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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『大神伝』公式サイト

以下、ネタバレあります。反転もありますが、配慮しきれていない部分もあります。あくまで自己責任において閲覧ください。
ちなみに私は前作を遊んでいますので、それふまえての感想になります。









チビテラス可愛いよ可愛い! 超可愛い!

おっと、失礼。
続編としてみなければ良作。
続編としてみれば微妙、といったデキの作品でした。
ですが、前作が評判が良かったわりにセールスが奮わなかったのに対し、今作はDS媒体で発表されたということもあり、前作が良作であったという評判を考慮して購入された方も含めて、実際単品で遊ばれた方も多いのではないかと思います。
続編と銘打ってセールスを期待するには、あまりに発売後年月が経ち過ぎましたし。

そんな中、ガッツリ前作を遊んだ身とあっては、話はともかくシステム上でもちょっとひっかかる部分が多かったので、まずそちらから。


・システム
まず、イベントはオートです。
ムービーといっても、別にFFレベルの「誰?」というムービーが流れるわけではなく、ただ画面上で勝手に進むという仕様なのですが、これ個人的に激しくマイナスです。読みきれないメッセージがあっても勝手に進むし、もっと見ていたい場面が出てきても勝手に進む。
この「勝手」仕様は個人的に一番がっかりでした。
勝手に進むからといって、それが例えば後で思い出として振り返ることができるわけではないので、一旦流れてしまったらどんなに嘆いてもそれで終わり。

おまけにこのイベント類、完全にフルオートかと思えば実はそうでもない。
多分戦闘がかぶっているようなものは、オートではなくちゃんとこちらのボタン次第でどうとでもできるんですね。
だったら全部そうしてくれよと。
繰り返しますが、この大神伝は全編同じグラフィックで攻めてきて、またそれが素晴らしいので、別段オートで流してもらう必要性ないんですよ。
むしろ、ちゃんとデザインされた動きを含めて味わいたいし、それを味わえるようなイベントもあるのに、何でフルオート「多め」なのかちょっとよくわかりません。

まあDSなので折りたたんでしまえば、トイレにも行けないよという仕様ではないのですが。

それと、地味にキツかったのが、マップも、戦闘も視点切り替えが不便。
最初は切り替えできないのかと思っていたのですが、後々、下画面の「▲」矢印で動かせる事が判明しました。
ですがこれ、やっぱり中途半端なので、視点の切り替えができたりできなかったりとやっていていい加減にせいよ、と思ってしまいました。できるならできる! できないならできないでどっちかにして!

大体、普通にDSを両手で握ってやっていた場合、左手十字キーで埋まっていたら、どうやって下画面なんてタッチできるのかと。
右手も当然攻撃やジャンプでいっぱいいっぱいですよ!
だったらせめて、Rキー、Lキー両方とも筆しらべ起動設定を片方だけにして、残った方を視点切り替えキーにしてくれれば良かったのに、と、これもやっていてかなりのストレスでした。

実際、遊ぶのに実害があるというわけではなく、気にしない人は気にしないでいけるのでしょうが、前作をやった身分となると、大神の肝である、世界観の構築がかなり、この不便さで味わいにくくなっているような気がしてなりません。

前作は、「何もしなくても平原をひたすら走り回っているだけで楽しい」というキー設定があり、それは、アマテラス(前作主人公)が縦横無尽にありとあらゆる場所を散策できる、「舞台」と「視点」があった故なのですが、今回はこの「舞台」はあっても「自由な視点」がないんですね。
大神においての視点は「自由ありき」であって、走り回るアマテラスを後ろから見るも、横から愛でるもよし、だったのですが、それができないと、「世界を自由に走り回っている」のではなく「走りまわされている」感がどうしても強くなってしまうのです。
何故なら、文字通り「自由にできない」から。
その自由さがないと、せっかくの世界観が台無しになってしまうほどに、前作はただの大地ですら素晴らしかったのですが、今回はそれがキー設定や、オートムービーのおかげで、随分割を食ってしまっているような気がしました。

それプラス、私の中で決定的に「ない」と思ったのが、主人公自体の動作設定の甘さでした。
例えば視点以外でも、キャラクターがジャンプをする→飛べる範囲を見極める→つまり飛べない高さや距離を理解する、という流れがあると思うのですが、それがどうも符号が取れていないようなのです。
ダンジョンではジャンプで飛び越えられるのに、平原では無理とか。
平原でも平地ではいけるのに、ただつながっているだけの渡り橋は何故かジャンプしても駄目で、わざわざ真正面から行かないと駄目とか。
このあたりの、動きのチグハグさが、私やっていて本当に気になりまして。
基本的に「今回は色々できない」もんだと思って、平地を飛び回っていてダンジョンに侵入し、ジャンプでただ飛び越えるだけの部分で、それに気づかずつんだ時には、本気で「ああ~」と思いました。

