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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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「シド」に二次創作、ラジアントヒストリアSS「白い夜明け」更新しました。
先にお伝えしておきますが、主人公は主人公じゃないです。あっ、でもいつものことだ。主役を主役にしたSSなんてろくすっぽ書いたことねえや。
個人的にはあの人が裏主人公みたいなものだと思っているので満足です。これまたいつもどおり恋愛要素はカケラもないですが、ある意味偏愛っていう意味ならそうなのかも。
よろしければ、ご意見、ご感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
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ネタバレ(っていうのかなんなのか)含みますので、ご注意ください。





『舞台『銀河英雄伝説』 -第一章 銀河帝国編-』

S神さんのご友人の方がチケットを取ってくださり、私も運よく見ることができました。なんてありがたい…!
見る前の気持ちが限りなく底辺に近いマイナス(それ底辺じゃない)から出発だったのですが、意外に楽しめました。というか面白かったです。
以下、箇条書き。


ちなみに井原スペックは、銀河英雄伝説はアニメから入り小説を全部読んで漫画も読んだ、というような流れです。
役者さんは、フリードリヒ四世の長谷川さんと、元アクセスのボーカルと、米米のパフォーマンスの人しかわかりません。
若い役者さんや、特撮関係は誰一人わかりません。レッドが誰でテニミュが誰でと言うのは殆ど後で教えてもらいました。


Q・場所は? 何処でやってるの? 駅から近い?
A・渋谷の東口駅から歩いて十分程度の青山劇場です。基本的には一本道なので公式サイトの地図さえあれば問題ないと思います。
ただし、渋谷駅は魔窟なので東口に抜け出すまでが冒険です。初めての方はすぐに駅員さんに聞きましょう。地下鉄や東急東横線や、JRや井の頭線や各々が利用する駅によって改札口の名称まるで違います。

Q・客層は?
A・9割9部9厘女性ですが、男性もいることはいました。ただ少なくとも役者さんファンと言うよりは、原作ファンのわりと年配の方が多かったです。30過ぎの私から見ても年上の人が多かったですし、客層もそんな感じ。個人的にはコスプレしている人がいたらどうしようと思っていたのですが、それはありませんでした。良かった。

Q・物販は?
A・パンフレットは売り切れてました。通販で買うしかなさそうです。日によって冊数を振り分けているならまだチャンスはありそうですが…。少なくとも割高になっていても、通販では購入できるわけですから、慌てて並ぶ必要はなさそうです。そのほか物販に関してはあの手のグッズにしてはわりとお値打ち価格でした。少なくともネオロマほど暴利ではありません。チャームはヒルダ以外売り切れのようでしたが、ポストカードとかはそれぞれキャラごとに残っていたので、こちらも慌てる必要はないように思います。DVDの先行予約も受け付けているようでした。というかDVD出るという事実に驚愕。そんなに集客あったんですか…。

Q・結局物語ってどうなの?
A・どの程度ネタバレしていいものなのかわかりませんが、同盟軍は誰一人出てきません。原作であったシーンがはしょられているものや、台詞の改変も当然あります。基本的にはラインハルトが立志して皇帝位につくまでの話です。故にミュラーもケスラーも出てこないので、私泣けました。時間は休憩を挟んで三時間ほどです。尻痛に要注意。円座を持ってくるべきでした。

Q・艦隊戦ってどうなってるの?
A・私もコレが一番不安だったのですが、要するに艦隊と名のつくビジュアルは一切出てきません。宇宙背景が映像で背後に出るだけで、後は効果音と役者陣の「ファイエル!」がこだまして、カッコイイポーズを決めておしまい。その周辺を兵士扮するダンサーの方々が踊り狂うという演出になっております。個人的にはアリだと思いました。というか艦隊戦なんてどう頑張っても演出できないでしょうし、「戦いだ!」→暗転→「勝利だ!」よりは舞台的な演出でよかったのではないかと。ただし、効果音とBGMが響く中で役者陣の声はほぼ聞こえませんし、何を言っているのか、誰がしゃべっているのかもよくわかりませんので、戦闘シーンは要注意です。これ、平時のシーンでも「誰が話してるのかよくわからん」っていうの結構ありました。カツゼツが悪いというよりは、舞台しゃべりがわれちゃってて何を言っているのか聞こえづらい、っていうことなんだと思います。大体、原作読んでないと「ファイエル」だって何のことやらさっぱりわからんでしょうしね。

Q・衣装は?
A・ラインハルトの真っ白なマントは良かったと思います。ただ、会場に設置されていた、「常勝ラインハルトへの合格祈願」なる寄せ書きボードに「カーテンみたいなマントはやめて」とか結構辛らつな要望も出ていたみたいですが、基本的になびいていたので満足です。他の軍服たちはなんつうか、灰色が凄く安っぽく見えるというか、なんちゃってSF色が強くなるというか、あのベルトが悪いのかとか色々考えたんですけど、まだグリーン基調の同盟軍の服の方がマシっぽい気はしました。なんだろうなあ、足が短く見えるというか…。アニメの真っ黒な軍服の方が良かったように思うんですが、舞台上だと黒服って難しいでしょうしね。写真とかポストカードとかだとかっこいいんですけど。ちなみに、ラインハルト以外はマントをつけてません。双璧のマントが見たければ外伝か、二章をお楽しみにってところでしょうか。

Q・役者さんは? ラインハルト(松坂桃李さん)はどうだったの?
A・まず第一に私がラインハルトに抱いている感情が、金髪の甘ったれたこぞうという門閥貴族に近い(苦笑)ものなので、個人的には松坂さん大ハマリだったと思います。しゃべり方の劇的な感じとか、青臭い感じが若造にぴったりだったと申しますか。実際あまり期待していなかったのですが、松坂さんかっこいいかは別(ラインハルト自体が別にカッコイイ役ではないからして)として非常に良かったです。ラインハルトとしては、わりとヴェスターラントについてうじうじしてみたり、少年の頃がやたらに可愛かったり、親父を妙に気にしたりと、原作を知っている側としては「ん?」という部分がなきにしもあらずなんですが、この舞台においての脚本はわりと、人間臭く演出したいっぽい(ラインハルトはあまり人間臭い感じではないので、原作だと)ので、それはそれで流せました。

