やっと始めました2800円。
発売後時間経過しているので、ネタバレには配慮しません。
「ICO」でも散々悲鳴を味わった身分としては、クリアできるか甚だ疑問ですが、とりあえず開始。
ワンダが広大な台地を歩くと、とっとこ馬がついてきてくれるのですが、まず馬に乗れません。
「馬に乗るには△ボタン」
押してますが、アグロ(馬)の横でジャンプしているだけで終わります。
仕方がないので歩みを止めて、改めて馬にまたがってみるも、馬が進んでくれません。
「馬を走らせるには×ボタンでむちをいれる」
入れてみますも、どうも思い通りの方向に進んでくれないので、ワンダ徒歩で進みます。
「ジャンプは△ボタン、つかまるのはR1」
と説明してくれるのですが、そんないっぺんに右手の操作を求められてもついていけません。初めの壁のぼりで躓くこと15分。大丈夫なんでしょうか(駄目でしょう)。
そして、巨大な第一の巨像に遭遇。
とにかくでかい。
そしてリアルな粉塵で画面がみづれえーッ!
と恐怖におののきながら(攻略サイト様を見ながら)巨像に立ち向かいますが、蹴り飛ばされるばかりで何も出来ません。
「つかまった状態で剣を二回つきたてろ。剣は□ボタン」
わかっちゃいますが、△ボタン離していいんだっけ? とか、□ボタンの代わりに△ボタンを連打とか、さんざん無駄足踏んだあげく、結局握力がなくなって巨像に踏み潰される井原ワンダ。
せっかく巨像が片足ついてくれても、背中の休憩ポイントまでワンダが進めずそのまま振り落とされて死亡する井原ワンダ。
あれ? △ボタン離して進んでくれるんだっけ? でも段差があるとことは△ボタンでもう一度ジャンプしないとそこを超えられないんだっけ?
と思いつつ、思わず△ボタンとR1ボタンを同時に押し、無駄に巨像の上で前転をして転がり落ちて死亡する井原ワンダ。
何とか背中の休憩場所までたどり着いたものの、△ボタンを押さないとR1だけではテラスの上に上ってくれず、それに気づかずやっぱり振り落とされる井原ワンダ。
などということを延々繰り返し、10回くらい死亡したあげく、なんとか第一の巨像を倒した井原ワンダ。
先行き不安です。
しかし、巨像の音楽が死ぬほど怖い。
自分ひとりしか頼れるものがおらず、コントローラーも上手く操れない恐怖と、あの巨像の存在感、音楽があいまって孤独をひしひしと感じます。怖い、怖いマジで怖い。
画面のカメラがころころ移動するので、弱点の左足に到達するまえに、他の部分に踏み潰されるとかしょっちゅうでした。
もう頼むからカメラ位置はワンダのちょっと上空背部で固定にしてくれませんか。脳みそがカメラワークに追いつきません。
現実、巨像の背中を這い登っているときなど、自分がどうなっているのかよくわからない、もとい、右手指がどうなっているのか自分でもよく把握できないので戦々恐々でした。
頼むから慣れてくれるように祈りながら次回へ続く(祈ってどうする)。
発売後時間経過しているので、ネタバレには配慮しません。
「ICO」でも散々悲鳴を味わった身分としては、クリアできるか甚だ疑問ですが、とりあえず開始。
ワンダが広大な台地を歩くと、とっとこ馬がついてきてくれるのですが、まず馬に乗れません。
「馬に乗るには△ボタン」
押してますが、アグロ(馬)の横でジャンプしているだけで終わります。
仕方がないので歩みを止めて、改めて馬にまたがってみるも、馬が進んでくれません。
「馬を走らせるには×ボタンでむちをいれる」
入れてみますも、どうも思い通りの方向に進んでくれないので、ワンダ徒歩で進みます。
「ジャンプは△ボタン、つかまるのはR1」
と説明してくれるのですが、そんないっぺんに右手の操作を求められてもついていけません。初めの壁のぼりで躓くこと15分。大丈夫なんでしょうか(駄目でしょう)。
そして、巨大な第一の巨像に遭遇。
とにかくでかい。
そしてリアルな粉塵で画面がみづれえーッ!
と恐怖におののきながら(攻略サイト様を見ながら)巨像に立ち向かいますが、蹴り飛ばされるばかりで何も出来ません。
「つかまった状態で剣を二回つきたてろ。剣は□ボタン」
わかっちゃいますが、△ボタン離していいんだっけ? とか、□ボタンの代わりに△ボタンを連打とか、さんざん無駄足踏んだあげく、結局握力がなくなって巨像に踏み潰される井原ワンダ。
せっかく巨像が片足ついてくれても、背中の休憩ポイントまでワンダが進めずそのまま振り落とされて死亡する井原ワンダ。
あれ? △ボタン離して進んでくれるんだっけ? でも段差があるとことは△ボタンでもう一度ジャンプしないとそこを超えられないんだっけ?
