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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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私には執事属性がまったくありません。まだ、笑いのタネとしてメイド属性ならあるかもしれませんが、執事のよさが何もわかりません。
秘書ならまだいいんです。仕事場でのパートナーですし、業務の上で必要なわけですから。お互いに。
ただ、己のプライベートな家という中において、完全に赤の他人が自分の生活をしたり顔で介入して管理してくるなんて、耐えられそうにありません。
私が執事に出す一番初めの命令は、「帰ってください」だと思います。

でも逆に、「一体どんな執事なら許せるだろうか」と考えてみたところ(何故そういうことをわざわざ考えるんですか)、それこそ、「フレッド・アステアならいけるんじゃないか!?」という結論に達しました。
物腰柔らかく、タキシードが似合うのは映画で証明済み。ほどほどにウィットに富んだ会話に、決して二枚目ではないが、洗練されている。
そして、年寄りである。(大体執事が若い兄ちゃん、というだけでなんかもう駄目だそれは)

で、せっかく考えたので(せっかく?)じゃあ、他にお気に入りの役者陣で己の好みのままに、欲望の館を考えてみました。

まず、執事は『フレッド・アステア』で決まり。

で、運転手は『マイケル・ケイン』。運転手は勿論基本年寄り、その屋敷に仕えて云十年。親の代から仕えて娘にも仕えますくらいの勤務暦があり、そして、半ボディーガードみたいな役割を背負っているので、ある程度恰幅がよくないと。
「お嬢様、今日は寄り道はいけませんよ」
「でも、今日は友人と約束してて………」
「お嬢様、そう言ってこの前アステアに、こっぴどく怒られたのを、お忘れですか」

そして、庭師に『クリス・クーパー』。頑固一徹職人だけに、他人に対して無愛想。いつも庭の片隅にある小屋で一人で住んでいるんだけど、親の時代とはまた違う、娘(私のことです)の時代になったらなったで、娘の好きな花を植えて楽しませてくれる。
「また、なんでこんな急に桔梗ばかり植える気になったんだい? みんな、あんたがついにおかしくなったって、噂してるぜ」
「………お嬢様がお好きな花だ」
とか、他人に対して無愛想なんだけど、それでもいい、みたいな。
で、お嬢様が(だから私です)いざ、花が咲いて大喜びでお礼を言いにくると、ただむすっとしながら
「もうじき、コスモスも咲く」
とだけ言って去る、とか。………………………ッ!(自分の妄想で萌える)

馬屋番は、じゃあ若手で『リチャード・ロクスバーグ』(この年齢で若手なんですか)。
ちょっと情けない感じで、他の老齢の使用人たちに押されがちなんだけど、フランクな態度でお嬢さんとは仲がいい。
本当は何処かの没落した貴族のボンボンか何かで、執事のフレッド・アステアが拾ってきた。だから、貴族的なしきたりとか、そういうのもわかっていて、お嬢様がちょっと落ち込むと、黙って慰めてくれるとか。
相手がいない場合、急遽タキシードを着て相手役に化けるとか、そういう小技も可能な器用貧乏な人間。
「チャック(リチャードの愛称)が、今度のダンスパーティーのパートナーだったらいいのに」
「俺がですか? ははあ、それはちょっと無理な相談なんじゃないかと。俺はただの御者ですしね」
「でも、他の人だと上手く踊れるかどうかわからないし………」
「困りましたねえ。じゃあ、ほら、俺で練習しておきますか」

たまに遊びに来る、放蕩な叔父に、『ロバート・ダウニー・Jr』(う、胡散臭い!)
米国で一山当てようと色々やっているんだけど、結局上手くいったり、いかなかったりで、人生の浮き沈みが激しい。
お嬢様の父親が存命中のときは、金をせびりにだけ現れたんだけど、娘の代になったら、用もないのにフラっと来てみたり。
お嬢様にとって、外の世界をのことを色々教えてくれる、スピード狂の叔父(当然、田舎貴族では珍しい自動車を乗り回している)は来てくれれば楽しい相手。
女好きだが、貴族ぜんとした女は好みでなく、お嬢様にちょっかいを出したり、ふらふらしている。
「大きくなったなあ。これだけ大きくなったら俺の嫁さんにもなれるかな」
「叔父さん、そんなことばっかり言って」
「お? 信じてないな? 試してみるか?」

