『古畑中学生』
なめてたんですが、面白かったです。しかも非常に。
古畑は中学生でも嫌味満載だし。
そして、あの厳格なあの教頭のドハンサムさは何だ! あの役者さんはわりと小悪党的な役をやることが多いんですが、今回はモリアーティー似のカッコいい大人だぜ! 超萌えた!! モリアーティー教授は「名探偵ホームズ」の犬アーティーといい、どこまでカッコいいかなあ、もう。
そして、ラスト、大人になった向島さんに何故か真剣に泣いた。
これって、あの事件の後のことなんだろうなあ………。
中学生の頃の思い出である一冊の本。
そして、自分が警察であった頃の写真。
その背後には、弟がサインしたバットが………。
な、泣ける! 泣けるよ!
しかしその後、スペシャル三部作の中で一番つまらなかった松島の回を放送するという暴挙に、別な意味で泣きました。なんであのチョイス! 酷い!
『仮面のメイドガイ』第十一話
リーダー! 乳リーダー!
今回超萌えました。前々から、短髪強面、上下とも紺色の剣道着を着た、巨乳主人公藤原なえかをストーカーする連中のリーダー、通称リーダー(氏名不明)は、外見カッコいいと思ってたんだよ!
藤原のせいで記憶喪失になってしまったリーダーのために、夏祭りでのデートに付き合う羽目になってしまった藤原。
お互いに浴衣で、祭を散策する中で、様々なときめきイベントが起こる。
リーダーの背中に顔面からぶつかってしまい、
「ちょっと、急に立ち止まらないでよ!」
「ああ、ごめん」
「背中大きいんだ………」ときめく藤原(わ か る)。
それを外野で見る野次馬たち。二人をくっつけようと大盛り上がり。
「このまま二人くっつかないかな。むしろくっつけちゃおうよ。乳だけ女と乳好き男。お似合いだよ! 彼の乳好き魂、正直感動したよ!」
メイドガイによる第二作戦。
躓いた藤原は、思わずリーダーの胸に飛び込む形になってしまう。
「これはお約束パターン! 互いの心も急接近!」
結局そのたびに、乳しかないリーダーがセクハラ発言をして、藤原は鉄拳制裁というパターンが続くのですが、それはそれで可愛いし面白い。
当然一番萌えたのは、他の巨乳を「興味ないの?」と聞く藤原に対し、
「別に。俺藤原の乳一筋だし。好きなのはお前のだけ」
と平然と応えるリーダー。
そして、それに赤面して思わず、ちいちゃく相手を蹴ってしまう藤原。
「………てい」
「ああ、いて。何で今ので蹴るんだよ藤原」
「ちょっと黙ってて! 今シーソーの傾きなおしてるから!」
「シーソー?」
すっげええ可愛い二人とも! むしろリーダーが超可愛い!
しかもこの後出てきたエロ担当金色の金魚の声優がデネブだったこともあり、テンション上がりに上がりました。仕事は選べ! むしろ選んだ上か!
この後もリーダーは乳が絡みさえしなければ、非常にいい男でむしろ私が惚れそうでした。萌えた〜この回〜。
私は、こういう乙女ゲーなら買います。
もう神話とかそういうのはいいよ! 切なさ主体とか感動主体とかいいよもう、いらんそういうの! 時代は笑い! 笑いとむず痒さが同居するネオロマ希望(どれだけニッチなんですか)。
しかも今回、作画も動画もよかった〜。
そしてリーダーの声優さんがまた上手かった〜!
私はこの手のわりとどこでも聞けそうなんだけど、上手い声優さん大好きです。
「ああ、いて」の場面なんか業師だねと思った。ちなみに川島得愛?さんという方です。ネオロマメンバーになればいいのに(無茶言うな)。
『ネオアンジェリーク』
恐れていた事態が起きてしまった………。
だから、違う。
ジェイドとエレンフリートが絡んで欲しいわけじゃないんだ………!
あの眼鏡はいいんだどうでも! そんな心の交流は別にどうでもいいんだあああ。
ジェットが颯爽とアンジェリークをさらったところはカッコよかったですが、今回全体的に作画がいただけない感じだったので、感動も半減。ベルナール兄さんはアンジェと自分の関係にいよいよ気づきそうですが。
しかしその作画の中でも、初っ端のヨルゴ理事の美しさは一体………。いるのか製作側にヨルゴファンが!? ありえないと思いつつ、つい期待してしまうので、夢を見させるのはやめてくれ………と切なくなります。どうせヨルゴもエレンフリートと絡んで終わるんだよきっと………。
なめてたんですが、面白かったです。しかも非常に。
古畑は中学生でも嫌味満載だし。
そして、あの厳格なあの教頭のドハンサムさは何だ! あの役者さんはわりと小悪党的な役をやることが多いんですが、今回はモリアーティー似のカッコいい大人だぜ! 超萌えた!! モリアーティー教授は「名探偵ホームズ」の犬アーティーといい、どこまでカッコいいかなあ、もう。
そして、ラスト、大人になった向島さんに何故か真剣に泣いた。
これって、あの事件の後のことなんだろうなあ………。
中学生の頃の思い出である一冊の本。
そして、自分が警察であった頃の写真。
その背後には、弟がサインしたバットが………。
な、泣ける! 泣けるよ!
しかしその後、スペシャル三部作の中で一番つまらなかった松島の回を放送するという暴挙に、別な意味で泣きました。なんであのチョイス! 酷い!
『仮面のメイドガイ』第十一話
リーダー! 乳リーダー!
今回超萌えました。前々から、短髪強面、上下とも紺色の剣道着を着た、巨乳主人公藤原なえかをストーカーする連中のリーダー、通称リーダー(氏名不明)は、外見カッコいいと思ってたんだよ!
藤原のせいで記憶喪失になってしまったリーダーのために、夏祭りでのデートに付き合う羽目になってしまった藤原。
お互いに浴衣で、祭を散策する中で、様々なときめきイベントが起こる。
リーダーの背中に顔面からぶつかってしまい、
「ちょっと、急に立ち止まらないでよ!」
「ああ、ごめん」
「背中大きいんだ………」ときめく藤原(わ か る)。
それを外野で見る野次馬たち。二人をくっつけようと大盛り上がり。
「このまま二人くっつかないかな。むしろくっつけちゃおうよ。乳だけ女と乳好き男。お似合いだよ! 彼の乳好き魂、正直感動したよ!」
メイドガイによる第二作戦。
躓いた藤原は、思わずリーダーの胸に飛び込む形になってしまう。
「これはお約束パターン! 互いの心も急接近!」
結局そのたびに、乳しかないリーダーがセクハラ発言をして、藤原は鉄拳制裁というパターンが続くのですが、それはそれで可愛いし面白い。
当然一番萌えたのは、他の巨乳を「興味ないの?」と聞く藤原に対し、
「別に。俺藤原の乳一筋だし。好きなのはお前のだけ」
と平然と応えるリーダー。
そして、それに赤面して思わず、ちいちゃく相手を蹴ってしまう藤原。
「………てい」
「ああ、いて。何で今ので蹴るんだよ藤原」
「ちょっと黙ってて! 今シーソーの傾きなおしてるから!」
「シーソー?」
すっげええ可愛い二人とも! むしろリーダーが超可愛い!
