忍者ブログ
日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
[349] [348] [347] [346] [345] [344] [343] [342] [341] [340] [339]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




『フロントミッション2089 ボーダー・オブ・マッドネス』
弟が貸してくれました。
何故か知りませんが、やたらに貸したがった。
どうしても私にやらせたい特別な理由でもあったのでしょうか。よくわかりませんが、多分、SFC時代の初代フロントミッションをお互いにクリアしているからでしょう。
それ以降、弟は地味に全部プレイしている(?)ようですが、私は弟が貸してくれた『フロントミッションフォース』くらいしか遊んでおりません。その時は、やたらにダリル編が辛かった、という記憶くらいしかないんですが、今回に関して言えば、ぬるかった。

フロントミッション=難しい、とまではいきませんが、結構やりごたえのあるゲームだと思ってたんですが、今作に関してはそんなことはありませんでした。
元々は携帯ゲームのからの移植なので、低年齢層向けというか、初めての人でもやりやすい設定にしてあるんでしょう。
基本的に私は、フロントミッションは自分の好きなようにヴァンツァー(機体)をカスタマイズして場を乗り切る、っていう攻略さえ楽しめればそれでいいので、難易度そのものは気になりませんでした。

ただ、難易度は普通のシミュレーションだと、後半になるにつれて上がっていくものですが、このシリーズ後半になればなるほど簡単っていうのは、もうちょっと工夫できなかったもんかな、と思います。

レベルが上がるにつれて、『スキル』という戦闘に役立つ技を覚えていくんですが、当然前半はまっさらな状態から始まるわけです。ゆえに、戦闘大変。
後半はスキルもがんがん覚えているわけで、すると、戦闘簡単。
い、意味ない!
まあ、ここまで育ててきた結果と思えば、それはそれで楽しいんですけどね。
後半になるにつれ、体を狙うなんて愚の骨頂。まず、両手をもいで攻撃力を消し、足をつぶし、最後に体という悪い楽しみ方ができますし。

戦闘の特徴としては、機体のダメージが四箇所に分かれている、というのが共通のお約束です。体、右腕、左腕、足の四つですね。
経験値を稼ぎたいのであれば、体を残して残りの三つを破壊する、というのが定石になります。攻撃できなくなってしまえばこっちのもの。両腕を破壊して、「ククク………貴様はもう何もできまい」と悦に浸るのもよし(悪)。
戦闘がきつければ、逆に体を集中攻撃してすぐに敵機を減らす、という技も使えるわけです。
ただ、これ、戦闘時どこに自分の攻撃が当たるかは完全にランダムというのが難点。
あと一撃で倒せるのに、この、阿呆! と、自分のユニットに殺意を抱くのも一度や二度ではありません。特に前半は。
そしてこの、完全運任せなのが前半。
後半、各部位を狙い撃ちできるスキルを覚えたら、後はもう楽。
こういう図式が成り立ってしまうわけですね。
前半のやりごたえも、運がよければ難しくもなんともないとも言えるわけですから、この点、毎回どうにかならんかなあと思いました。

システムに関しては、毎回毎回このシリーズが親切だったためしがないので、途中であきらめました。
大体よお、攻略本(弟がセットで貸してくれた)に、装備品は英語表記とロシア語表記があるから気をつけてねって、それどんな注意事項!? そんなこだわりいらないよ!!

肝心の、機体のセットアップもやりにくったらないです。
RPGだってなんだって、いわゆる「装備品」っていうのは、それぞれのキャラクターごとに装備するわけじゃないですか。
泡坂が終わったら次澤田、とか。
ですがこのゲーム、新しく追加されたパーツが新しく追加された順に店に並んでいないので、いちいち並べなおす必要があるわけです。わかりやすい並びだと、値段の高いもん順とか。
右腕をまず高いもん順で見つける。で、次は左腕ーと思うと、移動と並び替えが何故か同じコマンドなので、いったん、並び替えをリセットしなきゃならないわけです。これ、なしだよね。
そうやっていちいちリセットするくらいなら、泡坂の腕を一番高いものにする→澤田の腕を一番高いものにする→池波の腕を高いものにする。で、並び方をリセットして、今度は泡坂の足を一番高いものにする………とした方が効率が良いわけです。こんな装備の仕方見たことない。

完全にタッチペンには対応しているけど意味ない仕様ですし、何でここにRボタン。何でXとYがこの配置、とか、とにかくボタン配置には泣かされました。なれるかと思ったら、50面以上クリアしても最後まで慣れなかった。

ボタンといえば、メッセージスキップできません。
物語始まれば、延々ボタンを連打し続けるしかできません。
しかも、リセットすると、戦闘開始前の会話もスタートでスキップとか、やってるこっちは、そんなん常識だろ!? という機能すらないので、本当にイライラしました。
そんな余計な………どれだけ感動の物語だって、二度も三度も無理やり見せられたら憎しみもわくってもんですよ。

凄いつまらないことなんですけど、本拠地からミッションの場所に行くときの色配置も気になりました。本拠地が赤って………。普通、向かう先が赤なんじゃね………? で、本拠地は青とか、緑とか、「安全ですよ色」で、戦地が赤なのが普通じゃね………?