物語に関して合う合わないは、感性その他があるかと思いますが、システムまでもがただ不便ではなく、世界観をちぐはぐにさせていると、ちょっと物語以前の問題という気がします。

DSおなじみのタッチペンですが、基本的には筆しらべというアクション的なものでしか使わないので、これに関しては特別ストレスは感じません。
様々な筆しらべを見つけたら色々使ってみたくなりますし、ダンジョン以外でも、街中で使ったりと、楽しめる要素は満載です。
枯れ木に花を咲かせるもよし、岩壁を破壊するもよし、風を吹かせて住民を驚かせるもよし。
大神おろしと呼ばれる世界の演出は、DSになっても圧巻でした。


・グラフィック。
まさにこのゲームの肝と読んでもいい映像部分ですが、DSLLでやっていても特別粗は見当たりませんでした。
毛筆で描いたようなデザインに、ころころ動く可愛い小さな登場人物たちは、何処を切り取っても可愛さしか見当たりません。
というか、チビテラス可愛いよチビテラス! の一言に尽きます。
いちいち動きのモーションが可愛くて、出てくるたびに悶絶でした。
移動しないで静止しているときも、背中に乗っているキャラクターたちが踊ってくれたり、チビテラスの頭を撫でてくれたりと、「キャラクターの動き」に関しては、細かな動きをとても魅せてくれます。
これ、いちいち書き出していたらきりがないくらい、とにかくひったすらキャラクターたちはいちいち可愛いので、是非やってみてくださいとしか。
実際、この動きや可愛さがなければこのゲームは価値がない、というくらい、ある意味「絵ゲー」ともいえます。

EDの(反転)ちびっ子たちが勢ぞろいして歩く図は、ほんっとうに可愛かったあ! 最高だった!(反転終了)


・物語。
前作から九ヶ月経ったナカツクニが舞台。
アマテラスが救った世界にまたしても起きる怪異を静めるために、チビテラスが走り回るというのが大まかな流れなんですが、個人的に一番気になったのが、過去への介入、でしょうか。
最初のうちは、ちびっ子たちが自分のできることを必死でやろうという様が、本当にいじらしくて誰も彼もが一所懸命で、やっていて凄くお使い的な要素も楽しかったのですが、過去のエピソードが介入されるあたりからちょっと怪しくなってきた…というか。
過去のエピソードが断続的に「これこれこういうことがありました」と誰かの口から語られる(当事者とか)のならまだしも、実際に前作で完全に完結された「事象」に必要以上に介入するのは、正直どうなのと。
これが本当に一滴程度に、直接関わってはこないけれど、そっと後押ししたくらいだったらまだいいんですが、本気で介入されてしまうと、過去にあんなに一生懸命だった奴らの立場がない。

筆しらべも、前作で「前作を遊んだ自分」が懸命に奮ったはずなのに、それを「今の自分」がやってしまうというのは正直興ざめなんですよね。その部分は逆に流してくれてよかったのに、というか。

では、前作を遊んでいない人にとってはどうなの、というと、それこそ、突然降って沸いた「前作のキャラクター」たちが、これでもかというくらい大盤振る舞いで出てくるので、感情移入できないどころの騒ぎではありません。

私最終決戦で、今までの仲間をさておき、(壮絶ネタバレにつき反転)イッシャクがパートナーになったときは本気で「ふざけるな!」と思いました。イッシャクなんて、前作だってある意味「過去の伝説」だったキャラにも関わらず、なんでそん大して思い入れのないやつなんて、頭に乗せて進まなきゃならないのかと! 別にこれ、イッシャクが嫌いだとかそういう事では全くなく、続編をやった人間にとっても、やったことがない人間にとっても、かなりの人選ミスだと思うのです。だって、忘れていたっておかしくないキャラなのに。(反転終了)

過去への介入も程ほどに、というか、過去に行くという事はどうしたって「前作のキャラ」を出さざるを得なくなるわけで。
その中で、前作で語られなかった部分をあまりに多く、自分たちが介入して実際の歴史にしてしまうと、彼らの立つ瀬がない。
登場人物たちに感情移入するか、というのは、別に自分たちが動かしていなくても、それが見えないところであっても、どれだけ彼らが必死であったか、成すべきことを成していたか、という部分に人は感動すると思うのですが、ある意味、それを「語りすぎる」ならともかく「なかったことにする」勢いでこちらが介入してしまっては、感動も半減です。

