『金色のコルダ3』公式サイト
特別ネタバレ(というか乙女ゲームでネタバレっていうのもなんなのか)はしておりませんが、発売後日数が経過しておりませんので、未プレイの方は自己責任において閲覧ください。
さて、奇跡の名の元に行われたプレイですが、難易度やさしいで、プレイしておおよそ十時間弱程度でクリアできました。放置していた時間もあったので、スキップ多様すれば7時間前後くらいでいけるんじゃないかと思います。特にスキップは最近の大御所お得意の、影も形も残らないものなので、あっという間に過ぎ去りますし。
システム的なものは特筆すべきことはなし。
クイックセーブにロードなど、乙女ゲームとして欲しい機能はついております。セーブロードが長いということもなし。
□ボタンでいつでもお目当ての人間の位置や、群集も見られるので便利です。
ただまあ、PSPの弊害なのか、しこたまジージー読み込みますが。
これ、結構気になる人はなるんじゃないかなあ。何やってもジージー言うので私は多少気になりました。
で、肝心の中身ですが、今回結構またがけ難しそうです。
初手からメンバーの連中は、いくらでも好感度の上げようがあるんですが、途中参加の奴なんぞは、上げるまでもう必死。
毎日品物貢いで、二人練習を必ずして、音楽を聞かせるという段階を確実にふまないと、まずクリアできないので、そうなるとまたがけ厳しいんですよね。同じ場所にいてくれないと音楽も聞かせようがないし。
初回プレイと言うことで、落とす情報一切見ない(というか忘れていた)で遊んでいたら、好感度は足りているはずなのにイベントがおきなかったりと、結構色々とりこぼしがありました。
そのわりに、執拗に狙っていた冥加がイベントコンプで初回に落とせてしまったのは己の欲望のなせる業でしょうか。
今回は、まずアンサンブルメンバー固定なので、お目当てと一緒に組みたい人はちょっとNG。
かつ、普通の高校生の恋愛を楽しみたい方もちょっとNGだと思います。
学園生活に関係するイベントはほぼ皆無。
まあそりゃそうですよね。だって夏休みが舞台なんだから。
高校生が云々というより、それぞれの音楽活動に勤しんでいる奴らと関係を深める、という感じなのですが、途中までのイベントを見る限り、どうやら星奏学園のメインメンバー以外は、そんなこともなさそうです。
出会うきっかけは確かに音楽なんだけど、恋愛段階踏むのはそうでもないっつうか。
別に恋愛関係に発展していなくても、色々音楽に関してアドバイスをくれたりと、キャラクターが立っていないってことはないので、ともかく、学生同士の恋愛を楽しむ、というスタンスははなからないものだと思ったほうがよさそうです。
まあいつものことなんですが、初回は音楽にうつつをぬかし色恋二の次プレイで遊んでしまったので、律と冥加の二人しか落とせなかったのですが、恋愛要素もこの二人に関してはかなり薄めでした。
これは選んだキャラクターによると思うので、糖度に関しては今のところなんともいえませんが。
特定のキャラクターには恋愛エンディングも二種類あるらしいので、それによっても違うのかもしれませんね。
難易度も、普通に練習すれば普通にコンサートでいい点が取れます。
別に難しい、で遊ぶ気はさらさらないので(今回は別に難易度による差異はなさそうなので)乙女ゲームとしては、やさしい難易度でさくさく進めればいいのではないかと。
ポップンミュージックか、パラッパラッパーかの舞台上でのボタン操作も別にどってことないです。大体、救済措置として「易しい」ボタン操作をわざわざ演奏する曲につけられますしね。
普通にやっていればまず間違えませんし、わざわざ「難しい」をつけずともコンサートでは勝てます。
さて、キャラクターですが、「めいか」だと思っていたら「みょうが」と読む、物忘れが酷くなりそうな名前の冥加は、ドイツ語で始まりフランス語で終わりました。
やればわかります。
笑い要素満載でした。(=普通に楽しめました。萌えますよ)
彼は立ち位置が最後までストイックなのが好感が持てました。
ジャンルとしてはいわゆるツンデレなのでしょうが、彼は最後まで普通にツンでした。えらいよ立派だよ。
ただまあ、終始恋愛しているという感じでは全くないので、その手のスチルイベントは期待しないほうが良いです。
私は初回プレイで全部のイベント埋まっちゃった(苦笑)ので、正直もう少しな~と思う反面、こいつは追加ディスクできっとデレの極地を見るんだと思わずにはいられませんでした。
で、如月兄こと律ですが、この人も糖度としては薄かったですね。ただ、エンディング二つある人なので、もう一つは濃いのかもしれません。
私が見たのは「珠玉ED」らしいのですが、何がどうで珠玉なのやら。
この人、最初から最後まで仲間意識と保護者意識と天然成分で出来ているので、頼りがいがある大人部長では全くありませんでした。
まあ、それは副部長が大体何処も担っているので、当たり前ったらそうなんですが、そういう意味ではボケ兄貴として楽しませてもらいました。
口を開けばお説教。主人公が浴衣を着れば七五三みたいで可愛い発言。挙句の果ては、最終日前夜に主人公にスキンシップするかと思えば、(反転)安眠のためのツボ押し(反転終了)ですからね。
兄貴は何処までもお約束でそして最後までボケボケしていやがったよ…。
後はそうですねえ、東金は態度がでかいだけで、主人公に敵意があるわけでもない、世話焼き人好きな人なので嫌味でもなんでもありませんでした。そういう意味では個性が薄いのかもしれない。(乙女ゲームに慣れすぎた人間の恐ろしい発言)
榊と土岐は微妙にキャラかぶっているような気もするんですが、まあこれはやってみないことには。
ハル君はくそ真面目な後輩で可愛かったです。
そして、仙台は部長も顔に傷も二人ともやっぱり可愛かったです。
興味のない人は触りもしなかった(苦笑)ので今のところ個性そのものは良くわかりませんが、こんなところでしょうか。
スキップを多用すれば、リプレイが苦痛になる仕様ではない(今までのシリーズとしては難易度としては一番易しいのではないかと)ので、純粋に他の奴らも狩りに出ようと思います。
普通に演奏を極めようとか、奴らを落とそうとか思うと、イベント云々関係なくやはり楽しいですよ。気分は策士。
純粋な難易度の面でも、今回別に攻略とかいらないんじゃないかなあと思います。執拗に股がけしたいとか、そんなのなら別ですが。
そうそう、演奏中のマエストロフィールドでのアニメは、私のPSPではボケボケしていて蟹かどうかの判断がつきかねました。
まあ別にあってもなくても、程度でしょうか。
今回、大御所のネオロマにしては珍しくED頑張ってます。
頑張っている、程度なので実際他の乙女ゲーム(といっても最近は『暗闇の果てで君を待つ』くらいしかやってない)と比べると、このあっさり度合いはなんなのだろうといつも思いますが…まあ、現実世界は大御所の得意分野じゃないってことなんでしょうかね。
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『俺の屍を越えてゆけ』ばかりを遊んでいて、「こいつ狂ってやがる」と思われるのもアレなので、『ときめもGS2 DS版』の感想でも。(あれ?)
