『ペルソナ4』公式
■7月1日
正直、なるべくコミュを制覇しようと頑張っているため、どいつがどんな話をしていたかあまり覚えていないという現象に陥っている。
いや、天の声が社会人かつ、借り物だからな俺そのものが………。
システム面でこれも今更アレだが、何故ロード時一番最近のデータに自動で合わないのだろう………。これ、RPGではもう常識必須のシステムだと思ってたんだが………。
普通に1番から始まるので、対処に困る。
■7月3日
松永から連絡が来て出かけることになった。俺はいつの間に連絡先を交換していたのだろう。
そこで、何とよりにもよって長瀬登場。松永をじろじろ見た挙句、
「そうか。微妙な関係って奴か」
と言ってのけるお前は一体何なんだ。(振り上げた拳の行き場を探す俺)
何故その前の「彼女か?」で止めておけないのだお前は!(それは長瀬がKY野郎だからですよ)
■7月4日
千枝がまたカツアゲ集団を捕まえるとか、とんでもないことを言い出した。別に悪くはないが、あっちの世界での格闘能力と、現実世界での格闘能力がどれだけ比例しているのかさっぱりわからないので、肉弾戦は俺としては勧められないんだが………。
その夜俺は、菜々子のプリンを食べ、勇気を高めたのだった………。高まっただろうと思う。凄く。(後悔に打ちひしがれ頭を抱えながら)
■7月5日
長瀬の計画した試合が功を奏し、一条はなんとか浮上してきたようだ。
親切な思惑があるのか、それとも見限ったのかはわからないが、一条の家の奴らはどうも言葉足らずだな………。
一条は一条で、施設に行って生みの親の事を聞くとかなんとか言ってるが、そんなことをしても、誰も得をしない。はっきり言ってな。
■7月6日
「菜々子より大切なことなのか?」
という俺の憤り………もとい、問いに叔父は外出をやめたようだった。
しかし、話の展開とはいえ、叔父の携帯電話はせめて家にいるときくらいはオフにしとけと思うのは俺だけなのだろうか。
ひき逃げ犯を捕まえられないのが怖い、という叔父。
「お前がいるうちに………向き合わなきゃいけねえよな」
………そうか。俺もこの生活に慣れきっていたが、俺も一年経ったら帰るのだしな。元の生活へ。
■7月8日
病院のアルバイトで、「前の病院で医師と関係してその奥さんが来ちゃって」などという、俺にとっては本当にどうでもいいことを延々話された挙句、「なんのために働いてるんだろう」とのたまわれ、「食うためだろうが!」と天の声がキレた夜だった。
■7月10日
真夜中のテレビには、確かに誰も映っていなかった。久慈川を助けたんだ。誰も殺されないはずだったのに………商店街の外れで死体が見つかった。しかも、それは俺たちの担任であるモロキンだった。(そういえばフルネーム覚えられないままだった)
テレビに報道された人、という推理が外れた俺たちは、とりあえずクマのところへ。
………と思ったら、クマがいた。マッサージチェアに座ってた。
まあ話を聞くに、誰も入ってきてはいないらしい。
何処かへ行きたいというクマに「そんな場合じゃない」と言いつつ「例えば何処いらだ?」と聞く完二は本当に外見で損していると思う。
詳しい話を聞いても、やはりらちが明かない。そんな中、クマが脱皮した。
わざわざムービーつきで。優遇されてるな、お前………。
中から出てきたのは、金髪碧眼の美少年だったのだが、俺はその手の顔に興味がない(天の声が興味がない)ので、驚きもそれなりだった。
個人的には、ペルルソナが出ちゃった時の、ダーククマボイスが似合うきつめのルックスが中身だったら、全てを捨てたのに………(天の声・談)。
その後、探偵少年直斗と再会。どうやら、事件の謎を追い詰めているらしい。
りせも仲間になり、何故かすっかり俺の腕にすがる仲になっている。
………おかしい………俺は正直、この子の葛藤一番どうでも良かっ(以下略)。
夜、ニュースでモロキンのことをやっている。事件が起こったせいで、またも帰ってこない叔父を待つ間、またしても手品を披露する俺。
今度は失敗もせず、上手くできて、菜々子を喜ばせられたようだ。
こういうの、凄く嬉しいな。
個人的に、この後「お兄ちゃんがね! 手品見せてくれたの! 凄いんだよ! 指が動くの!」とか、叔父に菜々子が絶対言ってるんじゃないかな、と想像すると、もっと嬉しい(変態)。
そんな楽しい気持ちで就寝したのに、ストーカーに拉致されて目覚めた………(ベルベットルームへようこそ)。
お前らな………と思いつつ、これで四体合体できるのかと思うと、それはそれで嬉しいと思ってしまう俺だった。
■7月11日
クマもりせも仲間になり、集まる場所が変わった。地味によくできてるなあ、このゲームは。
そこに、直斗が現れ事件は解決。高校生が犯人らしいと伝えてくる。
俺か!?