Q・キルヒアイス(崎本大海さん)は?
A・まず赤毛ののっぽさんではないのでそれだけは要注意で。まあこれは原作知らなければなんつうこともないので、別にいいのではないかと。ちっちゃいというか、ラインハルトが無駄にでかいので、純朴そうなちんまい好青年といったところでしょうか。優しい感じは出ていたし、多分普通にうんと若い人なので、それでよかったのではないかと。舞台としてはラインハルトを幼い頃から知る優しい青年という役どころで、あまり切れ物のシーンとかは出てきません。捕虜交換のシーンや、ボリス・コーネフと会うシーンなんかはばっさりカットでしたし。

Q・アンネローゼ(白羽ゆりさん)は?
宝塚出身の方だけあって、舞台慣れしてらっしゃる様子でした。今回アンネローゼは、フリードリヒと相思相愛なんじゃないかという演出が多くされているので、ラストの「姉上は~愛していらっしゃったのですか?」というラインハルトの台詞が、やたらに唐突感満載だったのは気になりました。原作では実際召し上げられたというだけで、ほぼ皇帝と直接的な絡みなかったですしね。普通に陛下のそばにいる愛人という感じです。私は原作でもあって、舞台でもちゃんと使われた、「疲れたら私のところへいらっしゃい。でも貴方はまだ疲れてはいけません」という台詞が大好きです。アンネローゼのドSっぷりが輝くというのはちゃかし台詞ですが、姉だからこそ、真正面にラインハルトを「非難」できている台詞だからね。他の人には誰も言えない台詞だし。

Q・ヒルダ(宇野実彩子さん)は?
A・いたっけ? くらいの出番しかありません。

Q・ミッターマイヤー(中河内雅貴さん)、ロイエンタール(東山義久さん)は?
A・終始「ファイエル」ばっかり叫んでたという印象しかありません。というか最初の方からいるわりには、双璧は二人揃って大した出番はありません。オフレッサーとの格闘シーンはスローモーション格闘なので結構普通に笑えました。ダンスがお上手らしく、お二人とも戦闘シーンでは両サイドに別れてよく踊ってました。一応、人がよさそう演出や、女好き演出(「貴方の目ヘテロクロミアで素敵!」とか言われるんですが、そんなん説明されないとわからんよね)もちらっとありますが、双璧目当てだった方はかなり物足りないのではないでしょうか。その分、外伝お楽しみにってことなんでしょうが。ロイエンタールの人が細くて小さいので、これも赤毛ののっぽさんに引き続き身長どうにかならなかったのか…とは思いましたが。原作の高身長二人が揃って低いっていうのがちょっと笑える。ミッターマイヤーが茶色ではなく金髪っぽくもっさりして見えるので、よくメルカッツの部下のシュナイダーと間違えてました。

Q・オーベルシュタイン(貴水博之さん)は?
A・最高カッコよかったです。カッコよさで言うなら一番カッコよかったです。大体オーベルシュタインっていう役どころが、公明正大なラインハルト軍の中でかなりの暗部というだけでもずるいのに、やたらに優雅にしゃべって、やたらに丁寧におじぎをしたり、義眼を外すシーン暗転で二回も入れたりとか、非常に優遇されていたキャラクターでした。つうか超カッコよかった…。盲点でした。見る前は「あのもっさりしたヅラなに」とか「もっと年取った人でよかったのに。長谷川さんがオーベルシュタインでもよかったくらいなのに」とか思っててごめん! 何気に貴水さんは舞台慣れしてるらしくて、声もカツゼツもよくて聞きやすかったです。出番もかなりあります。双璧よりは確実にカッコよくて出番多かったです。
常勝ホワイトボード(笑)にオーベルシュタイン名指しでお願いしている人がいたんですけど、
「あれはない。オーベルシュタインは利害一致しないと助けてなんかくれねえよ」
というS神さんと私の中での意見は一致しました。
もし飼い犬を拾うシーンまでやってくれたら、私の中で神舞台に認定されるんですが。

Q・ラインハルトの父(堀川りょうさん)は?
A・言われなきゃわかりません。べジータ要素一切ありませんでした。出番も殆どありませんしね。

Q・フリードリヒ四世(長谷川初範さん)は?
A・貫禄たっぷりで出番多かったです。カッコよかった…。虚無的に生きているだけの人というよりも、ラインハルトをけしかけて恨みを自分に向けることにより、自分の代で王朝を終わらせようと画策している人、という印象でした。結果的に滅びてもいいというのではなく、滅ぶように意図的に仕向けている感がはっきりとしていたというか。アンネローゼとの絡みもあるし、最後も出てくるし、原作と違って凄く意思のある王様という演出でした。というかあからさまに長谷川さんが上手すぎて参る(笑)

