忍者ブログ
日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
[276] [275] [274] [273] [272] [271] [270] [269] [268] [267] [266]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『ルクス・ペイン』
購入してから、「マーベラスじゃねえかよ………」と、なんとも微妙な気持ちになったんですが、割合評判がよさそうなので。

雑感としては、わりと平坦な感じで進みます。物語そのものは、サイレントというよくわかんないモノに取り付かれると異常者になっちゃうので主人公が特殊能力を使って、他人の心を盗み見るという、道徳的にどうなんだ、とやっている最中もツッコミ満載の行動ばかりなので、それほどのめりこむ感じではありません。
そのサイレントがどんだけ凄い存在なのかは、クリアした今でもよくわからず、主人公が必死になる理由もよくわからないので、正直ゲームとしての物語は面白みにかけました。

前述しましたが、結局やってることは他人の心を盗み見しているだけなので、世界を救ってるんだから、他人を救っているんだか、無償のカウンセリングをしているのか全然やっていてわからないんですよね。
しかも、相手の心を救うったって、サイレントに取り付かれた人たちは基本、電波なことしか言わず、取り付かれてなくなって電波素質がある人たちなので、別に好き好んで救いたくもないんですよ正直お前らは。

キャラクターに愛着がわかないと、救っていても全くカタルシスがないので、物語は最初から最後まで退屈なままでした。

結局グレイアッシュの髪を持つ主人公(私的に一番笑った)が日々やっていることといえば、街や学園を徘徊して、挙動不審な奴らの精神状態を読み取ることなので、自分が一番不振人物なのではないか、と思うこともしばし。
世界を救っているとか、精神世界を開放した結果、相手を救えてよかったね、という感じでもありませんしね。
日々とにかく、色々出てくるキャラクターたちとの会話を楽しんだり、そのバックボーンを読む、というような進み方です。あまり切迫感がある感じではありません。
主人公にも一応性格づけ、というか過去がありますが、主人公=プレイヤーのゲームなので、基本的に個性はありません。周囲が自分をちやほやしてくれるのを純粋に楽しむゲームかと。

グラフィックとしてはアニメ絵なので、非常にクセがなく好感触。結構イロモノのグラフィックにも力が入っていて、サブではネットカフェのユウジが好きです。こう、他者をナチュラルにさげすまなければ気がすまないという(どうなんですか貴方の好み)。

システムも場当たり的に進めばどうにかなります。
ただ、いくつか行ける場所のうち、一発であたりを引き当ててしまうと、他に残っていても、強制終了してしまうので、選択の前にセーブは必須。
そのわりに、既読スキップやオートモードがないのは非常に不親切です。ただでさえ早いとも思えないメッセージ速度を何度も見るのはストレスがたまります。特にスキップがないのは本当に辛い。後半はもういらいらしっぱなしでした。
アニメのムービーも、スチルが連続して出て、それに声と台詞がついてくる、という作りなので、スキップができないんですよ。せめて文字を読み終わったら音声もカットできて次のスチルに行く、っていう作りだったらなあ。スチルそのものは別に後でも見られるんで………。

残留思念を見つけたりするのが、完全にタッチペン仕様なので、面倒な人は面倒かもしれませんね。最初、サーチとけずりの関係がよくわからなくて、しょっちゅう相手を廃人にしてました(即ゲームオーバー)。

サイレント解放後の演出も、いわゆるエヴァ的な「逃げちゃ駄目だ 逃げちゃ駄目だ」方式なんですが、これもう正直わざわざ見ていられません。見ていたところで、大体相手のグチだったり、見なくたって物語の進行上大切なことなど微塵もないので。

出てくる登場人物のうち、幼馴染組含む、高校生連中が誰一人愛せないのも致命的かと。
まだ大人連中はサブも含めて救いでしたが………。
いっそ、変に高校生生活をいれるよりも、大人のサスペンス的なノリをアピールしたほうがまだましだったんじゃないかと。

キャラクターとしては、顔は全部いいんだけど、ブンヤ気取りの女子高校生を常に殴りたくて仕方がなかったです。どうしてこういうキャラクター作りたがるかなあ。ブンヤ希望なんて、巻き込まれてイラっとさせるためだけにいるようなもんじゃないか。しかもこの巻き込まれキャラが巻き込まれるのは一度や二度じゃないので、最後の方がいい加減もう彼岸に旅立てよと思ってしまう始末。

タカノ先生(デブだけどエネルギッシュでいい先生)とか、アヤ所長(姉御肌のおかっぱ28歳)とかキョウスケ(ひたすらビジュアル優遇)とか、大人連中は見ているだけで眼福だったんですが………。
子安声の中国人暗殺者もいましたが、基本ドジっ子なので、それは作ってるほうわかってるんだと思うんですが、その熱意をもっと別な方向に回せ………。

結局最後のオチというか、サイレントってなんだったの? という感じでしたし、キャラクターに愛着がわかないと、とにかくひたすら辛いゲームでした。
PR
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ツイッター
ブログ内検索
メモ

公式サイト11月10日発売予定








ファンタスティックMr.FOX
アリス・クリードの失踪
4デイズ


美術系
・氷見晃堂(石川県立美術館)
・佐々木象堂(佐渡歴史伝説館)
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 雑記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]