『ポール・ニューマン』は、新しく金で台頭してきた貴族領主で、古式ゆかしいお嬢様の家をちょっとバカにしているふしもある、現実的な紳士。土地を治めるだけでなく、自ら率先して事業に投資したりと、バイタリティあふれている。
お嬢様の父親と親友で、娘の保護者のような立場にいるけれど、あまり猫かわいがりせずに、大人の目線での付き合いをしている。
若い頃はかなり遊び人で、お嬢様を連れて盛り場や賭博場に行くことも。
鼻を人差し指で、ひょい、っと軽く撫でるのが夜遊びのサイン。
「………!」
「じゃあまたな」
「あ、あの、フレッド、私ちょっと出かけてくる!」
「………ニューマン氏、お嬢様を遊びに誘うのもほどほどに願います」
「さあ。何のことだ?」

『モーガン・フリーマン』は教会の神父。肌の色で差別されることもあったが、穏やかな人柄で土地の人々の信頼も厚い。何処か他人に対して一閃をひいているところもあり、急進的なポール・ニューマンとはあまり仲がよくなく、お嬢様が彼と一緒にいると、穏やかに遮ったりする。何処か達観した見方の人間であり、お嬢様は日曜日にかかさず教会へ出かけ、よく話を聞いている。
「神父様は、どうして神父になろうと思ったのですか?」
「それが一番、近道だと思ったからです」
「何処に至る?」
「天国ですよ」

『ウィリアム・H・メイシー』は、お嬢様の家庭教師。ちょっと情けなくて、いつもおたおたしているものの、知識に関しては膨大であり、少し変人のように見られている。お嬢様が望むままに知識を与え、時には、室内を飛び出し、お嬢様を連れまわして一泊してくる、などの行為も見られ、熟睡したお嬢様を、背負って真夜中に帰宅し、フレッド・アステアにこっぴどく怒られることもある。
「もう、私がお嬢様をおんぶできるのも、今年で最後かなあ」
マイケル・ケインとは幼馴染で、よく悪ふざけの片棒を担ぎあっている。

『ジェームズ・マースデン』は明るく楽しい主人公の婚約者。
ポール・ニューマンの甥であり、いつかは自分も外の世界に出て、一山当てたいと思っている。根っこは善良で、土地の娘たちに好意を寄せられているが、当人は鈍く、その事実にあまり気づいていない様子。
お嬢様とは幼馴染であり、互いのイロハも全てわかっているような関係だが、それ故にお嬢様は恋愛感情を全く彼に対して持っておらず、仲のいい兄妹のような関係。
当人としては、それが気に入らないわけではないが、いずれ自然にどうにかなるさ、と持ち前の天然さで今の関係を楽しんでいる。
「今日は何処行く? 遠乗りがいいか、それとも釣りがいいか」
「ジェイは、いつも楽しそうね。辛いこととか、何もないみたい」
「そんなことはないよ。俺だって辛いこともあるさ」
「例えば?」
「例えば、そうだなあ。………………………」
「ないのね………」
「いや、ちょっと待って! 今すぐ考えるから!」

『ダニエル・クライヴ』は土地の買収や開発をもくろむ余所者。穏やかな物腰でお嬢様に近づくも、腹の中は真っ黒で時折見せる表情は凄みがある。仕事の一環として主人公に近づくも、歳の離れた今はなき妹を思い出されて、甘くなりがち。だが、仕事人としての羽目は外さない大人の人間。
「いつか、絶対誰もが大人になる。それが早いか遅いかの話だ」
「クライヴさんは、早かったの? 遅かったの?」
「俺は、今でも子供だよ」
「嘘ばっかり」

『デンゼル・ワシントン』はもう当然ボディーガード。米国からやってきた歴戦の勇者。ダニエル・クライヴとは過去に因縁あり。この土地とお嬢様に決して騒ぎは起こさせまい、と普段から気を張って生きている。戦いで喉を焼かれているため、殆どしゃべらないが、身振り手振りでお嬢様と意思疎通は完璧。
「お前がああもこだわるとはな。あのお嬢さん、そんなに大切か?」
「お前には関係ない。ここで何か揉め事を起こす気なら、お前を殺す」
「そりゃ怖い」

