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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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別窓・『井原一族家系図』

1022年4月 菜苗
深波さんと凰あすかとの間に、千鳥が生まれる。
ここ最近の出産ラッシュで、それぞれがそれぞれに、「誰が誰の子だっけ」と心中思っているに違いないはずだ。

天上通信
ふじえ「特に、薫あたりが危なさそうよね」
アギト「まさか。薫だってそれほど白状者じゃありませんよ。俺の娘ですからね!」
松蔵「…だから余計心配なんだろうが」



1022年7月 菜苗
風太「当主、俺『疾風剣風太』を編み出しました」
菜苗「井原家初の奥義ね。おめでとう!」
薫「本当にねえ。万年童貞みたいな顔してるくせにねえ」
風太「当主! 俺、早くまっとうな女の身内が欲しいです!」
薫「自分で息子作ればいいじゃない」
風太「システムがそれを許しませんよ!」

天上通信
ふじえ「…小夜子の家系って、地味にパラメーター高いわよねえ」
拓馬「お母さん、パラメーターとか言わないでください」



1022年10月 菜苗
深波さんが亡くなった。なんと、1年11ヶ月という最長寿命で。普段はのほほんとしていて、よく体力が落ちたりもしたけれど、粘りに粘った女傑だったなあと思う。

天上通信
一同「よっ! おばあちゃん!」
深波「来た瞬間これかあ…」



1022年10月 菜苗
私と三ツ星凶太との間に、娘明が生まれる。
父親が父親なだけに、初っ端から反抗期みたいで、お母さんちょっと参っちゃうなあ。

天上通信
ふじえ「かといって、私たちの中で、子育てについてえらそうなこと言えるの誰一人いないものねえ」
蒼子「はい!」
小夜子「はい!」
拓馬「どうだ、鹿乃」
鹿乃「どうと言われましても、個人の力には限界っていうものがありまして…」





1022年11月 菜苗
薫が死んだ。とにかく最初から最期まで破天荒な人で、いつも享楽的に生きていた人だったけれど、やはりいなくなると寂しい。


天上通信
相二「薫は、とにかく人のいう事一切聞かない奴でしたよ」
阿古屋「本当に聞かない子でしたね。戦闘もどれだけ好き勝手やってくれたか」
相二「今ここに風太がいたら同じことを言うだろうな」
阿古屋「全くですね」
深波「だって」
「あははははっは」


1022年12月 菜苗
風太と陽炎ノ由良との間に、娘・幽艶(ゆうえん)が生まれる。
生まれる前は「男の子がいい」とか言っていたわりに、いざ生まれたらメロメロな風太がなんか可愛い。
なんとなくポヤヤンとしている子ばかりが生まれて来るのは、小夜子さんからつながる遺伝なのだろうか。剣士なのに。

天上通信
相二「ちなみに個性の強い一族と呼ばれるのは、蒼子さんの弓一族です」
アギト「なんだ、そう誉めるな」
相二「誉めてない!」
鹿乃「あれ、でも蒼子さんって、拓馬兄さんの…」
拓馬「言うんじゃありません」





1023年3月 幽艶
菜苗さんが亡くなった。次々にボスを打ち倒した本当に強い当主だった。本来ならば、菜苗さんの子供である明さんが後を継ぐべきなのだろうが、「あの子案外弱いから駄目」と普通に言われてしまった。
優しい顔をして結構きつい、わさびアイスクリームみたいな人だったように思う。
それくらいの性格じゃないと当主なんてやってらんないんだろうなあ…。

天上通信
ふじえ「今のところ、七代目まで来たわけだけど、あれよね、当主生んでないの鹿乃の一族だけよね」
鹿乃「そ、それはそうですけど、でもタイミングっていうか…」
拓馬「いや、気にするな鹿乃。井原一族の最後の良心(と書いて砦と読む)なんだから」







似過ぎていた親子。
千鳥と深波はカラーリングが似ている、という遺伝的にはありがちな状態なのかもしれませんが、阿古屋から風太が生まれてきた瞬間、「息子よ!」と真剣に叫びました。
実際、カラーリングに関しては似ていないんですが、顔かたちがそのまんまだったところに、生命の神秘を見た。




似ているんだけど似ていない親子。
特に個性の面で(苦笑)。
カラーリングもアレですし、顔かたちも、うっかり間違えたとしかいいようのない子供たちでした。
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