と思いつつ、思わず△ボタンとR1ボタンを同時に押し、無駄に巨像の上で前転をして転がり落ちて死亡する井原ワンダ。
何とか背中の休憩場所までたどり着いたものの、△ボタンを押さないとR1だけではテラスの上に上ってくれず、それに気づかずやっぱり振り落とされる井原ワンダ。
などということを延々繰り返し、10回くらい死亡したあげく、なんとか第一の巨像を倒した井原ワンダ。
先行き不安です。
しかし、巨像の音楽が死ぬほど怖い。
自分ひとりしか頼れるものがおらず、コントローラーも上手く操れない恐怖と、あの巨像の存在感、音楽があいまって孤独をひしひしと感じます。怖い、怖いマジで怖い。
画面のカメラがころころ移動するので、弱点の左足に到達するまえに、他の部分に踏み潰されるとかしょっちゅうでした。
もう頼むからカメラ位置はワンダのちょっと上空背部で固定にしてくれませんか。脳みそがカメラワークに追いつきません。
現実、巨像の背中を這い登っているときなど、自分がどうなっているのかよくわからない、もとい、右手指がどうなっているのか自分でもよく把握できないので戦々恐々でした。
頼むから慣れてくれるように祈りながら次回へ続く(祈ってどうする)。
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「こんなに世界は美しいのに………。こんなに世界は輝いているのに………」
と、ナウシカが思わずつぶやいてしまいそうなほどに、いいお天気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、本間さん宅で『奈落の城』をプレイさせていただいておりました。
実際、私は買ってないんですが、見させていただけるとのことで喜び勇んで参加。
全体的な感想としては、前作よりもよりいっそう、推理要素が薄い作品です。
推理というよりは、パズル要素が強く、たとえ推理を要する場面があったとしても、今考えなきゃいけないのってそれ? という進行側の精神面と、プレイヤー側の精神面の齟齬があちらこちらに見られます。
例えば、普通推理モノって、
Aが死ぬ→その犯人を捜すために、アリバイを確認したり、動機を暴いたりする→犯人がわかる、もしくはまた事件が起こる
みたいな流れがあると思うんですが、このゲームそんな流れぶっちぎりなので、中盤まで自分が何を求めて城内をさ迷っているのかよくわかりません。
大体、バッドEDに行かないために必要なものって、大体何処かの部屋に転がっている物品からフラグが立ったり、イベントが開始されたりするので、「事件からの推理」という流れはとりあえず置いておいて、この日までにコレを聞いておかなきゃ駄目(今わかっている事件と関係ない)とか、この日までにコレを見つけておかなきゃ駄目(やっぱり今わかっている事件に関係ない)とか、事件とは関係のない行動を取るのが必然とされている時点で、推理ゲームっていうのかな、と根本的なところがひっかかります。
推理ゲームというよりは、ADVゲームですね。
どこそこの部屋でサブマシンガンをゲットすれば、ドラゴンが倒せるぜとか、そういうバイオハザード系です。推理関係ない。
これも、何か事件が起こり、その捜査の途中で偶然見つけてそれが大事だと気づくとかそんなのならいいんですが、そういう流れもないので、話の聞き込みよりも、城内の家捜しという泥棒家業と必要とされるゲームなのです。
でも思い返してみれば、『雨格子の館』だって、人が死んでるのに、屋敷内の展示物を隠すという作業が求められましたから、このシリーズの必然ったらそうなのかもしれませんね。
極論ですが、このゲーム随分初期の段階で、推理そのものというか、動機とか、「この人がこういう理由でこうしたんじゃないの」「この人犯人じゃないの」「この事件ってこういうあらましだよねきっと」とか、その手の「筋」としての概要は大体わかるんじゃないかと思います。少なくとも我々はプレイしていて想像していたことは、大体想像通りでした。
二つのルートのEDを見ましたが、それによって別にびっくりするほど明らかな真相があばかれたわけでもありませんし。一つ目のルート内でわかったことを、あらためて別のルートで説明してくれたよね、くらいな。
物語の進み具合や、被害者は違っても、大本が違わないので、特別感慨も薄くなるんですよね。
推理一本に絞るのであれば、このゲーム実際かなりの苦行だと思います。
このゲームに必要なのは、推理力ではなく、忍耐力と三半規管の丈夫さだと信じて疑いません。
これがもう、3D画面で酔うんだ。
しかも、よりによって移動画面での操作性が最悪なので、主人公がこちらの思いもよらぬ場所へ移動してしまうこともしばしば。
意味のないところで画面が読み込まれたり、階段を登ったとたん画面切り替えで扉があったり(階段の前に現れた部屋の扉ではなく、階段を登りきってその階段を出るための扉)して、そのへんの視点や移動は非常に不親切です。
というか、あまり親切にしてやろうという気もなさそうです。このゲーム。
大体、物語の要である「時計」なんて、謎じゃなく、その操作方法が一番わかりません。
問題は謎じゃないんだぜ。我々は攻略サイト様に頼りきっていたので、その「謎」はわかっても、どうやって時計の針を動かすのか根本的なことが全くわからないで困惑することしばし。