いや、俺自身は覚えがないが、話の展開からするとありえそうだったので、つい。
まあどうやら違うらしい。俺たちのやっていることを遊びと称し、自分も必要な時だけちやほやされて、とたそがれている直斗。
なんでわざわざ俺たちの前で心情の吐露をするんだ。
結局、こいつもかまわれたがりだな………と思う俺。
陽介の「モロキンが犯人かと思っていたときもあった。だけど、殺されていいわけない。あいつにも悪くて」という台詞の男前っぷりを見ていると、凄く癒されるが、個人的にはクマを引き取ったというだけで、優しさ振り切れているとも思う。
■7月14日
完二は悪い奴じゃない。むしろいい奴なのだが、それはそばにいないとわからないよさであってだな………と、懇々と諭したくなるようなイベントだった。
「ぶっ壊すぞ! ………えーと、ぶっ壊してリフォームすんぞ、コラ!」
………その可愛さを、もっと別方向に向けろ。
■7月16日
劇場二回目クリア。現時点で俺のレベルは41。
上げすぎた………。次のダンジョンはある程度余裕でクリアできそうな気がする。
このゲームは、戦闘=レベル上げのためにもぐるのではなく、ダンジョン=何らかのクエストクリアのためにもぐる(必要な物品を敵からそろえる)のが、二回目の主題であり、他にも、例えば手に入れていないペルソナを得るとか、ペルソナのレベルを上げて欲しいスキルを身につける、というのが目的なので、正直仲間連中のレベルは、俺も含めて勝手に上がってるという感じだ。
ここで戦闘終了後のシャッフルタイムについて一言。
自分が持ってないペルソナが現れたときは、問答無用でそれを狙えばいいのだし、所持数が満杯だったら、はなから無視すればいいだけの話なのだが、ここで、所持数に空きがあり、仲間の親密度アップのためにペルソナが欲しい場合、ただ、ビジュアルとしてカードが見えても、全く意味がないってことだ。
仲間のコミュニティを上げる(親密度を上げる)ためには、それぞれの属性ペルソナを持っていたほうが、上がりがいい。
例えば、陽介は「魔術師」のペルソナを持っていたほうが、いいわけだ。
あらかた、その時点でペルソナを自分で作ってしまっていると、ダンジョンでもらえるペルソナはもう必要なくなる。
その代わり、ペルソナ作成のために消えていった(ペルソナは基本、二つ以上のペルソナを掛け合わせて作る)種類のペルソナが欲しくなってくるわけだ。
だがそれは別に、その種類であればなんでもいいので、レベルも強さも、一切関係ない。魔術師を持ってさえいれば、陽介の親密度の上がりはいいのだから、ピクシーだろうが、オロバスだろうが、なんでもいい。
ただ、シャッフルタイムで現れるペルソナは、全部、外見しかわからない。こっちも「あれがピクシーで、あれがパワーで、あれがユニコーンだな」と、それくらいは勿論現れればわかるが、そのペルソナがどの属性なのかなんて、わからない(覚えていられない)わけだ。
特に俺のように行き当たりばったりでペルソナを作っている身からすると、出来上がったペルソナの、スキルは見ても属性なんか気にしたこともないわけで、基本、今手元にないのを作ろうとするのは当たり前なわけだから、そうなると、今自分で持っているペルソナの属性も、覚えているのがかなりギリギリになる。
だが、持っているペルソナは、いつでも自分で属性が確認できるわけだから、「魔術師、正義、法王、星のこの四つは持ってるな」と、覚えてしまえば、後は戦闘でそれ以外が欲しいわけだ。
しかし、シャッフルタイムでは属性が表示されない。こうなるととりあえず、取れるものをとって戦闘終了後、属性を確認して、手持ちのものとかぶっていなかったらラッキーとするしかなくなる。
これは正直、結構面倒であり、こんなことをするくらいなら、金払って一番安いペルソナをそれぞれのジャンルで購入するほうが、よほど楽なわけだ。
例えば、シャッフルタイムでペルソナが表示される時、むしろ、それぞれのビジュアルよりも、「魔術師!」「月!」「女教皇!」と属性がしっかりと「文字」で表される、くらいのほうが、よほど意味があると思う。
