………。
実際、チハルが替え玉になっていて実の妹ではない、ということとショッカーのやってたことは別にイコールでもなんでもない(そっちはそっち芸能界裏話のようなもんで)ので、実際風見が妹のことを心配するからといって、それがショッカーに敵対する理由にはならないんですよね。
結局、貞子のように怪奇事件を起こしていたのは、チハルの亡霊? というか精神体みたいな扱いでオッケーなんでしょうか。肉体は廃棄場にいたわけだし。そうなると、チハルはチハルで手当たり次第にそこらへんの人を殺していた、ってことですよねえ。ファンクラブ会長とか普通にかわいそうじゃないか。
これも、ごく普通に風見を利用するために、ショッカーは自殺したチハルをナノマシンで生き返らせて、だからこそ風見はしたがっていたのに、実際死の原因はそのナノマシンだった、とかそれでよかったんじゃ………。
都市伝説的な、アイドル整形替え玉とか、あの辺全部いらないよなあ。
やっぱり今回もシナリオはぐったり、というデキでしたが、前作より極端にキャラ立ちには成功していると思うので、そういう意味では面白かったです。
個人的にはもう少しV3に活躍の場が欲しかったですが………。
結局、ウルヴァリンの女の趣味はこの頃から変わってないんだなという映画でした。
いや、だってヒロインの女性、そのまんまジーンですよ!
ちょっとプエルトリカンで色素が濃い感じの女がウルヴァリンは好みなのか、と再確認できました。
アクションシーンは迫力があるし、ウルヴァリンと兄貴の戦闘や、拳銃使いも見ものなのですが、こう、我々が想像するミュータントの超能力超常対決は正直ありません。
ストームとか、サイクロプスを期待するとつらいというか。
CFで流れるカード使いも、実際殆ど出番はありませんし、サイクロプスとか本編で出てきた人たちの異能ぶりが逆に目立ってましたね。
一生懸命本編とつじつまを合わせようと頑張っているのはよくわかるので、そういう意味では佳作。
そうでないと普通、という内容でした。
ただ、やっぱりウルヴァリンのウォーズマンみたいな爪とか、サイクロップスの超能力とか、様式美的なものは個人的に好みなので、「何故お前は常に上半身裸で山の上にいるんだよ」とかつまらぬ突込みをしながら、スカっと見られる作品だと思います。
何でも、スピンオフでマグニートーの若い頃が描かれるらしく、そちらがむしろ超楽しみです。
マグニートーの能力は本当に映えるよなあ!
『仮面ライダー THE FIRST』
「受け継ぐのは、魂」
キャッチコピーだけかっこいい作品。
いやあしかし、酷かった。
私自身、仮面ライダー作品は実はひとつも見たことがなく(いわゆる平成ライダーの電王のみ)思い入れも何もあったもんじゃない、いわば白紙の状態で見たのですが、それにしたってこの脚本の酷さはなんだ!
ようするに、一号と二号の恋愛関係のいざこざ、っていうんですか。それが主題で物語が進みます。
別にいいんですよ、女取り合ったって。
むしろ、「たとえ世界全てを敵に回しても俺はその女を取る」っていうのは、黄金のロマンですから。
ですが、前知識がない分、別に改造人間の悲哀とか、そういうものに主軸をおいてもらいたいわけではない私が見ていても、このヒロイン含めた恋愛模様が陳腐すぎる。
王道が悪いというのではないし、ベタが悪いとも思いません。
でも、ベタっていうものは全体的な作品の符号が取れた上で、質が「ベタ」であるから面白いのであって、恋愛部分だけがベタとか、感情発露の演出だけがベタだと、違和感を感じて仕方がないです。
役者陣がそろいもそろって演技が微妙なのは、もうデビルマンほどじゃなかったとあきらめるとしても、ヒロインの感情移入できなさ加減は半端なかったです。
婚約者を殺された場所に居合わせた本郷を、警察に通報するわけでもなく、ただ「真実を暴く」とかわけのわからないことを言う。あの状況では婚約者は普通に殺されただけであって、真相も何もあったものではないのに。
その挙句、一号に助けられてはよろめき、婚約者に似ている(婚約者なのか?)二号によろめき、猿回しの猿のように、都合よく襲われたり、そして個人的に一番うへえ、と思ったのが、都合よく気絶する。
気絶って、便利に仕える技なんでしょうが、作中であまりにヒロインが気絶するので、本当に気分が萎えました。一回や二回じゃないんだぜ! 脚本が「ここは眠ってて欲しい」という場所で都合よく気を失うので、見ていてげんなりしました。
大体、ヘルメットだけ外して他は一号スーツの本郷を目撃したのに、ヘルメットかぶった一号に「貴方は誰なの? その素顔を見せて」とか馬鹿じゃないのかお前。
物語にのれなかった理由の半分は、このヒロインだと思います。
そのヒロインを一号二号が取り合うってんだから、そりゃあ物語に感情移入できるはずもなく。
二号も、あれだったら婚約者殺さないで、ショッカーたちにさらわれるのを目撃した、とかにしときゃあ良かったのに。
それなら、二号がヒロインに固執する理由(人間だった頃の記憶が残ってるとか)だって説明がつくし、大体お前最後さわやかに去って終わったけど、自分の体の異変どうすんの?(改造されたせいで定期的にショッカーでメンテナンスを受けないと駄目、っていう描写が途中あるんだけど………何も解決しないままで終わる)
ついでに、一号が何でメンテナンスがいらないのか、という理由もなし。
逆に唯一のメンテナンスのいらない成功例なら、二号とは違う特別描写が絶対いるだろうが! 不死鳥のごとくピンチからよみがえるとかさあ!
