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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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一つの作品にしっかりとケリがついたところで(私は基本的に物事は早く終わりにしたい性質です)、タガが外れて、今更再燃した「リリーのアトリエプラス」を鬼のようにプレイしていました。
せっかく、股をかけるだけかけてやろうと思ったのに、どこかでフラグ立てに失敗したのか、ファーストプレイのように、調合とレベル上げと採取にかまけてイベントを取り逃したのか、結局最後、狙ってないウルリッヒが落とせてしまう始末で、あまりの悔しさに、工房を虹妖精で埋め尽くしたりして遊んでました。あの乱反射は目に眩しい。
攻略本だと一番真っ当なEDは、すべての錬金術のレベルも、評価も最高値まで上げることで、それが一番難しいとか言われてるんですが、そんなんほっといても上がる。
これが最優先である以上、他の条件を満たしていない、ある意味どこかは生きていく上で手を抜きましたよEDは、わざとレベルを上げないように気をつけなきゃいけないので、かえって面倒です。

いやあ、本当はPSの「みどりのマキバオー」をプレイしようと思っていたんですが、まだ文庫本も一回くらいしか読み返していないので、なんとなく恐れ多くて手を出せません(その気持ちよくわかりません)。
いや、マキバオーは好きなだけに、文庫を何度もしっかりと読み返したいわけで………! あの馬たちの魅力が何処だかちゃんと再確認しておきたいわけで………!
少なくとも自分が擬人化絵でも描くとき、一番最初はトゥーカッターにしようと心に誓いました(何 故 だ)。

「ワンダと巨像」も随分長いこと積んであるんですが、アクションゲームがどうにも苦手で、中々開封まで思い切りがつきません。
これで躓いていたら、プレイする予定の「大神」なんてどうなっちゃうのだ、と自分で自分を励まそうと思います。

先日書きました「奈落の城」ですが、二つのルートをクリアした結果、自分なりに、犯人とか謎だった部分のオチが、予想が出来てしまったので、ますます購入から遠ざかりそうな気がします。
いや、正解しているかどうかはわかりませんが、多分はずれでもない。
でもそれを言うなら、「雨格子の館」も犯人や動機そのものはわりとすぐにわかったわけであって。
だからといって、「雨格子の館」がつまらなかったということもないので、このへん、ゲームの色として判断するのは中々難しいですね。
純粋にあれかな、他の国のキャラクターに興味がないってそれだけかな。



「シャレード」
ケーリー・グラントがかっこいいです。
ハンフリー・ボガードのようにクセのあるタフな顔ではなく、どちらかといえば、言い方が妙ですが、日本の頑固親父のような威厳が似合う俳優さんです。髪の毛の薄さ加減とか、灰色加減(決して銀髪ではないところがツボ)とかが。
雰囲気が伯父に似ていると思ってしまったのは秘密だ。
顎が太くて、顔が正方形で、相手役のオードリー・ヘップバーンが華奢(というかヘップバーンが人妻っていうのが既になんだかありえないんだけど)なだけに、物事に動じない役が非常に合っています。
内容としてはサスペンスになるのかもしれませんが、「殺した犯人は誰だ」という見方をするよりは、「謎めいたあの男の正体は」という見方をする作品です。
問題は、次々に死ぬ人間を誰が殺したか、というより、自分の身近にいるあの男の正体は一体(殺人犯にしろ、そうでないにしろ)というところに肝が置かれているので、それを想像しながら、ヘップバーンと一緒に骨抜きになりましょう。

作中でも言われているんですが、「年が違いすぎる」「君の父親のような年齢」と明らかな年の差カップルは、見ていて楽しいです。
それまで恵まれぬ結婚生活を送っていたヘップバーンは、殺された夫との関係が保たれている初期の頃は、本当にくすんだ感じなんですが、いざグラントと出会うと、別人のようにファニーガールになるのが、これが恋の魔力かと納得。
グラントはヘップバーンが好きというより、「やれやれ仕方がないな」というくらいの感情でお世話をしており、それが結果として、「やっぱり仕方がないか」というように愛情に横滑りした感じで、立場的にはやはり父性。
その父性がだよ、最後自分のオフィスでヘップバーンを膝に乗せてキスしてるんだからもう、たまんねえな!
私は父性的な要素が強くても、それはそれでカップルとして成立すると思うので、突如友愛から愛情に横滑りしてしまう作品より、最初から最後まで互いの恋のスタンス絶対に違うけど、でもいいじゃん、という二人の方が見ていて楽しいです。

ヘップバーンは相変わらず衣装に非常に恵まれています。真っ赤なコートとかあんなに可愛く着こなせるの彼女くらいだ。
純粋なサスペンスやミステリーではありませんし、残酷描写が激しいわけでもないので、女性向な映画としてお勧めです。


