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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『ペルソナ4』公式


今回EDまでレポートしているので、完全完璧にネタバレです。反転も伏字もしていませんので、要注意。
自己責任において閲覧ください。




………と、きれいに終わったものの、実は隠されたEDがあるという。
テンション的にはもういいという気がしないでもないが(最終決戦が近づくにつれ、下がるテンション)、一応「主人公の能力はなんだったのか」とか、何故俺だけ葛藤なしにペルソナを得られたのか、とか一応謎の部分があるので、それを追いかけてみる。

そんな時に届いた、足立からの手紙。

「僕もあの力を得る前に、誰かから噂を聞かされた気がする。僕がいえるのはそれだけだ。少しでも役に立てると嬉しい」

………お前、その手紙、可愛すぎるだろう!

なんだ、「少しでも役に立てれば」って! おまけに「嬉しい」って!(錯乱)
こういうことを平気でしてくる足立は、キャパシティがかなりでかいとしか思えない。
それまで特別萌えなかった足立の株が、天高くそびえた瞬間だった。
もう、あのアナウンサー(以下略)。

全く余談ですが、足立に萌える前にサイト様を回らせていただいて、そこかしこで萌えられる足立を堪能したんですが(私は本編で萌えなくても、それぞれの「二次創作の結果の上に成り立つ個性」に萌えるということが非常によくあります。「ああ、こんな解釈もありなんだ」とかね)そこでも、非常に見事にアナウンサー関係の動機はスルーされていることが多く、世間様もやはりあれは忘れたい、むしろなかったことにしたいのだな、としみじみ思いました。超同感。

話は戻るが、結局は主人公は、外から来ましたという至極単純な理由で、イザナミという神様らしきものに選ばれ、力を分け与えられていたらしい。
足立の時も「唐突な」と若干思わないでもなかったが、突如現れたガソリンスタンドのバイトに関する感情は、「お前誰だよ」以外形容できないものだった。

せっかく晴れた霧も再び街を多い、最終決戦へ。
初めは「お、やるじゃん」みたいなノリだったイザナミが、階が上がるにつれて「まだ来んのかよ!」みたいに逆ギレしてきて凄く笑えた。
最終的にはまたいつもの通り、人の望みだとか何もなくすのがいいんだとか、色々演説ぶってきたのだが、うん、それ、ちょっと前の足立も同じこと言ってた。
そんな二番煎じな説教(というか、ほぼ独り言)今更きくか!
神の目線から言われるよりも、あくまで人の目線で実行しようとしていた足立のほうが、まだまし、という感じだな。その気になれば、イザナミは前ふりなく人間をなくせるのに、それをせずに、色々やった挙句、「面倒!」みたいなノリで世界を滅ぼされてもなあ………。

個人的には、レベルを上げすぎたせいなのか、せっかくやってきた新しいダンジョンなのに、経験値がろくにもらえないことに驚愕していて、それどころではなかった。
こ、こんなんだったら足立のダンジョンのほうが億倍儲かるだろう!

しかし、イザナミは生田目、足立、主人公にそれぞれ能力を分け与えたらしいのだが、生田目に対する扱いが冷遇過ぎるだろう。
主人公はもとより、足立は「虚無」なんてカッコイイ名前をつけられ、ペルソナも目覚めたのに、生田目は名前は「絶望」でペルソナすら具現化できなかったって、お前それ、明らかに人選ミスとしか思えない。
本当に「外から来た」ってだけで、適当に選んでいる感が見え見えのイザナミは、なんだか根っこがいい加減なんだな。

イザナミの戦闘で倒れた主人公の前に、次々と人々が現れる。仲間や、絆を深めた相手が、それぞれの言葉で俺を励ましてくれる。
………「MOTHER2」………?
もう、叔父で始まり菜々子で終わるのが、凄くわかってる感じなのだが、それにしたって、クドいだろう、これ。
主人公は倒れたまま、次々に現れるコミュニティMAXの人々(身も蓋もない言い方)の順番待ちを想像し、奇妙なデジャヴに襲われていた。
………ああ、わかった、あれだ、『遥かなる時空の中で』でラスボス戦前の八葉の挨拶順番待ちの風景だ………。