Q・ラインハルトの他の幕僚たちは?
A・基本的に、ビュッテンフェルト、ワーレン、ルッツ、メックリンガーの四人は出ます。ビュッテンはいい役もらってました。一人だけ突っ走ってアホを見る役とか、馬鹿を見る役とか、オチ要因として完璧に笑いを持っていった感じです。戦闘シーンで踊らなかったので「あ、踊れない人なんだ」と思ったんですが、冷静に考えると双璧が踊れる人たちってだけの話なんですねきっと。他の人たちも別に踊らなかったもんな。
ビュッテンかなり美味しい役なんですがいかんせん細すぎるだろう! 若手俳優さんたちは全員細いのは致し方ないとしても(別に痩せているわけではなく)それにしたって、ビュッテンが細いのはちょっと役どころとしてどうなのよと思いました。背が高いだけじゃあ駄目だろ猪武者が…。ちなみに双璧含めた幕僚たちが全員並ぶと、一番背が高いのはビュッテンとしても、二番目に高いのがメックリンガーという時点でどうかしてるぜとも思いました。一番ガタイのいいのが芸術提督ってどういうことなの…。
まあビュッテン以外の幕僚はいてもいなくても程度の出番です。艦隊戦がはしょられると、艦長たちの出番ってどうにもならんよね確かに。

Q・門閥貴族は?
A・メルカッツ提督はなんだか気の毒でした。もう少しいぶし銀でちゃんと「艦長」としての出番があるといいんでしょうけど、その辺が急ぎ足なので原作を知らない人は、ただいきなり「どうやって生きればいいんだ」とか言い出しちゃう変なハゲにしか見えないのではないでしょうか。不安です。原作のメルカッツはそれはそれは凄くカッコイイのですが。シュナイダーはびっくりするくらい若い二枚目が設定されていて「そういえば公式でも整った顔立ちとか言われてたっけか…」と思いながら見ていたのですが、前述したとおりミッターマイヤーと混ざったりしてしまい、困ったときは、隣に黒髪がいたらミッター、ハゲがいたらシュナイダーとか見も蓋もない判断を下したりしていました。
原作でもあった、シュナイダーが銃のエネルギーパックを抜いたと嘘をついて、メルカッツの自決を止めて「いつ抜いたんだ? 気づかなかった」「今抜きました」というシーンで、会場から若干の笑いが起こったのですが、あの、そこは、笑う所じゃない…。


他の門閥貴族ですが、オフレッサーも縦にデカイだけじゃなく横にもちゃんとデカイ奴連れてこいよ! 別に踊るわけじゃないんだからさあ! 殺陣のシーンだって剛健なんだから別に素早い動きするわけじゃないだろう!?(実際スローモーション殺陣だったわけで…) と思い悲しくなりました。まあ若い役者さん持ってきてる時点で予想できてしかるべきなんですが、オフレッサーは最後別に自害して終わるような玉ではなく(原作ではもっと重要な死に方をしますし)あくまで、獣でないと駄目なわけで。ちょっとオフレッサーの描き方はきれい過ぎるかなと思いました。自決しちゃうような最後を迎える奴は、ラインハルト陣営にいればいいのであって、門閥貴族側は生き汚くないと意味ないし。ジェームズ小野田さんがオフレッサーだって良かったくらいであって…。

アンスバッハは役者さん凄くかっこいい人だったのですが、これもちょっと描き方が…。いえ知らない人は充分カッコイイ人に見えたと思うんですが、原作だとあくまで最後まで主君のブラウンシュヴァイク公を裏切らないわけですよ。根っこはさめているっぽいんだけど、あくまで「苦しまずに死にたい」という主の願いをかなえるために、毒酒を渡すんですが、舞台だと毒酒である事を隠してブラウンシュヴァイク公に飲ませてしまうという、「主殺し」という裏切り行為を行ってしまうわけですね。それはちょっとアンスバッハの個性としてはどうなんだろうなあ、というか。
個人的にはアンスバッハの役者さんはとてもカッコよかったと思います。年下だけどね!(苦笑)

さてその門閥貴族の筆頭であります、ブラウンシュヴァイクですが、この舞台の中で唯一歌うシーンがありまして(ダンスはあるけどミュージカルではないので)。そのブラウンシュヴァイク公演じる、園岡新太郎さんの歌の美味さに悶絶。それまでのちょっと面白おかしいSF的な舞台が、一気にミュージカルになっちゃうくらいの上手さでした。なんちゅういい声しとるのだ!


Q・結局面白いの? ありなの?
A・人による。何を目的に見に行ったか、によって違うに決まってる。
個人的には大いにあり。とても面白かったです。二章があるなら是非見たいし、同盟編も是非やってもらいたい。
元々、スペースオペラってなんて無謀というのは当然としても、「派手さ」でいうなれば、帝国編は舞台設定人物設定からして、舞台栄えするのであるから実際それを目の当たりにしても、違和感なく見られた感じ。
役者さん目当てだとちょっとわからない。少なくとも、ミスキャストだと泣けるほどことはなかったし、これも原作さえ知らなければ背の高さとか、恰幅のよさなんてものはどうでもいいことであって。演技が死ぬほど下手で泣けるという人もいなかったし。双璧は演技云々できるほど出番もなかったし(苦笑)
こういう、派手派手しさを全面に押し出した舞台が性にあっていたせいか、とっても楽しく見られました。
お声をかけてくださったS神さんに感謝感激です! チケットを譲ってくださったご友人の方も本当にありがとうございました!


さて、六月にサンシャイン劇場でやる双璧の外伝はともかくとして、結局ここまで面白いと、同盟編どうなるのかということも気になります。
S神さんと
「同盟編は戦闘シーンに見栄えがしないから」
「だらしなくベレー帽をかぶって、あぐらをかくくらいしか」
「きっと、ポプランとコーネフは双璧みたいな扱いになって踊るんだ」
「シェーンコップが若かったらとても泣ける」
というような期待満点、不安も満点(笑)みたいな話をして別れたのでありました。
やんないってことはないと思うんですよね。出てきてもいないのに、名前だけ、ヤン・ウェンリーって何度も連呼されて凄かったもん(笑)
この前長野県に行ったときに、善光寺というお寺にお参りしてきました。
その際弟のために腰・足お守り(何故かピンポイント)を購入したのですが、その柄がなんつうかとてもアバンギャルドでした。
紫地に金色で何故か足の裏が描いてある図だったので、正直「センスの問題から言えば捨てられてもおかしくないレベル。ただしお守りとしては大いにアリ」と思いながら弟に渡したところ、顔色一つ変えずに「かばんに着けて来よう」と部屋を出て行った姿を見て、色々難アリだが可愛い奴だなお前………と30過ぎのオッサンを見て思いました。
これで少しでも体調がよくなってくれればいいのですが。

