マイガーデンその2
四年目に突入し、ヒロちゃんの庭をとりまく人間模様がドロドロしてまいりました。
なんだよこのゲーム…。可愛い絵柄に可愛い登場人物で、明るく楽しい日の光がそそぐ庭を作る、っていうファンシーなゲームじゃなかったのか…。
大体、おばあちゃんの具合が悪くなってヘルパーが通うようになるって、それどんなリアル? いつの時代のゲーム? これってPSのゲームだよね? そのご時勢ここまで具体的におばあちゃんの様子描くってどれだけ。そういうゲームなのこれは。
その前にも、「いつもひとりぼっちなの」というコッコちゃんという女の子がぽつんとやってくるようになったり、一時が万事生々しいです出てくる人物たちの抱えるものとか、会話の節々に出てくる事情が。
勿論、普段は明るく楽しい会話が殆どというか、天気の話に終始する、本当にただの挨拶を交わす間柄なんですが、いざイベントが起こったり、室内でのお茶会になったりすると、それぞれに話す内容が…生々しいです…凄く…。
この、普段は当たり障りなく楽しい話をしてるんだけど、二人っきりになって気が緩んだり、ふと何かが起こって誰かに聞いてもらいたい、的な絶妙な頻度で起こる重い内容の会話が、頂点突き抜けてリアリティがあります。楽しいだけが人性じゃないし、辛いだけが人性じゃない。だけどこれ、ガーデニングゲームだったはずなんだけど。
ヒロちゃんが別に、カウンセラーポジションにいるわけじゃないのがまたリアル。別にヒロちゃんは他の住人の機嫌を取るために、庭を育てているわけじゃないし、それこそ社交辞令の延長上でお茶に誘っているだけなんだけど、人として相手が真面目な話をしてくれば、それは真面目に対応しますよ、っていう立ち位置が凄くリアル。
彼女はご機嫌をとっているわけではない。自分より年少者であるコッコちゃんが、悲しそうな顔で話をすれば、それに対して「気を遣うことが当たり前に出来る」っていうだけの話。それって普通に人が意識しないでやってることなんだけど、それをよもやゲームでまざまざと見せ付けられるとは思わなんだ。
別にこれは、人との関わりを忘れないで都会砂漠から流れてきたヒロちゃんが田舎の人々と触れ合って真実の真心を探していく…なんつうゲームでは全くないので(大体人物に話しかけなくたってゲームは進むわけで)そんな深読みいちいち必要じゃないんだけど、思わず唸ってしまう会話の秀逸さが、それぞれの登場人物に振り分けられている、っていうのがこのゲームの上手さだなあ。
大体会話のバリエーションもありすぎです。おばあちゃんにせよ、庭に迷い込んでくる奴らにせよ、ただの挨拶一つとってもどれだけあるのかと。
あと、バリエーションが少なかったとしても、「こういうこと言いそうな人物がそういうことちゃんと言ってる」場合において、その言葉が何百回出てきたとしても、飽きが来ないっていう上手さもあります。挨拶一つとってもいちいちお見事。
お茶会っていうのは、登場人物たちと挨拶で親密度を上げていくと、自宅に呼べるっていうイベントなのですが、そこではボタンが振り分けられています。
相手が話すのは○ボタンで、自分が話すのは△。お茶菓子を食べるのは×。
この三種類を駆使して、光ったらタイミングよくボタンを押そう、っていう失敗要素あまりないようなイベントなんですが、ここでの個性の描き方も本当に上手い。
よくしゃべるプリムちゃんは、延々自分が話し続けたいので、○ボタンしか光らない。
かと思えば、ソウカナさんは、自分が殆ど話さないので、△ボタンしか光らない。だけど、相槌を打っている間にソウカナさん、勝手に親密度上がっていく、みたいな。
ただ指定されたボタンを押しているだけなのに、登場人物の個性ががっつり確立されるってのも、なかなか凄いなあ。
地味に第三者同士のイベントも連動していて、おまわりさんからミステリーサークルの話を聞いた後は、他の人物もそれについて言及したりと、細かなところもよく、出来てる…。
正直、そういう部分で楽しめるゲームだと思っていなかったのに変な大作RPGよりもよほど人間描写が秀逸でそういう方向でも物凄く楽しめるゲームです。
伏兵だった…。場つなぎにやるようなゲームじゃねえ…。こりゃふんどしを締めてかからないと…。
取り逃しているイベントとか、好感度上げ足りないような人物も山ほどいると思うので、これは何回やってもかなり楽しめそうです。
これ、作った人の人物ソースとかすげえ上手かったんだろうなあ。誰一人媚びてないし、萌えとかからかけ離れているんだけど、魅力だけはフル稼働っていうか。
いえ、私はソウカナファミリー全員萌えますが、それはこう萌えっていうよりは、純粋に好きだっていう恥ずかしい気持ちの方が強いっつーか(こういうことを言い出すと後々憤死したくなります)。
四年目に突入し、ヒロちゃんの庭をとりまく人間模様がドロドロしてまいりました。
