『ペルソナ4』公式
■9月1日
直斗が転校してきた。どうやら一年らしいが、空気も読まずクールっぷり絶好調だ。
今まで培ってきたスキルから考えると、こういうタイプは背伸びしていて甘えたがりが基本だろうな。
■9月2日
堂島叔父コミュニティMAX。
まあ、叔父が何であれふっきれたのなら良いことだ。
なんだか結局堂島家のコミュニティは、ドロドロしてないイベントの時のほうが面白かったな………。(遠い目)
■9月7日
明日から修学旅行だ。その前に、また雪子の自立支援につき合わされるのだが、どうも、なんていうか、努力の矛先が間違っているような気がしてならない。
蛍や、雪明りで勉強した人間もいるというのに………。まず形から入りたいタイプなんだな。
「お兄ちゃん、明日からいないんだね。………だいじょうぶ、ちゃんと留守番できるから」
いや、むしろ、別に行かずとも………(そんなわけには)
■9月8日
修学旅行初日。
クラスごとだって言われているのに、至極当然のように俺たちの周りにいる完二。
お前………りせと直斗だっていないのに。
その後、江戸川とかいう先生の授業を受ける。
………真面目に聞き入るほど面白かった俺は、どうかしてしまったのだろうか。いや、でも1000人殺し、1500人の産屋を建てるなんて、中々聞ける話じゃないし。
そして、ラブホテルの前で上がる俺とクマの友情。
疲れた………。
■9月9日
未だに直斗に慣れない完二。お前そんなだから、いつまで経っても過去のトラウマにうじうじしてるんだ。
そして、何故か始まる王様ゲーム………。
何で俺は修学旅行に来て、クマにチッスされている完二を目の当たりにし、雪子に抱きつかれている(首を絞められている)のだろう。
俺の修学旅行は悪夢のような思い出に変わった………。
直斗がなんだか、己のことをぼそぼそしゃべっていたようだが、全く覚えていない。
「バカ軍団ですか」と言われたのは覚えているが、こう見えてこの連中、料理の腕以外は結構まともだと俺は思う。
■9月10日
「さらば、クマ………」
こうやって全員がノリで手を合わせているグラフィックは、本当にできがいいなあ、としみじみ。
変な台詞を語らせるより、キャラクターの動きだけ見ていたほうが、生き生きとしていて実に面白い。
帰宅した俺を迎えてくれる菜々子。ただいま!(壊れている)
しかし、俺がいない間の食事が手に取るようにわかるな。なんだこの、テーブルに広げられたカップ麺は………。
ちょうちんを菜々子が喜んでくれたので、凄くほっとした。
今頃、菜々子と叔父の部屋に飾られているんだろうなあ、と思うと、嬉しい限り。
■9月11日
陽介のコミュは、拳で友情を確かめ合い、二人で並んで河原に寝そべり、空の高さを確認することで極まった。
………正直、こんなオチになるとは思わなかったな………。
■9月15日
直斗は自らテレビ出演し、そしてマヨナカテレビに映り、あちらの世界に入った、と。
自らの意思で入れるものなのか、同じように誰かに拉致されたのかはわからないが。
直斗のことを、凄く心配している完二。親切心からだとわかっちゃいるが、過剰反応さがからかわれる元だと何故気づかないのだ。
■9月16日
「彼女と約束してるから、雨だと困るなって」
「雨よやむな! 降り注げ滝のように!」
名もなきクラスメートの立ち聞き会話がこうまで面白いゲームは中々ないと思う。
もう、主題はどうでもいいから、こういう小ネタを毎回はさんでくれたほうが(以下省略)。
「菜々子、お父さんがさびしくないように頑張る!」
なんちゅう、よくできた娘さんじゃ………!
感涙と嗚咽がとまらない、菜々子コミュの終焉であった………。正直、あの叔父には勿体無いくらいの娘(以下略)。
■9月17日
秘密結社クリア。
え………いや、特筆するようなことは別に何もなかったというか。
レベル60代のペルソナを生み出すことに躍起になっていたというか。
直斗はなんだ、子ども扱いされるのが嫌で、実は●●●であるのが嫌で、みたいな、わりと、思春期によくありがちな話だったので別に印象に残ってない。
………というか、他の連中のペルソナ云々も、十年後の同窓会で笑い話になるようなレベルなんだよな、正直。
問題は問題としていいんだが、結局戦闘終了後、如何なる心境の変化でもう一人の自分を受け入れているのか全くわからないので、なんかこう、オチは全部一緒みたいな捕らえ方をついしてしまう。
俺がやったことといえば、攻撃力を下げたり、回避率を上げたりしていただけだしな。
戦闘を挟む前と、後で、否定したものを認められるような「何か」がいまいちよくわからない。
………あ、そうか、それが助けた俺たちってことなのか………(あまりに遅い自覚)。
あーいや、でも、なんていうか、別に、マヨナカテレビがなかったらどれも自然解消できるような話だと思うんだがな………。
■9月22日
服とリボンと帽子と傘がついているウサギのあみぐるみ。
物凄く凝っている。
服と靴とキャップとサッカーボールがついているウサギのあみぐるみ。
やはり物凄く凝っている。
当然、作ったのは完二だ。
………お前、本当に、可愛いな………。
■9月27日
このままだと、どう考えても全部のコミュニティはMAXまでいかないので、欲望に忠実になることにした。
それを察したのか(無理だろう)怒涛のように押し寄せる完二。
川に流れているあみぐるみを見つけたら、あいつも嫌だろうから、気になってって、お前それ気遣いのレベル超えて、ほぼ、聖人だぞ!
最終的に手芸をからかわれて、という話になるのだが、個人的には家で一人であみぐるみを作るのと、獣柄のタンクトップ眉毛が埋まっている男が手芸屋に材料を買いに行くのとでは、圧倒的に後者のほうが度胸がいると思う。
■9月28日
え、海老原のコミュニティが重………ッ!
過去がどうあれ、今増長していいという理由にはならないが、必死になる理由は勿論わかる。
その結果、それだけじゃなくて、それも踏まえて、ふられるっていうのは中々厳しいだろうな………。
と、結構あっさりほだされる俺だった。
下世話な話題のまま10月へ進む。
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