『ときめもGS2DS』、とりあえず肩慣らし、ということで本命を置いておいて佐伯を狙ってみました。
やっていてやはりグラフィックの荒さとか、声の悪さとか、微妙に気になる部分はあるんですが、手軽にできるという点では問題なしです。
肝心のスキンシップモードは、最初意味がわからなかったのですが、大接近モードになってからも適当に押せばなんとかなるレベルでした。まあ、これでゲームとしての難易度上げたって意味ないしな。
で、その大接近モードなんですが、これって野郎どもの反応を見る、というよりは、野郎どもの鉄の自制心を称えるほうが正しいんじゃないかと。
好きな相手とデートしてだよ、二人っきりで帰っている途中にだ、女の子からスキンシップしてきたのに、何故男が我慢せねばならないのか!
年上のお姉さんだったら「女から誘っているのに恥をかかせる気?」レベルですよ、このシチュエーション!(笑)
デイジー、普段はぼけぼけしていて、男がスキンシップしてくる方なんですが、このシステムが追加されてから、マジでとんだ悪女ですよ。デイジーいったい何考えていちゃこらしてんだこら!(苦笑)
「お前に嫌われたくないから我慢する」とか「お前何を考えてこういうことしてんの?」とか、やっていて男が可哀想になってきました。
本当にこのシチュエーション、デイジー何考えてそして何をしているんだ…。
これもあれですね、どんだけ両思いになっていても、三年間は耐え続けて卒業式で告白しなければいけない、っていうときめものお約束の弊害ですねえ。どう考えても順番逆じゃね? という現実との齟齬がそこにある。
ちなみに「井原ふじえ」で遊んでみたんですが、どうやら音声に制限があるらしく、「井原」は「はら」と呼ばれ(選べる)、「ふじえ」は「ふー」と呼ばれる仕様にしてみたんですが、ちょっと「ふー」って可愛い。
いや、だって他の候補とか「ふじ」とかそんなだったから! ふじって呼ばれる高校生ってのもムードがないと思って!(誰に向かっての言い訳)
結果として佐伯は落とせなかったんですが、普通にパラメーター不足でした。
今回あれだな、デート回数とかそんなことよりも、マメに占い見て学力アップに励まないと駄目だな。
急接近モードも、最初はいじくりまわすの楽しいんですが、後半正直面倒です。あれ最初のインパクトと、成功後のリアクション見尽くすとわざわざそこまでいかなくとも、と思ってしまいますね。
最終的に、志波と真咲先輩を落としたところで止めてしまいました。
これって、やっている最中、特に相手がデレるまでは本当に必死になって、デートスポットを選んだり、攻略本と選択肢を見比べたりと、やっていて、充実感があるんですが、いざ落ちちゃうと、正直あんまりすることなくなっちゃうんですよね。
最終的に、志波も真咲先輩も後半は呼ばれたときだけ応える、くらいの割合でデートしてました。
それまでに、イベントを全部取っちゃってると、特にクリスマス後の二ヶ月なんて暇で仕方がない。
まあ、元々それ以外のキャラクターは別に興味もなかったし、というのは建前でして、DSに移植された最大の要素である、タッチペンを使用して遊ぶ、っていうのがどうも乗り切れない原因のようです。
PS2でやっていたときは、多少のかったるさ(これはもう三年間という長い期間を延々同じ事を繰り返すものとしてある程度は仕方がない)はあったんですが、そのタッチペンを使うことによるゲーム仕様が、作業っていう現実をよりつきつけてきて、なんだか疲れるんですよね。
ゲームをやっていて、「今○ボタンを押している」とか「×ボタンを押してキャンセルをしている」っていう意識はあまりないと思うのです。
投げかけられたことにたいして「うなずく」とか「断る」とかそんな意識はあっても。
ですが、これがいざタッチペンを使うとなると、それに大接近モードとか、なでるとか、触れるとか名称がついていたとしても、それはエンピツもって液晶を叩くとか、そういう自分が「ゲームではなく作業をしている」感がどうしても強くなってしまうんですよね。
