『逆転検事』公式サイト
ネタバレに過剰な配慮はしておりませんが、それほどつっこんで書いているわけじゃないので、流せるレベルなんじゃないかと思います。ただこれも個人差がありますので、未プレイの方やネタバレ絶対回避したい方は、自己責任において閲覧ください。
どうせなら、何とかの台詞に萌えとか、何とかのキャラクターに萌えとか、言いたかったんですけどね。
私は『逆転裁判』シリーズを全部プレイしていますが、何を隠そう御剣に全く関心がありませんでした。
ああ、成歩堂の友人……もとい、「お互いに」一方的に固執していた相手ね、くらいの印象です。
友人っていうなら、矢張のほうがよっぽど二人の友人ですし。
第一話 逆転の来訪者
「私にクツジョクを与えたこと、必ずコウカイさせてやる」
自分の執務室で殺人が起こり、銃を突きつけられた御剣はご立腹ですが、その頭の悪いカタカナ変換は一体なんなのでしょう。外国暮らし長さのアピールでしょうか。
とりあえず殺人事件現場の調査に入ります。トノサマンについての知識をナチュラルに披露してしまう御剣の業の深さがここに。
「自分拳銃は好きじゃないっす。危ないっすから」
というイトノコギリ刑事が可愛くて仕方がありません。
捜査はわりとサクサクすすみますが、下画面の部屋の図面みたいなものの存在がよくわかりません。あれ見て御剣動かしたりしないだろうし。
あと、これ逆裁シリーズ全部のアンケートに書いたんですが、メッセージスピードが遅いのでストレスが溜まります。Aボタン連打で何故速くできないのだ。
イトノコ刑事、マコちゃんと立て続けに身内が疑われ、心中穏やかではない御剣。
こちらは、マコちゃんのカジュアルな服装にハァハァしていてそれどころじゃありませんでした。
「スズキさん。私やイトノコギリ刑事の心配をする必要はない。無論、君も。この事件は私が解決する」
御剣のくせにカッコイイじゃないか!(酷い)
私の萌えツボとして、苗字呼びというものがあるので、御剣が「スズキさん」とマコちゃんのことを呼ぶの、すっごく萌えますね。社会人同士はこうでないと。
事件は解決し、大泥棒ヤタガラスの存在も明らかに。
ヤタガラス………渋めのおっさんとかだったら萌えられる気がする………(それはコロシヤさんや、やあれ! の人でもう使ってるから………)。
第二話 逆転エアライン
いきなり好みの顔の男が死んでる!
しかし、御剣のエレベータートラウマとか、前シリーズやってない人にとっては唐突なだけなのでは。まあこの作品から入る人がいるとも思えませんが………いや、あのテレビCFだったらいるかもな。
ここで、殺人現場のつきつけるで、ヒモの位置がずれてNGになること数回。酷すぎるだろうこれ! わざわざ携帯の位置指定したのに!
