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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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ネタバレしております。自己責任においてごらんください。




■箱舟ヤマト
ついに最終決戦のようです。
イッスンに「二度と戻れない」と言われたので、「冗談じゃない」とばかりに下山します。道具だってないし、イベントだってまだまだ取り逃しが!
せっかくなので、イッシャク爺さんが何か語ってくれるかと思ってたずねてみたのですが、孫馬鹿の話しか聞けなかったのでがっかり。
お前………お前アマテラスとの思い出何処行った!
西宮京でのスリイベントや、雷イベントをクリアしつつ、はぐれ珠がもらえるのはもういいですとばかりに最終決戦の場へ。

ここでイッスンがすべての筆業を集めたからもう、一緒に行かないと言い出します。そんな予感はしてたんだ。
そこに、怪しい金髪ウシワカ登場。この舟に乗れるのは覚悟のある奴だけだ、と言い放ち、それに息巻いたイッスンが乗り込もうとすると、案の定はじかれます。イッスンを振り落とし発進していく舟。アマテラスがせりあがる甲板から必死にイッスンを何度も見下ろす姿に可愛い泣き。

この変微妙なんですが、個人的にイッスンは本当に乗らないつもりだったのか、乗るつもりだったけど虚勢を張ったのかで言えば、当然「乗らないつもりだった」のだと思います。その理由が、お前はお前、俺は俺という「自分の道を見つけた」からであっても、「まだ迷っているから」であっても、どちらでもイッスンくさいなあ、と。イッスンは完璧男前であるところが魅力ではないので、自分の迷いを言い訳にして「神様のお前と妖精の俺とじゃ違う」と言ったとしても、全く構わないのではないかと。この人間臭さがイッスンらしい。

中ではボス戦だけなので、本当に気が楽です。ああもう、何処からか落っこちて死んだり、落ちて死んだり、落ちて死んだりしなくてもいいんだ………!(何度落ちれば気が済むんですか)

そして天人から色々な話が聞けます。
襲われた天の国。月の民が作った舟に乗って逃げ出した天人。その舟に渦巻いていた妖怪が天人たち全てを殺した。
そして、生き残ったただ一人の人物は、天人ではなく月の民だった。
そういえば、カグヤもあいつも髪の毛金色だった!(気づくの遅い)
「何で」というのはゲーム中では語られないんですが、ウシワカは月の民であり、自ら追放されたものとして天の国へやってきて、それが災いを招いてしまったことを気にしている様子です。お前………そんな過去を持ちながら、性格おかしいのが余計におかしくて好みだ。

ボスである常闇ノ皇によって、落下していくウシワカ。そして、あろうことかアマテラスは力の根源である筆業すべてを取られてしまいます。
ヒイー!(この瞬間、世界とプレイヤーがシンクロした………)
攻撃を打ち込むたび、アマテラスの下に力が戻ります。自分達が集めてきた筆しらべが戻る喜びは大きく、戻ってきたからこそ倒せる配慮が嬉しい。
一度は勝利するものの、倒れ付すアマテラス。
闇の世界に響くものは、世界の人々の声と、イッスンの声と、絵。
「年がら年中神頼みっていうのも情けねえ。たまには天に祈って、少しは苦労を肩代わりしてやろうじゃねえか。みんなの願いが届いたら、お天道様も機嫌を直して顔を出し、浮世をあまねく照らしてくれらあ! だって大神アマテラス様は、ぽかぽか陽気がご身上のお調子者なんだからなあ!」

イッスーン!!(号泣)

今まで逃げていた天道太子となり、人々に自らの絵によって信仰を蘇らせたイッスン。信仰と言うとアレですが、イッスンがいうと本当に皆でできる人助けみたいで、本当に泣けます。
みんなの祈りは輝く光の粒になり、アマテラスに力を与え、光は星となり筆神は蘇ります。そして、アマテラスの力が完全に復活。
このときの輝くアマテラスの美しさは沸点越えた。

常闇ノ皇を倒し、落下していったウシワカも無事だったと知ったアマテラスの可愛いはしゃぎっぷりったらなかった。私はむしろあいつのヨダレが欲しい! ヨダレ!(落ち着きなさい)