しかもこの後出てきたエロ担当金色の金魚の声優がデネブだったこともあり、テンション上がりに上がりました。仕事は選べ! むしろ選んだ上か!
この後もリーダーは乳が絡みさえしなければ、非常にいい男でむしろ私が惚れそうでした。萌えた〜この回〜。
私は、こういう乙女ゲーなら買います。
もう神話とかそういうのはいいよ! 切なさ主体とか感動主体とかいいよもう、いらんそういうの! 時代は笑い! 笑いとむず痒さが同居するネオロマ希望(どれだけニッチなんですか)。
しかも今回、作画も動画もよかった〜。
そしてリーダーの声優さんがまた上手かった〜!
私はこの手のわりとどこでも聞けそうなんだけど、上手い声優さん大好きです。
「ああ、いて」の場面なんか業師だねと思った。ちなみに川島得愛?さんという方です。ネオロマメンバーになればいいのに(無茶言うな)。
『ネオアンジェリーク』
恐れていた事態が起きてしまった………。
だから、違う。
ジェイドとエレンフリートが絡んで欲しいわけじゃないんだ………!
あの眼鏡はいいんだどうでも! そんな心の交流は別にどうでもいいんだあああ。
ジェットが颯爽とアンジェリークをさらったところはカッコよかったですが、今回全体的に作画がいただけない感じだったので、感動も半減。ベルナール兄さんはアンジェと自分の関係にいよいよ気づきそうですが。
しかしその作画の中でも、初っ端のヨルゴ理事の美しさは一体………。いるのか製作側にヨルゴファンが!? ありえないと思いつつ、つい期待してしまうので、夢を見させるのはやめてくれ………と切なくなります。どうせヨルゴもエレンフリートと絡んで終わるんだよきっと………。
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最近前々からあった頭痛が断続的にやってくるので、生きるのに差しさわりがあります。
起きてなにもできねえじゃねえかよ〜。
『ゴールデンデイズ』
1から6巻まで読破。
ごく普通に強面の運送業とせっちゃんのカップリングが好きです。
「この時代の人間を愛するのは覚悟がいる」
とか、真剣だからこそ言える台詞。
まあ実際、執事と力持ちの御付にも単独で萌えますが………。
あと2巻で完結らしいのですが、結局事件らしい事件はない、というか、いかにその時代の人間が懸命に生きたか、という部分に主軸がおかれているようなので、逆に私は「じいちゃんがその時何をしているのか」ということよりも、彼らを取り巻く人間達の生き方を見るのがすきです。
ちなみに一番男前なのは祭くんだと思います(少年ですよ)。
『喪の女王』
ちょっと今のコバルトってどんなだろうと思ったので参考までに買ってみましたが、これ、シリーズものだったのか………。
それを知らずに買ってしまいましたので、話の内容わからないわ、人名わからないわで、批評という批評もできませんで。
ただ主人公が妊婦というのは結構な衝撃でした。
船戸さんは好きな作家さんなんですが、表紙を見てこれが人妻かつ妊婦? とちょっと思いました。
大河要素がありながら、話口調が現代風なのにも多少違和感がありましたが、恋愛恋愛してなくて、かつ、心情エピソードが少ないので、非常に硬派な印象を受けました。
私が学生時代流行っていたのって「さようならこんにちは」とか「ティーパーティーシリーズ」とか「とんでもポリスシリーズ」とか、いい意味で非常に軽い印象があったのですが、この作品に関してはそんな感じではなかったですね。
個人的に文章は読みやすければ読みやすいほうが好きです。
『吉永さん家のガーゴイル』
これも参考にしたかったので。
うーむ判断しがたいほど普通の小説だ………。
別に萌えがあるわけでもないし、燃えがあるわけでもないし。
私アニメは結構楽しませてもらったので、その延長で選んだんですが、これならアニメのほうが面白かったです。
ただ文章の書き方がこちらも堅い感じだったのが意外でした。
もうちょっとなんだろう、ラノベってはじけた印象だったんだけど、そうでもないんですね。
『精霊の守り人』
以前からお勧めいただいておりましたし、アニメも面白いので。私が購入したのは軽装版というやつだったんですが、同時に購入した三冊の中で一番面白かったです。
というか、面白さでは別格だ。さすが児童文学というか、物語として破綻していないし、話の説明も「わかりやすく」噛み砕いてあるので、難しい言葉や、造語の書き方も上手いです。
具体例を出して、「これこれこういう国」であるという説明をし、その説明後もその国の名前をちゃんと記して、二重に印象付けるとか、当然のことをちゃんとしているので、さすが子供向けだなと思います。これは勿論いい意味です。
空想の世界の造語は、書いてる本人はわかっていても読んでいる方はわかってるわきゃねえだろうという不文律がある意味敷居を高くしているので、耳慣れないその世界だけで通じる国名や、しきたりや、怪物の名前は、連呼する必要があるのです。文章の中でも。
その使い方を、人間にとっても最も身近な衣食住にあてはめたりするのが上手い。
私はこの手の作品での「旅支度」シーンが凄く好きで、「熊の毛皮と干し肉と油紙と」という文章が並ぶだけで、凄くドキドキします。なんだろう、その世界で生きている人たちが生きるために必要な描写、しかも身近で我々にもわかる理屈で、っていうのが体の内に入れやすいんですよね。
そして読んでみて驚きの、タンダの活躍っぷり。
勿論アニメのタンダもできる男ではあるんですが、小説のタンダは最後おいしいところまで持ってく非常にデキる男です。知識も行動力も人徳もある。ないのは女運だけか! と思わずツッコミを入れたくなるくらい男前でびっくりしました。
これ、相手がバルサじゃなければ普通に女落ちてるよなあ………。
アニメと小説では随分違う部分もあって驚きましたが、それはそれでいいと思います。基本的にバルサ組と関わる人間ってごく少数なんですが、アニメでは町の人間や、刀鍛冶とのかかわりがある。
そして、小説ではバルサやタンダの口から語られる真実や過去が、その関わった人間達の口から語られたりする。そのあたりの、謎のちりばめ方が上手いです、アニメは。
そりゃ関わっているのは当人であるからして、当人が謎過去含めて全部知ってるのは当たり前であり、その話を小出しにするからこそ物語りは盛り上がるわけですが、同じ人が延々語り出すと、抑揚もないしくどい。
アニメは、小説になかった庶民の生活の中で、そしてバルサが語るはずだった過去を、第三者が他人事のように語るだけで、見ている側という他人も感情移入がしやすい。中々上手いつくりですね。
それに、文章だけで表現されている外見の部分、建物や町の風景、衣服などはアニメで見たほうが色として楽しいです。
物語としても非常に面白かったですし、土着性の謎は特に日本人であれば入り込みやすいものだったので、続きも読んでみようと思います。
そして、アニメで化けたジンが小説ではどってことない扱いだったのも笑えました。王子ではなくむしろタンダと心のふれあいがあったくらいで………。
そうだ、小説では全く触れられていなかった第一王子の扱いも、アニメのほうがいいですね。愁嘆場というほどではないですが、あまりにあっさりしすぎていてはドラマ性にかけるので。小説は小説として符号し、アニメはアニメとして内容が符号していれば、それが一番いいと思います。
