『ペルソナ4』公式
今回EDまでレポートしているので、完全完璧にネタバレです。反転も伏字もしていませんので、要注意。
自己責任において閲覧ください。
■12月3日 END1
まあ、生田目が法で裁けないだろう、というのはわかっていたことだ。というか、あれでどうやって裁くつもりなんだというか。
自白を取ったところで証拠は何もない。一生精神科に隔離しておくこともできない。そうなれば、誰かが復讐を遂げるのではなく、誰かがこの悲劇の連鎖を終わらせなければならない。
相手に更生する気がないのであれば、なおさらだ。
その誰かが、今回は俺だっただけで。
それだけだ。
俺は特別なことは何もしていない。
誰に強要されたわけでもない。
だから、叔父に礼を言われる筋合いもない。
見送られる仲間たちに、かける言葉が何もないのも、そのせいだ。
俺は、決められた一年間を、俺のやりたいように過ごし、そして去る。
都会から来た転校生が、元の住まいに戻るだけ。
それだけだ。
この街では、何もなかった。
何も起こらなかった。
不可思議な現象は、何も生み出さなかった。
ただ、加害者がいて、当然のように被害者がいて、それが、俺にとってかけがえのない者だったというだけだ。
だから、俺は何も言わず、何も思わず、何も見ない。
霧に包まれた街には、もう二度と戻らない。
戻る必要がないから。
あそこには、最も大切だったものも、俺が復讐する相手ももう、とうに、いないのだから。
■12月4日
生田目の供述から真犯人の可能性が見えてくる。
それについては、あまり驚くには当たらない。二通目の脅迫状、あれは明らかにおかしいからだ。
脅迫状を受け取った時点で、実際俺たちは何もしていない。というか、できないのだ。
俺たちが「何かできる」のは、あくまで、入れられた後だけなのだから、「コンドコソ ヤメナイト」という文章自体が、実行犯が出したとしたら非常につじつまが合わない。
テレビに映る菜々子の映像が、脅しであるならばとも思うが、それこそ、「今度」にかかるのは「菜々子」であって、それをやめないと、というのが意味不明。やめないと、どころではない。やめさせなきゃ菜々子死ぬだろう。
というか、本当に何をやめればいいのかよくわからんし。
これが例えば、他の誰かの救出作戦の実行中で、それにかけて、「今度こそ(手出しをしないのなら)」なら良かったのだが。
まあ、これは実行犯が出そうが、真犯人がだそうが、文章としておかしいので、ただの齟齬なのかもしれんが。
まだ、「余計なことに首を突っ込むのなら、次はお前の大切なものが選ばれる」とかだったら、立派な脅迫状だっただろうにな。
あと、「ソウサヲ ヤメナイト コンドコソ」なら文章通じたのに。
ここでの「ヤメナイト」が捜査ではなく、救済方面にかかっているように読み取れてしまうと、もう脅迫状の文面はおかしい。
■12月5日
消去法で真犯人がわかった、という感じだが………微妙に無理がある。
そんなこと言ったら、街の奴ら全員犯人だろう。
俺たちの行動を把握って、テレビ見てれば俺たちの救出劇は映ってるんだし、それ以上別に何を把握する必要もないわけだ。
テレビに映った奴らの年齢や、同じ学校であることを考えると、第三者でもたやすく俺の居所など割り出せるだろうし。商店街のじじいと同じく。
しかし、こうなるとやはり、返す返すも俺に脅迫状を出したのは失敗だったな。あえて、叔父のいる俺に、だからな。逆にこれで範囲が狭まった、という気がしてならない。普通なら、一番知名度のある雪子か、陽介ってところだろうし。
変な言い方だが、俺のリーダー風を知りえてしまった時点で、あいつが犯人だと絞られたという感じだろうか。
一般人には、俺の仲間内でのポジションなどわからないだろうからな!(ハハハ)
そしてやはり、語るに落ちた、という感じだ。
直斗が指摘した部分は全く気づかなかったが。さすが名探偵。
ちなみに、叔父みたいな患者は鬼のように看護師に嫌われるので要注意だ。(言うこときかない、勝手に出歩く、ガタイがデカい、イザコザを持ち込む………きりがない)
■12月6日
クマイベントはどれもこれも泣ける。
というか、クマイベントで泣き成分を補充している感じだ。
やはり、菜々子の婿にはクマが本命か………!?
