『デカガール』
まあまあですかね。良くも悪くもアクが強くない女性向け漫画、という感じです。
横山秀夫の警察小説(どう言えばいいのか)を読んだ時は、こんなに粗暴な作品はあまり読みたくないと思ったものですが、逆にこの漫画は刑事モノなのに何故こんなにこぎれいという印象です。うーん中々難しい。
絵はきれいですし、刑事モノというより(巻末で原作者が書いている通り)主役の女性刑事と、上司のオフィスラブがメインのようなものなので、警察だからどうの、という印象は正直全くありませんでした。事件を扱っていないわけじゃないんですけどね。
殺人があっても、きれいなので悲壮感や重みは全くないのですが、これは逆に受け入れやすさ重視なのかな、と思います。
『月光条例 4巻』
あー出足が悪いのがこの作者の特徴だとしても、もう少しテンポアップしてくれないとノリきれません。
結局、主人公が魅力的ではない、なんのためにいるのかわからん、っていうのが今までの作品と違って、魅力が欠乏しているあたりではないかと。
あと、基本的にこの方、当人が思っているよりギャグパートが寒いですし、他にまねできないくらい真っ直ぐなドシリアスが魅力的だと思いますので、早くそっち方向にすすんでくれるといい………。個人の作品として、バリエーションが常に一緒なのも、その人の色ですからね。
でも、キャラデザは相変わらず可愛いです。シンデレラのツンデレ具合とか、最高だったなあ。
やっぱり人ではないデザインは秀逸ですね。特にギャル。
『はじめの一歩 87巻』
宮田の試合で盛り上がったの初めてだよ!(酷い)
元々、宮田と言うキャラクターになんの興味もなかったのは、彼の戦いっぷりがあまりにも漫画的だったからなんですね。
他のは、例えば一歩には一撃のパンチの重さ。うたれづよさという、現実的に納得できる戦いっぷりがあって、その結果、やっぱり我慢してナンボだよねという、わかりやすさが好きだったのです。
わかりやすい意味での、根性論と申しましょうか。
パンチは痛い、強い、重い、意識が飛ぶ。
食らった上で、相手にそれぞれ体力があったり、腕が長かったりという魅力があるのが良かったのですが、宮田の速さという売りが正直、うそ臭かったのです。
私はボクシングの試合を殆ど見たことがないのですが、やっぱり全部のパンチをかわすとか、全部ヘッドスリップでよけるとか、無数のパンチって、どうにもありえない感が強すぎたと申しましょうか。
ゆえに、どうも宮田の一番の魅力である、スピードに乗り切れず、こいつの強さってよくわかんないなーと思っていたんですが、その夢幻のごとくの強さを、打たれ強さという、誰もが持っていて、誰もがわかるランディーが覆してくれたぜ!
あれだけ、羽の生えたパンチ(個人的に大笑い)を打っていた宮田が、現実的な、ただのボディーブローでやられるっていうのが、凄く私的に盛り上がりました。(やな見方だ)
これで決着がつくのかどうかはわかりませんが、結局宮田は、何だろう、何も得られることができずに負けるのかなーとか、ボクサーとしての奴の魅力ってなんなんだろうなーと思いました。
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………頭が痛い………。
もう、頭が痛いと何にもできないので、本当に人生損した気持ちになります。
学生時代が過ぎると、人生あっという間だというのに(これ、本当でした)こんな体調不良で、貴重な時間を無駄にするわけにはいかないんですよ………! わかって神様!
さて、春からのアニメ新番組ですが、多分、どれも途中で挫折する気満々の中、一応チェックしてみようと思います。
MOON PHASE様参照。
「金色のコルダ ~second passo~ 第1楽章」
前期のアニメは非常に面白かったんですが、なにぶんキッズステーションを見られる環境にないので。
PSPに移植されている作品も、面白そうだなと思うんですが、絶対にまた追加要素つきで移植されるだろうな、というのと、どうもPSPは新しい機種が出そうなのとで、手が出せずにいます。
「ルパン三世 VS 名探偵コナン」
忘れなかったらみようかな、と(どんな決意だよ)。
いや、最近ルパンのテレビスペシャルもまともに見られていないので。
これ、夢のコラボとか、どっちが勝つのかとか言われておりますが、勝ち負けはともかくとして、良いところを持っていくのはルパンだろうそりゃ………。
逆に、コナンが勝っても素直に喜べないというか。
「マリー&ガリー」
実は私、「アリス探偵局」とか大好きだったんですよね………。
それだけの理由でチェックしたいと思います。
「戦国BASARA」
ゲームをプレイしたことはなく、知識といえば、ば●くれる様の作品のみという体たらくですが、ヤンキー言葉の伊達と、変態光秀のために見ようかと。
しかし、みんなの兄貴である長宗我部は出ないんですかね?