世界は平和に戻り、アマテラスは自らの本来あるべき地であるタカマガハラへウシワカと向かうのでした。誰の見送りもなく、それでもイッスンは空を見上げ、世界の人々はその門出を祝って。


凄くきれいにまとまっていました。
面白かったです。
タイトルロールまでこってて、オトヒメが赤ちゃん抱えている一枚絵では超泣いた。私は神龍族の話になると涙腺が緩みっぱなしだ。
ですが、これどう考えても続編作れる終わり方だろう………!
それでがっかり、というのではなく、作られなくてがっかりといった方が正しいんですが。カグヤなんて放りっぱなしだし! 最後絶対何かで出てくると思ってたのに!

物語としてはちゃんときれいに終わっているので、満足ですが、これちゃんと売れて続編出て欲しかったなあ………。
謎をすっきり解明して欲しいから出て欲しいのではなく、新しい大神の世界をまた見たいという好意の気持ちが純粋に強い続編希望は中々ないので、余計にそう思います。

音楽もよし。
映像も文句なし。カメラアングルには泣ける。
アクションは個人差があるのでよくわかりません。少なくとも私は操作のせいではぐれ珠を諦めました。
アマテラスの尻尾の動き、イッスンの男気、八犬の可愛さ、女性陣の妙なエロス、どれをとっても完璧でした(大切なのそこなんですか)。

万人にお勧めできる作品です。是非に。クリア後の特典に関しては、社内パイロット版が面白かった。あれ、地上じゃなくてタカマガハラの様子なんだろうなあ。
総合評価は、角だけ駄目でした。
いやあ、世間の人はどうやってあんなに集められるのか疑問だ。私が角手に入り始めたのって、強大なおしっこ飛ばせるようになってからなのに(遅すぎる)。

ちなみに好きなのはサマイクルと疾飛丸でした(今回はマニアとは言わせない)。アマテラスと犬たちは別格。

色々見てみると、サマイクルとオキクルミの説も面白いですね。兄弟説が強いみたいですが、結局サマイクルはどこまで言っても日陰者というか、圧倒的にオキクルミが優遇されているからこそ、サマイクルがいつも損な役回りの兄で、英知にとんだ弟がオキクルミというような設定になるのかも。期限もサマイクルの方が古いらしいですし、新しいオキクルミのほうが記憶にも新しいから、そういう意味でも力を持つのかも。
ゲーム上でもそんなやり取り見たかったなあ。でもなくても十分楽しめましたが。
以下、妄想。

+ + + + + + + + + +


「オキクルミ!」
カイポクが真っ直ぐに傷ついた男の元へ走りよった。寸前で立ち止まることもせずに、勢いよく相手の身体にぶち当たる。
「むぐっ」
「オキクルミ! 大丈夫か!? 怪我は!?」
満身創痍の男を捕まえて、怪我も何もないのだが、動転していて気づかないらしい。
骨のきしむ音を聞きながら、「問題ない」とオキクルミは仮面の下でくぐもった声をだした。
「良かった………良かった、オキクルミ………!」
半分泣きながらオキクルミにしがみつくカイポク。
しがみつかれた方は、仮面で表情はわからないものの、明らかに困惑しきった様子で、剣を握ったまま相手の成すがままにしていた。
エゾフジの悪しき神は滅びた。
カムイに平和が訪れる。
そのはずだった。
突如として現れた、鉄の舟さえなければ。
吹雪は止んだものの、妖魔の怨念は留まることを知らずに流れ溜まる。浮かび上がった舟に向かって。
この先は、きっと神の領域。一介の剣士である自分にできることは、カムイの地と命を守ることだけ。
「………」
静かな足音が、カイポクの泣き声をかきけした。
焦ることなく、いつも通りだと主張するかのように、長身のサマイクルが表れる。
仏頂面をして、口をへの字に曲げて、眉間にしわを寄せて。
見えずともわかる。
長い付き合いのオキクルミには、サマイクルの表情が手に取るようにわかった。
考えていることも。
何か言わねばと思うが、言葉が出ない。
表情はわかっても、相手の心がわかっても、どれだけサマイクルが真っ直ぐに視線をこちらに向けているとしても、こんなときに言えばいい言葉などわからない。
剣を奪って悪かった。俺はただ守りたかったのだ。この大地と、村と、長老と、カイポクと、それにお前を。
守りきれなかったから、今度こそ守りたかった。
サマイクルは無言で側まで歩み寄ると、浮かび上がった鉄の舟を見上げた。つられてオキクルミも視線を上げる。
「………」
何か小さな声でサマイクルが言った。
「何か言ったか」
カイポクの声や、風の音でさえぎられたのではなく、サマイクルは初めから聞こえないように言ったつもりだったのだろう。仮面ごしに視線をオキクルミに向けると、「なんでもない。無事ならいい」ぶっきらぼうにそう言って、黙り込む。
視線の先にいたのは、しがみついたままのカイポクか。
それとも、歳の離れた弟オキクルミだったのか。
己の立場を変えられない、弟ほどの力もない、ただ年かさのサマイクルにも、オキクルミにかける言葉を見つけることはできなかった。