別に携帯機が悪いっていうのではないんです。この前に『遥か2』をPSPでやったときは、別に携帯機ならではの違和感とか別に感じなかったので。
これが、初めからタッチペンを使う仕様のパズルゲームとかであったら、それはパズルを解決するための手法であるので、その仕様に違和感を覚えるということはないんですが、一応恋愛メインでやっているゲームとなると、その変な一作業がすごく面倒臭いんですね。
実際、このゲームがボタン仕様ではなく、タッチパネルオンリーだと知った時も、ちょっと「面倒くさいなあ」と思ったんですが、それ以上に作業的な要素が強くなってくるのが、恋人になった後半である、っていうところにちょっと難アリかな、と思いました。
ただこれはまあ、恋人でもなんでもねえのに作業的な要素なんてやってられっか、というご意見もあると思いますし。
個人的には「これから落としてやるぜ」という段階のほうがまだ作業としてもモチベーションが上がるので、そっちのほうがマシかな、と思っております。
一度釣っちゃうともう、デートのパターンもその時点で見尽くしているんで、後半は寝て過ごしたいんだけど、デートしないだけで野郎の好感度は下がるわ、関係のない男は勝手に爆弾つくわで、余計に盛り上がっているデートが待ち遠しい、んじゃなくて、3月までにとりあえずやっておかなきゃいけない作業、に加速がつくのが苦しいところです。
とりあえず新キャラ二人は落としましたが、先輩は「これはなんだタラシ男が私で変わる要素をアピールしたいのかだったらそれこそもっと長くかけなきゃダメだろ」程度で終わりました。
もう一人の、古森係(物凄い役職)は髪の毛切った後のルックスが個人的に好みだったので満足しました。
まあ古森君はそれだけひたすら追っかけていればいいので、いちいちタッチペン使うとかそういう面倒くささがありませんしね。
志波君は急接近モードでの手を出したいんだけど出さないとかそういう葛藤が物凄く薄い(というか葛藤してない)ので、佐伯のほうがモードとして楽しかったです。
真咲先輩の親友モードは最初泣ける要素しかなかったのですが、あまりに本当はお前が好きなんだアピールされるとちょっともう「いい加減に告白しろ」と思ったり、デイジーの鈍さもちょっといい加減にしろ、と思ってしまって、あまり楽しめませんでした。
本当に親友に徹したいのであれば、デートするべきじゃないじゃん(身も蓋もない)。
その点、最終的に落とさずに売っぱらってしまったのですが、「君と会っていることをクラスの皆に自慢したい気分だよ!」とデートを喜ぶ氷上は、高校生らしくて可愛かったですね。
ときめもシリーズはもともと作業要素の強い三年間を過ごすゲームですし、絶対に恋人同士ではない、どれだけそう見えても違うという大前提の中遊ぶものですから、これ以上作業要素が強くなると、ますます盛り上がらなきゃいけない後半にダレるかなあ、と思いました。
最新作もDS媒体みたいですし、どうなるでしょうね。基本的に、目新しい要素は追加されないだろうなとは思うんですが、本家ときめも4が割合システム的にも面白かったらしいので、それがどこまで集約されているか楽しみではあります。
『ときめもGS2DS』、とりあえず肩慣らし、ということで本命を置いておいて佐伯を狙ってみました。
やっていてやはりグラフィックの荒さとか、声の悪さとか、微妙に気になる部分はあるんですが、手軽にできるという点では問題なしです。
肝心のスキンシップモードは、最初意味がわからなかったのですが、大接近モードになってからも適当に押せばなんとかなるレベルでした。まあ、これでゲームとしての難易度上げたって意味ないしな。
で、その大接近モードなんですが、これって野郎どもの反応を見る、というよりは、野郎どもの鉄の自制心を称えるほうが正しいんじゃないかと。
好きな相手とデートしてだよ、二人っきりで帰っている途中にだ、女の子からスキンシップしてきたのに、何故男が我慢せねばならないのか!