そして、積荷のトリックあたりで、だからそれはわかってるんだってばこの証拠品先でもいいだろうがとNGになること数回。
これ、以前にもこういうことあったような。
二話は、色々事実が明らかになり、二転三転する物語がなかなか面白かったです。犯人の素性ばれした後、もう少しリアクション上手だったらもっと良かったのに。
それにしても御剣はあれですね。女運まっしぐらだったら友人と比べて、女運がとことんないですね。コノミチさんに「私の趣味を理解できない人など興味ありません」と言われたときは腹抱えて笑った。
冥ちゃんは個人的に好きなキャラクターなのですが、こう素直になれない女の子らしさが最大限にアピールできるのは、青い服の頭のとがった弁護士とのカップリング一押しなので、御剣とは兄妹どまりでいて欲しいと思います。
いやあ、純粋にカップリングとして考えるなら、イトメイも充分ありだけどね。
第二話の総括としては、被害者の男性のルックスがとにかくとことん好みだったにつきると思います。私も所詮人の子だったか………(意味不明)。
第三話 さらわれた逆転。
ヤタガラスは可愛い女の子ミクモちゃんでした。公式イラストでは可愛いのですが、ドットになると何故か顔が長くてかわいくありません。なんだこれ。
しかし御剣は短い間に事件に巻き込まれ、気絶すること二回。ある意味マコちゃん超えてるんじゃないかと思うんですが、どうなのでしょうか。
身代金の受け渡しに失敗し、同じく誘拐されてしまう御剣と、そこに居合わせたミクモちゃん。
なんとか脱出した先には、国際警察のロウ捜査官が。
「人には親からもらった名前があるんだ! 二番や三番じゃねえ! みんな一番なんだよ!」
世界に一つだけの花ですねわかります。
第二話の被害者と同期で、名刺交換をしてと、やたらに可愛いロウ捜査官。今回の萌えを一手に担う気がしてなりません。
第三話は、はっきりと事件の全貌を明らかにしていく、という点で中々純粋な推理モノとして面白かったです。二話は殺人犯を探しているんだか、密輸を操作してるんだかわからなかったし。
ただ、新たな証拠品が出てきたり、場面の状況が出てきた時点で、こっちはもうそれが「どんな」トリックに使われるか「わかる」のに、それを延々ひっぱられたりすると、気分が萎えます。そういうときに限って、突きつける証拠品がわりと曖昧だったりすると、気分的に盛り上がらないんですよね。
タイホクンの右手左手かぶりもの云々は、トリックとしてどういう使われ方をするのかわかるんですが、それにしたって、延々ひっぱりすぎというか。使っている場面が違っても、根本的なことは同じトリック(ロジック)を二度、三度と暴くのは爽快感がありません。
あとねえ、やっぱりここぞ、という時以外のキャラクターのリアクション待ちが鬱陶しいです。
何で成金親父の「まあまあ」みたいな萌えも何もないリアクションのために、新しいメッセージが停滞しなきゃならないんだ。
これ、御剣とかロウ捜査官みたいに、ビシ、っと台詞とアクションが同時に決まって出る、くらいの立場のキャラクター以外は正直あまり動かなくてもいいのでは、と思いました。
その動きは、こちらが暴いた時にとっておけ。
ロウ刑事に「女性はいくつになってもお姫様なのさ」と言われたときは、ニヤっとしました。(え? そりゃ嬉しいですよ。現実で言われないからね! 笑)
第四話 過ぎ去りし逆転。
若御剣には何の興味もありませんが、師匠登場ー!
狩魔! 狩魔! その渋いご尊顔をもう一度見られて嬉しいです!
言ってることは極端ですが、やっぱり萌えますねえ。
この力技でねじ伏せる感がたまりません。
幼い頃のミクモちゃんに「………どうした、娘」とか一応声をかける様を見ると、この人、逆に検事じゃなかったらまともなんだろうな、と思ったり思わなかったり。
しかし、狩魔検事がうろたえる様とか見られるとは思わなかったなあ。御剣と結構ごく普通に話しているさまも、なんかこう、歪んだ師弟愛が根底にあるのかと思うと、すんごいゾクゾクしますね!(笑)
そして、多分ミクモちゃんの父親であろう、枯れた風貌の一条検事もすげえ顔好み! このゲーム被害者に好みの顔多すぎるよ!
そういえばこのゲーム、今回個性的な顔立ちとか個性的な人って、誰もいませんね。
格好は奇抜かもしれませんが、顔そのものが個性的な人って全然いない。
一条検事も、バドウ刑事も、ごくごく普通の二枚目です。初期の、真宵ちゃんの微妙な正面顔が懐かしいなあ。御剣だって正直、第一作目に出た時は三白眼で美形だとは言いがたかった。
どんどん根深くなっていく、密輸団とのかかわり。
ミクモちゃんの父親に、義賊であったはずのヤタガラス。そして、何故バストアップの絵が出ないのだと血涙を流しそうになった、ロウ捜査官の制服姿。………見たかった………。(どうでもいいですが、ロウ捜査官って、狼には全く見えないんですが、それ私だけでしょうか。どちらかといえば、国のモデルも考えて、ドラゴンって感じが………衣装のガラとかさ………)
第四話もわりといや、だからそれはもうわかってるってばみたいなノリが結構ありました。
ラスト近くの第二待合室でのやりとりとか、それもう、どこをさしてどれを指摘するのかって、わざわざ説明いる………? と思ったし。
第五話 燃え上がる逆転。
ヤハリー!?
