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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『魔法にかけられて』
前から面白い、面白いと聞いていたのですが、本当に面白かったです。
結論から言えば、みんな幸せになったからよかったようなものの………という、とんだKY野郎が主人公の物語なんですが、これくらい強引に幸せになってくれたほうが、コメディ作品としても面白いと思います。
そんなナチュラルに自然体なコメディなんてあってたまるか。

アニメ世界である魔法とおとぎの国からやってきたジゼルが、NYに住む男性や、その周囲の人たちとふれあい、幸せになるという、非常にわかりやすい王道物語。
私は、始めジゼルが現実世界に来たときに、相手の男にも彼女がいて、ジゼルにも運命の王子様がちゃんといたわけですから、「そうか。ジゼルたちの愛の姿を見て、NYの恋人たちも上手くいくんだ」なんて、お気楽なことを考えていましたが、そんなわけなかった。
ジゼルは結局、NYの男と幸せになり、NYの女は王子様と幸せになるわけです。そりゃ物語の展開からしてもそうなんですが、現実は現実で幸せになるんだなんて思い込んでいた自分が穢れていると心底思いました。いや、別にこのシャッフルカップルが気に入らないとかそんなこたあないんですが………。

ミュージカルシーンはありますが、ドギツイ感じではなく、初めからおとぎの国の物語として演出されるので、NYやセントラルパークでいきなり歌って踊られても違和感はありません。そういうことを日常で平気にやっていたジゼルが、当たり前のようにやるわけですから。
作中の音楽も古き良き時代の音楽テイストが非常に強く、「思わず口ずさみたくなる」という正統派ミュージカルでした。音楽はとてもよかったです。

ジゼルの破天荒ぶりも可愛いし、根が素直で純真なので、嫌味がありません。瞳がきれいだとか、髪が美しいとか、混じりけなしに言われたらそれは嬉しいし。
そんな彼女が、相手の男に向かって「いつも、ノーしか言わないのね!」と初めて怒りを覚え、自分の感情を自覚するっていうのも、中々上手いつくりです。

俳優陣は文句なし。ジゼルの役の人はキュートだし、王子様は、『ヘアスプレー』で抜群の男前っぷりを誇った、ジェームズ・マースデンでかっこいいし。女王なんてスーザン・サランドンですよ。凄みがあってきれいで誰かと思ったよ。
個人的に、こずるい従者ナサニエル役のティモシー・スポールが素敵でした。演技が上手いのも勿論なんですが、最後、そこからふっきれた時が、まあすんごい男前で。こういう、どこにでもいそうな小太りの中年男がかっこいいのって、真実素敵ですね。

誰でも、気軽な気持ちで楽しめると思います。別に人生がどうのとか、そういうエスプリがきいた作品ではないですし、そんなん考えてたらコメディなんて楽しめるか。


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