なんなのだろう、この不親切さは。
作った人は、プレイヤーの忍耐を試したいSか、こんなゲーム作って喜んじゃうMか両極端だったんだと思います。
推理ゲームとして、万人にはとてもじゃないけれどお勧めできません。
推理の限界に挑戦というよりは、プレイヤーの地道な忍耐に挑戦、のほうが正しいのでは。
個人的には、半年くらい後に完璧なフローチャートが出きてからプレイするほうが精神面での安定は得られるのではないかと思います。
8時間ぐらいぶっ通しでプレイした後、我々は死んだように眠った………。
キャラクターの個性に関しては、まだ何ともいえませんが、『雨格子の館』のほうがキャラ立ちしていると思いました。
以下、ゲームネタバレ含みますので、自己責任において閲覧ください。
2009年3月追記。
クリア後の感想はコチラから。
と、ナウシカが思わずつぶやいてしまいそうなほどに、いいお天気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、本間さん宅で『奈落の城』をプレイさせていただいておりました。
実際、私は買ってないんですが、見させていただけるとのことで喜び勇んで参加。
全体的な感想としては、前作よりもよりいっそう、推理要素が薄い作品です。
推理というよりは、パズル要素が強く、たとえ推理を要する場面があったとしても、今考えなきゃいけないのってそれ? という進行側の精神面と、プレイヤー側の精神面の齟齬があちらこちらに見られます。
例えば、普通推理モノって、
Aが死ぬ→その犯人を捜すために、アリバイを確認したり、動機を暴いたりする→犯人がわかる、もしくはまた事件が起こる
みたいな流れがあると思うんですが、このゲームそんな流れぶっちぎりなので、中盤まで自分が何を求めて城内をさ迷っているのかよくわかりません。
大体、バッドEDに行かないために必要なものって、大体何処かの部屋に転がっている物品からフラグが立ったり、イベントが開始されたりするので、「事件からの推理」という流れはとりあえず置いておいて、この日までにコレを聞いておかなきゃ駄目(今わかっている事件と関係ない)とか、この日までにコレを見つけておかなきゃ駄目(やっぱり今わかっている事件に関係ない)とか、事件とは関係のない行動を取るのが必然とされている時点で、推理ゲームっていうのかな、と根本的なところがひっかかります。
推理ゲームというよりは、ADVゲームですね。
どこそこの部屋でサブマシンガンをゲットすれば、ドラゴンが倒せるぜとか、そういうバイオハザード系です。推理関係ない。
これも、何か事件が起こり、その捜査の途中で偶然見つけてそれが大事だと気づくとかそんなのならいいんですが、そういう流れもないので、話の聞き込みよりも、城内の家捜しという泥棒家業と必要とされるゲームなのです。
でも思い返してみれば、『雨格子の館』だって、人が死んでるのに、屋敷内の展示物を隠すという作業が求められましたから、このシリーズの必然ったらそうなのかもしれませんね。
極論ですが、このゲーム随分初期の段階で、推理そのものというか、動機とか、「この人がこういう理由でこうしたんじゃないの」「この人犯人じゃないの」「この事件ってこういうあらましだよねきっと」とか、その手の「筋」としての概要は大体わかるんじゃないかと思います。少なくとも我々はプレイしていて想像していたことは、大体想像通りでした。
二つのルートのEDを見ましたが、それによって別にびっくりするほど明らかな真相があばかれたわけでもありませんし。一つ目のルート内でわかったことを、あらためて別のルートで説明してくれたよね、くらいな。
物語の進み具合や、被害者は違っても、大本が違わないので、特別感慨も薄くなるんですよね。
推理一本に絞るのであれば、このゲーム実際かなりの苦行だと思います。
このゲームに必要なのは、推理力ではなく、忍耐力と三半規管の丈夫さだと信じて疑いません。
これがもう、3D画面で酔うんだ。
しかも、よりによって移動画面での操作性が最悪なので、主人公がこちらの思いもよらぬ場所へ移動してしまうこともしばしば。
意味のないところで画面が読み込まれたり、階段を登ったとたん画面切り替えで扉があったり(階段の前に現れた部屋の扉ではなく、階段を登りきってその階段を出るための扉)して、そのへんの視点や移動は非常に不親切です。
というか、あまり親切にしてやろうという気もなさそうです。このゲーム。
大体、物語の要である「時計」なんて、謎じゃなく、その操作方法が一番わかりません。
問題は謎じゃないんだぜ。我々は攻略サイト様に頼りきっていたので、その「謎」はわかっても、どうやって時計の針を動かすのか根本的なことが全くわからないで困惑することしばし。
なんなのだろう、この不親切さは。
作った人は、プレイヤーの忍耐を試したいSか、こんなゲーム作って喜んじゃうMか両極端だったんだと思います。
推理ゲームとして、万人にはとてもじゃないけれどお勧めできません。
推理の限界に挑戦というよりは、プレイヤーの地道な忍耐に挑戦、のほうが正しいのでは。