何を隠そう私はヤハリが大好きです。一番は成歩堂ですが二番はヤハリです。今回はトノサマンの着ぐるみを身につけて犯人扱いされています。
「そういえば、あなたの友人だったわね………これ」
「ああ、恐ろしいことにそうだ」
輝くメイちゃんと御剣の会話。今回のゲームに関してだけ言えば、イトノコ刑事よりもメイちゃんが相棒の方がテンポが良くて好きです。一応今回も御剣に捜査権限がない(そんなのばっかりだ)ので、メイちゃんの部下扱いなのですが、ヤハリがトノサマンの格好でぶつかってきた時、「私の部下になにをする!」とか、ウルトラツンデレでした。くそ………メイちゃん可愛いぜ………!
事の発端は、殺された密輸団のボスが、八年前に若御剣たちが関わった事件の容疑者だったということがわかり、元は一つの国だったものが、二つに分かれてしまって、それぞれの大使館を捜査する、というようなノリです。ミクモちゃんが犯人扱いされたりしたんですが、相変わらず妙に女性に優しいメイちゃん。
逆転裁判の時もかなり思ったけど、メイちゃんにはあれか、百合スキルがあるのか………?
当然ロウ捜査官も登場。年齢もキャリアも下なメイちゃんを「アネさん」と呼ぶのは凄く違和感があるのですが。
ともかく、ババル国で死んでいた被害者の凶器がアレバスト国のものであることがわかり、捜査に向かった御剣とメイちゃんの下に、ヤハリが現れたわけです。顔、違うな………(生意気に書き下ろされるとこれだ)。
そして、ヤハリ絡みの会話はどれもとても面白いです。
トノサマンの槍が偽者だと知り、素直に嘆く御剣に、
「お前のそういうとこ、嫌いじゃないぜ!」
「ですって。良かったわね、持つべきものは友達ね」
(クツジョクだっ!)
とかさあ! 何言ってんだ御剣、お前、逆にこういうヤハリが友達なのすげえ感謝すべきだよ!
サンタの話になれば、
「サンタさんが来るのは12月! 今は3月だ! このお調子ものめ!」
と、いつになく乱暴な御剣が見られます。ヤハリは周囲の人間の魅力を何倍にもしてくれる力を持つ………。
その後なんだかんだで、調査は進みます。
意外な人の正体がわかったり、意外な人物の関連がわかったり。実際、(反転)シーナがカズラだったというのは驚いたんですが、ヤタガラスが三人だったのは予想通りだったので、別段驚くこともなく。(反転終了)
ロウ捜査官がそれなりの見せ場があって、そして速攻退場していってしまいました。お前の見せ場がよくわからないなあ。密輸団を追うのであれば、別にもうメイちゃんだけでもいいんじゃ。
あと、ババル大使のダミアンさん、超好みです。
時折見せる、キリっとした表情がたまらない! 萌える! 今回笑いの要素なく萌える二枚目が多すぎる!