何かもっと、あいつに言いたいことがあるのに。

説教や、憤り、謝罪の言葉に、憐憫の情。

そのどちらも伝えることができなくて、二人の兄弟は新たに現れた天へ至る舟を黙って見上げ続けた。





サマイクルは兄としてオキクルミが心配なんですが、直球に言うこともできないし、村長代理(笑)として剣を奪ったオキクルミを手放しで賞賛することも、許すこともできないし、でも無事で良かったと言うのもアレだし、とずっと悶々としているといい。
で、オキクルミはオキクルミで天然乱暴な弟なんだけど、そのサマイクルの無言の威圧(笑)で居心地の悪い思いをしているといい。きっと奴は最後に自分から少しだけ謝るんだと思います(妄想)。
個人的には、
サマイクル →心配な弟→ オキクルミ
       ←心配性な兄←

くらいでちょうどいいです。カイポクはオキクルミが当然好きなんだけど、多分オキクルミはカイポクのことなんとも思ってない気がする。だけどこういうタイプは、なんとも思ってなくてもノリで結婚(「ああ、わかった! すればいいんだろう、すれば!」)するから要注意だ。
純粋に好意というのであれば、サマイクルのほうがカイポクを大事に思っていそうだけど、それも同族愛っぽいので恋愛とはちょっと違うというか。弟のことが好きなカイポクも心配だというか。
むしろ、サマイクル×ピリカのほうがカップリングとして大有りだと思います(待て!)。
堅物兄さんと、破天荒で無邪気な娘さんとか、超萌えるじゃないか。
右を向いても左を向いても心配の種しかないサマイクル萌えでした。私は本当にこういうタイプに弱い。



後、ゲームをやっていて思ったのが、アマテラスとこっちの記憶の距離感でした。
わかりやすい場所で言えば、アマテラスは過去の記憶を失っているという設定でなければ未来の自分がどうするか、つまり少なくとも自分はエゾフジのあたりまでは進めることはわかっちゃってるわけです。その途中経過はわからないにしろ。
根幹に関わるのなら、何処かの金髪の正体とかなんて、出会った瞬間にわかっている、というか知人でなければおかしいわけで。
でも、アマテラスの態度を見るとどうなのか微妙なんだよなあ。
何もかもわかっているのに、そう見えないだけなのか、本当に知らないだけなのか。
本当に何もかも知らないアマテラスであれば、プレイヤーと視点が一緒なので別にいいんですが。
でも、キュウビの管をあえて渡すくだりなんか、ヒミコの思惑いつ何時知ったのと思うくらいの洞察力爆裂(正直あれは厳しい展開だとちょっと思った)なので、キレものでもあるんだろうなあ、とも思えるし。
やっぱり純粋に記憶もリセット(!)されて、アマテラスは自分がアマテラスであるということしか知らない、という解釈でいいのかな。
全てを知った上で黙っている必要もありませんしね。
でもなんていうか、画面から受ける初っ端の印象として、こっちは100年前のアマテラスの偉業を知るところから始まるわけだから、そうなると、100年の間に眠っていた奴が目覚めた、という風に受け取りたくなっちゃうんだよなあ。そうなると記憶あって当然だし。
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