「バスカッシュ!」
サムシング吉松のキャラデザはすぐわかりますな。
個人的に「大江戸ロケット」といい、彼の描くコロコロとした可愛い女の子は大好きなので、話が進むにつれてオジンが出てくることを祈ります。
「Phantom ~Requiem for the Phantom~」
元エロゲー、しかもずいぶん前の作品がどうしてアニメになるのか、力関係とかタイアップの仕方がよくわかりませんが、私、千葉氏のシリアスボイスを聞いたことがないので、見てみたいな、と(そんな理由)。
まるで、ダメな、オーディン、略してマダオの実力をこの目に………!
「ヒゲぴよ」
一話が短い話は、本当に見るのが楽です。食事をしながらとか、横目で見られるアニメっていうのは必要ですよ、本当に。
「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」
監督今川とくれば見ないわけには………! 動きの素晴らしさを期待したいです。
「戦場のヴァルキュリア」
これねえ、どうなんでしょうねえ。ゲームがヒットしたのかどうかは、ちょっと微妙ですし(発売されたハードが悪かったとしか)、戦闘の難しさが、「サクラ大戦」のような、はまり込みやすいギャルゲーとしての立場にもなれなかったという、ゲームとしては不遇な印象がどうしても強いんですが。
逆にアニメになってこなれてくれればそれでいいのかな、と。
大塚親子の共演も地味に楽しみです。
「蒼天航路」
どうなるんだ。
「リストランテ・パラディーゾ」
原作である漫画はそれほどはまらなかったのですが、おっさんだらけの声に注目したいと思います。
「東のエデン」
アニメオリジナルだそうですが、どうも、アニメ放映後に映画で補完っていうのがどうも………。最初にそれを公表しているだけマシだというべきなんでしょうか。
劇場版は、やっぱりアニメが凄く面白かったからサービス、とかあくまで続編とか、それくらいの位置づけで欲しいですね。
大体映画映画って、採算がとれるもんなんでしょうか。
昨今の不景気で、映画業界もかなり厳しいという話はよく聞きますが、それなのにも関わらず、アニメの総集編が映画とか、かなり耳にしますが、どうなっているのでしょう。
一般人から見るとマイナーな作品が、単館だとしても何部作と放映されたりとか。
これが、国民アニメが毎年劇場版をやるとか、子供向けアニメが春休みに放映するとか、そんなのならわかるんですけど、いわゆる、マニアックというアニメが映画になることに、どんなメリットがあるのかよくわかりません。
尺の都合だけなら、どうせやるのは夜中なわけですし、普通に二時間もらえばいいのでは、と思ってしまいます。
「スラップアップパーティー -アラド戦記-」
最近シリアスにとんと興味がない(ババアだな………)ので、笑いの要素が少しでも詰まっているものには期待してしまいます。頑張れ笑いの神様。
13個もありますよ。まず無理だな。
シリアス要素が強いものは消える要素大です。
もう、頭が痛いと何にもできないので、本当に人生損した気持ちになります。
学生時代が過ぎると、人生あっという間だというのに(これ、本当でした)こんな体調不良で、貴重な時間を無駄にするわけにはいかないんですよ………! わかって神様!