それこそ、前作でも実際殆ど語られなかった(反転)イッシャクや、そして白野威は語られなかったからといって、決して「空気のような存在」ではなかったはずです。表には出ず、主人公ではなかったけれど、成すべきことを「影」でやっていた彼らは、直鉄的にこちらが介入しなくても、そこからこちらは感動を得ることができていたはずなのに。(反転終了)

彼らは頑張っていた。
そして、現在で私たちも頑張っていた。
それでいいんじゃないかな、と思うんですが。
しかも結局は、過去での決着のまま終わってしまいますしね。
主人公たちは現在に戻って平和になりましたとさ、という決着は、やはり過去ではなく今でつけてもらいたかったところです。


話の展開も結構苦しい、というか、クロウが出てきたあたりでやっぱりどうしても強引というか、ややこしくなってきてしまいます。
こっちは怪しげな異星人という時点で、「何かある」というのはどうしても想像がついてしまいますし、それ以降の物語の展開も、どうしてもクロウの持っているペンダントとかが急に教えてくれたりするので、ん? と思っている間に物語が進んでしまった印象が強いです。

人魚のナナミちゃんとか、巫女のカグラちゃんとか、お母さんを助けたいマンプク(彼の、マンマルというネーミングセンスは最高)とか、あくまで個人の中で悩み苦しんでいる連中の中で、浮いてクロウはあからさまに立ち位置が違いますしね。
このクロウっていうキャラクターに全部詰め込みすぎて、かつ、こいつのキャラクターがどうにも感情移入できない、というか。
最終的なラストに向けての行動理念も、不自然な印象が残りました。

クロウは、最初から最後まで美しい学者レディにぽやぽやしていて、それでいいと思うんだ。
それこそ(反転)ウシワカだって別に最後になってシリアスに走ったわけではなかったんだし。あいつも最初から最後まで変な奴だったけれど、その変さこそがウシワカだったのだし。

クロウは起承転結全部を引き受けなければいけなくて、自身の性格もそうですが、物語の上でも色々やらせすぎだったんじゃないかと。
正直、裏切るくだりも改心するくだりも決意するくだりも、あんまりよくわかんなかったです。
むしろ、その役目こそ最初から最後までクニヌシが引き受けていれば良かったのではないかと。
ずっと一緒にいて、それでも押し付けられた使命があって。器としてクロウが選ばれて、むしろそれを「正体不明の勇者」であるクニヌシが救う。
その方が、よほど二人の役割分担がはっきりしたのになあ。

極端な言い方をしてしまえば、ずっと一緒に旅していたクロウを犠牲にしてなんで序盤で退場してしまうクニヌシを助けなきゃいけないんだ、と思ってしまってもおかしくないくらい、クニヌシの物語の上での役割が薄すぎます。
最初で退場するとしても、むしろ、はっきりと「怪しい奴に囚われた」演出の後に、チビテラスが救うべく懸命になる、くらいでないと、チビテラスが「クニヌシ以外の奴と行動している時のクニヌシ」に感情移入ができないのです。
前作でいう、白野威とイッシャクも、プレイヤーの知らないところで世界を救っていたわけですが、それはちゃんと、劇的なことがあったと、それこそOPの時点でわかっていたわけですしね。ヤマタノオロチは討伐された当確固たる事実があるわけですから。
(反転終了)


おまけ要素や、アイテムコンプ要素は充実していますし、とにかく、チビテラスの可愛さは悶絶物ですので、純粋なアクションアドベンチャー…なのかRPGなのかよくわかりませんが、ゲームとしては楽しめると思います。
筆しらべを駆使したパズル要素が強いので、頭も使いますし、グラフィックもきれい。音楽もいいし、話も実際EDでは泣きましたしね、私。


ただ、前作も今作もあれですが、なんですか、このシリーズの伝統として、(反転) 主要人物のオチをつけずに終わる(反転終了)っていうのは固定なんですか(苦笑)。
まあ続編があるかと思えばそれもまたよし、なのかもしれませんが…。