善光寺で私も後厄のお守りを購入したんですが、それまでのお守りを奉納する場所を見つけられなかったんですよね。
境内をぐるぐる見回るにも、友人と寒さに打ち震えていたので、そんな気力もなく。
その前になんだかよくわからないけれど、本堂の地下(?)らしき場所で真っ暗の中同じく震えて歩いた身分とあっては、探す気力もうせまして、結局三個のお守りが現在手元にあります。
一つは去年の本厄のもので、もう一つはよく覚えていません。なんだろこれ。

個人的な思いとしては別に可燃ごみで捨ててもいいんですけど、儀礼的なものからいえばそんなことしちゃいけないのもわかるので、どうしようかなあ、と。
うち近所に神社仏閣ないんですよね。
いつか大きな神社に行ったときまでとっておこうかなあ。

年明けと共に33になる自分ですが、去年を振り返ってみるに…というかこういうことは去年のうちにやっとけという話なんですが、まあ振り返ってみると胃潰瘍に人事異動にと、仕事面では色々ありました。

ツイッターを始めたから、というわけでもなくブログの更新頻度が劇的に落ちましたが、これはツイッターのせいと言うよりは趣味活動全般にそれほどはまるものがなかったから、ということなんだと思います。
元々出だしが日々の暮らしを書くものではなく、私が感じた面白いものを書く場でもなく、面白い文章を書こうという主張の元に書かれているものなので、この辺難しいところです。
面白いと感じた事を書く場ではないとしても、面白いと感じた文章は面白いと表現するのがストレートにきまる(笑)ので、やっぱり某かにはまっている時のほうが、文章を書くのが「楽」なので更新頻度も活発になりますが、やはり昨年もその前から続いていた乙女ゲームへの関心の低さが際立ってしまい、それに伴ってゲームという一大勢力を誇っていた趣味活動が下火になったことが、面白さを感じる事が少なくなったのではないかと。

別にかといって脱オタクを目指すわけでもなく、現実的にフィギュアスケートという今までになく出かけなければ味わえない趣味というものに新しく目覚めた一年でありました。

ただこれ、あまり叫べない(あれだけ叫べば充分なのでは)のは、結局まだまだ詳しくないからなんでしょうな。
純粋に、すげえ! きれい! と人名を並べるだけしかできないとなると、こちらのボキャブラリーも知識も少ないものですから、自分で書いていて面白いのかどうかよくわからなくなってしまうんですよね。
やっぱり根底に、書いた文章の内容が負の感情の主張であっても「面白いもの」でありたいという希望のようなものが常にあるので。


そして、暇つぶしのはずの携帯ゲームの台頭が恐ろしいですね。
何個か掛け持ちでやっていると、二時間とか三時間とかあっという間なんですよ。自分でもびっくりです。
これ長丁場ではなく、一分やったらケリがつくっていうメリハリが利いているので、ちょっとしたときにも手を出しやすいし、ちょっとした時でなくともその一分を繰り返せば一時間にもなっちゃうわけで。
その一分はそれなりに面白いのですが、どうしてもアイテム集めたり作ったり、体力回復する60分の待ち時間だったりするんで、それこそ面白い文章を書くのは大変なのです。なので、それに比重を置けばおくほど読み物として面白いものを書く時間がなくなっちゃう、というある意味悪循環なのでしょうが、物書いてないだけで別に不充実した生活を送っているわけではないというのがまた(苦笑)。


一月からは、少しずつでも創作活動に勤しむのが今年の目標です。
若い頃は「無理してやらないでも」とか「その気になればやれるさ」とか思えたもんですが、年取ってからはたとえ鞭打つくらいでも自分で発奮させないと駄目っていうのがわかってきたので、一月からは! 一月からはも少しアクティブに!(…と一月からはといっている時点で挫折の予感)
更新一杯しますよ、というのではなく、年越しをしてしまったやらなきゃいけないことが一つあるので、それだけは何とかケリつけたいなと思っております。
今年の抱負は「成すべきことを成す」という毎年同じ言葉になりそうです。これが中々難しい。

新年早々、なんでこんな明るくもない話題とも思ったのですが、ここ数ヶ月ほどのブログの閑散っぷりを自分でも見直したかったので、新年一発目にぶちこんでみました。

改めまして、皆様昨年もお世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。
寒い日が続きますが体調など崩さずに、よい新年をお過ごしください。

年末ジャンボ宝くじは当たりませんでした一億円! さよなら去年の私。そしてこんにちは春目指す私。
『メダリストオンアイス』
当日会場で見ましたのでその箇条書き感想。

まず、会場ビッグハット自体は大変小さい会場でした。私は二階席だったのですが、二階席というよりは一階席の傾斜の続きというか、非常に近く見えましたし。会場では当日券を求める方の列が。どれだけ余っていたのかはわかりませんが、この会場の小ささを考えると三階席でも充分見られたのではないかと思います。これが横浜アリーナだったら死んでますが。
17時に開演。最初にちびっ子としか形容できないちびっ子が出てきたときは何事かと思いましたが、あれもジュニアの選手だったんですねえ。クリスタル・ケイさんの歌声に合わせて全員集合。その後、年少者から演技開始。

以降はテレビと照らし合わせての感想ですが、ノービスからの開始。
ツイッターでも書きましたが、プロのショースケーターがいるのですから転んでも、お姉さまがたが「可愛い~」で許される年齢の子を、 ショーで使うのはいかがなものか、と思います。もう少し金の価値観わかってからでいいんじゃないかなというか。
競技会なら、見ている側が選手の競技を見させてもらっている側になりますが、ショーの場合は向こうがこちらのために演技をする場なわけでして。