個人的には、半年くらい後に完璧なフローチャートが出きてからプレイするほうが精神面での安定は得られるのではないかと思います。
8時間ぐらいぶっ通しでプレイした後、我々は死んだように眠った………。
キャラクターの個性に関しては、まだ何ともいえませんが、『雨格子の館』のほうがキャラ立ちしていると思いました。
以下、ゲームネタバレ含みますので、自己責任において閲覧ください。
2009年3月追記。
クリア後の感想はコチラから。
泡坂「『仁義なき乙女』クリアしました。スチルとかメモリーのコンプリートはしてませんが、全部のEDを見られたので、これで終了です」
澤田「どうだった?」
「いやあ、長かったです。話の展開が気になって面白かったのは、最初のひとりまでですね」
池波「ひとりだけなら、まで、じゃねえだろ」
「先日書いたとおり、ヤクザ屋物語に絡んでくるとなると、どうしても龍ほどのインパクトは他のキャラクターにはないんですよね。だから、蛇眼鏡とか、暗殺者とか、あのへんは主要の物語にちょっと飽きました。蛇眼鏡なんてどんなに平和的に解決しても、妙に空々しいわけですから」
「お前どうして、素直にキャラクターの平和な姿を楽しめないんだ………」
「いや、楽しみましたよ。甘いものが好きで、スプーンを、「あーん」と差し出されて、思わず食べてしまう照れ顔とか、超堪能しましたよ。蛇眼鏡は困った顔とか、振り回されている顔とか、照れ顔最高でしたね」
「本当にお前の趣味局地的だな」
「保険医はまあ多分、ルックスが好みじゃなかったというただそれだけなんでしょうねえ。あそこまで短髪の世界で、奴の闇の守護聖ばりのロン毛黒髪は浮いていた………」
「お前、酷いな」
「彫師の話は面白かったです。恋愛以外の部分とか。散々主人公の家に居座って、出て行けって言われた後の、先生の巣立ちの日が来たとか、思わず笑いました。主人公が終始突っ込みしていて楽しいですしね。まあ過去のトラウマとかはどうでもいいんで、やっぱり、主人公が恋愛で悩むよりは、終始生き生きしている話のほうが面白いし、好みでした」
「泡坂が好きそうなキャラクターいただろう」
「ああ、刑事の喜多川ですね。そりゃもう、短髪黒髪に無精ひげで、飄々としてつかみどころがない、かつ主人公には優しくて、でもキレ物の刑事ですよ。萌えましたよビジュアルは。だけど、なんていうかなあ、この人はあくまで、単品でカッコイイというか、別に主人公と恋愛してなくてもいいというか。実際恋愛EDらしきものはありますが、それまでベタベタとかいちゃいちゃとかありませんしね。それがまたいいんですよ。主人公のことが大切だけど、それは別に恋愛感情とかじゃなくて、ほら、あれ」
「情が移るとか」
「そうそう、そんな感じです。構っていたら大切になったとか、そんな感じがいいんですよ。情の深い男だからこそ、誰にでも優しくするし、主人公のことが大切だけど、過去に失った大切なものも同じように大切だ、っていうのが。あ」
「何だ?」
「いえ、自分で意見をまとめていて萌えました」
「重症だな」
「そうなんですよねえ。主人公のことだけが大切なんじゃなくて他のことも全部大切、っていうスタンスが、他のキャラクターと違うんですよ。他のキャラクターって違うのもありますけど、大体、主人公がいれば他に何もいらない、って感じが多いんですが、喜多川は違う。それがなんていうか、大人というかスタンス萌えというか。いやあ、堪能しました」
「そうか。良かったな」
「最終的に、順位をつけると、やっぱり一位は喜多川か?」
「いえ、ヤス」
「何故」
「大体攻略キャラじゃない」
「外見カッコイイし、馬鹿だけど一生懸命で、それなりに世間ズレしているところが可愛いので、落としたかった………」
「………そうか。お前絶対、落とせないキャラクター好きになるな」
「次、何かゲームやる予定あんのか?」
「とりあえず、積んである『ワンダと巨像』はいい加減どうにかしたいんですが、管理人が他にやることがあるらしいので、それまでゲームは休止ですね。まあ、当たり前ったら当たり前ですよねえ。12月なんですから」
澤田「どうだった?」
「いやあ、長かったです。話の展開が気になって面白かったのは、最初のひとりまでですね」
池波「ひとりだけなら、まで、じゃねえだろ」
「先日書いたとおり、ヤクザ屋物語に絡んでくるとなると、どうしても龍ほどのインパクトは他のキャラクターにはないんですよね。だから、蛇眼鏡とか、暗殺者とか、あのへんは主要の物語にちょっと飽きました。蛇眼鏡なんてどんなに平和的に解決しても、妙に空々しいわけですから」
「お前どうして、素直にキャラクターの平和な姿を楽しめないんだ………」
「いや、楽しみましたよ。甘いものが好きで、スプーンを、「あーん」と差し出されて、思わず食べてしまう照れ顔とか、超堪能しましたよ。蛇眼鏡は困った顔とか、振り回されている顔とか、照れ顔最高でしたね」
「本当にお前の趣味局地的だな」
「保険医はまあ多分、ルックスが好みじゃなかったというただそれだけなんでしょうねえ。あそこまで短髪の世界で、奴の闇の守護聖ばりのロン毛黒髪は浮いていた………」
「お前、酷いな」