年上のお姉さんだったら「女から誘っているのに恥をかかせる気?」レベルですよ、このシチュエーション!(笑)
デイジー、普段はぼけぼけしていて、男がスキンシップしてくる方なんですが、このシステムが追加されてから、マジでとんだ悪女ですよ。デイジーいったい何考えていちゃこらしてんだこら!(苦笑)
「お前に嫌われたくないから我慢する」とか「お前何を考えてこういうことしてんの?」とか、やっていて男が可哀想になってきました。
本当にこのシチュエーション、デイジー何考えてそして何をしているんだ…。
これもあれですね、どんだけ両思いになっていても、三年間は耐え続けて卒業式で告白しなければいけない、っていうときめものお約束の弊害ですねえ。どう考えても順番逆じゃね? という現実との齟齬がそこにある。
ちなみに「井原ふじえ」で遊んでみたんですが、どうやら音声に制限があるらしく、「井原」は「はら」と呼ばれ(選べる)、「ふじえ」は「ふー」と呼ばれる仕様にしてみたんですが、ちょっと「ふー」って可愛い。
いや、だって他の候補とか「ふじ」とかそんなだったから! ふじって呼ばれる高校生ってのもムードがないと思って!(誰に向かっての言い訳)
結果として佐伯は落とせなかったんですが、普通にパラメーター不足でした。
今回あれだな、デート回数とかそんなことよりも、マメに占い見て学力アップに励まないと駄目だな。
急接近モードも、最初はいじくりまわすの楽しいんですが、後半正直面倒です。あれ最初のインパクトと、成功後のリアクション見尽くすとわざわざそこまでいかなくとも、と思ってしまいますね。
最終的に、志波と真咲先輩を落としたところで止めてしまいました。
これって、やっている最中、特に相手がデレるまでは本当に必死になって、デートスポットを選んだり、攻略本と選択肢を見比べたりと、やっていて、充実感があるんですが、いざ落ちちゃうと、正直あんまりすることなくなっちゃうんですよね。
最終的に、志波も真咲先輩も後半は呼ばれたときだけ応える、くらいの割合でデートしてました。
それまでに、イベントを全部取っちゃってると、特にクリスマス後の二ヶ月なんて暇で仕方がない。
まあ、元々それ以外のキャラクターは別に興味もなかったし、というのは建前でして、DSに移植された最大の要素である、タッチペンを使用して遊ぶ、っていうのがどうも乗り切れない原因のようです。
PS2でやっていたときは、多少のかったるさ(これはもう三年間という長い期間を延々同じ事を繰り返すものとしてある程度は仕方がない)はあったんですが、そのタッチペンを使うことによるゲーム仕様が、作業っていう現実をよりつきつけてきて、なんだか疲れるんですよね。
ゲームをやっていて、「今○ボタンを押している」とか「×ボタンを押してキャンセルをしている」っていう意識はあまりないと思うのです。
投げかけられたことにたいして「うなずく」とか「断る」とかそんな意識はあっても。
ですが、これがいざタッチペンを使うとなると、それに大接近モードとか、なでるとか、触れるとか名称がついていたとしても、それはエンピツもって液晶を叩くとか、そういう自分が「ゲームではなく作業をしている」感がどうしても強くなってしまうんですよね。
別に携帯機が悪いっていうのではないんです。この前に『遥か2』をPSPでやったときは、別に携帯機ならではの違和感とか別に感じなかったので。
これが、初めからタッチペンを使う仕様のパズルゲームとかであったら、それはパズルを解決するための手法であるので、その仕様に違和感を覚えるということはないんですが、一応恋愛メインでやっているゲームとなると、その変な一作業がすごく面倒臭いんですね。
実際、このゲームがボタン仕様ではなく、タッチパネルオンリーだと知った時も、ちょっと「面倒くさいなあ」と思ったんですが、それ以上に作業的な要素が強くなってくるのが、恋人になった後半である、っていうところにちょっと難アリかな、と思いました。
ただこれはまあ、恋人でもなんでもねえのに作業的な要素なんてやってられっか、というご意見もあると思いますし。
個人的には「これから落としてやるぜ」という段階のほうがまだ作業としてもモチベーションが上がるので、そっちのほうがマシかな、と思っております。
一度釣っちゃうともう、デートのパターンもその時点で見尽くしているんで、後半は寝て過ごしたいんだけど、デートしないだけで野郎の好感度は下がるわ、関係のない男は勝手に爆弾つくわで、余計に盛り上がっているデートが待ち遠しい、んじゃなくて、3月までにとりあえずやっておかなきゃいけない作業、に加速がつくのが苦しいところです。
とりあえず新キャラ二人は落としましたが、先輩は「これはなんだタラシ男が私で変わる要素をアピールしたいのかだったらそれこそもっと長くかけなきゃダメだろ」程度で終わりました。
もう一人の、古森係(物凄い役職)は髪の毛切った後のルックスが個人的に好みだったので満足しました。
まあ古森君はそれだけひたすら追っかけていればいいので、いちいちタッチペン使うとかそういう面倒くささがありませんしね。
志波君は急接近モードでの手を出したいんだけど出さないとかそういう葛藤が物凄く薄い(というか葛藤してない)ので、佐伯のほうがモードとして楽しかったです。
真咲先輩の親友モードは最初泣ける要素しかなかったのですが、あまりに本当はお前が好きなんだアピールされるとちょっともう「いい加減に告白しろ」と思ったり、デイジーの鈍さもちょっといい加減にしろ、と思ってしまって、あまり楽しめませんでした。
本当に親友に徹したいのであれば、デートするべきじゃないじゃん(身も蓋もない)。
その点、最終的に落とさずに売っぱらってしまったのですが、「君と会っていることをクラスの皆に自慢したい気分だよ!」とデートを喜ぶ氷上は、高校生らしくて可愛かったですね。
ときめもシリーズはもともと作業要素の強い三年間を過ごすゲームですし、絶対に恋人同士ではない、どれだけそう見えても違うという大前提の中遊ぶものですから、これ以上作業要素が強くなると、ますます盛り上がらなきゃいけない後半にダレるかなあ、と思いました。
