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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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今回に限り、ネタバレに配慮は完全に無理だと思いますので、自己責任において閲覧ください。











『暗闇の果てで君を待つ公式』

さて、葵君ですが、正直あまり印象に残ってません。
あれ、おかしいな。別につまらなかったとかそんなこたあないんだが………。
ちょっと考えてみて、すぐに理由がはっきりしました。
この人、物語中盤で監禁されることになってしまうんですが、そのとき、別な人をパートナーに選ばざるを得ないことになってしまうんですね。
でだ、名乗りを上げた変態という名の教師のインパクトが強すぎてほかの事はぶっ飛んでしまいました。
基本的に先輩は善人で、ボケている人なので、やっていて嫌味がなくて楽しいんですが、彼もまたあまり主人公に寄りかかってきたりするタイプじゃないので、こう、応援するけどもどまりになっちゃうんですよね。
この寄りかかってくるタイプじゃない、っていうのはこのゲーム全部のキャラクターにわりと共通していて、だからこそ男前ばっかりだというのが個人的な主張なんですが、葵君に限っていえば、最後まで多分主人公よりもおじさんの方が好きだよねとしみじみしてしまったのでした。
むしろ、そうでないと困るというか。

彼のルートだと、真相が暴かれているようで別段暴かれないので、逆に最初のほうでやっても良かったかな、と思います。
推理、という面だけで言えば、このゲーム開始五分で犯人に関わる人丸わかりでしょうし、「誰が内通者か」っていう疑心暗鬼の部分は、正直成功しているとは言いがたい(プレイヤーの気持ちの上でもそうですが、ゲームとしても、それほど誰もが声高に叫ぶわけではない)ので、むしろ、「何でこんなことをしているのか」という解決編に期待したいところなんですが、葵君は普通に善意からなので、対応に困るというか。

やっぱりこのゲーム、根本的にいい人たちが集まったゲームなんでしょうねえ。
ドロドロ感は非常に薄いです。
テニス部はそれぞれ思うところはあっても、互いを疑うことなど微塵もないし、幼馴染のパン屋は、基本的なスペック高すぎるし。
太郎君は自分の抱えているものはドロドロしてますが、それゆえにこの惨劇を起こす必要性が全くないってところで、このおかしなイベントに関わっている奴なんて、本当に普通に消去法でわかっちゃうわけですね。



………さて、色欲の先生ですが、私このゲームを甘く見ておりました。
まあ現実的に、眼鏡の鬼畜そうな容姿、かつ声が成田剣というだけで、彼の立ち位置が丸わかりのような気がしてなりませんが。
スチルから、言動からとにかく何から何までがひたすらエロい先生ですが、そんなことは問題ではありません。
この先生のルートを通ると、このゲームのストイックさがよくわかります。
別にいいんです。先生が変態だって。一向にかまやしません。ですが、何が凄いって先生最初から最後まで普通に変態なんだぜ………!
(反転)主人公によって変わるとか一切ないんだぜ! むしろ主人公が変態の仲間入りするんだぜ! これどんな乙女ゲー!?
私、結構(反転)途中から先生のためにと仲間を殺す段階になっても、「これ本当に殺してもいいのかなあ。実は殺さないほうが話進むのかな、先生改心して」とか思っていた(反転終了)んですが、そんな配慮無駄でした。
大体、(反転)仲間見殺しにしないと、普通に即ゲームオーバーだしね!(反転終了)

他者のルートと絶対的に違うのは、先生が真性の変態だとかそんなことではなく、乙女ゲームの攻略対象にも関わらず、女に合わせて己が変わらない、ってところですね。
これ、ゲームの流れとして、物凄くストイックだと思うんですよ。普通はやっぱり、主人公に影響されて男が変わるのが常ですから。そうじゃないと乙女ゲームじゃないし。
だけど先生は、多少主人公に対して執着を持ったというだけであって、別段やることなすこと変わらない。
その当たり、こうおもねらない感じが、乙女ゲームにあるまじきストイックさだと痛感したのでした。これ凄いよなあ。

実際、その辺の変わらなさを演出したいがために、主人公の豹変ぶりは唐突間があるのは否めないのですが、そんなこと先生の色欲の前には些細なことよ………!