起きてなにもできねえじゃねえかよ〜。
『ゴールデンデイズ』
1から6巻まで読破。
ごく普通に強面の運送業とせっちゃんのカップリングが好きです。
「この時代の人間を愛するのは覚悟がいる」
とか、真剣だからこそ言える台詞。
まあ実際、執事と力持ちの御付にも単独で萌えますが………。
あと2巻で完結らしいのですが、結局事件らしい事件はない、というか、いかにその時代の人間が懸命に生きたか、という部分に主軸がおかれているようなので、逆に私は「じいちゃんがその時何をしているのか」ということよりも、彼らを取り巻く人間達の生き方を見るのがすきです。
ちなみに一番男前なのは祭くんだと思います(少年ですよ)。
『喪の女王』
ちょっと今のコバルトってどんなだろうと思ったので参考までに買ってみましたが、これ、シリーズものだったのか………。
それを知らずに買ってしまいましたので、話の内容わからないわ、人名わからないわで、批評という批評もできませんで。
ただ主人公が妊婦というのは結構な衝撃でした。
船戸さんは好きな作家さんなんですが、表紙を見てこれが人妻かつ妊婦? とちょっと思いました。
大河要素がありながら、話口調が現代風なのにも多少違和感がありましたが、恋愛恋愛してなくて、かつ、心情エピソードが少ないので、非常に硬派な印象を受けました。
私が学生時代流行っていたのって「さようならこんにちは」とか「ティーパーティーシリーズ」とか「とんでもポリスシリーズ」とか、いい意味で非常に軽い印象があったのですが、この作品に関してはそんな感じではなかったですね。
個人的に文章は読みやすければ読みやすいほうが好きです。
『吉永さん家のガーゴイル』
これも参考にしたかったので。
うーむ判断しがたいほど普通の小説だ………。
別に萌えがあるわけでもないし、燃えがあるわけでもないし。
私アニメは結構楽しませてもらったので、その延長で選んだんですが、これならアニメのほうが面白かったです。
ただ文章の書き方がこちらも堅い感じだったのが意外でした。
もうちょっとなんだろう、ラノベってはじけた印象だったんだけど、そうでもないんですね。
『精霊の守り人』
以前からお勧めいただいておりましたし、アニメも面白いので。私が購入したのは軽装版というやつだったんですが、同時に購入した三冊の中で一番面白かったです。
というか、面白さでは別格だ。さすが児童文学というか、物語として破綻していないし、話の説明も「わかりやすく」噛み砕いてあるので、難しい言葉や、造語の書き方も上手いです。
具体例を出して、「これこれこういう国」であるという説明をし、その説明後もその国の名前をちゃんと記して、二重に印象付けるとか、当然のことをちゃんとしているので、さすが子供向けだなと思います。これは勿論いい意味です。
空想の世界の造語は、書いてる本人はわかっていても読んでいる方はわかってるわきゃねえだろうという不文律がある意味敷居を高くしているので、耳慣れないその世界だけで通じる国名や、しきたりや、怪物の名前は、連呼する必要があるのです。文章の中でも。
その使い方を、人間にとっても最も身近な衣食住にあてはめたりするのが上手い。
私はこの手の作品での「旅支度」シーンが凄く好きで、「熊の毛皮と干し肉と油紙と」という文章が並ぶだけで、凄くドキドキします。なんだろう、その世界で生きている人たちが生きるために必要な描写、しかも身近で我々にもわかる理屈で、っていうのが体の内に入れやすいんですよね。
そして読んでみて驚きの、タンダの活躍っぷり。
勿論アニメのタンダもできる男ではあるんですが、小説のタンダは最後おいしいところまで持ってく非常にデキる男です。知識も行動力も人徳もある。ないのは女運だけか! と思わずツッコミを入れたくなるくらい男前でびっくりしました。
これ、相手がバルサじゃなければ普通に女落ちてるよなあ………。
アニメと小説では随分違う部分もあって驚きましたが、それはそれでいいと思います。基本的にバルサ組と関わる人間ってごく少数なんですが、アニメでは町の人間や、刀鍛冶とのかかわりがある。
そして、小説ではバルサやタンダの口から語られる真実や過去が、その関わった人間達の口から語られたりする。そのあたりの、謎のちりばめ方が上手いです、アニメは。
そりゃ関わっているのは当人であるからして、当人が謎過去含めて全部知ってるのは当たり前であり、その話を小出しにするからこそ物語りは盛り上がるわけですが、同じ人が延々語り出すと、抑揚もないしくどい。
アニメは、小説になかった庶民の生活の中で、そしてバルサが語るはずだった過去を、第三者が他人事のように語るだけで、見ている側という他人も感情移入がしやすい。中々上手いつくりですね。
それに、文章だけで表現されている外見の部分、建物や町の風景、衣服などはアニメで見たほうが色として楽しいです。
物語としても非常に面白かったですし、土着性の謎は特に日本人であれば入り込みやすいものだったので、続きも読んでみようと思います。
そして、アニメで化けたジンが小説ではどってことない扱いだったのも笑えました。王子ではなくむしろタンダと心のふれあいがあったくらいで………。
そうだ、小説では全く触れられていなかった第一王子の扱いも、アニメのほうがいいですね。愁嘆場というほどではないですが、あまりにあっさりしすぎていてはドラマ性にかけるので。小説は小説として符号し、アニメはアニメとして内容が符号していれば、それが一番いいと思います。
泡坂「あ」
澤田「あ?」
「あれー? 澤田さんじゃないですか」
「あ、泡坂か?」
「なんでこんなところにいるんです?」
「それは俺の台詞だ。ここは俺の通学路だぞ」
「あ、そうか。澤田さんの大学ここから近いんでしたっけね。しかし………」
「なんだ?」
「澤田さんの口から通学路なんて言葉が出てくると、笑えます」
「じゃ、なんて言えばいいんだ………」
「なんでしょうねえ」
「で、結局お前はここで何してるんだ。俺の大学に用事か?」
「いえ、そうじゃないんですよ。そうだ、澤田さん今時間ありますか?」
「俺か? 俺は大学が終わって帰るところだから、特に何もないが………」
「じゃ、ちょっと付き合いませんか? 私これから行くところがあるんですが、一人じゃちょっと不安だったので」
「別に構わないが………。俺が行って大丈夫なのか?」
「大丈夫だと思いますよ。駄目だったら帰ってください」
「なんでお前はそうなんだ」
「まあいいじゃないですか。心細かったのは事実なので、澤田さんに偶然会えてよかったです」
「………泡坂、お前まさか………行き先は、医者じゃあるまいな!」
「澤田さんはこういうときばかり想像力が発達しすぎですよ! 医者に行くのに何故野郎をわざわざ誘わなきゃならないんですか!」
「いや、心細いとか不安とか言うからだろう!? 普段お前がそんなこと言わないから、何事かと思ったんだ! あ」
「あ?」
「そうでもないか。ほら、以前夏祭りでの肝試しのときは………」
「ねじりとられたいんですか、澤田さん。それ以上行ったら凄いことになりますよ」
「お前怖い!」
「あ、着きました。ここですここです」
「………普通の民家に見えるが………」
「そうですね」
「で、結局ここはなんなんだ。あれか、占いの館か?」
「違います。私占いはめざましテレビくらいしか見ません」
「じゃあ、あれかカウンセリングか」