絵柄としては、ドットはちょっと荒いかなあ、と思いましたが、携帯機って別に絵の「きれいさ」を求めるもんじゃないというのが持論なので、気になりませんでした。絵のきれいさを求めるなら、携帯機で出すべきじゃないし。

キャラクターデザインも、美形に次ぐ美形で、凄くわかりやすく親しみやすいのではないかと。
敵役も十人以上わざわざ顔を変えて作っているのは、偉いと思いました。美形はいればいるほどいい………。それがバリエーションに富んでいれば言うことはない………。

話も、ベッタベタでした。
というか、基本このシリーズってサカタが頑張りすぎてるよね。(必ず出てくる世界的規模の企業)
生態部品とか、コアとかありがちなネタを、ありがちな分かれた恋人とかと絡めてくるのは、さすが1の舞台裏だけあるなあと思いました。
初代フロントミッションも、引き裂かれた恋人云々が物語の主軸にありましたしね。

基本、主人公は傭兵軍団で与えられた仕事をこなしていくだけなので、舞台である島の事情とか、どの国とどの国が戦ってるとか、そういうお約束がわからなくても全く問題はありません。
少なくとも私は、もうこの島で何処と何処が戦っててなんて、何も覚えていない。

キャラクターの造詣としては、ベタだけどそこがいい、という感じでした。
ただ、偏りが過ぎるか。

物語、というか感情的に進むのは完全に、オッドアイという黒髪眼鏡っ子が主役みたいなものですし、主人公は常に冷静な完璧超人で、この二人がいれば別に物語困らないんじゃないかなあ。
一応、主人公の相手………なのか………? という女子レインも影が薄いし、他のチャンプとグレイなんて、影が薄いどころの騒ぎじゃない。
ただ、薄いながらも仲間内での会話はそれなりに楽しく、主人公の、完璧であるが故のボケっぷりを引き出すのは、大体お笑い担当のチャンプなので、それを考えるといいバランスなのかもしれません。

主人公も、別に冷血設定ではないので、恋人の遺品をもらってもいいかというオッドアイに対して「私はそんなものはなにも見なかった」と黙殺したり、仲間をかばったり、敵に対して静かに憤り「お前を粉砕する」と決め台詞が出たりと、わりと普通にかっこいい主人公でした。
こういう、個性がニュートラルな主人公って、なんだか凄く懐かしいですね。

グレイは多分、影が薄いっていうのも個性なんだよ。常識の砦まで達すれば個性も際立ったんでしょうけど、そこまで常識人じゃないし、一番の問題は、そこまで部隊の連中が非常識じゃないっていうところでしょうか。世慣れた傭兵が非常識だったらびっくりだよ。

ベタな設定で、ベタなキャラクターたちが楽しくやってる、というわかりやすい話は嫌いじゃないので、個人的には満足です。
やっぱり、恋人が生態部品として捕らわれ、自我を失ったのに、恋人の呼びかけに記憶を取り戻し、「命令を………拒否する………」と、人型をとどめぬ姿でつぶやく様とかは、そりゃ悲しいですし。
私は別に悲しみの部分でシュールな笑いをわざわざ見つけよう、というつもりはありませんので。

チャンプは、物語の進行としては別にいらないのかもしれないけれど、戦闘時の一撃必殺格闘機はかっこいいぜ! 頼りにならないグレイとか、オッドアイとか、そんなん目じゃないぜ!(あれ? ここでもグレイの影が………)

フロントミッション初心者にお勧めのデキでした。
個人的には、さくさく進めるのが売りなら、やっぱり一番楽しいはずの、ヴァンツァーのセットアップをもう少しスムーズにやらせて欲しかったなあと思いました。

あ、あと、主人公の肉付きが良かった。
満足、満足。
PR
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ツイッター
ブログ内検索
メモ

公式サイト11月10日発売予定








ファンタスティックMr.FOX
アリス・クリードの失踪
4デイズ


美術系
・氷見晃堂(石川県立美術館)
・佐々木象堂(佐渡歴史伝説館)
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 雑記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]