女子ジュニアはどれも正統派でよかったですが、男子が総ネタプロ化してました。笑えるくらいに…。宇宙戦艦ヤマトに太陽にほえろってどういうことなの…。日野選手が太陽にほえてたんですが、この人ナンバーがお笑いなわりには、顔面これ緊張かといわんばかりに、ガッチガチでした。この辺のこなれてなさが初々しいったらそうなのかもしれません。
大学生の中村選手が一番ノリとしては吹っ切れてました。半ズボンでしたしね。この選手非常にジャンプが高かったです。

ちなみに鈴木選手の放送の時、演技終了後に笑いが入っていたのは、投げ捨てたショールの場所を見失ったからです。
今回若手も帽子とか、布とか、サングラスとか、やたらに脱ぎっぱが流行っていたんですが、明確に見失って挙動不審になったのは鈴木選手だけでした(笑)

時折ドラマティックな演出が挟まれますが、まあテレビだからある程度は致し方ないとしても、「第三の男」とかそういう失礼な枕詞みたいなもの何とかならんのですか。順位は明確につくとしても、それぞれフィギュアスケーターであって、そうなればすべてが同じラインに立つ選手なのに、第三も第二もないでしょうが。

ちなみに選手インタビューは、メダリストだけが滑り終わった直後に会場脇で進行を止めて行ってました。
これ、放映では明らかにLIVEではないんですから、進行止めてまでやる必要性ないと思うんですけどね…。
他の選手のインタビューはテレビ放映ではされていたので、奥でやってたんでしょうね。
実際の進行中には、このメダリストの三組しかテレビで止まるっていうことはなかったので、他のは全部事前か事後に録画していたものと思われます。

羽生選手は、凄く…ジョニー・ウィアーでした…。
衣装はまあデザインしてもらったわけですから当然としても、ノリとか、ふりとかが凄くジョニーでした…(笑)
でもエキシとしては非常に見ごたえあってよかったですよ! 本人も楽しそうでしたし、見ている側も楽しいっていういい演技でした。
羽入君は順番としては第一部の最後だったような気がします。鈴木選手は二部の最初。演技の順番も色々放映時には変わってるみたいですね。

高橋選手と、トラン選手のペアの二人は最初立ち位置が決まらなくて、ちょっと「えへっ」みたいな可愛いことしてました。可愛いな特にでっけえ男の方が。
この二人の演技はメリハリがあって非常に可愛かったですよ。動きも合っていて。高橋選手がまあちっこいのに全身筋肉で凄くて。

アイスダンスのリード兄弟は、ペアの二人よりも実際演技は先でした。
私アイスダンス詳しくないですし、過去の選手の演技を動画で見たことがあるくらいなのですが、うーん、なんかこう、アイスダンスが重要視しなければならないのってリフトじゃなくてステップなのでは…。
ステップっていうか、なんていうんでしょうねあれ。二人で全く同じ動きをしたりとか、まるで一人の人間しか踊っていないかのように密着して滑るとか、その辺のなめらかな動作が持ち味なんじゃないかな、というか。リード兄弟の演技云々じゃなくて、こうアクロバティックな演技をどうしても期待してしまう風な演出は勿体無いっていうか。それだったら、アイスダンスじゃなくてペアのほうが、ぶんぶんぶん回せるわけですし。
アイスダンスならではの「ダンス」の部分にもうちょっと比重を置くような、採点方法だといいのになあと見ながら思いました。
リード兄弟の演技も、キャシーがどうしてもそれこそ、高橋選手と比べて体が大きいですし、(クリスもかなり大きいのですが)リフトがこれ生で見ると、かなりの「どっこいしょぉ!」感があるんですよね。スローなナンバーで優雅に踊っているだけに、リフトが入るとその「よっこらしょぉ!」感が結構興ざめしてしまう感じでした。演技そのものはムードたっぷりで非常に良かったのですが。

アイスダンスはジュニアの二人も踊ってくれたのですが、その二人はふりが非常にあっていて良かったです。今後に期待。

高橋選手は流石のエキシでした。ムードたっぷりで。(しかし放送でもちゃんと「あのステファン・ランビエールの振り付けです」って言ってるのね…)歓声に、バナーも人一倍でした。アンコールのステップはもうねえ、圧巻。ただし疲労感もたっぷりでしたが…。私はちゃんとエキシとして演技を一つしてもらえれば、アンコールとかいらねえよといつも思います…。こう、見られてラッキーくらいに思ってないと。アンコールあって当然みたいなおねだりは結局疲れている様子を見るだけという気もしますし…。
高橋選手はエンターテイナーとしても魅了してくれますねえ。確かな技術の裏づけがちゃんと見せられている感じです。

織田選手は革パン! 筋肉! とそればかりが気になってしまいました(苦笑)が、完成度が非常に高くてよかったです。ただ、色気はないよ八木沼さん! アンコールの「storm」は密かに好きなSPなので嬉しかったですし、こっちのほうがやっぱりエキシよりも男くさくてカッコイイです。 スピンやジャンプの個別の技術は、織田選手が何気に一番好みです。
いつも一礼してリンクを去っていくのが大人でかっこいいです(がば、っと凄い勢いでバックに滑りながら、頭を下げて退出します)


そしてED。テレビでいうと、ペアたちが固まっている人たちの左側にランビが一人で立っていて、集団でぐるぐる回っているときは、一番ちっこい女の子の選手の横にいたのがランビです。衣装がとてもランビなので遠目でもなんとかわかるかも。
これ、集団演舞勿論そろっちゃいませんが、非常に良かったのでちゃんと全部流してくれたらよかったのになあ。踊りにも個性が出て面白いので、是非引きの絵でお願いします。アップとかいらね。


