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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『マリオ&ルイージRPG2』
シリーズの3がとても評判がいいので、その前哨戦だと思って購入してみたところ、甘かった。
プレイ中の感想も、プレイ後の感想も、ただ一言、必死の一言につきました。
アクションRPGなので、とにかくキー操作が肝になってきます。一瞬たりとも気が抜けません。雑魚敵であろうが、常に戦闘に全力投球しないとすぐ死にます。ダンジョンも、パズル要素が強いので、それほど難しくはないものの、頭を使ってぐるぐる回るシーンが山ほどです。
子供向けと侮るなかれ、どっこい難易度の高いRPGでした。
ただこれは、私のように反射神経が衰退した大人がやっての難しさであって、逆に順応性の高い子供がやったら、もっとすんなり楽しめるんじゃないかと思います。とにかく、キー操作さえ己のものにしてしまえば、なんとかなるわけですから。
まず、Aがマリオ。Bがルイージ。Xがベビィマリオ。Yがベビィルイージという振り分けができています。固定です。どうにもなりません。
戦闘が開始されると、その四つのボタンを駆使して、マリオたちを操るのですが、これがまた難しい。
基本の攻撃は、ハンマーかジャンプかの二択なんですが、攻撃を当てようと思うと、まず敵に対してタイミングよくボタンを押さねばなりません。おまけに、ジャンプとハンマーでは、ボタンを押す順番が違います。
ハンマーはマリオ・ベビィマリオの順。ジャンプはベビィマリオ・マリオの順で当てないと、上手くダメージが増加しません。
この指を覚えるまでが本当に一苦労で。やっと攻撃を覚えたと思ったら、今度は敵の攻撃も同じくボタン操作でかわさねばなりません。それがまたタイミングをつかむのが本当に難しくて。相手の攻撃も千差万別ですし、ジャンプでかわす場合もあれば、ハンマーも叩き返す場合もあり。もう、正直右手の指がつりそうになります。
敵の攻撃も、DSを生かした二面構成になっており、上部の画面まで敵の攻撃がはみ出て、タイミングが掴めないようになっていたり、上空からの攻撃とか、演出そのものは凄く出来がいいです。パーフェクト。エフェクト一つ、キャラクターの動き一つとっても、本当に一級品で、その姿を見ているだけで楽しめる………と言いたいところですが戦闘中は必死でそれどころじゃありませんでした。

アクションRPGになると、また四つのボタンを駆使するはめになります。
場合によって、マリオたちとベビィを分離する必要があるんですが(それぞれできる能力が違う)、そのキーコントロールが泣きそう。
今までの常識と言うか、一般として覚えている指の動きが通用しないので、ほぼストレートに願った動きができたことがありません。
普通、R2とか押してマリオとベビィにわけてから、次の動作に移ったりするんでしょうが、それがまず「X」か「Y」ボタンなわけです。Xで分離して、その後に改めてR2を押して、通常のジャンプではなく、他のプラスアルファの動作を選ぶ。その動作を実行するのも、また「X」か「Y」かを選び、終わるのも「X」か「Y」を押す。そしてまたジャンプに戻りたかったらR2を押さねばならないし、マリオたちを動かしたいと思うのならば「A」か「B」を押さねばならない。
もうねえ、指と脳が常に混乱ですよ。私は戦闘よりもこの操作性で本当に泣きました。辛くなりました。雑魚であっても気が抜けない戦闘が正直苦痛でした。
なので、これは子供向けなのです。いちいち「指が! 指が! 脳が! 脳が!」と叫びたくなる、固まっちゃった大人ではなく、自然に順応できる子供たちがやって楽しむものなのだと思います。


音楽はどれも楽しいです。アップテンポで、コインやキノコなど、マリオシリーズのお約束は全て制覇しているので、効果音一つとっても懐かしくてたまりません。
グラフィックはまさに天上の虹。
完璧でした。こんな可愛い二次元グラフィック見たことないです。カラーリングが原色しようというか、とにかく明るい色でそろえており、ダンジョン一つ、敵のデザイン一つとっても、さすが任天堂! と基本スペックの高さを感じずにはいられません。
そしてキャラクターのモーションが神がかってます。これ、ゲーム作っているプロの方たちがやっても、相当勉強になるんじゃないのかなあ。
動きにバリエーションがあるのは勿論なんですが、それらを、キャラクターごとに当てはめての動きの作り方が素晴らしいのです。
例えば、右腕を上げる動作があるとします。それは、ただ腕を上げるというだけの画ですが、使い方と使う人間にとっては、それは個性になるわけです。
電話をしている動作に見立てる、挨拶をする、頭をかく、敵になぐられる、無数の動作を「腕を上げる」という動作にあてはめて演出できるわけです。ですがそれは、人の動きがどれだけあってどのように演出できるかということがわかっていなければ、できない仕様であって、その辺が、少ない動作のバリエーションでどのように魅せるか、という上手さを熟知したプロの仕事なのだと思います。
勿論、このゲームはキャラクターごとのモーションがうなるほどあって、それも見ていて楽しいのですが、個性の出し方の上手さは、少ないモーションであっても変わらない上手さがありました。
マリオは頼りがいがベビィマリオと上手くやってて高い高いも上手。
ルイージはとにかく情けなくて、へっぴり腰で、すぐ泣くし情けないし、ドジっ子だし、ベビィルイージに対しても大人気ない。
書き忘れましたが、このゲームで実はマリオたちは一切しゃべりません。
時折、「マリオ」とか「ルイージ」とか「ベビィ」とか「~~ゴ~!」(多分、レッツゴーなんだと思う)とか、なんだか異次元語を口にしますが、殆ど単語です。会話するのは相手であって、動かす四人は殆ど意味が理解できない「音」を口にするだけなのです。
それでも、豊富なモーションで完全に会話が四人の間に成立している。笑いもあれば、シリアスな要素までどんとこい。
それが、上手さであり、レベルの高さなのです。
いやあ、このモーションの多彩さと、使い方の上手さだけでも、このゲームやった甲斐がありました。キャラ立ちを会話一切なしでここまで現せるとは………。やはり、音あり、絵あり、言葉ありと、全てが複合技でできているゲームの面目躍如という感じのゲームは、やっていて楽しいですし、応援したくなりますね。

総プレイ時間は20時間切る程度です。レベルも30いかないでクリアできるのではないかと。
萌えっていうのとは違う、想像力が入り込む余地が多いにある、面白いゲームでした。
手軽に、というわりには、右手指と脳とのリンク機能を強化する必要がありますが、マリオたちの世界観を味わいたい方はぜひどうぞ。
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