さて、春からのアニメ新番組ですが、多分、どれも途中で挫折する気満々の中、一応チェックしてみようと思います。
MOON PHASE様参照。
「金色のコルダ ~second passo~ 第1楽章」
前期のアニメは非常に面白かったんですが、なにぶんキッズステーションを見られる環境にないので。
PSPに移植されている作品も、面白そうだなと思うんですが、絶対にまた追加要素つきで移植されるだろうな、というのと、どうもPSPは新しい機種が出そうなのとで、手が出せずにいます。
「ルパン三世 VS 名探偵コナン」
忘れなかったらみようかな、と(どんな決意だよ)。
いや、最近ルパンのテレビスペシャルもまともに見られていないので。
これ、夢のコラボとか、どっちが勝つのかとか言われておりますが、勝ち負けはともかくとして、良いところを持っていくのはルパンだろうそりゃ………。
逆に、コナンが勝っても素直に喜べないというか。
「マリー&ガリー」
実は私、「アリス探偵局」とか大好きだったんですよね………。
それだけの理由でチェックしたいと思います。
「戦国BASARA」
ゲームをプレイしたことはなく、知識といえば、ば●くれる様の作品のみという体たらくですが、ヤンキー言葉の伊達と、変態光秀のために見ようかと。
しかし、みんなの兄貴である長宗我部は出ないんですかね?
「バスカッシュ!」
サムシング吉松のキャラデザはすぐわかりますな。
個人的に「大江戸ロケット」といい、彼の描くコロコロとした可愛い女の子は大好きなので、話が進むにつれてオジンが出てくることを祈ります。
「Phantom ~Requiem for the Phantom~」
元エロゲー、しかもずいぶん前の作品がどうしてアニメになるのか、力関係とかタイアップの仕方がよくわかりませんが、私、千葉氏のシリアスボイスを聞いたことがないので、見てみたいな、と(そんな理由)。
まるで、ダメな、オーディン、略してマダオの実力をこの目に………!
「ヒゲぴよ」
一話が短い話は、本当に見るのが楽です。食事をしながらとか、横目で見られるアニメっていうのは必要ですよ、本当に。
「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」
監督今川とくれば見ないわけには………! 動きの素晴らしさを期待したいです。
「戦場のヴァルキュリア」
これねえ、どうなんでしょうねえ。ゲームがヒットしたのかどうかは、ちょっと微妙ですし(発売されたハードが悪かったとしか)、戦闘の難しさが、「サクラ大戦」のような、はまり込みやすいギャルゲーとしての立場にもなれなかったという、ゲームとしては不遇な印象がどうしても強いんですが。
逆にアニメになってこなれてくれればそれでいいのかな、と。
大塚親子の共演も地味に楽しみです。
「蒼天航路」
どうなるんだ。
「リストランテ・パラディーゾ」
原作である漫画はそれほどはまらなかったのですが、おっさんだらけの声に注目したいと思います。
「東のエデン」
アニメオリジナルだそうですが、どうも、アニメ放映後に映画で補完っていうのがどうも………。最初にそれを公表しているだけマシだというべきなんでしょうか。
劇場版は、やっぱりアニメが凄く面白かったからサービス、とかあくまで続編とか、それくらいの位置づけで欲しいですね。
大体映画映画って、採算がとれるもんなんでしょうか。
昨今の不景気で、映画業界もかなり厳しいという話はよく聞きますが、それなのにも関わらず、アニメの総集編が映画とか、かなり耳にしますが、どうなっているのでしょう。
一般人から見るとマイナーな作品が、単館だとしても何部作と放映されたりとか。
これが、国民アニメが毎年劇場版をやるとか、子供向けアニメが春休みに放映するとか、そんなのならわかるんですけど、いわゆる、マニアックというアニメが映画になることに、どんなメリットがあるのかよくわかりません。
尺の都合だけなら、どうせやるのは夜中なわけですし、普通に二時間もらえばいいのでは、と思ってしまいます。
「スラップアップパーティー -アラド戦記-」
最近シリアスにとんと興味がない(ババアだな………)ので、笑いの要素が少しでも詰まっているものには期待してしまいます。頑張れ笑いの神様。
13個もありますよ。まず無理だな。
シリアス要素が強いものは消える要素大です。
井原が! 井原が料理を! 事件ですが(事件なんですか)(そしてあれは料理と名づけていいものなのですか)休憩室でえらい騒ぎになること三回。
最終的には、「井原さんが包丁を持っていたことが驚きだ」とまで言われる始末。
すいませんね! ごめんね! 料理しちゃって!
でもうちには未だ、しょうゆも味噌もみりんも酒も塩もコショウも砂糖もマーガリンもマヨネーズもケチャップもソースもないよ!(なさすぎだ!)