最新作もDS媒体みたいですし、どうなるでしょうね。基本的に、目新しい要素は追加されないだろうなとは思うんですが、本家ときめも4が割合システム的にも面白かったらしいので、それがどこまで集約されているか楽しみではあります。
今回に限り、ネタバレに配慮は完全に無理だと思いますので、自己責任において閲覧ください。
『暗闇の果てで君を待つ公式』
さて、葵君ですが、正直あまり印象に残ってません。
あれ、おかしいな。別につまらなかったとかそんなこたあないんだが………。
ちょっと考えてみて、すぐに理由がはっきりしました。
この人、物語中盤で監禁されることになってしまうんですが、そのとき、別な人をパートナーに選ばざるを得ないことになってしまうんですね。
でだ、名乗りを上げた変態という名の教師のインパクトが強すぎてほかの事はぶっ飛んでしまいました。
基本的に先輩は善人で、ボケている人なので、やっていて嫌味がなくて楽しいんですが、彼もまたあまり主人公に寄りかかってきたりするタイプじゃないので、こう、応援するけどもどまりになっちゃうんですよね。
この寄りかかってくるタイプじゃない、っていうのはこのゲーム全部のキャラクターにわりと共通していて、だからこそ男前ばっかりだというのが個人的な主張なんですが、葵君に限っていえば、最後まで多分主人公よりもおじさんの方が好きだよねとしみじみしてしまったのでした。
むしろ、そうでないと困るというか。
彼のルートだと、真相が暴かれているようで別段暴かれないので、逆に最初のほうでやっても良かったかな、と思います。
推理、という面だけで言えば、このゲーム開始五分で犯人に関わる人丸わかりでしょうし、「誰が内通者か」っていう疑心暗鬼の部分は、正直成功しているとは言いがたい(プレイヤーの気持ちの上でもそうですが、ゲームとしても、それほど誰もが声高に叫ぶわけではない)ので、むしろ、「何でこんなことをしているのか」という解決編に期待したいところなんですが、葵君は普通に善意からなので、対応に困るというか。
やっぱりこのゲーム、根本的にいい人たちが集まったゲームなんでしょうねえ。
ドロドロ感は非常に薄いです。
テニス部はそれぞれ思うところはあっても、互いを疑うことなど微塵もないし、幼馴染のパン屋は、基本的なスペック高すぎるし。
太郎君は自分の抱えているものはドロドロしてますが、それゆえにこの惨劇を起こす必要性が全くないってところで、このおかしなイベントに関わっている奴なんて、本当に普通に消去法でわかっちゃうわけですね。
………さて、色欲の先生ですが、私このゲームを甘く見ておりました。
まあ現実的に、眼鏡の鬼畜そうな容姿、かつ声が成田剣というだけで、彼の立ち位置が丸わかりのような気がしてなりませんが。
スチルから、言動からとにかく何から何までがひたすらエロい先生ですが、そんなことは問題ではありません。
この先生のルートを通ると、このゲームのストイックさがよくわかります。
別にいいんです。先生が変態だって。一向にかまやしません。ですが、何が凄いって先生最初から最後まで普通に変態なんだぜ………!
(反転)主人公によって変わるとか一切ないんだぜ! むしろ主人公が変態の仲間入りするんだぜ! これどんな乙女ゲー!?
私、結構(反転)途中から先生のためにと仲間を殺す段階になっても、「これ本当に殺してもいいのかなあ。実は殺さないほうが話進むのかな、先生改心して」とか思っていた(反転終了)んですが、そんな配慮無駄でした。
大体、(反転)仲間見殺しにしないと、普通に即ゲームオーバーだしね!(反転終了)
他者のルートと絶対的に違うのは、先生が真性の変態だとかそんなことではなく、乙女ゲームの攻略対象にも関わらず、女に合わせて己が変わらない、ってところですね。
これ、ゲームの流れとして、物凄くストイックだと思うんですよ。普通はやっぱり、主人公に影響されて男が変わるのが常ですから。そうじゃないと乙女ゲームじゃないし。
だけど先生は、多少主人公に対して執着を持ったというだけであって、別段やることなすこと変わらない。
その当たり、こうおもねらない感じが、乙女ゲームにあるまじきストイックさだと痛感したのでした。これ凄いよなあ。
実際、その辺の変わらなさを演出したいがために、主人公の豹変ぶりは唐突間があるのは否めないのですが、そんなこと先生の色欲の前には些細なことよ………!
展開としては乙女ゲームにあるまじき、と言っても過言ではない進み方でしたが、実際の内容としては、眼鏡を外すスチルやら、傷舐めスチルやら、どう考えても事後ですスチルまで、先生は本当によくわかってらっしゃる大人でした。
ある意味、変態はとても空気を読んでいる。
傷舐めスチルは、スチルそのものもそうですが、その部分の文章が果てしなくエロかったです。妙に細かい描写が………たまらなくエロいです、先生………。
先生はスチルに関して非常に優遇されているので、種類も多いし、きれい度もひたすら高かったです。このゲーム、Sに対して凄く優しいですね。作った側の好みでしょうか。
そして、条件がよくわからないのですが(全員のTRUEENDか?)グラフィック鑑賞で、画面タッチすると、音声が聞けます。
そこで、先生BADENDのスチルをタッチして、仰天。
お前………お前はー!!!!!
最高でした。
この最高感は絶対にネタバレできないので、是非ご購入の上お試しください。
最後に、「内通者が誰かよりおっさんが落とせるかが気になる」という超名言も、どこぞのスレッドでありましたが、彼のためにも是非、続編は主人公二十歳越えでお願いします。
彼の抱きしめスチルは別にその手のシチュエーションではないのですが、それでもおっさんの魅力は倍増しました。
いやまあ、落とせないだろうとは思っていたけれど、やはり残念感は否めないので、続編では是非、おっさんを! むしろ、御子元も!(無茶だ)
売り上げ的にはどうなのかわかりませんが(大体発売されてまだ一週間経ってないんだし)(乙女は自分が夢中になっていると今現在の日時を失念します)是非、続編もしくはファンディスク切望します。
久しぶりに、大御所流守銭奴マーケットが繰り広げられても構わないと思いました。PSPでも、PS2でもドンと来いだよ! 追加要素のためだけに俺は大枚はたけるね!