「彫師の話は面白かったです。恋愛以外の部分とか。散々主人公の家に居座って、出て行けって言われた後の、先生の巣立ちの日が来たとか、思わず笑いました。主人公が終始突っ込みしていて楽しいですしね。まあ過去のトラウマとかはどうでもいいんで、やっぱり、主人公が恋愛で悩むよりは、終始生き生きしている話のほうが面白いし、好みでした」
「泡坂が好きそうなキャラクターいただろう」
「ああ、刑事の喜多川ですね。そりゃもう、短髪黒髪に無精ひげで、飄々としてつかみどころがない、かつ主人公には優しくて、でもキレ物の刑事ですよ。萌えましたよビジュアルは。だけど、なんていうかなあ、この人はあくまで、単品でカッコイイというか、別に主人公と恋愛してなくてもいいというか。実際恋愛EDらしきものはありますが、それまでベタベタとかいちゃいちゃとかありませんしね。それがまたいいんですよ。主人公のことが大切だけど、それは別に恋愛感情とかじゃなくて、ほら、あれ」
「情が移るとか」
「そうそう、そんな感じです。構っていたら大切になったとか、そんな感じがいいんですよ。情の深い男だからこそ、誰にでも優しくするし、主人公のことが大切だけど、過去に失った大切なものも同じように大切だ、っていうのが。あ」
「何だ?」
「いえ、自分で意見をまとめていて萌えました」
「重症だな」
「そうなんですよねえ。主人公のことだけが大切なんじゃなくて他のことも全部大切、っていうスタンスが、他のキャラクターと違うんですよ。他のキャラクターって違うのもありますけど、大体、主人公がいれば他に何もいらない、って感じが多いんですが、喜多川は違う。それがなんていうか、大人というかスタンス萌えというか。いやあ、堪能しました」
「そうか。良かったな」
「最終的に、順位をつけると、やっぱり一位は喜多川か?」
「いえ、ヤス」
「何故」
「大体攻略キャラじゃない」
「外見カッコイイし、馬鹿だけど一生懸命で、それなりに世間ズレしているところが可愛いので、落としたかった………」
「………そうか。お前絶対、落とせないキャラクター好きになるな」
「次、何かゲームやる予定あんのか?」
「とりあえず、積んである『ワンダと巨像』はいい加減どうにかしたいんですが、管理人が他にやることがあるらしいので、それまでゲームは休止ですね。まあ、当たり前ったら当たり前ですよねえ。12月なんですから」
澤田「『DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」』クリアした。総プレイ時間は8時間というところだ」
泡坂「それはまた、えらい短いですね」
池波「でも、特別頭を悩ませる必要のないゲームで8時間って、それなりに長いほうに入るんじゃねえの?」
「だろうな。推理要素は殆どなく、トリックを解明するのではなく、動機や背景を探っていくという過程は、一話目から最終話まで一貫して変わらなかったし。主人公がいて、その主人公が推理をしていくさまを、横から覗いている、という感じだろうか」
「それでも、最後までつまらないと投げなかったのは、やっぱりシナリオが良かったから、でしょうか」
「基本的に、推理物というのは、ゲームを始める上で、ある程度の恩恵を既に受けている、と思う」
「というと」
「変な言い方だが、脇にそれないですむというか。推理物は、推理を追いかければ話は済むわけだから、ほかの事を考える必要がないんだ。例えば、RPGでシナリオ以外に力を入れる部分はいっぱいあるだろうが、推理物はとりあえず推理が先にあって、遊ぶ側も、謎を解明したいと、初めから思ってゲームを開始しているわけだから」
「そうですね。面白いかどうか遊んでみなければわからない、というジャンルではなく、初めからそのソフトを選んだ時点で、そのソフトにある推理を解こうという気があるところから始まるわけですから」
「ある種のシード選手なわけだな」
「だから、謎があることがわかっていて、その謎を解く気があるプレイヤーなら、そうそう退屈しない、ということになる。俺は推理が別に得意じゃないが、システム上、物語の内容を整理しよう、新たな謎をはっきりさせよう、という途中経過を必ずクイズ形式で表してくれるので、やっていてつまるということはなかったし、その謎は飽きた、と思うこともそれほどなかった」
「そうなると、操作性とかも問題なかった、と」
「そうだな、それほど細かな作業をするわけではないので、楽と言えば楽だし。実際、使わないボタンのほうが多いくらいだから。やることが少なければ、操作が少ないに決まっているし」
「それだけ遊びやすいのに、操作性が悪かったら、それこそ笑えるよな」
「ただ、セーブが勝手に上書き仕様なのは、よくわからない。セーブそのものは3個あるんだが、ゲーム途中でセーブを選ぶと、既存のデータに問答無用で上書きされてしまうんだ」
「すると、例えばもうすぐいい場面だから、ここでセーブをしてとっておこう、とか全く出来ないんですね。セーブが複数ある意味ないんじゃ」
「ないだろうな。別に間違えたところでペナルティがあるわけではないし、変な言い方をすれば、クリアできないわけがない作りになっている以上、セーブは本当に、予防策のためではなく、続けられなくなったから中断のためでしかないわけだ。それなのに、勝手に上書きされてしまっては、それこそ意味がないというか」
「セーブ数が複数ある意味がない、ってことだな」