「澤田さんは私のことなんだと思ってるんですか?」
「え、いや、別に」
「いいですもう。別に。じゃあ入りますよ」
「………結局、中も普通の民家に見えるが」
「民家を改造したまつげエクステンションのお店です」
「なんだそれ?」
「まつげのエクステンションのお店」
「だからエクステンションってなんだ。生理学では、重力に逆らう方向に関節を延ばす動作だが」
「何故私がよそ様の民家で関節伸ばさなきゃならないんですか。エクステンションは要するに、付け毛ですよ。髪の毛とかの」
「? でもまつげなんだろう?」
「だから、まつげの付け毛なんですよ」
「まつげに付け毛? なんだそれ。なんでそんなことするんだ? まつげってハゲるのか? というか泡坂のまつげははげてるのか!?」
「………澤田さんはもう黙っててください。まつげのおしゃれですよ、要するに。ボリュームを増やして、ビューラーとかマスカラとかなくてもきれいに見えるように」
「………そんな手間をかけるのか………まつげに………。女性は大変だな。俺はまつげなんて20年以上生きてきて意識したことなど一度もないが」
「まあ、男性はそうかもしれませんが。あ、今日はよろしくお願いしま………」
池波「あ、お客様ですか」
「!?」
「!?」
「なんだ、泡坂と澤田じゃねえか。偶然だな。お前らも施術受けにきたのか? って澤田は違うな」
「というか、なんで貴方がこんなところにいるんですか!?」
「お前がまつげ増やすのか!?」
「増やすわけねえだろ。俺これ以上まつげも眉毛も増やす予定はねえよ。ただでさえ毛深いのに。俺はここのお店のお子さんの世話を任されてんの。ベビーシッターで」
「び、びっくりしましたよ。私まだ同じ客ならともかくとして、池波さんにエクステンションされるのかと思いました」
「お前、なんかそういうことできそうだしな」
「嫌そうな顔で見るなよ。やってやれないことはないかもしれねえけど、俺はその手の商売はやってない」
「やってやれちゃうところが既に嫌なんですよ、貴方の場合は」
「ともかく上がれよ。二階が施術室だから。俺はこれから散歩に出かけてくるから。ほらー行くぞー。ちゃんと帽子かぶったか? 靴しっかりはいて、かかと踏まない。はい、じゃあ行ってきます」
「………………」
「………………」
「とりあえず、行きましょうか」
「あ、ああ。そうだな」
「今日はよろしくお願いします。あ、この細いのは見学です」
「そんな紹介あるか!」
一時間経過。
「お待たせしました〜」
「お疲れさま」
「どうですか? 結構派手になったと思いませんか?」
「うん。わかる。眉毛のときは正直よくわからなかったけど、今回ははっきりわかるな」
「………そこまで鈍い人間にわかってもらえるだけ効果があるってことなら、まあいいです。納得します」
「何でお前はそう言葉の節々に棘をにじませるんだ」
「でも自分で正面から鏡を見てもわかりますけど、横から見るともっとわかりやすいんですって。どうですか?」
「ああ、そうかもな。まつげがしっかり上を向いているのがよくわかる」
「自分が見るんじゃなくって、他の人に見せてはっきり結果がわかるのがエクステンションなんだそうです」
「やってみてどうだった? 一時間くらいだったが」
「そうですね。私は初めてだったので色々説明もしてもらいましたけど、それも面白かったです。
本数とかは基本的にその人のまつげの状態によって違うんだそうです。私はわりとまつげの量が多いので、片目30本ずつくらいで。もっと少ないのもあるんですけど、それだとやったかどうかの効果が見えづらいらしいので、せっかくやるんだから、はっきりわかる量にしてもらいました」
「じゃあ、元から少ない人は30本よりもっとつけなきゃ駄目ってことか」
「それがそうもいかないらしくて。基本的に自まつげに、人工のまつげを一本ずつつけるんですが………」
「つけるのか!? 一本ずつ!?」
「つけますよ。というか先生がつけてくれましたよ」
「………信じられん………。こんな細かいまつげに、一本一本つけるなんて。こんな細かい作業………。こんな………細いものに細いものを………」
「澤田さん、驚きすぎです。というか近いです。そんなマジマジ見ないでください」
「あ、す、すまない。あまりに驚いて」
「そんなに驚くようなことですか?」
「俺は細かい作業苦手だから」
「あー顔は繊細そうでも性格は丸太っぽいというか………」
「………………」
「ようするに、面倒くさがりで大雑把なんですよね。洗濯物なんかも干しっぱなしで池波さんがたたむまで、つるしたあとついたままですし」
「うるさい」
「話を元に戻しますが、自分のまつげが少ない人は、それ以上つけるのも難しいんですよ。自が10あるものに50つけるのは無理でしょう。逆に50あるものに10つけるのは簡単でしょうし。かといって無理に何本もつければ、自まつげが抜けちゃいますから」
「なるほどな。あまり極端にはできないということか」
「つけるまつげの太さでカバーもできるらしいんですが、それもあまり太いと抜けちゃいますからね。重みに耐えかねて。つけるまつげにも色々種類があって、カールが強いのとかあるんですよ」
「泡坂が今やってるのは?」
「これはナチュラルな奴です。カールが強いのはもっと若い子とか、目をぱっちりさせたい場合に使うみたいです。他にもつけ方によって目の見え方違うんですって。たとえば目じりに長いのを入れると、切れ長の目に見えたりとか」
「なるほど………色々あるんだな、付けまつげひとつとっても」
「そうですね。で、色々説明してもらって、横になってつけてもらうわけですが………」
「ああ」
「下まつげをテープで止めてから、目を瞑った状態でやってもらうんですね。それが………」
「ああ」
「私、まつげのパワーがありすぎて、普通のテープじゃくっつかなくて、一番強度の強いテープを重ね貼りしてもらってやっとできたんですよ。初めのやわいテープじゃ、下まつげがくっつかなくて、まつげ浮き上がっちゃって」
「健康だな」
「どうして貴方って人はそう女心のフォローがまったくできないんですか! そうじゃない、恥ずかしかったんですよ!」
「け、健康なまつげのどこが恥ずかしいんだ。いいじゃないか、元気がないって言われるより」
「普段何も手をかけてないっていうのが、バレちゃってるようなもんじゃないですか! 先生が「普段使わないテープ使いますね」とか、「皆さんうらやましがりますよ。みんなまつげが弱くなっちゃって大変ですから」とかフォローしてくれるのが逆につらい!」
「じゃあ、どのみちどうやってもフォローできないんじゃないか」
「そういう問題じゃない!」
「ど、どういう問題なんだ、じゃあ」
「………もういいです。まあそれでですね、先生がまつげに接着剤をつけて、一本一本つけてくれるんですが」
「接着剤って言葉で聞くと、結構凄い感じだな」
「そのまつげもですね………」
「また何かあったのか」
「元々太くて長いから、通常選んだ太さじゃ、どこにつけたかわからないって言われて、これも、「久しぶりに使いますよ」っていう太くて長いの選ばれたんですよ」
「いいじゃないか別に。俺はよくわからないけど、元々まつげを太くて長くするために行ったんだろう?」
「そうなんですけど、そうなんですけど……… 立派なまつげを持ってるわりに、今までそれを全く生かしてなかったっていうのが、悔しいんですよ!」