味塩コショウだけあるので、一振りすれば勝手に塩もコショウも出てきてしまいます。どちらかなんて選べない。
最終的に、冷蔵庫にまだ玉ねぎが二個転がっているので、あれを消化すべく頑張ります。
もうじき、ハガレンのアニメ二期が始まるらしいですが、キャストが大幅に変更になったらしいですね。
ウィンリィ・ロックベル:豊口→高本
ロイ・マスタング:大川→三木
リザ・ホークアイ:根谷→折笠
ジャン・ハボック:松本→うえだ
ヴァトー・ファルマン:室園→浜田
マリア・ロス:斎賀→名塚
スカー:置鮎→三宅
ラスト:佐藤→井上
グラトニー:高戸→白鳥
エンヴィー:山口→高山
ゾルフ・J・キンブリー:うえだ→吉野
松本さんもうえださんも好きですが!
しかし、どちらにせよ一期も見ていない、二期も見る予定がない、主要人物以外顔も名前も一致しない私が言うのもアレですが、何のための変更なんですかね。
話がだいぶ進んで、一期の頃のキャラクターとイメージが合わなくなったとか、それならまだいいんですが(いや、良くはないだろうけど………)金とか、監督の好みとかだったら、ちょっとどうなんだろうとは思いました。
というか、これで削減ができてるんでしょうか。誰が高くて誰が安いんだかさっぱり。
特に、ロイとか、ウィンリィまで変わるとは思わなんだ。
これ、変わったら変わったで、次やる人も神経使って大変でしょうね。
『逆転検事』体験版をプレイしたら、やっぱりそれなりに面白かったので、ちゃんと購入しようと思いました。
というかぶっちゃけ、ウルフの外見が好みだ。
体験版のラストで可愛いあの子も出てきましたし、桃色な話も期待したいです。
冥ちゃんがレギュラーっぽいのも期待大。何気に冥ちゃんは好きなのです。ただし、成歩堂×冥ですが。冥ちゃんは成歩堂に可愛い片思いだぜ! イトハミは公式だぜ!(お前、可愛いあの子はどうするんだよ)
『有罪×無罪』も何気に面白そうです。DSになって推理モノや、ADVの幅が広くなったようでちょっと嬉しいです。
最終的には、「井原さんが包丁を持っていたことが驚きだ」とまで言われる始末。
すいませんね! ごめんね! 料理しちゃって!
でもうちには未だ、しょうゆも味噌もみりんも酒も塩もコショウも砂糖もマーガリンもマヨネーズもケチャップもソースもないよ!(なさすぎだ!)
味塩コショウだけあるので、一振りすれば勝手に塩もコショウも出てきてしまいます。どちらかなんて選べない。
最終的に、冷蔵庫にまだ玉ねぎが二個転がっているので、あれを消化すべく頑張ります。
もうじき、ハガレンのアニメ二期が始まるらしいですが、キャストが大幅に変更になったらしいですね。
ウィンリィ・ロックベル:豊口→高本
ロイ・マスタング:大川→三木
リザ・ホークアイ:根谷→折笠
ジャン・ハボック:松本→うえだ
ヴァトー・ファルマン:室園→浜田
マリア・ロス:斎賀→名塚
スカー:置鮎→三宅
ラスト:佐藤→井上
グラトニー:高戸→白鳥
エンヴィー:山口→高山
ゾルフ・J・キンブリー:うえだ→吉野
松本さんもうえださんも好きですが!