「ホラーは苦手だから」と思っているお嬢さん方にもお勧め。実際ホラー要素殆どありません、というか私は別に怖いとか、スプラッターな場面とか、一切気にせずできました。
ADVが苦手なお嬢さん方にもお勧め。基本総当りでクリアできます。忍耐さえあれば大丈夫。こんなのわかるかよみたいなフラグはありません。
とにかく乙女ゲームは甘くないと嫌、というお嬢様にはあまりお勧めはできません。見ようによっては甘さEDまで殆どないかな、と思えるキャラクターもいます。キャラクターの心象描写は抜群に上手いので、読んでいて退屈になることはないと思いますが。
乙女ゲームにありがちな、文章が破綻している様子も殆どなく(たまに「これ知らない」とか「これさっき聞いたのに」という微妙な齟齬はありますが、まあそれによって盛大にネタバレするわけではないので、個人的には問題なし)読み物としてのレベルもかなり高いと思います。
というか、萌えとか乙女ゲームであること差し引いても、このゲーム非常に上手いです。
作りも上手いし、キャラ立ても上手い。音楽も緊迫感があっていいし、シナリオもかなり上手い。むしろ、何故乙女ゲームと思わないでもないですが。
システム的には、やはり捜査部分が完全に金太郎飴であったり、ネタバレ段階になるのも展開が同じだったり、謎という謎は実はないとか、閉じ込められている恐怖感も全くないとか、結局はアイテム見つけてそれを利用するの繰り返しだ、とか思うところもあるのですが、それを加味しても、シナリオの上手さが際立った作品でした。
まだ見ていないスチルもあるので、ちょこちょこ埋めてみようとは思っております。
お気に入りとしては、
太郎>幼馴染>秋山>穂波>葵 別次元先生
とかそんな感じです。おっさんは追加ディスクが出るまで評価を控えたい(笑)。
太郎君が、心理吐露と、推理部分、物語の起伏として一番上手くできていたと思います。現実的な事件の謎からは縁遠いのですが、その上で面白かったので評価高し。
近年まれに見る良作ゲームでした。皆様にお勧め。
『暗闇の果てで君を待つ公式』
さて、葵君ですが、正直あまり印象に残ってません。
あれ、おかしいな。別につまらなかったとかそんなこたあないんだが………。
ちょっと考えてみて、すぐに理由がはっきりしました。
この人、物語中盤で監禁されることになってしまうんですが、そのとき、別な人をパートナーに選ばざるを得ないことになってしまうんですね。
でだ、名乗りを上げた変態という名の教師のインパクトが強すぎてほかの事はぶっ飛んでしまいました。
基本的に先輩は善人で、ボケている人なので、やっていて嫌味がなくて楽しいんですが、彼もまたあまり主人公に寄りかかってきたりするタイプじゃないので、こう、応援するけどもどまりになっちゃうんですよね。
この寄りかかってくるタイプじゃない、っていうのはこのゲーム全部のキャラクターにわりと共通していて、だからこそ男前ばっかりだというのが個人的な主張なんですが、葵君に限っていえば、最後まで多分主人公よりもおじさんの方が好きだよねとしみじみしてしまったのでした。
むしろ、そうでないと困るというか。
彼のルートだと、真相が暴かれているようで別段暴かれないので、逆に最初のほうでやっても良かったかな、と思います。
推理、という面だけで言えば、このゲーム開始五分で犯人に関わる人丸わかりでしょうし、「誰が内通者か」っていう疑心暗鬼の部分は、正直成功しているとは言いがたい(プレイヤーの気持ちの上でもそうですが、ゲームとしても、それほど誰もが声高に叫ぶわけではない)ので、むしろ、「何でこんなことをしているのか」という解決編に期待したいところなんですが、葵君は普通に善意からなので、対応に困るというか。
やっぱりこのゲーム、根本的にいい人たちが集まったゲームなんでしょうねえ。
ドロドロ感は非常に薄いです。
テニス部はそれぞれ思うところはあっても、互いを疑うことなど微塵もないし、幼馴染のパン屋は、基本的なスペック高すぎるし。
太郎君は自分の抱えているものはドロドロしてますが、それゆえにこの惨劇を起こす必要性が全くないってところで、このおかしなイベントに関わっている奴なんて、本当に普通に消去法でわかっちゃうわけですね。
………さて、色欲の先生ですが、私このゲームを甘く見ておりました。
まあ現実的に、眼鏡の鬼畜そうな容姿、かつ声が成田剣というだけで、彼の立ち位置が丸わかりのような気がしてなりませんが。
スチルから、言動からとにかく何から何までがひたすらエロい先生ですが、そんなことは問題ではありません。
この先生のルートを通ると、このゲームのストイックさがよくわかります。
別にいいんです。先生が変態だって。一向にかまやしません。ですが、何が凄いって先生最初から最後まで普通に変態なんだぜ………!
(反転)主人公によって変わるとか一切ないんだぜ! むしろ主人公が変態の仲間入りするんだぜ! これどんな乙女ゲー!?
私、結構(反転)途中から先生のためにと仲間を殺す段階になっても、「これ本当に殺してもいいのかなあ。実は殺さないほうが話進むのかな、先生改心して」とか思っていた(反転終了)んですが、そんな配慮無駄でした。
大体、(反転)仲間見殺しにしないと、普通に即ゲームオーバーだしね!(反転終了)
他者のルートと絶対的に違うのは、先生が真性の変態だとかそんなことではなく、乙女ゲームの攻略対象にも関わらず、女に合わせて己が変わらない、ってところですね。
これ、ゲームの流れとして、物凄くストイックだと思うんですよ。普通はやっぱり、主人公に影響されて男が変わるのが常ですから。そうじゃないと乙女ゲームじゃないし。
だけど先生は、多少主人公に対して執着を持ったというだけであって、別段やることなすこと変わらない。
その当たり、こうおもねらない感じが、乙女ゲームにあるまじきストイックさだと痛感したのでした。これ凄いよなあ。
実際、その辺の変わらなさを演出したいがために、主人公の豹変ぶりは唐突間があるのは否めないのですが、そんなこと先生の色欲の前には些細なことよ………!