・ランビエールあれこれ。
さてランビですが、織田選手と浅田選手がインタビュー受けている最中、ずっと手持ち無沙汰でぴょんぴょん飛んだり、ストレッチしてました。
私ちょうど、選手たちが入退場する場所の向かい側の席だったんで、よく見えたんですよね。ランビが落ち着きないの(笑)
というか浅田選手のスケートをしている間に、次の選手として控えていたのに、テレビのインタビューが始まっちゃったんで、ランビ待ちぼうけを食らわされてしまったんですね。この前に、高橋選手と村上選手のインタビューもあったわけですから、何であんなにランビを早く連れてきちゃったのか甚だ疑問ですが、まあこっちは落ち着きのない(笑)ランビをずっとガン見できたので満足です。
演技順としては、ランビの次に小塚、安藤という順番でした。

で、いつもの衣装でランビ登場。会場に響き渡る黄色い悲鳴。声援だけなら高橋選手とランビがダントツ(多分ランビのほうがデカイ)でした。
「椿姫」を演じてくれたのですが、ジャンプに一瞬抜けがあった程度でそのほかはノーミス。いやあ~キレイでした~。
その後、お約束アンコールで、
アナウンス「皆様、ウィリアム・テル、見たくないですか?」
会場「きゃあああああああああああああああああああ!」
で、ウィリアム・テルのステップをやってくれました! もう、最高に最高でした。さすがのステップ、さすがのレベル4スピンですよ! あのくねくねした手つきのスピンを間近で見られて満足でした。

演技後は、一体何処に隠されていたんだというレベルで、スイスの旗とバナーが大盤振る舞い。スタンディングオベーションに黄色い悲鳴。正直、全日本のメダリストオンアイスなのでランビってどうなんだろうなあ(他の閲覧している皆さんは)と思っていたんですが、日本の選手もランビも皆声援を送ってくれていたのでほっとしました。というか、ランビ一番人気でした。

その後、EDの群舞で待機中のランビは、マーヴィン・トランとずっと話してました。というか、ふざけてました(笑)英語圏の人間があと、リード兄弟しかいませんしねえ。………プルシェンコがいたら、プルシェンコとずっとべったりしていたんでしょうけど………。
とにかく待ち時間も落ち着きのないランビ。わざと音楽に合わせて立てノリしてみたり、拍手は必ずするし、手拍子もするし。
いざ群舞が始まれば、他の人たちのちぐはぐさ(笑)に比べて、浮いてノリノリのランビ。若手男子四人が滑った後に、ランビのスポット演技があったんですが、ちゃんとスピンもやってくれて満足です。四人の若手男子は、ランビガン見でした。そりゃあ参考になるいい機会だもんね。

集団の中では、またセクハランビが見られる(やたらに女性との密着率が高い)のかと思いきや、なんと隣がノービスの宮原選手と、トランという幼女と男子というまさかの組み合わせでした。私的に大笑い。

テレビでは全カットという憂き目にあったらしいのですが、テレビ局がアレなのか、BSまでひっぱりたいのか、逆にランビ側との放映権の問題(ランビはもうプロですしね)なのかはちょっとわからないですね。でも楽屋裏(あれは多分他の選手の演技を見ていたものと思われる) 一瞬映ったところを見ると、放映権の問題ではなさそうなんですが…。さすがにフィギュアの契約まで話が進むとよくわかりません。

ともかく、ランビはいつもどおりランビでした。
椿姫は色っぽく優雅に、ウィリアム・テルは情熱的に。
私がランビと日本の男子選手と明らかに違うな、というか是非勉強してもらいたいなあと思うのは、スピンやジャンプ、ステップなどの評価される演技部分以外での、「普通に滑っている部分」での優雅さです。
普通に滑っている部分は「ただの助走」かもしれませんが、そこにこそ芸術的な優雅さとか、力強さとか、「個性」を演出できる場だと思うので、それが突出して上手い選手は、私は「上質な演技をする選手」だと考えます。ランビや、プルシェンコなどの一流スケーターはそれが非常に上手い。
浅田選手も私から見ると、ジャンプも勿論素晴らしいんですが、それ以外のバレエ的な所作や、柔軟性やたたずまいが、他の選手と違って優美なんですね。
ただ名前を呼ばれて出てきただけでも、浅田選手は空気が違います。
そのあたりの、加点がされる部分だけではなく、それ以外の「ただのつなぎ」である部分こそ、日本男子選手もうちょっと頑張ってもらいたいなあと思うのですが…。小塚選手なんかはその印象が特に強くて、技術的な面は凄いんでしょうが、それ以外がどうしても体操っぽく見えちゃうんですよね。生で見てもそう思いました。
注目する動作以外に目をひきつけられれば、それだけ観客も演技にのめりこめます。距離感が縮まるというか、故に身近に演技が感じられるわけですから。
『温泉パン』という食べ物をご存知でしょうか。
伯母が好きらしく、何故か唐突に箱で送られてきます。
一人暮らしをしていたときは勿論知らなかったのですが、実家に戻ってからご相伴に預かるようになりまして、よく食べてます。
このパン、信じられないくらいみっちり詰まっているのが特徴で、さっくりふわふわ軽~い食感、とは無縁です。 あるのは、噛み応えと、妙なパサつき感くらいです(誉め言葉)。
こう、ギュッと小麦粉を閉じ込めました、みたいなボリューム感がたまらなく好みで、この一個でかなり腹持ちがします。
通販でも取り扱っているので、興味のある方は是非。お値段もこの手の通販パンの中ではかなりのお手ごろ価格なのではないかと。
レンジで暖めるとか、トーストするとか、色々美味しい食べ方があるらしいのですが、個人的にはコーヒー片手にかぶりつくのが一番美味い。
特に、プレーン(元祖)や、ゴマや、くるみに、魚肉ソーセージとスモークチーズを挟んでサンドイッチにしたものが絶品で、よく作ってます。
そして太りました。
いや、パンの中ではカロリーもそんなにない方だとは思うけど、パンだから………! 炭水化物と砂糖とバターの塊だから………!
お勧めです。是非。