『アーロン・エッカート』は気のいいコック。
他所から来た流れ者のコックだが、腕は確か。常ににこにこと新しい料理を創作しては、お嬢様に食べさせている。アルコール依存症だった過去があり、今でも酒瓶を見ると複雑な表情を浮かべることがある。明るい表情とは対照的に、根っこに暗いものがあり、手の震えを押さえるために酒や薬に依存しがちな自分を、必死で抑えている。
「やりたいならやればいい。私がいつでも都合しよう」
「ドクターは、本当に医者なのか?」
「私が医者だと、何か問題でもあるのかね?」
「俺にはないが、お嬢様には毒かもな」
「お嬢様は、君よりも何倍も強いよ。要らぬ世話だな」

『ハビエル・パルデム』は、土地にふらりと、現れる風来坊で。立場でいうと、トム・ソーヤーのインジャンジョーみたいな。
幼い頃、泉で溺れていたお嬢様を助けた経緯もあり、お嬢様は全くおびえないが、村の人間には忌み嫌われている。紆余曲折あり、生まれ故郷の土地に帰ってきたものの、すでに居場所はなく、土地のはずれに、猟犬とふたり、ぽつんと住んでいる。お嬢様が飼っている犬は、この犬の子供。
「子犬は元気か」
「とっても。毎日走り回ってて、追いつくのが大変」
「そうか」
「今度、連れてきます」
「いや。………ああ、そうだな」

『クリストファー・ウォーケン』は屋敷付きの弁護士。財産の管理を一手に引き受けているが、田舎の弁護士であり、あまりやる気はない。いつもちゃらんぽらんな態度だが、決めるべきところは決める、大人の男。「疲れた」が口癖だが、金がなければ何もできないということは自覚しており、仕事に手を抜くことはない。
「俺は若い頃からずっと金に苦労してきたけど、これからもずっと苦労しそうだなあ」
「どうして?」
「どうしてだろうな。浪費してるわけじゃないんだけど。大酒を飲むわけじゃないし………ああ、でも女は嫌いじゃない」
「最低」

そして、主治医は『アンソニー・ホプキンス』でお願いします。(危ない! 危ない!)
それこそ、出産から知っているお嬢様の健康を一手に担い、逆にこんな屋敷にずっととどまるのではなく、外の世界に出て才能を試してみるのもいいんじゃないか、と、リベラルな考えも持っていて、怖さ半分魅力半分みたいな、ちょっと危険な感じが魅力です。
「君は外の世界が見たいかね?」
「外の世界って、どんなですか?」
「それは自分で確かめるんだな。きっと君にとって―刺激的だよ」

そして、最後に控えしは、お嬢様の後見人である、堅物貴族の『デヴィット・ストラザーン』ですよ。
古きものを守る強い意志があり、無口でめったに笑うこともない。お嬢様を任された手前、黙って彼女の成長を見守っている。
実はかつてお嬢様の母親を、父親と争った過去があり、その母親の面影を残しているお嬢様に対し、我が子のような、かつての恋心のような、複雑な感情を抱いているが、口にも態度にも表さない。
常にきっちりした衣装を身にまとい、休日であろうがベスト、タイ着用は外せない。懐に持っている銀色の懐中時計がトレードマーク。普段はつけないが、主人公と話すときは、老眼鏡をつけていることが多い。
お嬢様に対し、厳しい言動を取ることが多いが、それも全て将来を思ってのこと。お嬢様は自分が嫌われているのだろうか、と、落ち込むこともあるが、
「………ストラザーンさんに、情けない子だって、思われたくなくて」
「何?」
「でも、思えば思うほど、上手くいかなくて、私………」
「私がお前を情けないなどと、思うわけがない。お前は私の自慢の………娘だ」
と明確に言われてからは、緊張し通しの態度も軟化した。

はい、以上自分だけが楽しい妄想でした。
何この土地の年齢層の高さ。
若造は、橋の向こうの土地にいるんだよ。
こういう設定でネオロマゲームしたいですねえ。なんだかんだ言っても、やっぱり世間様の乙女ゲームは高年齢層に厳しい。
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