展開としては乙女ゲームにあるまじき、と言っても過言ではない進み方でしたが、実際の内容としては、眼鏡を外すスチルやら、傷舐めスチルやら、どう考えても事後ですスチルまで、先生は本当によくわかってらっしゃる大人でした。
ある意味、変態はとても空気を読んでいる。
傷舐めスチルは、スチルそのものもそうですが、その部分の文章が果てしなくエロかったです。妙に細かい描写が………たまらなくエロいです、先生………。
先生はスチルに関して非常に優遇されているので、種類も多いし、きれい度もひたすら高かったです。このゲーム、Sに対して凄く優しいですね。作った側の好みでしょうか。
そして、条件がよくわからないのですが(全員のTRUEENDか?)グラフィック鑑賞で、画面タッチすると、音声が聞けます。
そこで、先生BADENDのスチルをタッチして、仰天。
お前………お前はー!!!!!
最高でした。
この最高感は絶対にネタバレできないので、是非ご購入の上お試しください。
最後に、「内通者が誰かよりおっさんが落とせるかが気になる」という超名言も、どこぞのスレッドでありましたが、彼のためにも是非、続編は主人公二十歳越えでお願いします。
彼の抱きしめスチルは別にその手のシチュエーションではないのですが、それでもおっさんの魅力は倍増しました。
いやまあ、落とせないだろうとは思っていたけれど、やはり残念感は否めないので、続編では是非、おっさんを! むしろ、御子元も!(無茶だ)
売り上げ的にはどうなのかわかりませんが(大体発売されてまだ一週間経ってないんだし)(乙女は自分が夢中になっていると今現在の日時を失念します)是非、続編もしくはファンディスク切望します。
久しぶりに、大御所流守銭奴マーケットが繰り広げられても構わないと思いました。PSPでも、PS2でもドンと来いだよ! 追加要素のためだけに俺は大枚はたけるね!
「ホラーは苦手だから」と思っているお嬢さん方にもお勧め。実際ホラー要素殆どありません、というか私は別に怖いとか、スプラッターな場面とか、一切気にせずできました。
ADVが苦手なお嬢さん方にもお勧め。基本総当りでクリアできます。忍耐さえあれば大丈夫。こんなのわかるかよみたいなフラグはありません。
とにかく乙女ゲームは甘くないと嫌、というお嬢様にはあまりお勧めはできません。見ようによっては甘さEDまで殆どないかな、と思えるキャラクターもいます。キャラクターの心象描写は抜群に上手いので、読んでいて退屈になることはないと思いますが。
乙女ゲームにありがちな、文章が破綻している様子も殆どなく(たまに「これ知らない」とか「これさっき聞いたのに」という微妙な齟齬はありますが、まあそれによって盛大にネタバレするわけではないので、個人的には問題なし)読み物としてのレベルもかなり高いと思います。
というか、萌えとか乙女ゲームであること差し引いても、このゲーム非常に上手いです。
作りも上手いし、キャラ立ても上手い。音楽も緊迫感があっていいし、シナリオもかなり上手い。むしろ、何故乙女ゲームと思わないでもないですが。
システム的には、やはり捜査部分が完全に金太郎飴であったり、ネタバレ段階になるのも展開が同じだったり、謎という謎は実はないとか、閉じ込められている恐怖感も全くないとか、結局はアイテム見つけてそれを利用するの繰り返しだ、とか思うところもあるのですが、それを加味しても、シナリオの上手さが際立った作品でした。
まだ見ていないスチルもあるので、ちょこちょこ埋めてみようとは思っております。
お気に入りとしては、
太郎>幼馴染>秋山>穂波>葵 別次元先生
とかそんな感じです。おっさんは追加ディスクが出るまで評価を控えたい(笑)。
太郎君が、心理吐露と、推理部分、物語の起伏として一番上手くできていたと思います。現実的な事件の謎からは縁遠いのですが、その上で面白かったので評価高し。
近年まれに見る良作ゲームでした。皆様にお勧め。
『暗闇の果てで君を待つ公式』
初めに、髪の毛金色のほうから落としたんですが、(穂波君)なんか、抱えている灰色の部分があまりにリアルに描かれすぎて、萌えまでたどり着けませんでした。
いや、ちょ、これ何処に萌えればいいのかわからない………!