しかし、どちらにせよ一期も見ていない、二期も見る予定がない、主要人物以外顔も名前も一致しない私が言うのもアレですが、何のための変更なんですかね。
話がだいぶ進んで、一期の頃のキャラクターとイメージが合わなくなったとか、それならまだいいんですが(いや、良くはないだろうけど………)金とか、監督の好みとかだったら、ちょっとどうなんだろうとは思いました。
というか、これで削減ができてるんでしょうか。誰が高くて誰が安いんだかさっぱり。
特に、ロイとか、ウィンリィまで変わるとは思わなんだ。
これ、変わったら変わったで、次やる人も神経使って大変でしょうね。
『逆転検事』体験版をプレイしたら、やっぱりそれなりに面白かったので、ちゃんと購入しようと思いました。
というかぶっちゃけ、ウルフの外見が好みだ。
体験版のラストで可愛いあの子も出てきましたし、桃色な話も期待したいです。
冥ちゃんがレギュラーっぽいのも期待大。何気に冥ちゃんは好きなのです。ただし、成歩堂×冥ですが。冥ちゃんは成歩堂に可愛い片思いだぜ! イトハミは公式だぜ!(お前、可愛いあの子はどうするんだよ)
『有罪×無罪』も何気に面白そうです。DSになって推理モノや、ADVの幅が広くなったようでちょっと嬉しいです。
『リンカーン』の、『芸人 その時歴史が動いた』に、真剣に感動して泣いた私は、もう涙腺が赤いちゃんちゃんこなのでしょうか。もう駄目だ。
って、公式サイトがまるで更新されていないので、見て確かめることもできないのですが、要するに、出川哲朗と松村邦洋の友情ものでした。泣ける。
『複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡』
川崎市民ミュージアムで開催されている展覧会です。
ちょっとした縁があったのですが、私は全く存じ上げておらず、知り合いに「粟津潔って知ってる?」と聞いたところ、「アートを志している人で知らない人はまずいない。地方じゃなく、都心で個展をやっても客が入る人」と断言されて、仰天。
そうか、というわけではないのですが、ぐずぐずしていると開催が終わってしまうので、慌てて見に行きました。
実は私、昔この辺に住んでいたこともあって………死ぬほど昔ですが(遠い目)地の利に関してはばっちりです。
職場の同僚と見に行ったのですが、あまりの方向音痴さに仰天しつつ、無事たどり着きました。
せっかくなので、朝一に見に行ったのですが、人っ子一人いなかった。
そりゃ、平日の朝一に来る人なんていないだろうけどさ………。
おかげで、全く誰にも邪魔されることなく閲覧できました。室内に響く私の靴音が大きい(苦笑)。
すんごく良かったです。
もう八十歳になる人だから、年表も凄くて。 大体初めて賞をもらったのは私が生まれる前ですから。
戦争を体験して、学生運動があって、キャバレーの壁を書いて生活していたとか、まるでドラマのようでした。
インタビュー映像もあって(多分NHKかなんか)それを見ると、あまり「俺が俺が」という我が強い感じじゃないのです。
でも作品は、一撃の印象が強いものが多い。色使いとか。
穏やかで安らぎのある絵、という感じではない。
映像から受ける印象を一言で言うなれば、「モノマネのムツゴロウさん」でした。
まあ、インタビューを受けているのが七十歳越えですから、仕方がないんですけど。
相手の質問に「ああ~(そうだったっけ)」と、ぼんやりした返事をしたりとか、よくしゃべる普通のおじいさんでした。
覚えていない、っていうのも実際ありそうだし、それは別に自分にとって特別なことじゃなかった(大したことではない、という意味ではない)と言いたげに、偉業について説明する様は、やっぱり天才肌ならではですね。
ただ言っていることはやっぱりカッコよくて、二回立て続けに入選した後、その賞の審査員になっちゃったら(基本仕事は選ばない。なんでもやる)
「日本中から来る作品を一度に見られるなんてラッキー」
くらいのことを言っちゃえるわけですよ。
指導する立場でもあるんだけど、自分は当然自己表現をするアーティストだから、さまざまな作品に触れられるのが嬉しい、って素直に言っちゃうのがまたかっこいい。
他にも印象深かったのが、これ、芸術家と呼ばれる人がよく使う言葉なんですが、何事も、観察しろと。
ただ、物事を見るのではなく、様々なものを見て、触れて、そして自分で観察しなければならない。
そう、はっきり言っていました。
つまらないものなどない。何事も楽しかったし、興味のあることをやってきたから、と断言してしまえるのが、彼の凄さなのでしょう。
この世にあるもの全てを、自分の作品として昇華できてしまうわけですよ。凄すぎる。
最後、一問一答があるんですが、これがまあ笑えるくらいのやり取りで。
「アーティストにならなかったらどうなっていましたか」「わからないなあ」
「作品を作るうえで大変だったのは」「大変だと思ったことはないなあ」
これですよ。
これが天才じゃなくてなんなのだ。
「これからアーティストを目指す人に一言」では、
「ただ学校に通って、成功するなんて時代はもう終わった。何事もそれを一生のこととして取り組まねば意味がない」
と、非常に当たり前かつ、重い発言をされておりましたが。
展示も、モダンで目を見張るようでした。
賞を取ったポスター『海を返せ』なんて、1955年の作品ですよ? 生まれてないって私ですら。それだって全く古臭くない。
元々映画がお好きだったらしく、映画のポスターもいっぱいあって、ブックデザインがあれば、政治的なポスターもあり。自分で創刊したフィルムブックもあり、動画もあり、映画美術もあり、と興味があるものは何でもやるという、雑食性天才の表現はどれも凄く良かったです。
個人的にお気に入りを羅列。
リンク先は全て公式サイトです。
野盗、風の中を走る
Contemporary Print Exhibition Kiyoshi Awazu
BEYOND WAR '86
砂の女 -B
特に、『グラフィズム』は最高でした。これ、凄く大きい作品で壁にデカデカと飾ってあったんですが(他に表現方法はないのか)画面は文字だか記号だかでひたすら真っ黒。そこに、白地で英語やら日本語やらがちょぼちょぼと書いてある、という記号の組み合わせみたいな作品でしたが、ものすんごくかっこよかったです。何て言っていいのかわかりませんが、とにかく良かったんだよ!(上手い表現なんてわかるかよ)
この作品だって1977年とかですよ。30年以上前なんですよ。もうありえないぜなんだよこの才能!