あれですかねえ、(反転)クニヌシって一応イザナギの鎧装備できたみたいですし、今度の舞台はいよいよタカマガハラみたいですから、イザナギの始祖とかなんじゃないのかなあ。過去から未来へ飛んじゃったとかね。
ウシワカ関連を救うにはどうしてもタカマガハラが崩壊する「前」に行かなきゃいけないわけですから。
アマテラスはともかくとして、どうしてもチビテラスがどうやって生まれたかとかが謎なので、チビテラスが作られたのと同時期にクニヌシが作られたっていうのもアリかも。
白野威が「孫みたいなものだ」って言ってたから、チビテラスは少なくともアマテラスよりも後に生まれたのは間違いないと思うのよね。
(反転終了)


最後に、前作を遊んだ身として、一番感動して泣きそうになったのは、オトヒメの台詞でした。
「龍神はもはや、海の守り神にあらず」
この短いフレーズに、どれだけの悲しみと決意がこめられたいたかと思うと………! オトヒメ様………!
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ネタバレしております。自己責任においてごらんください。




■箱舟ヤマト
ついに最終決戦のようです。
イッスンに「二度と戻れない」と言われたので、「冗談じゃない」とばかりに下山します。道具だってないし、イベントだってまだまだ取り逃しが!
せっかくなので、イッシャク爺さんが何か語ってくれるかと思ってたずねてみたのですが、孫馬鹿の話しか聞けなかったのでがっかり。
お前………お前アマテラスとの思い出何処行った!
西宮京でのスリイベントや、雷イベントをクリアしつつ、はぐれ珠がもらえるのはもういいですとばかりに最終決戦の場へ。

ここでイッスンがすべての筆業を集めたからもう、一緒に行かないと言い出します。そんな予感はしてたんだ。
そこに、怪しい金髪ウシワカ登場。この舟に乗れるのは覚悟のある奴だけだ、と言い放ち、それに息巻いたイッスンが乗り込もうとすると、案の定はじかれます。イッスンを振り落とし発進していく舟。アマテラスがせりあがる甲板から必死にイッスンを何度も見下ろす姿に可愛い泣き。

この変微妙なんですが、個人的にイッスンは本当に乗らないつもりだったのか、乗るつもりだったけど虚勢を張ったのかで言えば、当然「乗らないつもりだった」のだと思います。その理由が、お前はお前、俺は俺という「自分の道を見つけた」からであっても、「まだ迷っているから」であっても、どちらでもイッスンくさいなあ、と。イッスンは完璧男前であるところが魅力ではないので、自分の迷いを言い訳にして「神様のお前と妖精の俺とじゃ違う」と言ったとしても、全く構わないのではないかと。この人間臭さがイッスンらしい。

中ではボス戦だけなので、本当に気が楽です。ああもう、何処からか落っこちて死んだり、落ちて死んだり、落ちて死んだりしなくてもいいんだ………!(何度落ちれば気が済むんですか)

そして天人から色々な話が聞けます。
襲われた天の国。月の民が作った舟に乗って逃げ出した天人。その舟に渦巻いていた妖怪が天人たち全てを殺した。
そして、生き残ったただ一人の人物は、天人ではなく月の民だった。
そういえば、カグヤもあいつも髪の毛金色だった!(気づくの遅い)
「何で」というのはゲーム中では語られないんですが、ウシワカは月の民であり、自ら追放されたものとして天の国へやってきて、それが災いを招いてしまったことを気にしている様子です。お前………そんな過去を持ちながら、性格おかしいのが余計におかしくて好みだ。

ボスである常闇ノ皇によって、落下していくウシワカ。そして、あろうことかアマテラスは力の根源である筆業すべてを取られてしまいます。
ヒイー!(この瞬間、世界とプレイヤーがシンクロした………)
攻撃を打ち込むたび、アマテラスの下に力が戻ります。自分達が集めてきた筆しらべが戻る喜びは大きく、戻ってきたからこそ倒せる配慮が嬉しい。
一度は勝利するものの、倒れ付すアマテラス。
闇の世界に響くものは、世界の人々の声と、イッスンの声と、絵。
「年がら年中神頼みっていうのも情けねえ。たまには天に祈って、少しは苦労を肩代わりしてやろうじゃねえか。みんなの願いが届いたら、お天道様も機嫌を直して顔を出し、浮世をあまねく照らしてくれらあ! だって大神アマテラス様は、ぽかぽか陽気がご身上のお調子者なんだからなあ!」

イッスーン!!(号泣)

今まで逃げていた天道太子となり、人々に自らの絵によって信仰を蘇らせたイッスン。信仰と言うとアレですが、イッスンがいうと本当に皆でできる人助けみたいで、本当に泣けます。
みんなの祈りは輝く光の粒になり、アマテラスに力を与え、光は星となり筆神は蘇ります。そして、アマテラスの力が完全に復活。
このときの輝くアマテラスの美しさは沸点越えた。