「もうそこまでいくと俺にはどうすることもできないぞ」
「で、乾かして終わりです。大体三週間くらいもつらしいんですよね。その後は、一気につけかえるか、落ちたはしから付け替えるか、それは人それぞれみたいです。大体三ヶ月周期くらいでまつげを休ませたほうがいいらしいんですが………」
「うん?」
「私のまつげは丈夫そうだから大丈夫かもしれませんね、って止めをさされました」
「先生は完全に善意で言ってるんだと思うがな」
「わかってますよ。ですがそれがより嫌です」
「………よくわからないけど、いいじゃないか。デキには満足してるんだろう?」
「それは、まあ」
「泡坂が気に入ってるのであれば、それでいいじゃないか。きれいになったんだし」
「きれいになったと思います?」
「いや、よくわからないが。泡坂は泡坂だし」
「………澤田さんは本当に顔だけの男ですね」
「お前、何か俺に恨みでもあるのか!?」
「池波さんなら、もっとマシなこと言ってますよ」
池波「呼んだか?」
「あ、池波さん、お帰りなさい」
「ただいま。お前ら気をつけて帰れよ。俺はまだ仕事あるから」
「仕事?」
「ああ。これからおやつ食べさせて、昼寝させるの。ほら、ただいまは? ちゃんと手を洗ってうがいするんだぞ。しっかり手を洗ったら美味しいおやつ食べるからな。じゃあな。あ、泡坂」
「はい?」
「まつげいい感じだな。ナチュラルメークでも合うし、そんなに派手じゃねえし。目が大きく見える」
「そ、そうですか」
「澤田、お前も帰り道迷うなよ」
「いくらなんでも、大学近辺で迷うか!」
「じゃあな」
「お疲れ様です、池波さん」
「ああ、またな」
「………………ほらね、やっぱり池波さんは言うことは言う人なんですよ。きれいって表現を使わないところが、あの人っぽいです」
「そうか?」
「そうですよ。どうです、今度澤田さんもやってみては。きっと池波さん誉めてくれますよ」
「気色悪いこというな!」
「ちなみに、一番気をつけなきゃならないのは、うつぶせ寝なんだそうです。目をこすらないとか、意識的にできるものはともかくとして、寝ている間までは責任持てないです。あ、そうだ、澤田さん」
「なんだ?」
「私が寝ている間見張っててくれますか?」
「お前、お、お前はな!」
「お前らもう、うるさいから帰れよ」
澤田「あ?」
「あれー? 澤田さんじゃないですか」
「あ、泡坂か?」
「なんでこんなところにいるんです?」
「それは俺の台詞だ。ここは俺の通学路だぞ」
「あ、そうか。澤田さんの大学ここから近いんでしたっけね。しかし………」
「なんだ?」
「澤田さんの口から通学路なんて言葉が出てくると、笑えます」
「じゃ、なんて言えばいいんだ………」
「なんでしょうねえ」
「で、結局お前はここで何してるんだ。俺の大学に用事か?」
「いえ、そうじゃないんですよ。そうだ、澤田さん今時間ありますか?」
「俺か? 俺は大学が終わって帰るところだから、特に何もないが………」
「じゃ、ちょっと付き合いませんか? 私これから行くところがあるんですが、一人じゃちょっと不安だったので」
「別に構わないが………。俺が行って大丈夫なのか?」
「大丈夫だと思いますよ。駄目だったら帰ってください」
「なんでお前はそうなんだ」
「まあいいじゃないですか。心細かったのは事実なので、澤田さんに偶然会えてよかったです」
「………泡坂、お前まさか………行き先は、医者じゃあるまいな!」
「澤田さんはこういうときばかり想像力が発達しすぎですよ! 医者に行くのに何故野郎をわざわざ誘わなきゃならないんですか!」
「いや、心細いとか不安とか言うからだろう!? 普段お前がそんなこと言わないから、何事かと思ったんだ! あ」
「あ?」
「そうでもないか。ほら、以前夏祭りでの肝試しのときは………」
「ねじりとられたいんですか、澤田さん。それ以上行ったら凄いことになりますよ」
「お前怖い!」
「あ、着きました。ここですここです」
「………普通の民家に見えるが………」
「そうですね」
「で、結局ここはなんなんだ。あれか、占いの館か?」
「違います。私占いはめざましテレビくらいしか見ません」
「じゃあ、あれかカウンセリングか」
「澤田さんは私のことなんだと思ってるんですか?」
「え、いや、別に」
「いいですもう。別に。じゃあ入りますよ」
「………結局、中も普通の民家に見えるが」
「民家を改造したまつげエクステンションのお店です」
「なんだそれ?」
「まつげのエクステンションのお店」
「だからエクステンションってなんだ。生理学では、重力に逆らう方向に関節を延ばす動作だが」
「何故私がよそ様の民家で関節伸ばさなきゃならないんですか。エクステンションは要するに、付け毛ですよ。髪の毛とかの」
「? でもまつげなんだろう?」
「だから、まつげの付け毛なんですよ」
「まつげに付け毛? なんだそれ。なんでそんなことするんだ? まつげってハゲるのか? というか泡坂のまつげははげてるのか!?」
「………澤田さんはもう黙っててください。まつげのおしゃれですよ、要するに。ボリュームを増やして、ビューラーとかマスカラとかなくてもきれいに見えるように」
「………そんな手間をかけるのか………まつげに………。女性は大変だな。俺はまつげなんて20年以上生きてきて意識したことなど一度もないが」
「まあ、男性はそうかもしれませんが。あ、今日はよろしくお願いしま………」
池波「あ、お客様ですか」
「!?」
「!?」
「なんだ、泡坂と澤田じゃねえか。偶然だな。お前らも施術受けにきたのか? って澤田は違うな」
「というか、なんで貴方がこんなところにいるんですか!?」
「お前がまつげ増やすのか!?」
「増やすわけねえだろ。俺これ以上まつげも眉毛も増やす予定はねえよ。ただでさえ毛深いのに。俺はここのお店のお子さんの世話を任されてんの。ベビーシッターで」
「び、びっくりしましたよ。私まだ同じ客ならともかくとして、池波さんにエクステンションされるのかと思いました」
「お前、なんかそういうことできそうだしな」
「嫌そうな顔で見るなよ。やってやれないことはないかもしれねえけど、俺はその手の商売はやってない」
「やってやれちゃうところが既に嫌なんですよ、貴方の場合は」
「ともかく上がれよ。二階が施術室だから。俺はこれから散歩に出かけてくるから。ほらー行くぞー。ちゃんと帽子かぶったか? 靴しっかりはいて、かかと踏まない。はい、じゃあ行ってきます」
「………………」
「………………」
「とりあえず、行きましょうか」
「あ、ああ。そうだな」
「今日はよろしくお願いします。あ、この細いのは見学です」
「そんな紹介あるか!」
一時間経過。
「お待たせしました〜」
「お疲れさま」
「どうですか? 結構派手になったと思いませんか?」
「うん。わかる。眉毛のときは正直よくわからなかったけど、今回ははっきりわかるな」
「………そこまで鈍い人間にわかってもらえるだけ効果があるってことなら、まあいいです。納得します」
「何でお前はそう言葉の節々に棘をにじませるんだ」
「でも自分で正面から鏡を見てもわかりますけど、横から見るともっとわかりやすいんですって。どうですか?」
「ああ、そうかもな。まつげがしっかり上を向いているのがよくわかる」
「自分が見るんじゃなくって、他の人に見せてはっきり結果がわかるのがエクステンションなんだそうです」