「音楽は、いかにもの決め音楽や、衝撃の音楽の使い方も、本当にテレビドラマのようで中々面白かった。ビジュアルに関しては、俺は元々3Dよりドット絵のほうが好みだから、すんなり入れたし」
「そうですね。逆転裁判みたいにデフォルメされたキャラクターではなく、わりと現実に近い感じのデザインでしたから、入り込みやすいでしょうね」
「遊ぶ年齢層が上だろうしな、このソフト。変にお笑いじゃない分、誰でもとっつきやすいような気がする」
「動機や、犯人はすぐわかるから、後はそれにどうやって主人公が気づくのかを楽しむゲーム、という感じがする。ただ、二時間推理ドラマのわりには、心理描写があまり臭くなかったのが意外と言えば、意外かもしれない」
「違いますよ澤田さん。それ、ゲーム画面で文字で、動かない絵で見ているから、それくらいの感想ですむんですよ。これ、実際の役者さんでテレビドラマでやられたら、うちら結構ドン引きだと思いますよ」
「文章だから、さらっと流せるというのはあるかもな、確かに。なんか、West Villageっていう、推理ゲームみたいなものがついてきてたけど、あれはどうだった?」
「結論から言えば、本編より難しかった。結構行間を読まなければいけなかったり、細かな部分を指摘しなければいけなかったから。実際、頭を使ったという部分では、本編よりも何倍も唸った。ボリュームも全50話もあるから、お徳と言えばお徳だと思う」
「実際の推理物として、頭を働かせたいのであれば、おまけであるWest Villageをやったほうが楽しめる、ってことですね」
「そうだな。あの短い文章の中で、よく推理要素や脳みそを働かせる要素を上手く入れるものだな、と感心した。まあパズル要素が強いものもあるから、苦手な人は苦手だと思うが………。それに、システムとしてはあまりよくなかった」
「というと」
「例えば、全部で14Pの文章の推理物があるとする。それを全部読み、肝心の推理に関する話題が選べる、その上で、推理画面に移動するとする。実際推理の前に、推理に関する話題をもう一度見直したいと思うと、一番初めの文章から読み直さなければならないんだ」
「読みたくもない14Pを延々読む羽目になるってことだな」
「自分が、はっきりとそれではない、とわかっている以上、これは面倒だった。メモというコマンドもあるにはあるんだが、いちいちタッチパネルに直筆でメモなんてしている暇があったら、文章を見直したほうが早いし、正直意味のあるコマンドではないな」
「勝手気ままに進んでくれる本編と違い、こちらの推理力が求められるなら、情報閲覧は、簡単に出来て欲しいですしね」
「続編でたらどうする? 買うか?」
「このボリュームで、値段据え置きなら買うと思う。今までの、必死になって捜査する感は楽しめないが、物語の中の登場人物が動いていくさまを見るのは、結構楽しかったし」
「久しぶりに、手軽に遊べて楽しい作品でしたね。じゃ、次なんですが、もうすぐゲームが届くので私それやろうかな、と思ってます」
「何買った?」
「18禁乙女ゲームです」
「お前なあ!」
「基本的に、乙女ゲームそのものに対する感性が磨耗してくると、カンフル的な役割で、エロに特化した作品をやりたくなるものなのですよ」
「変に小難しい言い回ししたって、意味ねえからやめとけ」
泡坂「それはまた、えらい短いですね」
池波「でも、特別頭を悩ませる必要のないゲームで8時間って、それなりに長いほうに入るんじゃねえの?」
「だろうな。推理要素は殆どなく、トリックを解明するのではなく、動機や背景を探っていくという過程は、一話目から最終話まで一貫して変わらなかったし。主人公がいて、その主人公が推理をしていくさまを、横から覗いている、という感じだろうか」
「それでも、最後までつまらないと投げなかったのは、やっぱりシナリオが良かったから、でしょうか」
「基本的に、推理物というのは、ゲームを始める上で、ある程度の恩恵を既に受けている、と思う」
「というと」
「変な言い方だが、脇にそれないですむというか。推理物は、推理を追いかければ話は済むわけだから、ほかの事を考える必要がないんだ。例えば、RPGでシナリオ以外に力を入れる部分はいっぱいあるだろうが、推理物はとりあえず推理が先にあって、遊ぶ側も、謎を解明したいと、初めから思ってゲームを開始しているわけだから」
「そうですね。面白いかどうか遊んでみなければわからない、というジャンルではなく、初めからそのソフトを選んだ時点で、そのソフトにある推理を解こうという気があるところから始まるわけですから」
「ある種のシード選手なわけだな」
「だから、謎があることがわかっていて、その謎を解く気があるプレイヤーなら、そうそう退屈しない、ということになる。俺は推理が別に得意じゃないが、システム上、物語の内容を整理しよう、新たな謎をはっきりさせよう、という途中経過を必ずクイズ形式で表してくれるので、やっていてつまるということはなかったし、その謎は飽きた、と思うこともそれほどなかった」
「そうなると、操作性とかも問題なかった、と」
「そうだな、それほど細かな作業をするわけではないので、楽と言えば楽だし。実際、使わないボタンのほうが多いくらいだから。やることが少なければ、操作が少ないに決まっているし」