ロウ捜査官たちが退場し、事件はまだまだ続きます。
物語として、二点、三点はしませんが、黒幕を追い詰めてからが長すぎる。
そしてここでも、求められるものは強引な揚げ足取りではなく、確固たる証拠なので、そこに逆転要素はないわけです。
追い詰められる→新たな証拠が出てくる、証言が出てくる、という流れは逆転裁判でもおなじみですが、今回はそれが地に足が着いているのが特徴でしょうか。
でも、ヤハリとかオバチャン関連のラストは、あれもう、物語中盤で「どう使われるか」こっちは予想がついちゃっているわけで(思わせぶりに出てくる行動、品物が無関係であるわけがない)そうなると、使われるのがわかっているどんでん返しの、インパクトは薄いかな、と。
物語の流れとしては、大きな密輸団というものがあって、そして過去の事件があって、ミクモちゃんのことも片付いて、とすっきりまとまっていて良かったと思います。
ただ、新キャラとして出てくるミクモちゃん、ロウ捜査官、シーナはそれぞれ、影が薄かったです。
御剣がそんなに周囲の人間に固執するタイプじゃないし(勿論、身内は守るという意識はあるが、特定の人間の固執するという感じではない。こうなるといよいよ、こいつが青いギザギザに対して持っている感情が怪しくなるが)ミクモちゃんによって御剣が変わったとか、影響された、という感じでもない。どちらかといえば、親父さんの行動理念に考えるものがあるのでしょうが、それも別に物語のEDや流れを左右するものではありませんしね。
ロウ捜査官は結局、検事に対する憎しみとかなんだったんでしょうか。出てきましたっけそんな描写。格好とかやってることとかはそれなりにかっこよかったんですが、捜査官そのものが物語りに別に絡んでこないし、基本、御剣側の人間(弁護士でもなければ犯罪者でもない)なので、敵対しているといっても、張り合おうとか粉砕してやろうという立場の人間でもありませんし、わりと普通に頼もしい味方、という感じでした。
シーナは別にもう本当にいてもいなくても(以下略)。
既存のキャラクターたちは、ヤハリを筆頭にそれぞれ面白かったですが、そうなるといよいよファンサービス的なゲームになってしまいますし、どうせなら、それ以外のオリジナルキャラクターで頑張ってもらいたかったな、と思いました。
これ、4でも同じようなこと思ったな………。
このゲームをプレイする時、過去作品と比べてどうのという見方をしてしまう(至極当然として)と思っていたんですが、遊んでみたところ、そんな印象は全くありません。
元々御剣という主人公に関心がなかった、ということもありますが、世界観とシステムが同じであっても、やはり、話運びや絶妙な会話というものがこのゲームにはないのです。
なので、法廷劇というよりは、純粋な刑事モノの推理ゲームを遊んでいる、という感覚に近く、4みたいにへんなノスタルジーを感じて立ち直れないほどへこむという気分には全くなりませんでした。
そんな点では、逆に続編であって続編でない、というような作り方は上手だったと思います。
勿論話のつながりとして、何でイノトコ刑事が御剣になついているのかとか、そういう過去話的なものも出てきますが、これは別に知っていたからといって(知らないからといって)彼ら二人の魅力がそがれるものではないので、深く追求するべきことでありませんし。
探偵パート、法廷パートと、きっちり間延びしないで犯人を追い詰めるのが逆転裁判の面白さでしたが、今回は探偵パートのまま犯人を追い詰める、という図式ですので、これが困ったことに、初っ端で犯人のめぼしが突いてしまうということもありえました。これ、気分的にという凄く曖昧なものなのですが、実際に証拠がなくとも、ゲームをやっている側は、こんなふうに進むんじゃないか、こんな犯人なんじゃないかと考えてしまう(推理と言うほど大げさなものではなく)のが当然であって、その気持ちを延々ひきずったまま、遊ぶのは少し高揚感にかけます。
かといって、犯人が物語上すぐわかっては、法廷パートと言う、犯人がわかった上で嘘を突き通そうとする人間を外堀から生めて追い詰めるという手段が使えないため、探偵パートという、要所要所で新たになる事実を除外する作業的なゲームの進め方をする上で、犯人が一番にわかってしまうのは、やはり興ざめですし。
現実的に、犯人がほぼ初っ端の事情聴取で想像ができてしまう、出揃ってしまうというのは、推理ゲームにおけるある種のアキレス腱なので、それをどう盛り上げるのか、が探偵パートしかないゲームにおいての課題でしょうか。
これが、動かすのが刑事だったら、最後はアクションでも盛り上げるんでしょうけど、なにぶん、御剣だからね………。
