『ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者- 』
特に買うつもりはなかったんですが、職場の同僚が
同僚「買っちゃったよ」
私「あ、面白いですか?」
同僚「まだ途中なんだよね」
数日後。
私「クリアもうできましたか?」
同僚「クロノトリガー予約しちゃったよ」
あれ? ヴァルキリーは? という感じの会話を経て、貸してくてました。
とてもではないが、すぐにはお返しできないのでいいです、と断ったんですが(借りたものは何でも人生をかけて早く返す。井原家鉄の掟)どうせやらないから、と夜勤の日に持ってこられては、断るわけにもいかなくなってしまいました。
以前から、しょっちゅう買っては、しょっちゅうクリアしないで他のソフトに脱線する人だなあ、とは思っていたんですが。『カルドセプトDS』も『ライドウ』も投げてあるらしいし。
「他にも持ってるのでやりたいのあったら、どんどん貸してあげるよ」といわれたんですが、無限のフロンティアとか言われても。
私的なプレイスタイルとして、
1・とりあえずベストEDを見る。
だけを念頭におこうかと。クリアデータはスキルなどが引き継げるらしいので、駄目なら一度スキルを入手してからやり直します。
■Prologue
戦闘には今のところ苦労しませんが、どうもエムブレムのような詰め将棋的戦闘は、こちらが与えるダメージがいくらなのか、明確に数字が出るほうがやりやすいです。ヴァルキリーシリーズはこっちのコンボが上手くいってナンボなので、具体的な数字が出せないのはわかるんですが。
話の内容としては、母親が自分の夫が死んだのは戦乙女のせいだと完全に逆恨みし、息子である主人公も逆恨みついでに一度死に掛け、冥界の女王と契約を結び、仲間の命を捧げてしまった挙句、「俺じゃない!」と叫んで逃亡し、メイドに出会うという、なんだかとんでもない展開でした。
仮にも親友の命を捧げるのが強制で、ためらう心理描写も何もないってところが、非常にシュールです。
■Chapter1[焦がれたもの]
やあ、お兄さん巻き込まれてみないかい? とばかりにいきなり女の弓兵に誘われて戦闘。ちゃっかり立ち直ってる主人公はとてもいい性格をしていると思います。
その後、暗殺者だったシェリファという弓兵と、追いかけてきた魔法使いの父が参戦。父は非常に枯れていていい感じです。
基本的に物語がどうの、というよりは、「戦闘でどれだけカルマを集めるか」に脳みそを置かねばならないので、駒が増えて戦いの幅が広くなるのは大歓迎です。
基本は、遠距離で削り、近距離型の主人公と最後はダブルアタックで決めて、カルマを取得というのが主な流れでしょうか。
ちなみに「カルマ」とは敵のHPが「0」になっても、攻撃回数が残っている場合は攻撃し続けて、「オーバーアタック」をして、どれだけ攻撃を当てられたかによってもらえる値のことです。勿論、多ければ多いほどいいわけで、
1・ギリギリまでとにかく削る。
2・僅かになったら、速攻最強攻撃でトドメをさす。
が必要になってきます。
いくらターン数をかけてもマイナス要素にはならないので、じっくり一人ずつ倒せば今のところは問題なさそうです。
逆に「お前ー! 削るだけだったのにー!」という、スパロボにもありがちな絶叫が幾度が響き渡りましたが………。
■Chapter2[数奇な再会]
ここでいきなり分岐です。話の分岐というよりは、仲間になる連中が違う、というだけの雰囲気ですが。
幼馴染(プロローグで女神の羽によって殺されたアンセル)を生贄にしたにも関わらず、故郷の村で妹の墓参りをし、どう考えてもアンセルに気がある女の子にあまつさえ母親の世話まで頼んでおきながら「あいつは別の場所にいる」とか言っちゃう主人公の性格が信じられません。
凄い、凄いぜ感情移入とかの次元を超えた、淡白主人公。
反乱を起こす村か、街道か、要塞かの三択なんですが、ここの要塞はプロローグで、超渋い傭兵オジサンズとの思い出の場所(笑)なので、迷わずそちらを選びます。
ただカルマを規定数集めるのではなく、200%以上だとボーナスがつくので、どうしてもそれを狙いたくなってしまうのは中々上手い作りなんですが、結構、運みたいなところもあるので、微妙ったらそうかもしれません。自軍が与えるダメージがやっぱりはっきりしないのがなあ。
と、さらっと書いていますが、選択肢変更。
「数奇な再会」での二面がどうしてもクリアできません。いきなり、羽を使って強制クリアするのも後味が悪いので、他の選択肢であがいてみます。
仕方がないので、オヤジを捨てて反乱軍の若い二人に。(所詮キャラクターでしか物事を見ていない)
■Chapter2[進むべき道]
オヤジではなく、反乱軍の若い男女を選んだせいか、クリアできました。難易度と男を秤にかけて、男を捨てたようで個人的には甚だ不本意ですが………(遠い目)。
しかし、物語としては行間ぶっちぎりですね。多分、物語にははなから力を入れる気があまりないんでしょうが、主人公が基本的に、他人どうでもいい、自分は戦乙女を倒すために、敵と戦ってカルマを集めればそれでいい、スタンスなので、自分から物語に関わろうって気がないのが、まあ根本的に盛り上がるわけもなく。
ただこのチャプターで、反乱軍の女首領が「自分が投降して仲間の恩赦を願う」と言い、それを送り出した若い男が、処刑場に助けに行く、という流れがあるんですが、主人公が「愛しているから助けに行くのか」みたいなことを、ボソッというと、例のメイドが、
「愛しているなら、初めから送り出しはしないでしょう」
と言うのが、なんか凄く真理でした。
それで、主人公は「友情だからか」みたいなことを悟る(イコール自分と幼馴染を重ねている)のは、短い台詞で上手かったです。
あ、ちなみに冥界からのお手伝いとしてきているメイドは、主人公の脳内メイドです。
誰にも見えない俺だけのメイドってやつですね。怖いよ。
捕らわれの味方を救出するマップでは「お前だから動くな! お前だから攻撃するな!」を絶叫しながら何度もやり直しました。くそ、これだからNPCは………!
ちなみに戦闘のコツは、とにかく自分からは絶対に動かないこと。
よほど目の前に敵がいるなら別ですが、そうでないのなら、絶対に動かない。敵の連係プレイで集中攻撃を食らって速攻死ぬだけです。
敵を一体ずつおびき寄せて倒す、が基本で、そうなるとマップクリアに凄く時間がかかるわりには、充実感がないというなんともいえないスパイラルに陥るのですが、そうしないとカルマがたまらないのでどうしようもありません。
ダメージ換算が上手くできないので、下手をすれば自分から攻撃しない(相手の攻撃の反撃の方が、ダメージ換算しやすい。自分たちのターンの攻撃だと、どうしても攻撃範囲にいる仲間達が「勝手に攻撃」してしまうので、必要以上のダメージを与えて泣く羽目になる)くらいのノリでやっていると、本当に地味に時間がかかります。
そして、スキル・ダッシュは必須。
基本、立ち向かうのではなく逃げ回る戦闘スタンスでないと、生き残れないために、誰も彼もがとにかくダッシュでその場から離れる必要があります。このスキル、一見地味だけどなければ絶対にクリアできないと思います。