………とまあ、明るく楽しい日常の美味しい話題はともかくとしてですね、『アンジェリーク ~魔恋の六騎士~』が2011年に発売になるそうです。
さて、既にご存じない皆様の方が多いでしょうから、ざっとこの作品に至るまでの過程をご説明いたしますと、これは要するに、KOEIという会社が出した、ネオロマンスゲームの中の一つ、「アンジェリーク」というシリーズの中の一作品「天空の鎮魂歌」(てんくうのれくいえむ、略して天レク)のスピンオフ作品、ということになります。

この天レクという作品自体が正直、アンジェリークというゲームシリーズの中では結構異端であり、スピンオフとしても差し支えないような位置づけにある作品なのです。
その要因の一つとして、基本的にアンジェリークと言うゲームが、基本的なシミュレーションタイプの乙女ゲームであった中にあり、唯一の「RPG」だった、というのが挙げられます。
これ、発売されたときは結構な衝撃だったのです。
それまでにも、KOEIを筆頭に、乙女ゲームというものがちらほら出だした中、それでも数少ない中で、純粋なゲームファン(乙女ゲーム初期は、当然「ゲーム好きな乙女」が購入する場合が多かった)としては、「まさかRPGで乙女ゲームができるなんて!」と、発売前はかなり盛り上がったものでした。

で、蓋を開けてみれば、二世紀ばかり遅かったのではと思えんばかりのグラフィックに、内容、システムと、「嘘だろ………これがPSなんて嘘だと言ってくれ………これはFCなんだと………!」と、数多くのごく普通のゲーマーたちを驚嘆させたものでしたが、ここで、乙女ゲームとして本懐を遂げたであろう、プレイヤーの満足を満たす結果が現れます。

アリオスという、アンジェリークシリーズで、一、二位を争う人気キャラクターの登場です。

元々、ゲームジャンル以外にも、天レクというソフトが異端と呼ばれるのは、他のシリーズと違い、アリオスと主人公であるコレットが固定カップルだったということがあげられます。
つまり、他のシリーズではどのキャラクターを、主人公が落としてもそれはすべて正史ですが、このソフトにおいては、アリオス×コレットという図式が初めから出来上がっていた、ということなのです。
他の登場人物と、初めから全く違う物語展開に、設定。
そして、コレットでなければ救えない(カップルになれない)という初期設定。
それまでのアンジェリークは、一応、リモージュ、コレットという主人公キャラがいましたが、それ以外にもライバルキャラの、ロザリア、レイチェルという二人もちゃんと登場しており、実際後にライバルキャラであるロザリアは、彼女を動かせるゲーム(『アンジェリークSpecial デュエット』)も発売され、実際ゲームプレイヤーとして選ぶことはできなくても、別に想像の中でレイチェルやロザリアが登場している男性キャラクターとカップリングになっても別におかしくはない設定になっていたのです。
現実的に、二次創作世界では、ロザリアやレイチェル主体のものもちゃんとありましたし、それに対して別に矛盾は発生してはいませんでした。

ですが、天レクにおいて、アリオスという登場人物は、コレット以外の人間に「落とされる」ことはありえないという、れっきとした理由が存在してしまい、ある意味このゲームは、アリコレというカップリング成立のために存在しているようなRPGだったのでした。

これは、かなりの冒険でした。

ゲームによっては、数多くの男性が落とせるけどデフォルトヒーローは「彼」ですよ、というような扱いをされているキャラが登場するものもありますが、天レクはそれがより顕著でした。
まだこれが、多くの人物の中からアリオスだけをよりぬいたファンディスクですよ、というものならわかりますが、これはそうでなく、純粋にアンジェリークシリーズにおける「正史」なのです。
そうでなければ、これから後にリリースされた、『アンジェリークトロワ』『アンジェリークエトワール』(ネオアンは設定として今だ不明瞭な部分があるので今回は除外します)という二作品の符号がつかなくなってしまうからです。

つまりそれだけ、アンジェリークシリーズにおいて、アリオスというキャラクターが特別な位置にいるのですが、今回発表になった『アンジェリーク ~魔恋の六騎士~』はその天レクのスピンオフではなく、天レクをスピンオフした小説のスピンオフという設定になっているのです。

ここまでくるともうわけわからんというのが正直なところなのでしょうが、まずそのスピンオフされた小説についてですが、これは『小説 アンジェリーク 天空の鎮魂歌~黒き翼のもとに~』という題名で発売されたもので、アリオスの過去編になります。
当然、コレットと絡んではいませんし、舞台も違いますし、過去話ですから、アリオスはアリオスではありません(ネタバレも正直今更感がありますが、一応)。
そして、恋愛要素もありません。私は購入して読みましたが、わりとハードな内容でした。
一人の男が反旗を翻し、それに従う六人の男たちの内情を描いたような話で、あくまで本気のスピンオフでした。なんちゃって恋愛要素がカケラもないような。
ただし、それなりに人気はありました。
天レクというゲームに、実際この六騎士は出てくるのですが、あくまで敵であり、グラフィックも別に書き下ろされていなかった(ゲーム設定で書き下ろす必要はなかったのですが、まあめんどくさかったんだろという邪推)くらいでして、主であるアリオスのあくまで付属品、という立ち位置のキャラクターたちでした。

