ニコニコ動画からはまった、フレッド・アステア主演作品です。
誰にも桂歌丸なんていわせないと思っていたんですが、まともに二時間見た結果、やはり歌丸だったかという結論に達しました。
話の筋としては、恋愛に興味のない娘に父親が名前のない求愛者のふりをして花を贈り、その相手にフレッド・アステアが勘違いされてしまう。
娘さんはアステアに恋をし、アステアも初めは仕事のためと父親の狂言に協力しつつ、結局娘さんに恋をしてしまう。
その後、父親も折れて、最後は勿論ハッピーエンド。
古きよき時代のハリウッドの、ロマンスコメディ映画です。
本当に出てくる人に、悪人が一人もいなくて、殺伐としていない映画は、見ていてほっとします。
アステアが歌丸なのはおいておいて、相手役の女の人が、半端なくきれいで、誰だよこの女優さん!? とそればかりが気になっていたんですが、リタ・ヘイワースだと判明。
どうりでな!(超納得)
他の追随を許さない美しさでした。
黒髪美人が好きな私でも、ひれ伏すような美貌は圧巻。
ゆったりとしたブロンドに、緩やかなカール(この時代の女性の髪形は素晴らしい)に、濡れるような赤い唇。
白黒映画なのですが、リタ・ヘイワースの唇は赤く見えるのです。
近年の映画で言うなら、『ショーシャンクの空に』で、ポスターとして出たり、レッドが映画を見て「たまらないな」という相手がリタ・ヘイワースになります。そりゃ確かにたまらないよな。(大体原題は「刑務所のリタ・ヘイワース」ですし)
そして、リタの衣装も圧巻。
こんなとき、私に絵心があればなあとしみじみ思います。
普段着の黒のベストとロングスカートもかっちりとした美しさがあるし、パーティドレスのきれいさも半端ない。
首から背中にかけては、肌と同じ色の薄いレース。
胸元は濃いレースで隠し、女性特有のボディラインが引き立つ横の腰周りは目の荒いレースで肌を見せ、スカートはロングスカートだけれど、レースと黒の地で、ちゃんと一番下の生地は真っ白というこだわりよう。
アステアとリタが踊るたびに、そのドレスのエレガントさが引き立ちます。いやあ、着る人によってドレスそのものもこうも輝くか。
この手の映画は台詞のおしゃれさを楽しむものなのですが、それもいっぱい出てきます。
「女はお世辞以外の嘘を絶対に許さない」
とか、
奥さんに「きれい?」と聞かれ、
「きれいだよ。時間はかかるが」
と答える中年のおっさんとか、もうたまりません。
この映画、主役というか物語の中心は、次女を思うお父さんなので、そいつがいちいちかっこいい台詞を言ってくると悶絶します。
お前ただのヒゲでデブの親父なのに!
堅物で、融通が利かない親父が、奥さんに「チャーミングワイフ」とか普通に言っているのを聞くと、倒れますね。
そりゃあの場面は、日本語訳も「かわいい妻」としか訳せないよなあ。
フレッド・アステアがリタを庭に連れ出して歌う歌の歌詞も凄い。
「パーティーでも座ってばかりで、気の聞いた台詞一つ言えない。
だけど、もう話題に困ることはなくなった。
目の前の君がいかにきれいかを言えば、それだけでいいんだから」
おおおおお前お前歌丸のクセにお前!
これをてらいもなく言える凄さ。言っておかしくない世界観。
これこそが、古い映画の醍醐味だと思います。
クセもなく、「くすり」と笑える楽しさ満載の映画でした。
誰にも桂歌丸なんていわせないと思っていたんですが、まともに二時間見た結果、やはり歌丸だったかという結論に達しました。
話の筋としては、恋愛に興味のない娘に父親が名前のない求愛者のふりをして花を贈り、その相手にフレッド・アステアが勘違いされてしまう。
娘さんはアステアに恋をし、アステアも初めは仕事のためと父親の狂言に協力しつつ、結局娘さんに恋をしてしまう。
その後、父親も折れて、最後は勿論ハッピーエンド。
古きよき時代のハリウッドの、ロマンスコメディ映画です。
本当に出てくる人に、悪人が一人もいなくて、殺伐としていない映画は、見ていてほっとします。
アステアが歌丸なのはおいておいて、相手役の女の人が、半端なくきれいで、誰だよこの女優さん!? とそればかりが気になっていたんですが、リタ・ヘイワースだと判明。
どうりでな!(超納得)
他の追随を許さない美しさでした。
黒髪美人が好きな私でも、ひれ伏すような美貌は圧巻。
ゆったりとしたブロンドに、緩やかなカール(この時代の女性の髪形は素晴らしい)に、濡れるような赤い唇。
白黒映画なのですが、リタ・ヘイワースの唇は赤く見えるのです。
近年の映画で言うなら、『ショーシャンクの空に』で、ポスターとして出たり、レッドが映画を見て「たまらないな」という相手がリタ・ヘイワースになります。そりゃ確かにたまらないよな。(大体原題は「刑務所のリタ・ヘイワース」ですし)
そして、リタの衣装も圧巻。
こんなとき、私に絵心があればなあとしみじみ思います。
普段着の黒のベストとロングスカートもかっちりとした美しさがあるし、パーティドレスのきれいさも半端ない。
首から背中にかけては、肌と同じ色の薄いレース。
胸元は濃いレースで隠し、女性特有のボディラインが引き立つ横の腰周りは目の荒いレースで肌を見せ、スカートはロングスカートだけれど、レースと黒の地で、ちゃんと一番下の生地は真っ白というこだわりよう。
アステアとリタが踊るたびに、そのドレスのエレガントさが引き立ちます。いやあ、着る人によってドレスそのものもこうも輝くか。
この手の映画は台詞のおしゃれさを楽しむものなのですが、それもいっぱい出てきます。
「女はお世辞以外の嘘を絶対に許さない」
とか、
奥さんに「きれい?」と聞かれ、
「きれいだよ。時間はかかるが」
と答える中年のおっさんとか、もうたまりません。
この映画、主役というか物語の中心は、次女を思うお父さんなので、そいつがいちいちかっこいい台詞を言ってくると悶絶します。
お前ただのヒゲでデブの親父なのに!
堅物で、融通が利かない親父が、奥さんに「チャーミングワイフ」とか普通に言っているのを聞くと、倒れますね。
そりゃあの場面は、日本語訳も「かわいい妻」としか訳せないよなあ。
フレッド・アステアがリタを庭に連れ出して歌う歌の歌詞も凄い。
「パーティーでも座ってばかりで、気の聞いた台詞一つ言えない。
だけど、もう話題に困ることはなくなった。
目の前の君がいかにきれいかを言えば、それだけでいいんだから」
おおおおお前お前歌丸のクセにお前!
これをてらいもなく言える凄さ。言っておかしくない世界観。
これこそが、古い映画の醍醐味だと思います。
クセもなく、「くすり」と笑える楽しさ満載の映画でした。
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