『暗闇の果てで君を待つ公式』
初めに、髪の毛金色のほうから落としたんですが、(穂波君)なんか、抱えている灰色の部分があまりにリアルに描かれすぎて、萌えまでたどり着けませんでした。
いや、ちょ、これ何処に萌えればいいのかわからない………!
確かに、この作品そのものが乙女ゲームにしては萌えが少ない、キャラクターの個性の立ち方としては上手いんだけど、という感じでしたが、穂波は輪をかけてそんなでした。
主人公によって変わっていく、変わろうとする様は、それこそかなり生臭く、えぐるようにして描かれるのですが、太郎君のように恋愛に横滑りしちゃった印象が少ないので、人としての成長が見られてよかったですね、と思わずよそからの目線になってしまいました。
いや、これ誤解を招くと思うんですが、キャラクターとしての描き方は本当に上手いんですよ! ただこれも、穂波君が必死で自分の中で解決しようとして結果してしまうもんだから、主人公はあくまでアドバイザーで終わってしまうのが悲しいところです。
太郎君の場合も似たような感じだったのですが(ひねくれものが変わる、って奴ね)彼はまだ、後半になるに連れて、主人公に依存しちゃって何やってんだおれ、といううろたえぶりが垣間見れるのですが、穂波君は基本的に強いし、若干自己完結しているふしが多いので、乙女ゲームの相手としては隙がなさすぎた感じです。
このルートでは、中年ルポライターがいいおっさんだけじゃないんだぜ、という姿が垣間見れるので、それは役得でした。でもいい人なんだけどね。
穂波君は普通にTRUEEND見られました。
気をつけて真っ直ぐに探索を終わらせないで、ちゃんと調べられるところは無駄でもやったり、あとセーラームーンみたいなあだ名の片割れ(離れてあげなさいよ)と連鎖イベントがあったみたいなので、それがフラグだったのでしょうか。
パン屋ほど、明確なフラグはよくわかりませんでした。
さて、発売前は外見だけで俺の本命と決め付けていた秋山君ですが、始めだすとその筋肉馬鹿さ加減に若干ひいて、この順序になってしまいました。
ですが、糖度としては高い。
さすが、乳首スチルがあるだけあって、初っ端からわりと肉体的スキンシップも、精神的スキンシップも飛ばしてくれます。
穂波君がわりあいガードが固かった、むしろ、クリアした今となっても結構固いままなのに比べて、秋山君は一緒にホタルを見たりだとか、主人公のために自分を犠牲にするとか、色々やってくれます。
そして見逃せないのが、主人公との危機回避イベントがあるところですね。
このゲーム、(反転)主人公が奴らを助けるというシチュエーションはあっても、奴らが主人公を助けてくれるというシチュエーションが実は全くない(反転終了)ので、その部分が少なからず不満だったのですが、秋山君に限って言えばぬるいですが、一緒に敵と対するイベントが途中であるので、それは非常にポイント高かったです。
絶対にある、目当ての彼が狙われるイベントも、ただ救出するんじゃなく、(反転)一つしかない鍵を主人公に使い、自分はその場に居残る(反転終了)、というド級の萌えを炸裂させてくれました。
さすが脳筋は右脳で動いているだけあって、糖度高いぜ………!
このルートですと、真実云々とは縁遠く、最後のラスボスもちょっと変わってくるので、やっていて中々新鮮でした。
そして、EDスチルでお前の美しさは神を超えた。
立ち絵と顔が違いすぎるだろう、とか色々突っ込みたいところもあるのですが、このゲームスチルはきれいだけど顔は結構バラバラというのがよくあるので、そのへんは流せます。
本当に普通の超絶二枚目になっていて、私とてもびっくり。
背の高い筋肉馬鹿の高校生が、(反転)真っ白なダッフルコート着て微笑む姿(反転終了)に、思わず悶絶してしまいました。
その格好は………反則だろう………!
他のルートだと、過去が暗かったり色々ある人たちが多い中、秋山君はわりと普通の立ち位置………というか、あれ、なんか悩んでたっけレベルだったので、逆に萌えに専念できたという感じでした。ご馳走様!
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