正直、真EDといっても、主人公が何故特別だったか、というのの理由付けみたいなもので、物語としての流れやオチ的なものは、ノーマルEDで十分だと思う。
むしろ、あまりに絆、絆と同じテーマをくどくどしく解説されるので、イザナミ編に突入してからの文書は、あまりまともに読んでいなかった。
全編一貫して伝えたいテーマが明確にあるのはいいが、なんていうか、それを前面に押し出すのはいい。だが、何度も強調されるとノリきれないというのが素直なところ。
物語に大事なのは、何を語るかではなく何を語らないか、だとも言えるのだが、これも昨今の「作品」の特徴といえばそうなのかもしれない。語るべきことを、とことん、何度も語るのが、今のご時勢の流行なのだ。現在高校生が主役たちということで、逆に、世界観としてはあっているのかもしれないが。

このEDが、ストレートに進めば見られるものであれば、あまり違和感を感じなかったかもしれないが、立場としてはこのEDはあくまで「隠された真実ED」であって、普通に進むと見られるEDを、見てから見るものなのだ。
ゆえに、一応の(人によってはそれが至極当然の)EDを見た後に見ているEDなだけに、余計に重複しているように思えるのかもしれない。

総プレイ時間もう少しで99時間。
信じられないくらい長かった。人様から借りたソフトをここまでやりこむのも相当神経丸太だと自分でも思った。

最終的には、初めはどうだっていい、と思っていたペルソナ作りに没頭してしまい、菜々子救出からEDまでのテンションは概ね低空飛行、といった感じ。
もう、菜々子の危機、そして、疑われている俺らへんは、もう心の盛り上がりが半端じゃなかった。真剣にドキドキした。もっと常に叔父に疑われていたかった。(ドMを内包したドS)どうしても普段ちやほやされている感が強いので、主人公が敵意の目にさらされている、それも、身内である叔父が、「確信に近い疑い」を抱いている、っていう立ち位置が、すんごく萌えた。
後はやはり、初期の仲間内との会話や、友人になっていく過程、だろうか。お互いに手探りの家族。新しい仲間たちが増えていく、親密になっていく過程はやはり凄く楽しい。
ゆえに、ある程度人間関係構築できてしまってからの仲間(りせや直斗)に関しては、わりと同じことの繰り返しで、インパクトが薄くなってしまったのが残念。特にりせは、嫌いじゃないが、戦闘で延々同じことを解説されるので、正直途中で声を聞くのが嫌になった(これまた別に声が嫌いとかそんなんじゃないんだが)。
りせは「ああ、またトラウマ系」かと思い、直斗に至っては警察関係者とつながりを持って推理を進めるためだけにいるのかな、と、ちょっと思った。

ただ、設定その他を引っこ抜いた先にある、何も考えずに楽しめるキャラクターとの絡みは、どれも絶品。そっちに重きを置いたほうが、何倍もこのゲーム楽しめる。
背後に抱えるものありき、ではなく、そんなん受け流してただただ林間学校が楽しい。文化祭が楽しい。テレビに首だけ突っ込んで大慌てする様が楽しい。王様ゲームが楽しい。クマは癒しから萌えまで全てを網羅し菜々子と二大巨頭だったとか、右脳直撃みたいな萌えのほうが、レベルとして凄く高いのだと思う。
謎云々、精神論云々を抜きにして、面白い会話や物語が描けるのだから(これ、非常に難しくレベルが高い)そっちを重点的に見たかったな、とも思うが、それはそれでRPGという話が成り立たなくなるし。
個人的に、シリアスよりも笑いの描写が秀逸なキャラクターに傾倒するので、そんな面もあって、りせや直斗にはあまり関心がもてなかったのかもしれない。
同学年と、クマ。完二とそれに足立の笑いのポテンシャルは、どれも半端なかった。このメンバーは誰も彼もが好きだ。

そして、物語とは関係ない、時折挟まれる細かなイベントが、超萌えた。菜々子に手品を見せたり、宿題をみてやったり。外出したり、料理を作ったり。むしろ、ダンジョンをクリアしてしまったら、今夜は何かが起こるのか!? とワクワクしながら日々を過ごしていた始末(病気だ)。
ジュネス絡みのイベントもいいし、学校関係もいいし。やっぱりこのゲームの売りは、人間が平等で好奇心が何とかで考えるのをやめてほにゃらら、とか、そんなんじゃなくて、こっちだと思う。