常闇ノ皇を倒し、落下していったウシワカも無事だったと知ったアマテラスの可愛いはしゃぎっぷりったらなかった。私はむしろあいつのヨダレが欲しい! ヨダレ!(落ち着きなさい)

世界は平和に戻り、アマテラスは自らの本来あるべき地であるタカマガハラへウシワカと向かうのでした。誰の見送りもなく、それでもイッスンは空を見上げ、世界の人々はその門出を祝って。


凄くきれいにまとまっていました。
面白かったです。
タイトルロールまでこってて、オトヒメが赤ちゃん抱えている一枚絵では超泣いた。私は神龍族の話になると涙腺が緩みっぱなしだ。
ですが、これどう考えても続編作れる終わり方だろう………!
それでがっかり、というのではなく、作られなくてがっかりといった方が正しいんですが。カグヤなんて放りっぱなしだし! 最後絶対何かで出てくると思ってたのに!

物語としてはちゃんときれいに終わっているので、満足ですが、これちゃんと売れて続編出て欲しかったなあ………。
謎をすっきり解明して欲しいから出て欲しいのではなく、新しい大神の世界をまた見たいという好意の気持ちが純粋に強い続編希望は中々ないので、余計にそう思います。

音楽もよし。
映像も文句なし。カメラアングルには泣ける。
アクションは個人差があるのでよくわかりません。少なくとも私は操作のせいではぐれ珠を諦めました。
アマテラスの尻尾の動き、イッスンの男気、八犬の可愛さ、女性陣の妙なエロス、どれをとっても完璧でした(大切なのそこなんですか)。

万人にお勧めできる作品です。是非に。クリア後の特典に関しては、社内パイロット版が面白かった。あれ、地上じゃなくてタカマガハラの様子なんだろうなあ。
総合評価は、角だけ駄目でした。
いやあ、世間の人はどうやってあんなに集められるのか疑問だ。私が角手に入り始めたのって、強大なおしっこ飛ばせるようになってからなのに(遅すぎる)。

ちなみに好きなのはサマイクルと疾飛丸でした(今回はマニアとは言わせない)。アマテラスと犬たちは別格。

色々見てみると、サマイクルとオキクルミの説も面白いですね。兄弟説が強いみたいですが、結局サマイクルはどこまで言っても日陰者というか、圧倒的にオキクルミが優遇されているからこそ、サマイクルがいつも損な役回りの兄で、英知にとんだ弟がオキクルミというような設定になるのかも。期限もサマイクルの方が古いらしいですし、新しいオキクルミのほうが記憶にも新しいから、そういう意味でも力を持つのかも。
ゲーム上でもそんなやり取り見たかったなあ。でもなくても十分楽しめましたが。
以下、妄想。
ネタバレしております。自己責任においてごらんください。




■百年前の神木村。
サクヤがロリポジションまで網羅した………!
「シャクヤ」ってなんだ「シャクヤ」って! お前尻といい、胸といい、へそといい、幼女といい守備範囲広すぎだろ! 一体一人でどれだけのスキル身につけるつもりなんだよ!
錯乱しつつも村々を回ると、イザナギがいたりイナザミがいたり。この二人は百年前から馬鹿ップルでした。これもDNAか………。
強引にイザナギを気絶させ、神州平原から十六夜の祠へ向かいます。このあたりの敵、弱い上に金がウハウハなので、一生ここにいたいと思いました。どれだけ金に泣く日々を送ればいいのだろう。
そして、以前も何処かで見たようにイザナギをほったらかして、真ヤマタノオロチと対決です。
何故かそこにオキクルミが現れるんですが、案の定剣は反応しません。したら凄い。
見事真ヤマタノオロチを討ち果たし、その時代のシラヌイと、イッスンのじいちゃんイッシャクの雄姿を目に焼き付けつつ、現代へ戻ります。結局シラヌイたちはアマテラスが戦っている間どうしてたんだろう。


■イリワク神殿
見事ピリカも助け出し、いざエゾフジにある魔物を祭っていた神殿へ。オキクルミが結界ぶち破ってましたが、お前これいくら責任を感じているからって色々暴走しすぎだ。これも若さでしょうか。私はサマイクルのほうが好きです(聞いてません)。
相変わらず謎で脳みそが解けそうです。燃える蜘蛛をどうにかせねばと、延々考えた挙句、通路を見逃していただけだったときは泣きたくなりました。イッスンがお前余計なことを言うから………! 今すぐにあそこに行くようなことを………!(人のせいにしては酷い言い訳)