ただ、一つの大きな謎を第一話から一貫して追う、というのは、逆転シリーズの共通点かと。これを、うまく隠していたのと違い、前面に「国際的な密輸団」をぶち上げて、裁判に関わっていた人物全てがその関係者だった、というのは、密輸団の規模の大きさ、御剣が立ち向かっているもののデカさをアピールできて、中々良かったのではないかと。
犯罪者と立ち向かう成歩堂ではなく、犯罪と立ち向かう御剣というスタンスの違いがはっきりしていて、その辺面白かったです。
操作性に関しては、前述したとおりメッセージ速度が遅すぎる。飛ばせない上に、例えば一度プレイしてゲームオーバーになり、セーブ地点からやり直すことになったとして、一度見たはずの文章にスキップがきかないとか、拷問かと思いました。答えも何もかも知ってるのに、またいちいちこの遅さに耐えろってか。
登場人物のオーバーリアクションで会話がとまるのももう、ちょっといい加減飽きました。リアクションが見たいかどうか、見たいと思えるかどうかは、こっちの判断に任せてもらいたいところです。
ミクモちゃんのぬすみちゃんも、別になんだろう、やってることは探偵パートと同じなので、サイコロックのように解けた後の開放感とか、そういうものは別にありませんでした。探偵パートしかないゆえに、ちょっとワンクッション入れたかった、程度の演出なのではないかと。現に、ミクモちゃんがいない第四話では、普通にぬすみちゃんないまま捜査して、その物語の印象が変わったわけでもありませんしね。
捜査の段階になるといちいち人物を動かして調べる、っていうのはやはり面倒です。最初は人物画面を見ていたんですが、そのうち、下画面の調べるコマンドが出た場所を調べるみたいになってしまいました。しかもその下画面って本当にただのなんだ、図面ですらない四角いスペースみたいなものなので、あまり物事を調べている、という印象ではありませんでしたね
そのほかは特筆するシステムではありませんし、割愛。ただなあ、やっぱりセーブが一つしかできないって言うのはどうもなあ………。セーブを分けるほど難しいものではない、ということなのかもしれませんが、セーブは別に難易度のためだけにあるものじゃありませんしね。むしろ、他の用途で使うために100個は欲しいと思って当然というか。なんの用途かって? そりゃ、ベストショットですよ。
ロジックシステムに関しては基本間違えようがない、のですが、別にこれとこれを結び付けなくてもよかろうみたいな印象のものも結構あり、私はそれなりに間違えました。
ですが、あくまでこれはパズル要素ですし、多くても6個くらいのものでペアを作るわけですから、総当りで何とかなってしまうレベルです。
まあ、4のみぬくシステムよりはまし、くらいでしょうか。あってもなくてもいいような感じです。
問題はその、ロジックシステムの材料は、探偵パートでの捜査でしか手に入らないわけですから、何処を捜査しなければならないか、という点でもう作業要素が強くなってしまうところでしょうか。
キャラデザについて、四話で述べましたが、今回おちゃらけ雰囲気が若干薄い、おちゃらけからシリアスに移行するということが殆どなかった(強いて言えば四話のタイホ君とか、あのあたりのシュールさになるのかな?)ので、その意味もあって、わざとキャラデザの印象もそれほど奇抜なものではなかったのかな、と。
被害者にしても、犯人にしてもわりとごく普通でした。
ロウ捜査官だって見た目別におかしくありませんしね。ポーズも、笑い方だけで世のオッサン好きを震え上がらせた狩魔検事と比べると普通ですし。
でも、手のひらを上に向けての指差しと、拝みポーズは超萌えた。(結局萌えている)
いや、こういう細かいキャラクターの仕草って凄く大事ですよ。中身が伴っていなくとも、その動きだけ萌えるって絶対ありますし。
あと、やはり「逆転」する醍醐味、っていうのはないですね。前述しましたが純粋な刑事モノですから、ラストに近づくにあたり、着実に犯人に近づき、追い詰められる要素があってこそ、なんですよ。法廷でとにかくヤケクソ気味にゆさぶって、そこから思いがけない証言が出てきて、なんて、それこそ、刑事の捜査ではありえないなわけですから。ちゃんとした論証ができてこそ、次にいけるわけで。
常に有罪の状態から無罪にひっくり返す逆転と、ニュートラルなものを有罪にする、では基本流れる緊迫感が違います。
コツコツそのたびに、問題点を論破して、進む。至極真っ当な流れを進んでいくだけに、やはり、「逆転」の冠は薄くなっているといえましょう。
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