「やってみてどうだった? 一時間くらいだったが」
「そうですね。私は初めてだったので色々説明もしてもらいましたけど、それも面白かったです。
本数とかは基本的にその人のまつげの状態によって違うんだそうです。私はわりとまつげの量が多いので、片目30本ずつくらいで。もっと少ないのもあるんですけど、それだとやったかどうかの効果が見えづらいらしいので、せっかくやるんだから、はっきりわかる量にしてもらいました」
「じゃあ、元から少ない人は30本よりもっとつけなきゃ駄目ってことか」
「それがそうもいかないらしくて。基本的に自まつげに、人工のまつげを一本ずつつけるんですが………」
「つけるのか!? 一本ずつ!?」
「つけますよ。というか先生がつけてくれましたよ」
「………信じられん………。こんな細かいまつげに、一本一本つけるなんて。こんな細かい作業………。こんな………細いものに細いものを………」
「澤田さん、驚きすぎです。というか近いです。そんなマジマジ見ないでください」
「あ、す、すまない。あまりに驚いて」
「そんなに驚くようなことですか?」
「俺は細かい作業苦手だから」
「あー顔は繊細そうでも性格は丸太っぽいというか………」
「………………」
「ようするに、面倒くさがりで大雑把なんですよね。洗濯物なんかも干しっぱなしで池波さんがたたむまで、つるしたあとついたままですし」
「うるさい」
「話を元に戻しますが、自分のまつげが少ない人は、それ以上つけるのも難しいんですよ。自が10あるものに50つけるのは無理でしょう。逆に50あるものに10つけるのは簡単でしょうし。かといって無理に何本もつければ、自まつげが抜けちゃいますから」
「なるほどな。あまり極端にはできないということか」
「つけるまつげの太さでカバーもできるらしいんですが、それもあまり太いと抜けちゃいますからね。重みに耐えかねて。つけるまつげにも色々種類があって、カールが強いのとかあるんですよ」
「泡坂が今やってるのは?」
「これはナチュラルな奴です。カールが強いのはもっと若い子とか、目をぱっちりさせたい場合に使うみたいです。他にもつけ方によって目の見え方違うんですって。たとえば目じりに長いのを入れると、切れ長の目に見えたりとか」
「なるほど………色々あるんだな、付けまつげひとつとっても」
「そうですね。で、色々説明してもらって、横になってつけてもらうわけですが………」
「ああ」
「下まつげをテープで止めてから、目を瞑った状態でやってもらうんですね。それが………」
「ああ」
「私、まつげのパワーがありすぎて、普通のテープじゃくっつかなくて、一番強度の強いテープを重ね貼りしてもらってやっとできたんですよ。初めのやわいテープじゃ、下まつげがくっつかなくて、まつげ浮き上がっちゃって」
「健康だな」
「どうして貴方って人はそう女心のフォローがまったくできないんですか! そうじゃない、恥ずかしかったんですよ!」
「け、健康なまつげのどこが恥ずかしいんだ。いいじゃないか、元気がないって言われるより」
「普段何も手をかけてないっていうのが、バレちゃってるようなもんじゃないですか! 先生が「普段使わないテープ使いますね」とか、「皆さんうらやましがりますよ。みんなまつげが弱くなっちゃって大変ですから」とかフォローしてくれるのが逆につらい!」
「じゃあ、どのみちどうやってもフォローできないんじゃないか」
「そういう問題じゃない!」
「ど、どういう問題なんだ、じゃあ」
「………もういいです。まあそれでですね、先生がまつげに接着剤をつけて、一本一本つけてくれるんですが」
「接着剤って言葉で聞くと、結構凄い感じだな」
「そのまつげもですね………」
「また何かあったのか」
「元々太くて長いから、通常選んだ太さじゃ、どこにつけたかわからないって言われて、これも、「久しぶりに使いますよ」っていう太くて長いの選ばれたんですよ」
「いいじゃないか別に。俺はよくわからないけど、元々まつげを太くて長くするために行ったんだろう?」
「そうなんですけど、そうなんですけど……… 立派なまつげを持ってるわりに、今までそれを全く生かしてなかったっていうのが、悔しいんですよ!」
「もうそこまでいくと俺にはどうすることもできないぞ」
「で、乾かして終わりです。大体三週間くらいもつらしいんですよね。その後は、一気につけかえるか、落ちたはしから付け替えるか、それは人それぞれみたいです。大体三ヶ月周期くらいでまつげを休ませたほうがいいらしいんですが………」
「うん?」
「私のまつげは丈夫そうだから大丈夫かもしれませんね、って止めをさされました」
「先生は完全に善意で言ってるんだと思うがな」
「わかってますよ。ですがそれがより嫌です」
「………よくわからないけど、いいじゃないか。デキには満足してるんだろう?」
「それは、まあ」
「泡坂が気に入ってるのであれば、それでいいじゃないか。きれいになったんだし」
「きれいになったと思います?」
「いや、よくわからないが。泡坂は泡坂だし」
「………澤田さんは本当に顔だけの男ですね」
「お前、何か俺に恨みでもあるのか!?」
「池波さんなら、もっとマシなこと言ってますよ」
池波「呼んだか?」
「あ、池波さん、お帰りなさい」
「ただいま。お前ら気をつけて帰れよ。俺はまだ仕事あるから」
「仕事?」
「ああ。これからおやつ食べさせて、昼寝させるの。ほら、ただいまは? ちゃんと手を洗ってうがいするんだぞ。しっかり手を洗ったら美味しいおやつ食べるからな。じゃあな。あ、泡坂」
「はい?」
「まつげいい感じだな。ナチュラルメークでも合うし、そんなに派手じゃねえし。目が大きく見える」
「そ、そうですか」
「澤田、お前も帰り道迷うなよ」
「いくらなんでも、大学近辺で迷うか!」
「じゃあな」
「お疲れ様です、池波さん」
「ああ、またな」
「………………ほらね、やっぱり池波さんは言うことは言う人なんですよ。きれいって表現を使わないところが、あの人っぽいです」
「そうか?」
「そうですよ。どうです、今度澤田さんもやってみては。きっと池波さん誉めてくれますよ」
「気色悪いこというな!」
「ちなみに、一番気をつけなきゃならないのは、うつぶせ寝なんだそうです。目をこすらないとか、意識的にできるものはともかくとして、寝ている間までは責任持てないです。あ、そうだ、澤田さん」
「なんだ?」
「私が寝ている間見張っててくれますか?」
「お前、お、お前はな!」
「お前らもう、うるさいから帰れよ」
8月にDSソフトが二個控えているのですが、うちには古いでかい重い旧DSしかないのです。
今現在ライトが発売されておりますが、買い換えたほうがいいでしょうか。いい機会かなあとも思うんですが。
よろしければご意見お聞かせください。
6月からは見たい映画が目白押しです。
鉄板としてハリソン・フォードが出てるというだけで「インディ・ジョーンズ」は見ますし。
勿論「ザ・マジックアワー」も見るし。
メジャーなものばかりなんですが、私は基本的に見た後胃が重くなるような内容の映画は見ません。負の感情が強すぎると疲れるので。
「クライマーズハイ」とかもねえ………。役者さんはすべてカッコいいんですが………。
しかし、先日予告で「スピード・レーサー」を見てしまい「マッハ5で」の台詞を見てぶっ飛びました。
あれがGOGOGOなのか!? さすが向こうのセンスは違うぜ!