大体、改造されてヒロインに付きまとわれているのに、普通に大学生活に戻っているあたり、一号のやりたいことはわけがわかりません。
仮面ライダーの造形などは、非常に良かったです。
変身シーンも厳密にはないのですが(ヘルメットはただかぶる仕様なので)ベルトがアップになり、そこから虫を思い出させるライダースーツがアップになると、非常に迫力があります。
スーツのデザインもシャープで、こう甘い要素がなく、セクシーさすら感じられるいいデザインでした。
二号のほうが明るくて、一号は色合いも含めてダークな印象が強いのもポイント高し。
途中出てくる、コブラとスネーク怪人のデザインも、カッコよくて素敵でした。
クモ怪人とか、コウモリ怪人とかが、かっこいいというよりは、ノスタルジーのあるデザインだけに、わざと対比になるように、現代風デザインの怪人も置いているんだと思いますが、どちらも素敵でした。
派手な必殺技もありませんが、敵を倒すのはきりもみキックであったり、ダブルライダーキックだったりする、人間が元になった改造人間の魅力満載で、アクションシーン(いい意味で古臭いワイヤーアクション)はとても楽しめました。
役者陣はまあ、コブラとスネークの中の二人が一番頑張ってたんじゃないかと。上手かったし、女の子は可愛かったし。
ベテラン勢はともかくとして、まあ一号、二号、ヒロインはノーコメントレベルでした。
個人的には、借りたDVDのメインメニュー画面で並ぶ二人の絵が一番良かったです(もう物語ですらない)。
『仮面ライダー THE NEXT』
ディスカスが一緒に送ってきてしまったので、逃げようがありませんでした。
前作から二年経っているわけですが、全裸に黄色いマフラーで怪人が現れた時は、目が点に。
あ、でもただ黄色いマフラー集団はデザイン的にも凄くカッコよくて良かったですよ。萌えました。
その後、思いがけずホラーな場面ばかり(しかも妙に力が入っている)が続きますが、一文字がクラブでドンペリ頼んだりしているシーンもあったりと、笑いとそうでない部分の温度差が激しすぎます。
しかし秘密組織に追われているにも関わらず、堂々と教師になって生活している本郷に仰天。
ただ、キャラクラーとしては本郷凄く立ってました。お人よしで生徒に馬鹿にされている、及び腰で情けない男。
それでも、生徒を懸命に助けようとして、結果正体がバレてしまう。
本郷、ドジっ子としてかなりの昇格を果たしてました。
不法侵入時に、「失礼しま~す」とか、恐る恐る入ってみたり、甘党でコーヒーに砂糖四杯入れてみたり。
一文字とは、びっくりするくらいホモ疑惑が漂っていてそちらもびっくり。
「お前友達っていったら俺だけだろ」
「そういうお前もな」
ギエエエエ!
ほぼ相思相愛なんじゃないか、というくらいの構いっぷりに仰天。
血液汚染が治らないままの一文字に、当身を食らわし、最後の戦いに赴かせないようにするなんて、それどんなヒロイン扱いだ。
今回、前作におけるヒロイン担当が不在なのは、それはそれでよかったです。生徒はあくまで本郷にとって庇護対象であって愛情じゃないし、謎の包帯少女関係は風見の領分なので。
本郷は、善人だから一文字が心配だし、ショッカーは倒さないといけないと思っているという、素直な性格表現は中々良かったのではないかと。
こいつはキャラ立ったなあ。一文字もかっこつけのうっかり君で可愛かったです。
前作登場人物の二人は良かったですが、肝心のV3こと風見の物語は正直弱い!
妹であるチハルも怪奇事件に関わっているんだかいないんだか。面と向かってショッカーを止めてくれと言われたわけでもなく、そう思い込んでショッカーを裏切る風見の頭の悪さは一体………。
実際、チハルが替え玉になっていて実の妹ではない、ということとショッカーのやってたことは別にイコールでもなんでもない(そっちはそっち芸能界裏話のようなもんで)ので、実際風見が妹のことを心配するからといって、それがショッカーに敵対する理由にはならないんですよね。
結局、貞子のように怪奇事件を起こしていたのは、チハルの亡霊? というか精神体みたいな扱いでオッケーなんでしょうか。肉体は廃棄場にいたわけだし。そうなると、チハルはチハルで手当たり次第にそこらへんの人を殺していた、ってことですよねえ。ファンクラブ会長とか普通にかわいそうじゃないか。
これも、ごく普通に風見を利用するために、ショッカーは自殺したチハルをナノマシンで生き返らせて、だからこそ風見はしたがっていたのに、実際死の原因はそのナノマシンだった、とかそれでよかったんじゃ………。
都市伝説的な、アイドル整形替え玉とか、あの辺全部いらないよなあ。
やっぱり今回もシナリオはぐったり、というデキでしたが、前作より極端にキャラ立ちには成功していると思うので、そういう意味では面白かったです。
個人的にはもう少しV3に活躍の場が欲しかったですが………。
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