「キャバレー」
元々はミュージカルだった作品を映画化。
主演はライザ・ミネリです。
この映画、凄く面白かったです。
説明が非常に難しいんですが、とにかく引き込む力が物凄かった。
ツタヤで、ミュージカルを適当にピックアップして借りた一本だったんですが、大当たりだった。

話の内容としては、実は誰が死ぬわけでもないし、何が起こるわけでもないそれでも人生は続く系の映画なのですが、この映画は、それでこそいいと思えてしまう力があります。

題名が「キャバレー」で、主人公のライザ・ミネリ扮するサリーは女優を夢見るキャバレーの踊り子兼歌うたい。
彼女の生き様を描く途中途中に、キャバレーでのショーが挿入されるという形になっているのですが、このショーが、とんでもなく下種で下世話で、圧倒的にパワーがあるので、目が釘付けになります。
サリーが出ていないショーもたくさんあるのですが、そのどれもが、なんていうか、泥臭くてきれいじゃない。メイクもそうですし、衣装も美しくない。
例えば映画「シカゴ」でも、ショーのシーンはたくさんでてくるのですが、そこにある、きれいさは欠片もありません。
強いて言えば迫力。
その一言に尽きると思います。
きれいなダンスを見て、身体機能に驚いたり、美しい歌声にうっとりしたり、というショーではないのです。
映画「キャバレー」における「ショー」は、あくまで、キャバレーで行われている舞台であって、それ以上でもそれ以下でもない。
サリーは現実でも舞台の上でも、はすっぱなで身勝手で、真っ黒で前髪を切りそろえたショートカット。真っ青なマスカラをこれでもかと塗り、唇は真っ赤。普段の衣装も柄物で言葉遣いも下品。
そんなサリーが踊る舞台は、彼女の個性を示す場であって、彼女がいかに芸術的であるかを見る場ではない。
彼女はあくまで女優になりたくて、その上で、チャンスと金を掴むために、キャバレーの舞台に登る。
その覚悟。
そして、客を楽しませるためにすら存在しない、仕事としての名もない踊り子や、バンドマンたちが作り上げる舞台は、ただ圧倒的な迫力の一言につきます。

照明の具合や、色合いが、油絵のように、重厚で、いや、もっとくすんでにごった画面のイメージが強いのですが、それはあくまでキャバレーのシーンと、サリーの部屋だけ。
一歩外に出ると、相手役のブライアンや、郊外のシーンではきれいな緑色が広がります。

朴訥な青年であるブライアン。彼と隣同士になったサリー。
「友情に肉体関係は邪魔よね」
と言いつつも、父親に愛されていないと泣くサリーを慰めるために、なし崩しに関係を持ってしまう。
恋人同士になっても、別の男が現れれば、その金や人柄に彼女は賛美を惜しまない。
それを許容しつつも、困惑し、そして関係を続けるブライアン。
こう書くと、ブライアンはただの朴念仁のようですが、そうではなく、むしろ普通の人間の感性に近く、それでいて、サリーを愛することが出来ている上でぶっ飛んでいる人間ともいえます。
恋だの愛だの、という台詞は実はこの二人からはあまり語られず、脇を固める人間たちのほうが、純粋に自分の立場や感情に悩まされ、恋愛映画らしい恋愛をしています。

サリーとブライアンは二人で共に過ごし、笑い、怒って泣いて、子供ができたと告白したときも、
「子供ができちゃったのよ、くそ!」
と悪態をつき、そして、
「聞かないの?」
「それなら聞くけど、誰の子?」
「多分貴方だと思うけど、断言は出来ないわ」
と、愛し合っている二人とは思えない会話を交わします。
この二人の関係の「らしさ」が絶妙で、サリーは全く嫌な女には見えないし、ブライアンもただの凡人には見えないのです。

結果、ブライアンはサリーに結婚を申し込み、サリーもそれを受けるのですが、最終的にサリーは中絶してしまいます。
「何故」
「ほんの気まぐれよ」
「理由を話してくれ」
「このままケンブリッジに帰ったら、喧嘩ばかりして仲が悪くなるのは目に見えてる。私はパブに入り浸って。私はわがままで浅はかな女だけど、どうしても女優になる夢を捨てられないの」
「………………」
「ブライアン、私貴方を愛してるわ」
「それはわかってるよ」

言葉だけ並べると、サリーの自己中心的考えばかりが目立つのですが、むしろ感情移入するのは、圧倒的にサリーのほう。
彼女が、そうしたい、そう生きたいというのは画面から嫌と言うほど伝わってきて、それを妨害するのは誰にもできない。

この物語は、ナチスドイツが台頭してくる時代の話なので、ところどころに差別表現や、戦争が向かっていくどうしようもない泥沼が垣間見えて、決して後味が言い訳でもなく、明るい話でもないのですが、それでもその中で輝くサリーの魅力と、キャバレーのどうしようもないただの舞台が非常に魅力的な作品でした。

ミュージカルと言うジャンルとは到底思えませんので、ライザ・ミネリの魅力を堪能されたい方は是非一度ご覧ください。
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