見ようと思います。近所でやれば(その程度なんですか)。
今現在ライトが発売されておりますが、買い換えたほうがいいでしょうか。いい機会かなあとも思うんですが。
よろしければご意見お聞かせください。
6月からは見たい映画が目白押しです。
鉄板としてハリソン・フォードが出てるというだけで「インディ・ジョーンズ」は見ますし。
勿論「ザ・マジックアワー」も見るし。
メジャーなものばかりなんですが、私は基本的に見た後胃が重くなるような内容の映画は見ません。負の感情が強すぎると疲れるので。
「クライマーズハイ」とかもねえ………。役者さんはすべてカッコいいんですが………。
しかし、先日予告で「スピード・レーサー」を見てしまい「マッハ5で」の台詞を見てぶっ飛びました。
あれがGOGOGOなのか!? さすが向こうのセンスは違うぜ!
見ようと思います。近所でやれば(その程度なんですか)。
『コードギアスR2』
どうせ腹黒いなら私は高笑いより薄笑いが似合う男を選びたいと、シュナイゼルとルルーシュを見て思いました。
ところでオレンジさんが、ちゃんとジェレミア(どういうちゃんと?)で出てきたのは嬉しいんですが、奴はもう完全にルルーシュ=ゼロと認識できてるみたいですね。奴を再教育したのは誰だ。やっぱりシュナイゼルか? となると、にわかにカップリングが景気づくのでしょうか。たまにはまともな「やればできる子なんだけど」というジェレミア卿を見てみたいです。
そういえば、『スパロボOG』の廉価版は8月に出るようです。散々寝かせておいてクリアした身分とあっては、こういうズレはちょと悔しい。ちなみにベストが出る速度があまりに早くてやる気をなくすソフトの筆頭にワイルドアームズシリーズが上げられます。まあ私はあのシリーズをやらなくなったのは、それだけが理由じゃないんですが………(3はサモナイといい本当に鬼門だよ)。
『群青学舎』第三巻。
親ばかだけど不器用な父親と、父バカだけど不器用な娘さんの話が一番面白かったです。やっぱりこの人は恋愛未満くらいの話のほうが面白いなあ………と書こうとして、毎回似たような感想を書いている時点で、それは私の好みに過ぎないということを激しく理解しました。
私は恋愛よりも尊敬を望みます。
『Gemeinschaft』佐伯弥四郎作
なんだろう、この手のギャグには覚えがある………そうだ、「トライアルかおる!」だ。と思った私は万死に値すると思います。いえ、私はどちらのギャグセンスも大好きですが。
やたらに顔のいい連中が、やたらに肉体を駆使した格闘をやらかす漫画であり、作者さんは男の肉付きのいい体と(主人公の美形すらも優男みたいな顔してるくせに脱ぐとゴツイ)、ほうれい線を描くことに心血をそそいでいるのが如実にわかる漫画。
私は目が線の開発部二人と、顔のゴツイそう、聖戦の系譜で言うならちょっと知的なアーダンのような連絡役親子が大好きでした。所により突っ込み、所により非常識な主人公のキレも鋭いですし、それにいつも振り回される苦労性など、キャラクターの個性の配置というより、笑いのエッセンスの配置が上手い作品です。
全五巻なのでさっくり読めますのでぜひ。
絵としては嫌味な絵柄ではないですが、多少構図や処理の仕方で見づらい部分もあります。話も結構大事なところをスパっと飛ばして新しい人物が出てきたりするので、物語の展開としては「?」と思うことも多いんですが、別にこの漫画はそれを楽しむものじゃないと思うので。
そして結局、線目の男二人は一体なんだったのだろう………。奴らの正体とクビのキズは一体………。
『彩雲国物語』第三巻
主人公が出てなきゃもっと楽しめるだろうになー(コラ)。
内容としては政治を扱っていても、コッテコテのラブコメ………もとい、ネオロマ(おい)なので、さらっと流せますが、いやあ居並ぶ官吏の中にモブでいる(多分ちゃんと顔があるのであとで出てくるであろう)初老、中年たちまでもが逐一美形で非常に目の保養です。作者様は今、色っぽいじじいを書き分けたら右に出るものはいないんじゃなかろうか。
そしてやっぱり、派手な奴らよりも、景さんとかのほうが圧倒的に好みです。実際政治や集団の場で必要なのって、ああいう人たちだよなあ。天才はいなくても世界は回るけど、凡才がいなければ世界は決して回らんのよ。
そして、やはり特筆すべきはエンセイの男前さよ。
セイランが美形だとか幼馴染だとかいう付加価値を外さずとも、全くひけを取らないどころか、普通の人なら90%の割合でエンセイを普通に選ぶんじゃないかと素で思いました。友人にしてよし、護衛にしてよし、恋人にしてよし、父ちゃんにしてよし(笑)って、どれだけオールマイティなんだよエンセイ………。ただこういう人は、オールマイティが逆に個性とみなされず人気が出なかったりするんだろうなあとしみじみ。
逆に私はエンセイは主人公じゃなく、別の方と恋愛していただきたいと思います(笑)。原作ではもうそうも言ってられないみたいですが。
『阿佐ヶ谷Zippy』岩佐あきらこ作
アップになるといいのかもしれませんが、全身像になると下半身のバランスが悪いのが読んでいて気になりました。なんでわざわざ書くかというと、アクション漫画(その手のシーンが多い)で下半身が浮ついていると、それだけで非常に損をするからです。実際戦闘シーンはそれほど力を入れていないのかなとも思いますし、この漫画もわかりやすいギャグシーンを笑えればそれでいいとも思います。
読む人を選ぶようなシュールな笑いではなく、万人が同じところで同じようなツッコミを入れられるギャグマンガが、私は非常に大好きです。
笑いの要素はそれだけ重要だ。
キャラクターとしては、圧倒的に38歳犬神使いの武村さん(笑)が好きなんですが、後半をそれをぶち抜いていった奴らが。
「俺は………貴方と交尾がしたい」
時代は犬! 犬がきた!! 犬神!