市民ミュージアムなので800円で見られますし、ネットクーポンで100円引きもあるし、何より、もうすぐ終わるので人がいなくてゆっくり見られるので、皆様機会がありましたらぜひ。
方向音痴じゃなければ、最寄り駅から徒歩圏内です。
あー面白かったなー………。
って、公式サイトがまるで更新されていないので、見て確かめることもできないのですが、要するに、出川哲朗と松村邦洋の友情ものでした。泣ける。
『複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡』
川崎市民ミュージアムで開催されている展覧会です。
ちょっとした縁があったのですが、私は全く存じ上げておらず、知り合いに「粟津潔って知ってる?」と聞いたところ、「アートを志している人で知らない人はまずいない。地方じゃなく、都心で個展をやっても客が入る人」と断言されて、仰天。
そうか、というわけではないのですが、ぐずぐずしていると開催が終わってしまうので、慌てて見に行きました。
実は私、昔この辺に住んでいたこともあって………死ぬほど昔ですが(遠い目)地の利に関してはばっちりです。
職場の同僚と見に行ったのですが、あまりの方向音痴さに仰天しつつ、無事たどり着きました。
せっかくなので、朝一に見に行ったのですが、人っ子一人いなかった。
そりゃ、平日の朝一に来る人なんていないだろうけどさ………。
おかげで、全く誰にも邪魔されることなく閲覧できました。室内に響く私の靴音が大きい(苦笑)。
すんごく良かったです。
もう八十歳になる人だから、年表も凄くて。 大体初めて賞をもらったのは私が生まれる前ですから。
戦争を体験して、学生運動があって、キャバレーの壁を書いて生活していたとか、まるでドラマのようでした。
インタビュー映像もあって(多分NHKかなんか)それを見ると、あまり「俺が俺が」という我が強い感じじゃないのです。
でも作品は、一撃の印象が強いものが多い。色使いとか。
穏やかで安らぎのある絵、という感じではない。
映像から受ける印象を一言で言うなれば、「モノマネのムツゴロウさん」でした。
まあ、インタビューを受けているのが七十歳越えですから、仕方がないんですけど。
相手の質問に「ああ~(そうだったっけ)」と、ぼんやりした返事をしたりとか、よくしゃべる普通のおじいさんでした。
覚えていない、っていうのも実際ありそうだし、それは別に自分にとって特別なことじゃなかった(大したことではない、という意味ではない)と言いたげに、偉業について説明する様は、やっぱり天才肌ならではですね。
ただ言っていることはやっぱりカッコよくて、二回立て続けに入選した後、その賞の審査員になっちゃったら(基本仕事は選ばない。なんでもやる)
「日本中から来る作品を一度に見られるなんてラッキー」
くらいのことを言っちゃえるわけですよ。
指導する立場でもあるんだけど、自分は当然自己表現をするアーティストだから、さまざまな作品に触れられるのが嬉しい、って素直に言っちゃうのがまたかっこいい。
他にも印象深かったのが、これ、芸術家と呼ばれる人がよく使う言葉なんですが、何事も、観察しろと。
ただ、物事を見るのではなく、様々なものを見て、触れて、そして自分で観察しなければならない。
そう、はっきり言っていました。
つまらないものなどない。何事も楽しかったし、興味のあることをやってきたから、と断言してしまえるのが、彼の凄さなのでしょう。
この世にあるもの全てを、自分の作品として昇華できてしまうわけですよ。凄すぎる。
最後、一問一答があるんですが、これがまあ笑えるくらいのやり取りで。
「アーティストにならなかったらどうなっていましたか」「わからないなあ」
「作品を作るうえで大変だったのは」「大変だと思ったことはないなあ」
これですよ。
これが天才じゃなくてなんなのだ。
「これからアーティストを目指す人に一言」では、