ビジュアルなんて、正直どうでもいいわけだ。例え今までに見たことがないものだったとしても、ペルソナはベルベットルームで作れるわけだし。
そうじゃなかったら、属性ごとに色分けしてあるとか。カードのふちとか、背景が、太陽なら黄色、皇帝なら赤、とかそういう見た目ですぐわかる演出をしておいてくれれば、どれだけ楽か。(色分けしてあれば、それこそ属性を全く覚えていなくても「あ、赤はない!」とか「お、珍しい紫が出た!」という、自分にとってもわかりやすい目安になると思う)
このゲーム、ペルソナ作成は結構ゲームの肝だと思っているのだが、そのわりに、ペルソナ関連のシステムが一番不親切に見えるので、そのあたり、もう少し改善して欲しかったな。
急に「作ったの25%越えたよ」といわれてもピンとこないし、それならば、初めから数だけあらかじめそろっている、空白のリストがあって、「あー、あそこ空白のままだ。まだ、弱いレベルのペルソナだけど、あそこ作りきれてないんだな」と、目で見て足りない部分がわかる表示にするとか、色々工夫が欲しかったところだ。
「ねえ、ほんとのお父さんって、どういうこと?」
重い! 重いよ菜々子!
「大好きな人のことだよ」と答えると、
「えへへ。じゃあ、お兄ちゃんはほんとのお兄ちゃんなんだ」
と、とても嬉しそうに返された。
そうだよ! 俺は本当のお兄ちゃんなんだよ!(俺には別に菜々子を嫁にしたいという妄想はない! 菜々子を幸せにしてやりたいという誓いはあるが!)
■7月23日
期末テストは上々の仕上がりだった。
そしてここで、久慈川りせコミュ発動。またしても食われそうになる俺。まあ、異性に対して積極的なのは悪いことじゃないが、何故相手が俺なのだろう。
同じようにして助けたのに、何故陽介や完二じゃないんだろう。
ここで、クマがきぐるみ………もとい、外皮を着て、アルバイトをしていること判明。声も言葉もなく、無言で手を降るさまは、超可愛かった。
■7月26日
松永と恋人同士になった。
………もう、これは、仕方がない………。義務だと思うしか………。
■7月27日
妙に陰気な少年がマヨナカテレビに映った。これ、雪子に告白していた男子高校生じゃないのか?
こいつが犯人じゃないのか、ということで情報収集開始。
結局、ただの勘違い野郎ということで話は落ち着きそうなのだが、一番こういう奴が性質が悪いな。こっちの話など聞きそうにないし、自分が正しいと思っている分、やることなすこと極端だ。
■7月29日
ボイドクエストクリア。ダンジョンそのものはさっくりクリアできたんだが、金髪の女豹の条件を満たすペルソナを選んだりしていたら、無駄に時間がかかってしまった。もう残り一つだぞ(レベルが足りない)。
結局レベル50まで勝手に上がってクリア。
渦中の主、例の少年は結局愉快犯だったということらしい………。
なんとも、後味悪いな。
その後、堂島家で打ち上げ。林間学校の悪夢再来。
………かと思いきや、俺の天使と俺の二面性アイドル(クマ)が奇跡のコラボで泣かせてくれた。
約束を守ったから帰らないと、というクマに、「じゃあ菜々子と約束すれば帰らなくていいの?」と笑う菜々子。
そして「当たり前だろ。お前が帰ったら店の………」とフォローする陽介。今この家には世界中の優しさが満ち溢れている………!
感涙した俺の前に並べられた、オムライス(っぽいもの)。
一つは鈍痛がして、一つは不毛な味がして、一つは普通に不味いって、どうしてお前らはこうなんだ………! 何故作り方を調べるとかしないんだ………!
そのどれもを食べて、「おいしいよ」と言える菜々子は、可愛いというより、なんか気を遣わせて申し訳ない感が漂っていた。
それでも、
「お兄ちゃんの! いただきまーす」
と笑顔で全部食べてくれた菜々子。
よーし! お兄ちゃん夏祭りで菜々子になんでも好きなもの買っちゃうぞ!!
■7月30日
授業参観に行くのは俺じゃ駄目なのだろうかと真剣に思った夜だった………。
多分………いや、確実に叔父は当日ドタキャンすると思う………。
嫌な予感満載で、8月に続く。
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