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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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先日、夜勤入りのために昼頃に起きました。
私は1Kという典型的ワンルームマンションに住んでいるので、部屋の中は基本的に家具で埋まっています。
その中を歩いていたところ、ボギャ! と唐突に衝撃が。
「!?」
ベッドの角に左足の小指をぶつけました。
あまりの痛みに悶絶しつつも、誰に腹立たしさをぶつけるわけにもいかず、誰の助けがあるわけでもないために、一人痛みを堪えていたところ、ちっとも痛みがひきません。
おかしいなあ、と思いながら、靴下の上から保冷材をあてながら、夜勤に出発しました。
靴を履くのも痛いので、これはヤバいのかなあと思いはしたのですが、外見はあまり変化がなかったので、夜勤出勤後も、片足を引きずりながら、おかしな歩き方で勤務をこなします。

「どうしたのその歩き方!?」

と、すれ違うたびに聞かれるのはまだいいのですが、

「いつも歩くのが速い井原さんが、ゆっくり歩いているから何かあるんだなと思った」
という感想はどうかと思いました。
以前も同じようなこと言われた気がする。

小指が当たらないように、風呂用サンダルをはいてみたりしたのですが、結局、何処かにあたるもんはあたるので、早々にスニーカー(勤務用靴)に履き替えてしまいました。
大体私は、つっかけるタイプの靴は苦手なのです。サンダルもストラップがついていないとはけませんし、ホテルなどでスリッパでも履いた日には、持ち主の意思に反してスリッパがあらぬ方向に脱げるなど日常茶飯事なので、余計に左足が痛くなるし、かばう右足や腰もおかしくなるので、なるべくゆっくり歩きつつ業務は進みます。

相方「どれだけ凄い勢いでぶつけたんですか」
私「いや、私基本的に家の中でも、物凄い勢いで大体歩いてるんだよ。歩いているというか、動作が激しいというか」
相方「どれだけ生き急いでるんですか」
いや、そんなつもりでは。

夜勤開始後、五時間ほど経ったでしょうか、看護師さんが、
「宿直の先生に診てもらえ」
というので、靴下を脱いでみたところ、あれ、青い。



ひええ、と思いつつ先生に診てもらい、とりあえずシップと痛み止めのロキソニンを処方してもらいました。
「でも、歩かなきゃ痛くないんですよ。だから痛み止めは飲まなくても」
「あんたこれから先夜勤どれだけ長いと思ってんの。飲みなさい」
看護師さんの命令に従って、シップを貼って痛み止めを飲んで、それから二時間後くらいに、ちょっとした休憩がありました。
歩いたり、こすれたりすれば痛いですが、我慢できないことはありません。
どれどれとシップをはがしてみると、でけえ!



腫れた! 青い! 赤い! 何だコレ!

まるでサツマイモです。
そうでなかったらアメフラシです。

さすがにクラっときたのですが、仕事をしないわけにもいかないので、そのまま仕事を続けます。

そして、夜中の二時に仮眠に入り、四時に起きてみると、足が痛くて歩けません。

「え、ちょ、え、い、イテエ! イテ、イテテ」

それまで、
「ロキソニンなんて効いてるのか効いてないのか、わかんねえよな」
と思っていたのですが、そのありがたさが身にしみました。
速攻でロキソニンを飲み下し、身体を傾けつつ、蟹歩きのように牛歩で歩きながら、おむつ交換。
一時間後、おむつ交換が終わった頃には、薬が効いてきて、大分楽になりました。もう、二度とお前の効果を疑ったりしない………!

私「ほらほら、見て見て」
相方「うわー。腫れてるじゃないですか」
私「あー今日夜勤明けで掃除しようと思ってたのに」
相方「止めてください。大体一人暮らしでお客さん来ないなら、別にちょっとくらい汚れてたって構わないでしょう」
そりゃ構いませんが、客来なくて掃除しなくていいのなら、私の家は半永久的に掃除ができないよ。

17時間の夜勤が終わり、
日勤で出勤してきた人たちに、次々と質問攻めに合います。
面倒くさいので、靴を脱いで患部を見せると、
「ギャアー!」
と、大体ドン引き。
「折れてるの!?」
いや、それはこれから調べないとわかりません。

「どうせ足の小指の骨折なんて、固定もできないから、このまま整形外科受診しないで帰ってもいいですか」
と看護師さんに聞いたところ、
「駄目」
とすげなく返答されたので、渋々受診します。別に医者が嫌いとかそんなことではなく、夜勤明けでぼーっと待たされるのが嫌なのです。

整形外科の先生の前で、靴下を脱いで足を見せると、
「ああ、これはヤバイ状態になってるね」
との返事が。
ヤバイですか先生! でも私既にこの状態で働いてきたんですけど!

いつぶつけたのかとか、ぶつかったとき、小指はどんな感じでぶつかったのかとか聞かれたんですが、どんな感じなんて、その瞬間に把握できる人間がいるんですか、先生。

その後さっくりレントゲンになり、足の真上と、横から写真を撮ってもらい(自分で足の指を押さえさせられる。薬が効いているので痛くはないが、身体がかたいので、不自然な体勢そのものが辛い)、また診察してもらったところ、真上からの写真ではなんともないけど、横からの写真では、真っ直ぐな線が入っていて、それがひびなんだとか。別に骨がずれているわけではないので、三週間くらいで治るでしょう、とのことでした。
痛みはひくかもしれないけれど、三週間はテーピングを外さないこと。テーピングは薬指を小指の添え木がわりにして、テープで巻くこと。シップは意味がないので、やらなくていいとのこと(筋肉や、筋などには効果があるけれど、小指の先のような骨折には意味がないとのこと)、一週間したら念のためまた受診してください、などの説明を受けました。

「小指に体重をかけないようにして歩く分には、全く構わないので」

先生、私夜勤中に色々試してみましたが、小指に体重をかけないで歩くのは不可能です。

外来で診察を待っている間にも、通る職員職員に、「どうしたのかなにがあったのだ」と聞かれまくって、そのつど、「左足の小指にひびが入りました」と冷静に答え、勤めているフロアに上がってみれば、既にその情報が広まっていました。
どんだけザルなんだ。
師長さんに、「大丈夫なのか、仕事はできるのか」と聞かれたので、「できます」と答えて帰宅しました。実際動かさなければ痛くも何ともないのです。今のところ(薬の力だろ)。
実際、無理を言えば休めたのかもしれませんが、こんなつまらない理由で、貴重な有休なんか使いたくない。

帰宅し、せっかく痛み止めが効いているのでその間に、と、家の掃除をして休みました。(結局してる)

帰宅してまじまじ見てみましたが、一番酷いときよりは、腫れはひいたような気がします。腫れはね。



しかし、小さな小指一本使えなくなるだけで、生活にこれだけ影響があるとは思いませんでした。
皆様、本当に危険はどこに潜んでいるかわかりません。ご注意を(特にまぬけな理由だと自分が悲しくなる)。
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