「ただ学校に通って、成功するなんて時代はもう終わった。何事もそれを一生のこととして取り組まねば意味がない」
と、非常に当たり前かつ、重い発言をされておりましたが。
展示も、モダンで目を見張るようでした。
賞を取ったポスター『海を返せ』なんて、1955年の作品ですよ? 生まれてないって私ですら。それだって全く古臭くない。
元々映画がお好きだったらしく、映画のポスターもいっぱいあって、ブックデザインがあれば、政治的なポスターもあり。自分で創刊したフィルムブックもあり、動画もあり、映画美術もあり、と興味があるものは何でもやるという、雑食性天才の表現はどれも凄く良かったです。
個人的にお気に入りを羅列。
リンク先は全て公式サイトです。
野盗、風の中を走る
Contemporary Print Exhibition Kiyoshi Awazu
BEYOND WAR '86
砂の女 -B
特に、『グラフィズム』は最高でした。これ、凄く大きい作品で壁にデカデカと飾ってあったんですが(他に表現方法はないのか)画面は文字だか記号だかでひたすら真っ黒。そこに、白地で英語やら日本語やらがちょぼちょぼと書いてある、という記号の組み合わせみたいな作品でしたが、ものすんごくかっこよかったです。何て言っていいのかわかりませんが、とにかく良かったんだよ!(上手い表現なんてわかるかよ)
この作品だって1977年とかですよ。30年以上前なんですよ。もうありえないぜなんだよこの才能!
市民ミュージアムなので800円で見られますし、ネットクーポンで100円引きもあるし、何より、もうすぐ終わるので人がいなくてゆっくり見られるので、皆様機会がありましたらぜひ。
方向音痴じゃなければ、最寄り駅から徒歩圏内です。
あー面白かったなー………。
いよいよ次巻決着が。
うーん最近どうも、この人の描く感動に感情移入できません。なんだか、何を見ても同じっていうか………。
子供が恐怖のあまり同じ言葉を繰り返していたけど、最後のロボットとなったイプシロンと触れあううちに言葉が話せるようになったとか、演出がベタすぎやしませんか。
別に、ネタが悪いとかそんなことは全然ないんですが、でも、しゃべられるようになったのはいい。だが、子供がつぶやいていたことになんの意味があるんだ。
友人とか、同士になると、感情のやり取りを見てしらける、ということはないんですが、どうもこの人、親子ものになると本当に、表現の幅が狭い感じがします。
ゆえに、物語のキモである、アトムと天馬博士の擬似親子も流せてしまうというか。
前作までのほぼ主役であるゲジヒトも、あれはちょっと親子モノというより、小さいもの対する愛着にしか見えないし。
後、何巻かで西原氏が言っておりましたが、この人、人型じゃない「ロボット」のデザインは正直イマイチだと思います。プルートゥとか、何だよあれ………。
『殿といっしょ!』
あまりに笑えなかったので、私の感性がおかしくなってしまったのかと思いました。
ごく普通の………どちらかといえば、人を選ばない時代4コマ漫画なんですが、何故か、全く笑えなかった。
笑いの感性っていうのは凄く個人差があるので、つまらないとは言えないんですけど、別に毒があるわけでもなく、エロがあるわけでもなく、シュールだというわけもない、本当に一般に受け入れやすいギャグ漫画のはずなんですけど………。
『魁! クロマティ高校』
アニメがわりと面白かったので、(最終的なお気に入りは、前田とマスク・ド・竹之内に決まりました)漫画を大人買いしてみたのですが、これも、まあ、普通かなあ。
アニメが漫画の前期からチョイスしました、というのではなく、わりとまんべんなく選んでいるのがちょっと意外でした。
こっちの漫画のほうが、明らかに人を選ぶシュールさがあると思うんですが、まだ笑えた。
でも、声の威力は偉大ですね。
メカ沢君とか、メカ沢弟とかは、明らかにアニメのほうが面白いし。