遂に最後の筆神も仲間になりました。氷の神ですが、何故ラストが牛だったのかわかりません。コントもしてくれなかったし。最後だから期待していたのに。笑いの。

そして、今更白状するのもなんですが、ジャンプの距離感が全くわかりません。古き良き時代のゲームみたいに全部真横スクロールだったら、飛んで、とどく、とどかないがわかるんですが、アマテラスを画面上で下に位置して真上(に近い状態)に飛び上がるだと、もう何処に飛んでいるのか自分でもさっぱりです。スクロールできるったって、壁際だったりすると結局壁以外見えないみたいになるから何の意味もないし。
いやもう、二段ジャンプとか以前の問題で、ジャンプは鬼門だ。まるで自分がどのくらい飛べるのかどうなっているのか、未だにわからない(もう終盤なんですが………)。
せっかく氷付けにできる業を手に入れても、それとは関係なく落下しまくるアマテラス。こっちも心臓に堪えます。
謎にかける時間よりも遙かに、落下に時間をかけましたが、なんとか頂上へ。
そこでオキクルミとの共闘になるのですが、相変わらず突っ走り、敵にやられそうになります。
それを颯爽と救い、自ら傷を受けたのは百年前のアマテラス。
お前何しにきたんだ?(正直な感想)
この辺のタイムパラドックスがよくわからないまま、オキクルミは正義の心に目覚め、アマテラス(未来)とオキクルミの共闘が実現します。二羽のフクロウ相手に、無駄な攻撃を繰り返すオキクルミが馬鹿で可愛いです。そうか、こういうポジションだったのか。
エゾフジに平和が戻ったものの、百年後のアマテラスの傷は治るものでもなく、傷ついた体を支えながら、イッシャクとアマテラス(過去)は消えていきました。そして、これが未来のアマテラスが真ヤマタノオロチと戦って、いいところで助けに飛び込んだアマテラス(過去)につながるわけか。
すると、
過去アマテラスがヤマタノオロチと戦おうとしている

未来アマテラスがなんだか来ちゃったので真ヤマタノオロチと過去で戦う
その間、過去アマテラスは自分を助けてくれた未来アマテラスを助けるために、未来へ飛びオキクルミを庇って重傷を負う。

過去の世界に戻った過去アマテラスはイザナギを助けるも、未来で受けた傷を負っており、その傷が元で死亡。
過去の真ヤマタノオロチを倒したのも、未来のヤマタノオロチを倒したのも、事実上未来のアマテラス。

という解釈でいいのでしょうか。自由自在に飛べる時間を選べるわけではないから、齟齬が起きたと。
しかし、何で過去のアマテラスは未来のアマテラスが今ピンチってわかったんだろうか。未来はまあ過去のことを知りうることができたとしても、未来はわからないし。過去アマテラスが未来に飛んだのはその一度きりだったわけだし。それとも、たまたまピンチだったというだけなんでしょうか。そんなおっちょこも可愛い。
この辺よくわかりませんが、とりあえず先に進みます。
ネタバレしております。自己責任においてごらんください。




■カムイへ。
変な人に会いました。そういえばヒミコ直属だったはずのウシワカってどうも命令で単独行動している風でもないし、何の目的であちこち動いているんでしょうね。何処までが命令で何処までが命令じゃないのかが気になります。
神州平原にてイダテンをしとめられぬまま新たな国カムイへ。どうやらイッスンの故郷のようですね。
そしていきなり仮面をかぶった男と対決。終わってみれば、獣(多分犬だろうがよくわからない)にも変身できるナイスガイでした。ちょ、カッコイイぜオキクルミ!(そういう名前なんです)
覚えづらい名前の人からの説明によると、エゾフジが悪魔に乗っ取られてうんちゃらで、この剣が青く輝けばいいんだけど輝かないから妖怪をもっと退治するんだみたいな話でしたがそれ違うだろ。
冷静にツッコんでも仕方がないので先に進むと、たくましくなったコカリと犬が。おお、元気か! こっちは攻略し残したイダテンが気が気じゃないよ!(いやな再会)

そして、ウエペケレというやっぱり覚えにくい村に到着。その前にヨイチさんとかいましたが、相変わらず普通に男前だったのでびっくりです。いつでも共に林檎を食べる気満々ですよ私は。