音楽もいいし、当然ビジュアルもいい。ペルソナのグラフィックなんか、それだけで全部集めようと言う気になるし(マーラは最高でした)、3Dのキャラクターの微妙な動きだけで、ご飯三倍いける。
しゃべらない主人公の機微を、「!」や「!?」や「汗」などの、いわば記号だけで、あれだけ上手く演出できるのは、そうない。あの記号だけで十分個性的な個性が出せている。
実際、あれが顔文字まで言ってしまったら、げんなりどころの騒ぎではなかっただろうが、上手い具合に記号でとめているところに、このゲームのセンスのよさが現れている。
黄色ベースの世界に、OPの演出。あの主人公(その他)が走っているシーンだけ、延々流していても十分鑑賞に耐えうるできだった。
アニメのレベルも別に低くはないんだけれど、3Dのキャラクターの動きがあまりに秀逸なものだから、見劣りしているのが正直なところ。3D以外のキャラ絵としてもレベルが高く、無理にアニメを入れなくても良かったんじゃないかなーとは思った。

戦闘は、初めは普通に泣けたものの、レベルが上がれば上がるほど簡単になる(様々なペルソナを作れるようになれば)ので、最終的には楽。即死系を吸収、反射しない敵に至っては後半は主人公のスキルだけで1ターンで概ね始末できるし、レベルが上がれば、SP回復やHP回復も自動でやってくれるし。さらばキツネよ。
戦闘時のモーションが、自軍はいいが、敵がちょっとかったるいなあ、と思わないでもなかったが、ラッシュ(オート戦闘)でしのげば、それほど気になるレベルではない。
ただ戦うのではなく、敵の弱点をついてナンボ、話はそれからだという戦闘のレベルは、緊張感があって中々よかったと思う。とにかく主人公が死んだら終わり、とか。

地味に楽しいのが、主人公が戦闘時ペルソナの名前を呼んでくれるところ。他のキャラクターも、目のアップになって「スズカコンゲン!」とか言ってくれる演出が物凄くカッコイイのだが、主人公も、時折装備しているペルソナの名前を呼んでくれるのだ。
ランダムなんだろうけど、滅多に呼ばない(大体、掛け声だけだったり、「ペルソナ!」だったりするので)ので、「イザナギ!」とか呼ばれると、凄く得した気分になった。

キャラクター順位
菜々子(別格)>クマ>陽介>主人公>完二>足立>千枝>叔父>雪子>長瀬>一条>直斗>海老原>りせ
こんな感じだろうか。わりと僅差というか、どれも担っている役割が違うので、押しなべて同じ感じ。まあ好みの問題というか。
叔父は萌えるかと思っていたんだけど、蓋を開けてみれば、ほんっとうにヘタレだったので、萌えなかった。駄目だあ、ありゃ。
クマは本当にオールラウンダーだった。萌えから感動から熱血から笑いから、奴にできないものはなかった。素晴らしい。
逆に、クマのコミュは任意にして欲しかったかも。己の意思でクマを開放する! という高揚感が欲しかったというか(ディープすぎるだろう)。
主人公は、無個性では決してないので、あの俺様スタイリッシュな立ち居振る舞いに惚れました。着こなしから、物腰まで、奴は永遠のシティーボーイなんだきっと………。
あと地味に、学校の教師陣たちは全部良かった。ジャージの体育教師も、英語教師もいいし。歴史もいいし。


長々書きましたが、これにてペルソナ4レポートは終了です。いやあ、久しぶりにPS2を起動させてやったゲームが、99時間プレイできるゲームで嬉しかったです。
借り物なので、すぐに返さなきゃならないですが、全部を踏まえて、これ二週目をやりたくなるゲームだよなあ。お弁当とか、コミュニティ制覇できなかったのとか、運動部と文化部も出してないキャラクターいるし、なにより、初々しい菜々子にもう一度会いたいし。
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