数ある何のつながりもない単発キャラクターが出てくる中で、渋い医者とサトウ電器を選んだアニメスタッフのチョイスに敬意を表したいと思います。
『帯をギュっとね!』
一世を風靡した、青春こぎれいな柔道漫画。
連載当時、読んだことがあるようなないような、くらいの知識でしたがこれもいい機会なので全巻購入して読んでみました。
まあ、これも思ったよりは………普通………。
絵がきれいなのは凄くとっつきやすいんですが、あまりにもきれいなので、逆に柔道のシーンの迫力にかけるというか。クロマティ高校みたいな、ペンタッチギザギザの荒々しい絵で描かれていた方が、ぱっと見の迫力はありますよね。(勿論本当に上手い方は、ペンタッチがどうのなんてレベルじゃないんですが)
実際に、漫画として動きの表現が上手いかどうかはちょっとよくわからないのですが、少なくとも、柔道の試合シーンを見てドキドキする、ということはなかったので。
練習風景とか、高校生の青春群像とか、個人的にはやっぱりその辺を楽しむ漫画なんだと思います。
正直、後半の柔道の試合とか、まともに読んでなかった。
始まりからして、段もち高校生が主人公たちなわけですから、挫折してどうのとか、地べたにはいつくばって泣き喚くとか、そういう泥臭さ一切ないんですよ。
いや、ないわけじゃないんですが、これも、情けない姿がかっこいいという感じではないので、非常にソフティケイトされているので、読んでいるこっちも、「そんなもんか」と流せてしまうんですね。画面から受ける印象がきれい過ぎるっていうか。
なんか、ゲロまで虹色みたいな。スラムダンクで、魚住が体育館裏でゲロ吐いているシーンは、感動したんだけどなあ。
まあ、そんなこんなで、ラブコメ要素や普通のコメディ語っている時のほうが楽しめました。
連載時は、ごく普通に線目の斉藤がいいとか思っていた気がするんですが、読み終わってみれば、ミッタン(三溝)可愛いよ、ミッタン。
可愛さではダントツでした。斉藤は見た目あんななだけで、結構普通の熱血野郎ですし(それの何がいけないんだ)。
杉や宮崎もいいんですけど、惜しむらくはこの二人本当に出番がない。
主人公の巧に出番が集中するのはいいとしても、杉と宮崎は酷すぎるだろうと、読んでいていつも不安になりました。日常パートのギャグ要因なのか………? 桜子とか、別所さんとかにお株を奪われてどうする。
そんな中、ミッタンは結構出番もあるし、実力もあるように描かれているので、個人的には満足でした。うーん、斉藤と別所さんみたいに、固定カップルができればよかったのにー。
気は優しくて力持ちで強面の大男、という設定は王道ですね。もっとも後半では、びびりという設定は何処かへ行ってしまったようでしたが。
私がミッタンで惚れ、一番お気に入りのシーンは、序盤での肝試しのシーンです。
クジをひいて男女ペアになって肝試しをすることになるのですが、主人公巧と、彼女近藤のカップルの番号が違っちゃうわけです。そこで、
「あ、俺四番だ。変わってやるよ」
と、さらっと自分の札を差し出して、主人公たちにカップル組ませようとする様に、惚れた。(こういうものはえてして具体的な日常描写であることが多い)
いやあ、もう本当に可愛いなあミッタン!
しかし、漫画の内容とは別に、扉絵とかにある、ウィンクとか、キョンキョンとか、チェッカーズとか、プリプリとかその手の時事ネタは、本当に恥ずかしいですね。
はっきり言って、今読むと痛い。
懐かしいなあとか、そんな生易しい気持ちにはなれませんでした。これ、きっと本編のドシリアスな場面とかよりも、何億倍も恥ずかしいよ。
ただでさえ床にダンボールに『はじめの一歩』が詰まったまま置いてあるのに、これ以上漫画が増えたらどうしよう、と思っていたのですが、そんなことにはならず、そういった意味では………まあ、一安心でした。
そろそろまた、ブックオフに取りに来てもらわにゃいかんな。