そしてこのカムイはサブイベントが非常に多く、井原アマテラス青色吐息です。吐きそう。
ここで明確にはぐれ玉はあきらめることを誓いました。もう、ワリウネクル(人名)の北の洞窟なんて二度と行きたくない。あのジャンプは無理無理! アマテラスの二段ジャンプは当然助走があれば、通常よりも飛距離が伸びるのですが、そんなテク偶然でももう二度と使えません。谷族に落下して死亡すること三十回。どれだけ骨(体力が回復する)食ったと思ってんだ! そんな思いをしてまでたどり着いた先がまだ見ぬ筆業でしか得られない物だったときには、体中から怨念が出ました。嫌だもう。

輝玉も着実にパワーアップしているのですが、その手段が金にものを言わせるしかないので、こちらも血管が切れそうです。普通の人はこの時点で60万以上もの金がたまってるのか? 私わざわざ稼いで骨董品売りまくってもないよそんな額!
コカリと釣りにいそしめということなのでしょうか。釣りはやりたくないです。下手だから。
そして、トウセンボウという妖魔を倒すにも四苦八苦。一瞬で出ては消える赤い急所を八箇所打たなければいけないのですが、覚えられる人いるんですか! 最初は地道に覚えて、駄目なのでテレビにビニール張って点を打ったけど駄目で、最終手段としてDVDレコーダーにPS2つなげて録画して再生、停止しつつクリアしました。なんでこんな手間………こんな手間………!(さすがに疲れた)
この黒丸のついたビニール袋はどうすればいいんだ………。生ゴミでも捨てるか。
ともかく金がないので地道に進めることにします。すげえへこむ。

やって来たウエペケレで、サマイクルという超クーデレに出会います。何だお前可愛すぎるだろ!
勝手に宝剣を持ち出したオキクルミを心配しつつ、堅物だからそれを口に出せないで、倒れた長老の変わりに村長になって頑張ってるんだけど、どうにも石頭で素直になれなくて、イッスンとかに「カムイをなめるなよ。つまらないことで命を落すなよ」とか遠回りな心配とかアドバイスとかしちゃって、お前の可愛さサクヤ姫越えてるよ! しかも獣に変身するなんて、あれですか、カムイは北国の名を借りた桃源郷ですか。
雪ばっかりで何がなんだか村の中も良くわからん、地上が光っている位置もよくわからんとか、悪態ばっかりついて悪かった!(そんなことしてたのか)

村の長老から、新たにエゾフジに祈りを捧げることができるピリカが、森に入ったまま行方不明だから探して来いと言われます。そして、村の北部にある湖でお守りを授けてもらうんですが、そこで「ヤマト」という天から落ちてきた鉄の舟の話が。そこから妖魔があふれ出て、一人生き残った天人を今でも探しているとかなんとか。
………………………これ、あいつのことじゃないのか?
絵巻物の外見とかそっくりなんだけど。それで何もかも知ってる風吹かせてるのか。まだわからんけど。

ともかくピリカの姉ちゃんと一緒に森へ向かいます。金もためなきゃならんし。
どうでもいいですが、食事のために中断したりとかして、コントローラーほったらかしにしていると、アマテラスが雪山で眠って凍死しないか微妙に心配になる。動け、少しは。


■ポンコタン
イッスン里帰り。実際村には入ってこないんですが。村の中でイッスンの部屋を見つけ、ヌード画を見つけてしまったときの対応が気になります。お前俺の鼻の上に乗っていても、所詮は若造よ、とか思ってるんでしょうかアマテラスは(そんなわけない)。
結局森のもっと奥まで進み、ピリカがくぐってしまった門へ向かいます。そこに出てきたのはオキクルミ。お前考え方が殺伐としすぎていてちょっと怖いぞ。
行き先もわからぬまま飛び込んだアマテラスたちの前に広がったのは、百年前の神木村だったのでした。えー!
ネタバレしております。自己責任においてごらんください。




■両島原
また………広いな………。
朝夜問わず走り回らねばなりません。夜に光るアイツラを求めてな………!(地中に埋まってる宝物)
ちょっと前から感じていたんですが、謎がわからん。私の頭の能力が低下しているらしく、次にどうすればいいのかわからん。
ウラシマの情報で、竜宮城に行かなきゃいけないことくらいはわかるんですが………。筆業の能力が増えれば増えるほど、どうしたらいいのかピンとこないというか。駄目ですね。
ともかく、新たな壁を登れる筆業を手に入れます。その代わり、イッスンが酷い目にあってましたが。アマテラスものりのりで。あの時、アマテラスと壁神は翼君と岬君を越えていた。
やっと壁を登れる能力を手に入れたので、さあ、色々なところ登っちゃうぞ! と思ったんですが、神州平原の場所しか思い出せない………。俺はもう、だめだ………。