「それだけ遊びやすいのに、操作性が悪かったら、それこそ笑えるよな」
「ただ、セーブが勝手に上書き仕様なのは、よくわからない。セーブそのものは3個あるんだが、ゲーム途中でセーブを選ぶと、既存のデータに問答無用で上書きされてしまうんだ」
「すると、例えばもうすぐいい場面だから、ここでセーブをしてとっておこう、とか全く出来ないんですね。セーブが複数ある意味ないんじゃ」
「ないだろうな。別に間違えたところでペナルティがあるわけではないし、変な言い方をすれば、クリアできないわけがない作りになっている以上、セーブは本当に、予防策のためではなく、続けられなくなったから中断のためでしかないわけだ。それなのに、勝手に上書きされてしまっては、それこそ意味がないというか」
「セーブ数が複数ある意味がない、ってことだな」
「音楽は、いかにもの決め音楽や、衝撃の音楽の使い方も、本当にテレビドラマのようで中々面白かった。ビジュアルに関しては、俺は元々3Dよりドット絵のほうが好みだから、すんなり入れたし」
「そうですね。逆転裁判みたいにデフォルメされたキャラクターではなく、わりと現実に近い感じのデザインでしたから、入り込みやすいでしょうね」
「遊ぶ年齢層が上だろうしな、このソフト。変にお笑いじゃない分、誰でもとっつきやすいような気がする」
「動機や、犯人はすぐわかるから、後はそれにどうやって主人公が気づくのかを楽しむゲーム、という感じがする。ただ、二時間推理ドラマのわりには、心理描写があまり臭くなかったのが意外と言えば、意外かもしれない」
「違いますよ澤田さん。それ、ゲーム画面で文字で、動かない絵で見ているから、それくらいの感想ですむんですよ。これ、実際の役者さんでテレビドラマでやられたら、うちら結構ドン引きだと思いますよ」
「文章だから、さらっと流せるというのはあるかもな、確かに。なんか、West Villageっていう、推理ゲームみたいなものがついてきてたけど、あれはどうだった?」
「結論から言えば、本編より難しかった。結構行間を読まなければいけなかったり、細かな部分を指摘しなければいけなかったから。実際、頭を使ったという部分では、本編よりも何倍も唸った。ボリュームも全50話もあるから、お徳と言えばお徳だと思う」
「実際の推理物として、頭を働かせたいのであれば、おまけであるWest Villageをやったほうが楽しめる、ってことですね」
「そうだな。あの短い文章の中で、よく推理要素や脳みそを働かせる要素を上手く入れるものだな、と感心した。まあパズル要素が強いものもあるから、苦手な人は苦手だと思うが………。それに、システムとしてはあまりよくなかった」
「というと」
「例えば、全部で14Pの文章の推理物があるとする。それを全部読み、肝心の推理に関する話題が選べる、その上で、推理画面に移動するとする。実際推理の前に、推理に関する話題をもう一度見直したいと思うと、一番初めの文章から読み直さなければならないんだ」
「読みたくもない14Pを延々読む羽目になるってことだな」
「自分が、はっきりとそれではない、とわかっている以上、これは面倒だった。メモというコマンドもあるにはあるんだが、いちいちタッチパネルに直筆でメモなんてしている暇があったら、文章を見直したほうが早いし、正直意味のあるコマンドではないな」
「勝手気ままに進んでくれる本編と違い、こちらの推理力が求められるなら、情報閲覧は、簡単に出来て欲しいですしね」
「続編でたらどうする? 買うか?」
「このボリュームで、値段据え置きなら買うと思う。今までの、必死になって捜査する感は楽しめないが、物語の中の登場人物が動いていくさまを見るのは、結構楽しかったし」
「久しぶりに、手軽に遊べて楽しい作品でしたね。じゃ、次なんですが、もうすぐゲームが届くので私それやろうかな、と思ってます」
「何買った?」
「18禁乙女ゲームです」
「お前なあ!」
「基本的に、乙女ゲームそのものに対する感性が磨耗してくると、カンフル的な役割で、エロに特化した作品をやりたくなるものなのですよ」
「変に小難しい言い回ししたって、意味ねえからやめとけ」
澤田「『DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ「京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠」』を買ってみた。最近、推理物をやっていなかったし」
泡坂「あ、それ私も気になってたんですよ。評判もまあまあみたいですし、どうですか? 面白いですか?」
「今のところ、第一話をクリアしただけなんだが、まあまあかな。お約束の、二時間推理ドラマの要素はしっかり押さえていると思う」
池波「というとあれか、温泉で人が死んだり、親兄弟が報われぬ死に方をしてたり、観光名所だったり」
「温泉では死なないが、死ぬのは美人女将だ。おまけに、舞台は京都で、殺人現場は旅館の茶室だ」
「予想できるだけに、楽しめそうですね。操作性とかどうですか? DSですよね」