戒狷(雑種・400歳)と琴琥(アフガンハウンド)のカップリングで脳天吹っ飛びました。ふざけてるのかと言われて、「素晴らしいメスを求めるのはオスとして当然だ!」逆切れする犬年齢5歳ってどういうことだ! どういう可愛さに対する挑戦だ!
まあ実際犬神の争いに関しても最後グダグダになった感がある(苦笑)ので、もう少し琴琥の飼い主である、犬丸の扱いはどうにかならんかったのか、とか思うことも色々あるんですが、この漫画もやっぱり話ではなく、一話完結の中にある笑いの要素を楽しむ漫画だと思います。
私全11巻一気読みしたんですが(いつだって極端に走る)、基本覚えているのは犬が絡んでくるところと武村が絡んでくるところと犬が絡んでいるところだけです(この漫画の萌え要素は犬でできています)。
どうせ腹黒いなら私は高笑いより薄笑いが似合う男を選びたいと、シュナイゼルとルルーシュを見て思いました。
ところでオレンジさんが、ちゃんとジェレミア(どういうちゃんと?)で出てきたのは嬉しいんですが、奴はもう完全にルルーシュ=ゼロと認識できてるみたいですね。奴を再教育したのは誰だ。やっぱりシュナイゼルか? となると、にわかにカップリングが景気づくのでしょうか。たまにはまともな「やればできる子なんだけど」というジェレミア卿を見てみたいです。
そういえば、『スパロボOG』の廉価版は8月に出るようです。散々寝かせておいてクリアした身分とあっては、こういうズレはちょと悔しい。ちなみにベストが出る速度があまりに早くてやる気をなくすソフトの筆頭にワイルドアームズシリーズが上げられます。まあ私はあのシリーズをやらなくなったのは、それだけが理由じゃないんですが………(3はサモナイといい本当に鬼門だよ)。
『群青学舎』第三巻。
親ばかだけど不器用な父親と、父バカだけど不器用な娘さんの話が一番面白かったです。やっぱりこの人は恋愛未満くらいの話のほうが面白いなあ………と書こうとして、毎回似たような感想を書いている時点で、それは私の好みに過ぎないということを激しく理解しました。
私は恋愛よりも尊敬を望みます。
『Gemeinschaft』佐伯弥四郎作
なんだろう、この手のギャグには覚えがある………そうだ、「トライアルかおる!」だ。と思った私は万死に値すると思います。いえ、私はどちらのギャグセンスも大好きですが。
やたらに顔のいい連中が、やたらに肉体を駆使した格闘をやらかす漫画であり、作者さんは男の肉付きのいい体と(主人公の美形すらも優男みたいな顔してるくせに脱ぐとゴツイ)、ほうれい線を描くことに心血をそそいでいるのが如実にわかる漫画。
私は目が線の開発部二人と、顔のゴツイそう、聖戦の系譜で言うならちょっと知的なアーダンのような連絡役親子が大好きでした。所により突っ込み、所により非常識な主人公のキレも鋭いですし、それにいつも振り回される苦労性など、キャラクターの個性の配置というより、笑いのエッセンスの配置が上手い作品です。
全五巻なのでさっくり読めますのでぜひ。
絵としては嫌味な絵柄ではないですが、多少構図や処理の仕方で見づらい部分もあります。話も結構大事なところをスパっと飛ばして新しい人物が出てきたりするので、物語の展開としては「?」と思うことも多いんですが、別にこの漫画はそれを楽しむものじゃないと思うので。
そして結局、線目の男二人は一体なんだったのだろう………。奴らの正体とクビのキズは一体………。
『彩雲国物語』第三巻
主人公が出てなきゃもっと楽しめるだろうになー(コラ)。
内容としては政治を扱っていても、コッテコテのラブコメ………もとい、ネオロマ(おい)なので、さらっと流せますが、いやあ居並ぶ官吏の中にモブでいる(多分ちゃんと顔があるのであとで出てくるであろう)初老、中年たちまでもが逐一美形で非常に目の保養です。作者様は今、色っぽいじじいを書き分けたら右に出るものはいないんじゃなかろうか。
そしてやっぱり、派手な奴らよりも、景さんとかのほうが圧倒的に好みです。実際政治や集団の場で必要なのって、ああいう人たちだよなあ。天才はいなくても世界は回るけど、凡才がいなければ世界は決して回らんのよ。
そして、やはり特筆すべきはエンセイの男前さよ。
セイランが美形だとか幼馴染だとかいう付加価値を外さずとも、全くひけを取らないどころか、普通の人なら90%の割合でエンセイを普通に選ぶんじゃないかと素で思いました。友人にしてよし、護衛にしてよし、恋人にしてよし、父ちゃんにしてよし(笑)って、どれだけオールマイティなんだよエンセイ………。ただこういう人は、オールマイティが逆に個性とみなされず人気が出なかったりするんだろうなあとしみじみ。
逆に私はエンセイは主人公じゃなく、別の方と恋愛していただきたいと思います(笑)。原作ではもうそうも言ってられないみたいですが。
『阿佐ヶ谷Zippy』岩佐あきらこ作
アップになるといいのかもしれませんが、全身像になると下半身のバランスが悪いのが読んでいて気になりました。なんでわざわざ書くかというと、アクション漫画(その手のシーンが多い)で下半身が浮ついていると、それだけで非常に損をするからです。実際戦闘シーンはそれほど力を入れていないのかなとも思いますし、この漫画もわかりやすいギャグシーンを笑えればそれでいいとも思います。
読む人を選ぶようなシュールな笑いではなく、万人が同じところで同じようなツッコミを入れられるギャグマンガが、私は非常に大好きです。
笑いの要素はそれだけ重要だ。
キャラクターとしては、圧倒的に38歳犬神使いの武村さん(笑)が好きなんですが、後半をそれをぶち抜いていった奴らが。
「俺は………貴方と交尾がしたい」
時代は犬! 犬がきた!! 犬神!
戒狷(雑種・400歳)と琴琥(アフガンハウンド)のカップリングで脳天吹っ飛びました。ふざけてるのかと言われて、「素晴らしいメスを求めるのはオスとして当然だ!」逆切れする犬年齢5歳ってどういうことだ! どういう可愛さに対する挑戦だ!
まあ実際犬神の争いに関しても最後グダグダになった感がある(苦笑)ので、もう少し琴琥の飼い主である、犬丸の扱いはどうにかならんかったのか、とか思うことも色々あるんですが、この漫画もやっぱり話ではなく、一話完結の中にある笑いの要素を楽しむ漫画だと思います。
私全11巻一気読みしたんですが(いつだって極端に走る)、基本覚えているのは犬が絡んでくるところと武村が絡んでくるところと犬が絡んでいるところだけです(この漫画の萌え要素は犬でできています)。