クマの正体に関してはあれでいい。いや、むしろそんなクマだからこそいい。そんなクマごと愛したい。(わけがわからない)
■12月7日
うわ、下品。
真犯人、そんな感じだな。
いや、正直こう、この世のわりいこと全てが大好きっ子なのさ! 苦しんでる人の顔大好き! 俺享楽犯! だったらまだ、真性悪萌えとか、色々応用が利きそうだったんだけど、初っ端からして女がらみって、お前それ悪役の動機としてはあまりにスケール小さすぎて萌えない………。
これはあれか、すこし ふしぎな悪役約してSFって感じなのだろうか。
まあ、大体最初の犯罪も、次の犯罪も、なまじ、普通のアナウンサーとか、女子高生とかに手を出そうとしている時点で、器の小ささ丸見え。
お前、美津雄を見習えよ………! あいつは旅館の若女将に手を出すだけの度胸があったぜ………!(そんな誉められたものではない)
以上、天の声の長い萌え語りでした。
俺はもう、最終決戦だというのに、それでもギリまでコミュニティを挙げなければいけない俺自身がなんだかなと思わずにはいられない状態だった。
■12月22日
足立との最終決戦。ダンジョンは中々えげつない感じでよかった。
ラスボスに入る前の、人型足立との戦いが個人的には一番盛り上がった感じだ。
奴から出るペルソナが、俺が始めの頃、本当に初期の頃、そういえばお世話になりましたねペルソナだったイザナギの反転バージョンだったのが、なにやら意味深だ。同じような生田目はペルソナ出なかったみたいだが………。この差はなんなのだろう。
結局、足立はもう人生投げやりただ面白いから日常はゲームだぜ愉快犯という、至極真っ当な悪役としての主張をしてくれたのだが、これなら本当に、アナウンサー、女子高生に対する不純な動機が余計だったな、としみじみ思う。
あれさえなければ………あれさえなければ、もっとストレートに萌えられただろうに。
ただ、操られた後つき物が落ちたのか、酷くさっぱりした感じではいたが、それはそれ、これはこれというところだろうか。
操られていたというより、足立の肉体を媒介して、目玉の化物が出てきたというような印象で、別に実は足立はいい人なんです、という感じでは全くなかったし。
まあ、足立はあれだ。ゲームも好きだけど別にウニやらキャベツやらも同じように愛せるっていう、「嗜好」の持ち主だった、ということだけなんだろう。
■12月24日
クリスマスイブ。
誰と過ごすかとか、誰と過ごしてイベントを見たとか、そんなことではなく、「出たよ! イベント前にセーブできない仕様!」(サモナイシリーズではよくあることです)と悶絶したため、あまりほかの事は覚えていない。
うへえ、どれだけコミュニティMAXにしたって、足立戦からやり直してまでクリスマスイベント見たくもないなあ。
直斗と過ごしては見たのだが、正直、女子制服は微妙だった。
■3月20日
いよいよ明日は俺が帰る日だ。
お礼参り………もとい、挨拶をして来いというので、それぞれ挨拶に。
個人的には、伏兵だった悪魔コミュの看護師が一番感動したかな、という感じだった。期待していた主要メンバーはそれほどでもなかった、という感じだ。
というか、主要メンバーはもう、わざわざコミュニティで新規のイベントを見ずとも、物語の上で必然的に個性が描かれているので、逆にコミュニティのイベントに、蛇足感が漂う気がする。
せっかくの個別イベントが堪能できるはずのコミュニティなのだが、結局は、今まで楽しませてもらった奴らの個性を復習しているような感じで、どうも驚きにかけるというか。
コミュニティをMAXにすることによって得られる、新しい魅力とか、そういうものがないのだ。そうなると、コミュニティは特定ジャンルのペルソナをMAXにするためだけの作業、になってしまう。
コミュニティそのものを進める喜び(いわゆるコレクション的な)ものは別としても、純粋にイベントとしての面白さは、全く普段関連性のないサブキャラのためにあるのかもしれない。
個人的には、ペルソナ4の最大の売りである笑いがもっと各々堪能できればよかったかな、と。
感動路線は結局、終着点が皆同じ、みたいなところがあるからなあ………。俺は別に慈善事業でイベントを起こしているわけではない、というか。救世主じゃないし。
とりあえず見てみたノーマルED。
街から霧がはれ、青空が広がる、凄くいいEDだった。
ああ、俺はこの街を救えたんだな、と思えたし。 菜々子は俺の嫁になると言うし。その前に叔父に刺されないようにしよう………。俺個人は、俺が叔父となって菜々子とクマの結婚を見届けたかったのだが。
しかし、半泣きで皆が駅のプラットフォームで見送ってくれるのに、くすりともしない俺の鉄面皮ぷりは大したものだと改めて思った。
今回あれだな。俺の属性は完璧ドSだな!(自らを省みる)
次回、真ED、その他について。
井原麻生語りはここで終了。
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