なんだよこのゲーム…。可愛い絵柄に可愛い登場人物で、明るく楽しい日の光がそそぐ庭を作る、っていうファンシーなゲームじゃなかったのか…。
大体、おばあちゃんの具合が悪くなってヘルパーが通うようになるって、それどんなリアル? いつの時代のゲーム? これってPSのゲームだよね? そのご時勢ここまで具体的におばあちゃんの様子描くってどれだけ。そういうゲームなのこれは。
その前にも、「いつもひとりぼっちなの」というコッコちゃんという女の子がぽつんとやってくるようになったり、一時が万事生々しいです出てくる人物たちの抱えるものとか、会話の節々に出てくる事情が。
勿論、普段は明るく楽しい会話が殆どというか、天気の話に終始する、本当にただの挨拶を交わす間柄なんですが、いざイベントが起こったり、室内でのお茶会になったりすると、それぞれに話す内容が…生々しいです…凄く…。
この、普段は当たり障りなく楽しい話をしてるんだけど、二人っきりになって気が緩んだり、ふと何かが起こって誰かに聞いてもらいたい、的な絶妙な頻度で起こる重い内容の会話が、頂点突き抜けてリアリティがあります。楽しいだけが人性じゃないし、辛いだけが人性じゃない。だけどこれ、ガーデニングゲームだったはずなんだけど。
ヒロちゃんが別に、カウンセラーポジションにいるわけじゃないのがまたリアル。別にヒロちゃんは他の住人の機嫌を取るために、庭を育てているわけじゃないし、それこそ社交辞令の延長上でお茶に誘っているだけなんだけど、人として相手が真面目な話をしてくれば、それは真面目に対応しますよ、っていう立ち位置が凄くリアル。
彼女はご機嫌をとっているわけではない。自分より年少者であるコッコちゃんが、悲しそうな顔で話をすれば、それに対して「気を遣うことが当たり前に出来る」っていうだけの話。それって普通に人が意識しないでやってることなんだけど、それをよもやゲームでまざまざと見せ付けられるとは思わなんだ。
別にこれは、人との関わりを忘れないで都会砂漠から流れてきたヒロちゃんが田舎の人々と触れ合って真実の真心を探していく…なんつうゲームでは全くないので(大体人物に話しかけなくたってゲームは進むわけで)そんな深読みいちいち必要じゃないんだけど、思わず唸ってしまう会話の秀逸さが、それぞれの登場人物に振り分けられている、っていうのがこのゲームの上手さだなあ。
大体会話のバリエーションもありすぎです。おばあちゃんにせよ、庭に迷い込んでくる奴らにせよ、ただの挨拶一つとってもどれだけあるのかと。
あと、バリエーションが少なかったとしても、「こういうこと言いそうな人物がそういうことちゃんと言ってる」場合において、その言葉が何百回出てきたとしても、飽きが来ないっていう上手さもあります。挨拶一つとってもいちいちお見事。
お茶会っていうのは、登場人物たちと挨拶で親密度を上げていくと、自宅に呼べるっていうイベントなのですが、そこではボタンが振り分けられています。
相手が話すのは○ボタンで、自分が話すのは△。お茶菓子を食べるのは×。
この三種類を駆使して、光ったらタイミングよくボタンを押そう、っていう失敗要素あまりないようなイベントなんですが、ここでの個性の描き方も本当に上手い。
よくしゃべるプリムちゃんは、延々自分が話し続けたいので、○ボタンしか光らない。
かと思えば、ソウカナさんは、自分が殆ど話さないので、△ボタンしか光らない。だけど、相槌を打っている間にソウカナさん、勝手に親密度上がっていく、みたいな。
ただ指定されたボタンを押しているだけなのに、登場人物の個性ががっつり確立されるってのも、なかなか凄いなあ。
地味に第三者同士のイベントも連動していて、おまわりさんからミステリーサークルの話を聞いた後は、他の人物もそれについて言及したりと、細かなところもよく、出来てる…。
正直、そういう部分で楽しめるゲームだと思っていなかったのに変な大作RPGよりもよほど人間描写が秀逸でそういう方向でも物凄く楽しめるゲームです。
伏兵だった…。場つなぎにやるようなゲームじゃねえ…。こりゃふんどしを締めてかからないと…。
取り逃しているイベントとか、好感度上げ足りないような人物も山ほどいると思うので、これは何回やってもかなり楽しめそうです。
これ、作った人の人物ソースとかすげえ上手かったんだろうなあ。誰一人媚びてないし、萌えとかからかけ離れているんだけど、魅力だけはフル稼働っていうか。
いえ、私はソウカナファミリー全員萌えますが、それはこう萌えっていうよりは、純粋に好きだっていう恥ずかしい気持ちの方が強いっつーか(こういうことを言い出すと後々憤死したくなります)。
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