とりあえず、全国行脚の旅に向かいます。神泉に金を入れるとあちこちに飛べるんですが、何故こんな村はずれに飛ぶと思う場所ばかりなので、結局歩いても歩かなくても同じだろう、と釈然としないまま、壁を登ってみたりとり逃した宝箱を取ってみたり、ぬりかべに三十分くらいぶっ飛ばされてみたり。あいつ、四つも急所持ってる上に、ズレに厳しいんだよ。

一路戻ってまいりました両島原で、シャチにまたがり、新しい筆業を入手すべく、カジキマグロを釣ること三十分。 やけにリアルなフグを何匹釣ったことか。世界観が日本なのにクマノミとか釣れちゃうこのおかしさはどうだ。
おのれ………おのれカジキマグロ!
怨念が吹き出そうになりましたが、「落ち着け私。この世界に松方さんはいないんだ。私がやるしかないんだ」と地味に自分を慰めながら働きます。本当にあきらめようかと思った。

見事渦を解放し、竜宮へ。そこで待っていたのは、またしても穴掘りでした。
しかも肉体派ボディの貝殻姉ちゃんじゃこっちのテンション上がらない! おのれ!
ほぼヤケクソでクリアしました。だんだん慣れてきたということなのでしょうか。嬉しくもなんともない。

龍玉を手に入れれば、オトヒメが鬼が島の結界をなんとかしてくれるとのことで、龍神の体内へ。なんとか龍玉を手に入れたものの、なんと水龍は竜宮オトヒメの夫であるワダツミだということがわかります。心臓とも呼べる龍玉を取ってしまった以上、死ぬしかないワダツミは、せめて永遠に自分が殺してしまった人々の菩提を弔おうと沈んでいきます。
な、なんだかこれ普通に悲しいぞ。ということは、オトヒメはワダツミが死ぬと知っていて、龍玉を手に入れてこいと言ったってことか?
「わが決断に、一度の迷いもないのです」
オトヒメー!
何だよこのゲーム! フセ姫といい、オトヒメといい、未亡人ばっかりじゃねえかよ!
あまりに泣ける龍神族のエピソードを見て、そして体内で手に入れたキツネ管を突如現れたツヅラオに持っていかれます。
………これは………ヤバい………。
案の定、ツヅラオこそ妖魔王であり、自らの力の要であるキツネ管を入手するために、アマテラスを利用していたのだとわかります。
「九十九尾」と書いて「ツヅラオ」かあ。カッコイイじゃないか………と、龍神エピソードでマジ泣きしそうになった私には思う暇もありません。てめえ、ぶちのめしてやるぜ!
本物のツヅラオは既に食い殺され、ヒミコも殺され、鬼が島の位置を知る術はもうない、と笑う妖魔王。
「位置なんて知る必要はねえ………。今ここで、てめえを鬼が島へ帰れなくしてやるんだからなあ!!」
よく言ったイッスンー!

なんとか撃退するも、余裕綽々で鬼が島へ去っていった妖魔王。
ヒミコはわざと死亡し、その魂は水晶に宿り鬼が島の位置を伝えます。アマテラスもそれを知っており、ツヅラオにあっさりキツネ管を渡したのだとか。
わざとヒミコを殺させるために。
なんだかド級に重い展開になってきました。
ヒミコの遺体を見て「馬鹿野郎!」と怒鳴るイッスンが超泣ける。


■鬼が島
そして、新たに龍神族の王となったオトヒメが新たな水龍となり、橋をかけてくれます。
その後は、パズルに次ぐパズルで脳が解けそうです。何度死んだかわかりゃしねえ。
そして、鬼が島で出会った、疾飛丸にやいのやいのと勝負を挑まれます。頭フル回転というよりはほぼ力押しで押し切った妖怪疾飛丸(お札の形をした門番)との数多き勝負にもついに決着がつき、消滅していくことに。
「オット、旦那がスマガルコトハネエ。………誰ニモケチノツケラレネエ アシダケノ大事ナ人生デサ」
………。
そして、大きな花束一つ贈れないですまない、と言って消えた疾飛丸のなきがらからは、二輪の花が。
………………………。
「お前との勝負はちっぽけなものなんかじゃなかったぜェ。もしかしたら、お前がいたからここまで来れたのかもしれねェ」
………………………………………(マジ泣きする30歳)。
お前………お前ら………お前………!
そしてキュウビ撃破。
新たに「常闇ノ皇」なるものの存在も明らかになり、まだ続くのかと正直思いました。凄いボリューム。
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