私自身も「いましたね」くらいのレベルでしたが、別段嫌う要素もないですし、大体が落とせないモブキャラなわけですから、いくら勝手な妄想をしたとしても、彼らがピックアップされる要素は何処にもなかったのです。
エルンストの同僚である、石になってたロキシーと同じレベルです。ゲームにおける立ち位置なんてものは。

ですが当時やはり、アリオスの人気(天レクの人気とも呼べるが、ほぼキャラクター一人歩きの懸念あり)というのはハンパではなく、天レクの関連商品が山ほど発売され、その中でわざわざこの魔恋六騎士を扱ったものが他にもあったくらいなのです。
当然そこに配置されていたのは、美形の六騎士だったわけで、ショタから年長者までなんでもござれの、如何にも狙った感アリアリの人物たちばかりだったのですが、それはそれで拒否反応を示すような内容ではなかったのです。
ただ、ゲームには一切登場してはいないし、知らない人は知らないままで当然の彼らですから、いくらスピンオフ作品が出ていたところで、所詮は、「その程度」の位置づけの人物たちだったのでした。


それが、何の因果か『アンジェリーク ~魔恋の六騎士~』です。
ちなみに、元になっている小説が発売されたのは、2000年です。
つまり、十年前です。
その当時だって、別にゲーム化されたとか、爆発的な人気があったというわけではない、小説です。
天レクそのものは発売されたのは1999年です。PC-FXだったら1998年です。

その十年前に出た小説が、何故かこの時期にタイアップです。

わけがわかりません。

これが、「満を持しての発売」というのならまだわかります。
「絶版になってから十年待ってた、ゴーストハント!」というのならわかります。絶版になった小説が再販になった、というのであればわかります。
ですが、今回何故だかゲームです。
しかも、情報が少ないのでよくわかりませんが、公式サイトを見る限り乙女ゲームではなさそうです。
それこそ小説を基にしているのであれば、恋愛要素微塵もありませんし、この頃は、別のヒロインが鬼籍であっても存在していますので、現実問題乙女ゲームとして作るのは厳しいでしょう。
そうなると、普通に魔恋連中の生き様を見るゲームということになるのでしょうか。

それならそれで、何故それを十年前に作らなかったのか甚だ疑問です。
というか、なんで今。本当になんで今? 当時だってさして人気があったわけでもないスピンオフを何で今? ティーンの子たちなんてまだ年齢一桁の時代に出た乙女ゲームのスピンオフのスピンオフを誰が買うの?

コレこそまさに、見える地雷という奴でしょうか。

作り手側が一体何を期待してこのゲームを作っているのか、理解に苦しみます。このゲームを作る事によってのメリットって、何処にあるんでしょうか。 天レクがアーカイブスにでもなるんでしょうか。それともPS3で焼き直しにでもなるんでしょうか。遥か5発売前に湿った商戦に弾みをつけたいんでしょうか。ネオアン再始動の動きでもあるんでしょうか。

他に山ほどセールスだけ見れば最良の選択があるでしょうに、今更本気でどうしちゃったのKOEI?

KOEI(というかネオロマ業界というか)の迷走は今に始まった話ではありませんが、なんか、「過去の遺産を食い潰すったって、もっと上手い方法いくらでもあんだろうに…」と肩を落とす以外のリアクションが取れない有様です。
こう、守銭奴的な姿勢はKOEIは外さない奴だと思っていたのですが、その商人としての気概もどこかに行ってしまったのか…。


会社関連のつながりはよくわかりませんが、オトメイトとの提携(?)っていうのも正直よくわかりません。
この場合、原案KOEI、製作オトメイトってことになるんでしょうか。
これは、KOEIがここまで堕ちたかと判断するか、オトメイトがここまで頑張ったのかと判断したらいいのか、どちらにせよこれも微妙です。現実的には、オトメイトはゲームのできの良し悪しはともかくとして、商戦に関してはそれなりの利益を上げているからこそのソフト乱発なのでしょうから、どうしてKOEIのこの売れない商品(言っちゃった)に手を出そうと思ったのかも謎です。
逆にこれからの業務提携の必須条件として、この作品を一つ仕上げてそれから主導権を握るとか、そういう裏の話でもあるんでしょうか。
乙女ゲームファンは、別に一つの会社だけ狙って遊ぶ、ということはまずない(遊んでみてつまらなかったから、あのメーカーは買わないということはあっても)と思うので、今更KOEIとオトメイトがタッグを組んだところで、購買者にとってそれは劇的なニュースにならないとも思うのですが。

それとも、KOEIのオンライン的な部門にオトメイト参入したいんでしょうか。つい先日もソーシャルゲームでのアンジェリークが発表されたばかりですが、そちらも相まってオトメイトも頑張りたいってことなんでしょうか。

ともかく、右を向いても左を向いても売れる要素が微塵もないこの企画。
色々な意味でとても不安です。KOEIからネオロマの乙女ゲー部門が消えるんじゃないかと。
金を稼ぐならイベントだけやってりゃいいんだと、暗に示されているようで非常に危険です。

私のようにいい年齢になったアンジェリークシリーズファンの方が購入するのか否かですが、逆にこれだけ年月が経ってしまうと、過去の自分を懐かしむ目的かなにかで、購入してしまいそうですね。この場合、お布施はほぼ自分に払っているのと同じことで。


かなり、感情を抑えた文章にしたつもりなんですが、総括としては今更の一言につきます。
私はサイト立ち上げ時に、アリコレのコンテンツをメインとしていてので、天レクにはかなり個人的な思い入れがありますし、六騎士を自分のSSに登場させていたこともあったので、正直感情が噴出すと止めようがないために、あえて絶叫系の感想は入れませんでした。

本当に、『戦国アンジェリーク』で「織田・アンジェリーク・信長だって!」とか『ラブラブ天使様~アンジェリーク~』で「ロックギタリストのアリオスだって!」とか笑えていた、ほんのちょっと前の自分が懐かしいです。
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