「タッチパネルは基本的に使用しなくてもゲームは進められる。方向キーと、決定ボタンさえあれば別に困らないな。二画面に分割されているのが違和感があるが、逆転裁判と違い、上の画面に全体図、下の画面に会話や調べるなどの重要な情報が出てくる、といった感じで、視線は下に向けていてまず間違いない」
「話の内容とかは?」
「そうだな、基本的に、トリックはわからなくても、犯人とその動機はすぐにわかる感じだ」
「さすが二時間推理ドラマ………」
「俺は、最初の頃で、動機や犯人はわかったんだが、逆にそれがわかりすぎてしまって別の部分を指摘されたり、問題になったりしたときに、自分がもうそこを通り越していただけに、びっくりすることがあった」
「今更それ聞くのかよ、とか、問題になってんのかよ、という感じか」
「何故この証拠品が、というものも、ないわけではなかったが、ゲームそのものは、総当りで進むし、詰まる心配は全くない。大体調べる必要がなくなれば、「もうここには用はない」と、コマンドが表示されるしな」
「懇切丁寧に初心者ユーザー向けですねえ。それじゃゲームとしてやりがいないんじゃないですか?」
「これから先にどうなるかはわからないが、これはこれでいいと思う。あくまでこのゲームは、推理を楽しむというよりは、この二時間ドラマを楽しむというスタンスの元に作られているようだから」
「そうだよな。二時間ドラマは別に、奇抜なトリックとか、自分で犯人を見つけるのが第一、じゃねえもんな」
「どれだけ、この作品にユーザーをひきつけるか、ということを念頭においているのであれば、それでいいと思う。別に推理による難易度を楽しませるためのゲームではないし」
「推理物の、ヘビーユーザーは楽しめないかもしれないけど、それこそ、二時間ドラマを楽しむようなユーザーには楽しめるレベルってことですね」
「レベルと言うか、スタンスの違いだよな。別に高いとか低いとかの違いじゃなく、狙っている層が、こてこての推理ゲームユーザーじゃないわけだから」
「でも、推理が自動のようなものであっても、内容そのものが面白ければ別に腹も立たないんだから、これから先に期待できるとは思う」
「そうですよね。面白ければいいんですもんね、内容が」
「登場人物とかどうだった?」
「主人公はあれだ、成歩堂を薄くしたような感じで、会話も、逆転裁判を薄くしたような感じだった」
「澤田さん、それ誉めてない」
泡坂「あ、それ私も気になってたんですよ。評判もまあまあみたいですし、どうですか? 面白いですか?」
「今のところ、第一話をクリアしただけなんだが、まあまあかな。お約束の、二時間推理ドラマの要素はしっかり押さえていると思う」
池波「というとあれか、温泉で人が死んだり、親兄弟が報われぬ死に方をしてたり、観光名所だったり」
「温泉では死なないが、死ぬのは美人女将だ。おまけに、舞台は京都で、殺人現場は旅館の茶室だ」
「予想できるだけに、楽しめそうですね。操作性とかどうですか? DSですよね」
「タッチパネルは基本的に使用しなくてもゲームは進められる。方向キーと、決定ボタンさえあれば別に困らないな。二画面に分割されているのが違和感があるが、逆転裁判と違い、上の画面に全体図、下の画面に会話や調べるなどの重要な情報が出てくる、といった感じで、視線は下に向けていてまず間違いない」
「話の内容とかは?」
「そうだな、基本的に、トリックはわからなくても、犯人とその動機はすぐにわかる感じだ」
「さすが二時間推理ドラマ………」
「俺は、最初の頃で、動機や犯人はわかったんだが、逆にそれがわかりすぎてしまって別の部分を指摘されたり、問題になったりしたときに、自分がもうそこを通り越していただけに、びっくりすることがあった」
「今更それ聞くのかよ、とか、問題になってんのかよ、という感じか」
「何故この証拠品が、というものも、ないわけではなかったが、ゲームそのものは、総当りで進むし、詰まる心配は全くない。大体調べる必要がなくなれば、「もうここには用はない」と、コマンドが表示されるしな」
「懇切丁寧に初心者ユーザー向けですねえ。それじゃゲームとしてやりがいないんじゃないですか?」
「これから先にどうなるかはわからないが、これはこれでいいと思う。あくまでこのゲームは、推理を楽しむというよりは、この二時間ドラマを楽しむというスタンスの元に作られているようだから」
「そうだよな。二時間ドラマは別に、奇抜なトリックとか、自分で犯人を見つけるのが第一、じゃねえもんな」
「どれだけ、この作品にユーザーをひきつけるか、ということを念頭においているのであれば、それでいいと思う。別に推理による難易度を楽しませるためのゲームではないし」
「推理物の、ヘビーユーザーは楽しめないかもしれないけど、それこそ、二時間ドラマを楽しむようなユーザーには楽しめるレベルってことですね」
「レベルと言うか、スタンスの違いだよな。別に高いとか低いとかの違いじゃなく、狙っている層が、こてこての推理ゲームユーザーじゃないわけだから」
「でも、推理が自動のようなものであっても、内容そのものが面白ければ別に腹も立たないんだから、これから先に期待できるとは思う」
「そうですよね。面白ければいいんですもんね、内容が」
「登場人物とかどうだった?」
「主人公はあれだ、成歩堂を薄くしたような感じで、会話も、逆転裁判を薄くしたような感じだった」
「澤田さん、それ誉めてない」