展開としては乙女ゲームにあるまじき、と言っても過言ではない進み方でしたが、実際の内容としては、眼鏡を外すスチルやら、傷舐めスチルやら、どう考えても事後ですスチルまで、先生は本当によくわかってらっしゃる大人でした。
ある意味、変態はとても空気を読んでいる。
傷舐めスチルは、スチルそのものもそうですが、その部分の文章が果てしなくエロかったです。妙に細かい描写が………たまらなくエロいです、先生………。
先生はスチルに関して非常に優遇されているので、種類も多いし、きれい度もひたすら高かったです。このゲーム、Sに対して凄く優しいですね。作った側の好みでしょうか。

そして、条件がよくわからないのですが(全員のTRUEENDか?)グラフィック鑑賞で、画面タッチすると、音声が聞けます。
そこで、先生BADENDのスチルをタッチして、仰天。
お前………お前はー!!!!!
最高でした。
この最高感は絶対にネタバレできないので、是非ご購入の上お試しください。


最後に、「内通者が誰かよりおっさんが落とせるかが気になる」という超名言も、どこぞのスレッドでありましたが、彼のためにも是非、続編は主人公二十歳越えでお願いします。
彼の抱きしめスチルは別にその手のシチュエーションではないのですが、それでもおっさんの魅力は倍増しました。
いやまあ、落とせないだろうとは思っていたけれど、やはり残念感は否めないので、続編では是非、おっさんを! むしろ、御子元も!(無茶だ)

売り上げ的にはどうなのかわかりませんが(大体発売されてまだ一週間経ってないんだし)(乙女は自分が夢中になっていると今現在の日時を失念します)是非、続編もしくはファンディスク切望します。
久しぶりに、大御所流守銭奴マーケットが繰り広げられても構わないと思いました。PSPでも、PS2でもドンと来いだよ! 追加要素のためだけに俺は大枚はたけるね!

「ホラーは苦手だから」と思っているお嬢さん方にもお勧め。実際ホラー要素殆どありません、というか私は別に怖いとか、スプラッターな場面とか、一切気にせずできました。
ADVが苦手なお嬢さん方にもお勧め。基本総当りでクリアできます。忍耐さえあれば大丈夫。こんなのわかるかよみたいなフラグはありません。
とにかく乙女ゲームは甘くないと嫌、というお嬢様にはあまりお勧めはできません。見ようによっては甘さEDまで殆どないかな、と思えるキャラクターもいます。キャラクターの心象描写は抜群に上手いので、読んでいて退屈になることはないと思いますが。

乙女ゲームにありがちな、文章が破綻している様子も殆どなく(たまに「これ知らない」とか「これさっき聞いたのに」という微妙な齟齬はありますが、まあそれによって盛大にネタバレするわけではないので、個人的には問題なし)読み物としてのレベルもかなり高いと思います。
というか、萌えとか乙女ゲームであること差し引いても、このゲーム非常に上手いです。
作りも上手いし、キャラ立ても上手い。音楽も緊迫感があっていいし、シナリオもかなり上手い。むしろ、何故乙女ゲームと思わないでもないですが。

システム的には、やはり捜査部分が完全に金太郎飴であったり、ネタバレ段階になるのも展開が同じだったり、謎という謎は実はないとか、閉じ込められている恐怖感も全くないとか、結局はアイテム見つけてそれを利用するの繰り返しだ、とか思うところもあるのですが、それを加味しても、シナリオの上手さが際立った作品でした。

まだ見ていないスチルもあるので、ちょこちょこ埋めてみようとは思っております。
お気に入りとしては、
太郎>幼馴染>秋山>穂波>葵 別次元先生
とかそんな感じです。おっさんは追加ディスクが出るまで評価を控えたい(笑)。
太郎君が、心理吐露と、推理部分、物語の起伏として一番上手くできていたと思います。現実的な事件の謎からは縁遠いのですが、その上で面白かったので評価高し。

近年まれに見る良作ゲームでした。皆様にお勧め。
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