『ペルソナ4』公式
■10月6日
結局、直斗の話をまとめると、模倣犯が現在つかまっている高校生であり、真犯人は別にいる、ということなのだろうか。
しかし、そんなことより、直斗は胸がデカいのか。
そうか………男装少女にありがちなさらし装備って奴だな………(陽介が乗り移った)。
個人的には、十月に入り私服が冬仕様に戻ったのが一番嬉しい。
いや、菜々子のワンピースは捨てがたいが、俺は個人的に露出してあるよりも、しまってあるほうが萌える性質なんだ。
あと夏服だとたまにクマと陽介の区別が付かなかったりするからな………。
■10月10日
ろ、老婦人のコミュニティも重………ッ!
悪魔(看護師)と学童はクリアし、「結局ナースは何をやりに退職したんだ」くらいの疑問で残っていたほうが良かった。
老婦人は天の声の仕事柄正視できない苦々しさがあった(痛々しさではない)。
■10月11日
全員で試験勉強。個人的な経験から言えば、集団での試験勉強など何の意味もない。
「良かったら教えましょうか?」
直斗の完二に対する態度が可愛い。
巽君っていう呼び方も新鮮だ! いいじゃん、お前らもう普通にくっついちゃえよ!(性格変わりましたね)
その後、陽介にもいいようにイジられ、真っ赤になる直斗。
直斗が可愛いっていうより、すぐに、新しい友人を引き立てられる扱い方をマスターする陽介の気配りさが凄い。
■10月13日
あみぐるみ進化論。
えらいことになってきた。でも結局完二は自分の弱さを見つめなおす決意をしたようだ。
「強いって、難しいっすね」
決意を秘めた横顔から感じるものが、優しさって、なんだよ、それ、超萌えんだけど!
■10月20日
試験も無事に終わった。まあ、夜のコミュニティが埋まれば勉強くらいしかすることないしな(シビアな現実)。
そんな夜、菜々子が手紙を持ってきてくれた。
「コレジョウ タスケルナ」
………脅迫文か? 犯人のものか、イタズラかはわからないが、問題はこれを出した人間は、俺たちのやっていることをわかっている、ということになる。
なんにせよ、俺の菜々子にもしものことがあったら、お前の命は後三秒。
■10月24日
「貴方に心配されると、その、どうしていいか………」
さすがデレるのが早い!
俺が直斗に対して感じた第一印象、そのまんまだったな。
しかも俺はその後、半ば無理やり送って帰っている。
………最初から最後まで、少女目線で俺はものを見ているのか。そんなに少女に弱いのか。(自分が信じられない)
■10月25日
「僕のこと何も知らないのに、好きとかおかしいですよ………」
でも、恋愛って思い込みから始まるものだしなあ。
たまたま直斗のことを見かけたら、自分が好きな本を読んでいて、関心を持ったとか、そういう好意の始まり方だってあるわけだし。
と、そんなことを思いながら、直斗を送って帰った。
………これだと俺が、直斗の(精神面での)ボディーガードだな。
■10月27日
文化祭でミスコンをやるんだそうな。当然、俺たちのメンバーの女性陣は全員参加になるわけだが、それぞれに固定ファンがすでについているのが、凄く真理だ。
久慈川はアイドルだし、雪子も一見して美人だから(別に含むところは何もない)アレだし、直斗もミステリアスで話題性があるが、実は、普通に一番モテるのは千枝なんじゃないかと俺は思う。
明るくて、可愛くて、よく笑って、遊びにもなんでも付き合ってくれる。
こりゃあ、千枝に一票だな俺は。(すでに審査員の目線)
■10月28日
女装ミスコンに出ることになってしまった。
この俺が! 世界一カッコイイポーズでカーテンを閉め、世界一おしゃれに学生鞄を小脇に抱えるこの俺が!
ガニマタで驚いて、名前を二度見したが、間違いないようだ。
………女性陣の陰謀だな………。
俺たちは全員で頭を抱え、そして、うなされるようにして眠ったのだった。
■10月29日
合コン喫茶は案の定失敗だった。何で俺が陽介の男の好みなんか聞かなきゃならないんだ。そして完二、お前もいい加減直斗から離れろ。
その後、部活動の面々と楽しく文化祭見学。
「優勝しろよ!」
とアホの長瀬に気合をいられて帰宅したら、
「明日、菜々子と一緒に見に行くからな」
叔父よー!
何故貴方はこんな時ばかり休みを! 有休を取るんだ!
■10月30日
「ジュネスの御曹司、さわやかイケメン、口を開けばがっかり王子!」
この陽介の紹介、あまりに的を得ていたので、俺は舞台袖で思わずうなずいてしまった。
「都会の香り漂うビターマイルド、泣かした女は星の数」
俺の紹介文もあまりといえばあまりだった。
女の数より、ビターマイルドってなんだそれ………。
そしてクマが、アリスだった。
お、お前は何処までワンダーランドの住人なんだ!(あふれる鼻血をさすがに抑えきれない)
そして本題のミスコンでは、頬を赤く染めうるんだ瞳をアピールした直斗が全部持ってった感じだった。完二のな。
その後、天城旅館で打ち上げ。俺たちは、散々だった。一言で言うならば。
■10月31日
「おにいちゃん………春になったら、帰っちゃうの?」
仕方がないんだそういうシステムなんだから!(泣き笑い)
菜々子が熱を出した。看病するも、こういう時に叔父がいないのはさびしいだろうな、と思う。
「ふゆになったら、おにいちゃんと雪だるま作る。いっぱい、あそぶ………」
その言葉に、うなずくしかできない俺だった。
泣きそうになりながら11月へ進む。
PR