確かに、この作品そのものが乙女ゲームにしては萌えが少ない、キャラクターの個性の立ち方としては上手いんだけど、という感じでしたが、穂波は輪をかけてそんなでした。
主人公によって変わっていく、変わろうとする様は、それこそかなり生臭く、えぐるようにして描かれるのですが、太郎君のように恋愛に横滑りしちゃった印象が少ないので、人としての成長が見られてよかったですね、と思わずよそからの目線になってしまいました。
いや、これ誤解を招くと思うんですが、キャラクターとしての描き方は本当に上手いんですよ! ただこれも、穂波君が必死で自分の中で解決しようとして結果してしまうもんだから、主人公はあくまでアドバイザーで終わってしまうのが悲しいところです。
太郎君の場合も似たような感じだったのですが(ひねくれものが変わる、って奴ね)彼はまだ、後半になるに連れて、主人公に依存しちゃって何やってんだおれ、といううろたえぶりが垣間見れるのですが、穂波君は基本的に強いし、若干自己完結しているふしが多いので、乙女ゲームの相手としては隙がなさすぎた感じです。
このルートでは、中年ルポライターがいいおっさんだけじゃないんだぜ、という姿が垣間見れるので、それは役得でした。でもいい人なんだけどね。
穂波君は普通にTRUEEND見られました。
気をつけて真っ直ぐに探索を終わらせないで、ちゃんと調べられるところは無駄でもやったり、あとセーラームーンみたいなあだ名の片割れ(離れてあげなさいよ)と連鎖イベントがあったみたいなので、それがフラグだったのでしょうか。
パン屋ほど、明確なフラグはよくわかりませんでした。
さて、発売前は外見だけで俺の本命と決め付けていた秋山君ですが、始めだすとその筋肉馬鹿さ加減に若干ひいて、この順序になってしまいました。
ですが、糖度としては高い。
さすが、乳首スチルがあるだけあって、初っ端からわりと肉体的スキンシップも、精神的スキンシップも飛ばしてくれます。
穂波君がわりあいガードが固かった、むしろ、クリアした今となっても結構固いままなのに比べて、秋山君は一緒にホタルを見たりだとか、主人公のために自分を犠牲にするとか、色々やってくれます。
そして見逃せないのが、主人公との危機回避イベントがあるところですね。
このゲーム、(反転)主人公が奴らを助けるというシチュエーションはあっても、奴らが主人公を助けてくれるというシチュエーションが実は全くない(反転終了)ので、その部分が少なからず不満だったのですが、秋山君に限って言えばぬるいですが、一緒に敵と対するイベントが途中であるので、それは非常にポイント高かったです。
絶対にある、目当ての彼が狙われるイベントも、ただ救出するんじゃなく、(反転)一つしかない鍵を主人公に使い、自分はその場に居残る(反転終了)、というド級の萌えを炸裂させてくれました。
さすが脳筋は右脳で動いているだけあって、糖度高いぜ………!
このルートですと、真実云々とは縁遠く、最後のラスボスもちょっと変わってくるので、やっていて中々新鮮でした。
そして、EDスチルでお前の美しさは神を超えた。
立ち絵と顔が違いすぎるだろう、とか色々突っ込みたいところもあるのですが、このゲームスチルはきれいだけど顔は結構バラバラというのがよくあるので、そのへんは流せます。
本当に普通の超絶二枚目になっていて、私とてもびっくり。
背の高い筋肉馬鹿の高校生が、(反転)真っ白なダッフルコート着て微笑む姿(反転終了)に、思わず悶絶してしまいました。
その格好は………反則だろう………!
他のルートだと、過去が暗かったり色々ある人たちが多い中、秋山君はわりと普通の立ち位置………というか、あれ、なんか悩んでたっけレベルだったので、逆に萌えに専念できたという感じでした。ご馳走様!
『暗闇の果てで君を待つ公式』
正確には桜葉君ですが。皆さん本当に上手いことを言う。
二回目なので推理部分はどうだろう、と思ったら完全に金太郎飴でしたご馳走様。
なんだ、と思いながら寄り道せずに真っ直ぐ進んだら、なんとノーマルEDになってしまいました。
こうなってくると、最初に太郎君がTRUEだったのは、無意識のうちになんかやってたからなんだな、こっちが。
話が基本一本道、捜査も同じと考えると、やはりあとは入手するアイテムの差かなにかなんだろうな、と思いつつひっそり攻略を見ることに。
その結果、(反転)目を守るものの意味がわかっても見つけられずに右往左往した(反転終了)挙句に、やっとTUREへ。
壮大なネタバレがそこに待っていたので、謎そのものを追いかけたいのならば、桜葉君は後回しにしたほうがいいのかもしれませんね。
もう一人壮大なネタバレを担う人物もこのルートでわかってしまいましたが、それはまあいい。
現実的に、各ルートの特色が出る、というかこいつではこれが語られますよというネタバレ部分は、全部最後に持ってくる仕様のようですね。
それまでも、ちょこちょこ小出しにはされますが。
好感度だけなら、股がけもできそうなんですけど、どうでしょうねえ。
クリアしてみると、太郎君は割りと本筋から外れたルートのようですね。あくまで個人の主張第一というか。
直接的な事件との関わりが薄いというかというか何故太郎が必要だったんですかね。
ありましたっけね、そんな説明。最初の原罪のだけか? 文章読み飛ばしたか。
桜葉はキャラとしてしごく真っ当な幼馴染でした。彼も男前だなあ。
過去に、主人公が桜葉と結婚するとか言ってた、という話題になり、あっさりと「そんなこともあったね」と言ってしまう主人公にマジヘコミとか、最初から好意を持っている幼馴染ポジションにしては、見せ方非常に上手かったと思います。
変にベタベタしないのもいいし、はっきりと言葉にして、「俺、お前がいてくれて嬉しい」と言葉にして言えるキャラクターは男前ですよやっぱり。
太郎も、桜葉も本当に嫌う要素がないくらい、なんていうか、キャラクターとしては非常に個性が立ってました。
クドい甘さは別にないけど、尖ってる部分も売りとしてないっつーか………。別に悪い意味じゃないんですが、こう、ユーザーの求めている乙女ゲームとしての要素はどうなんだというか………。
乙女ゲームのキャラクターって、基本、信じられない極端さが必ずどこかにあるからこそ、乙女ゲームの登場人物だというか。
普通とか、地味であることが売りになるのは、他の連中が異常だからだというか。
桜葉も太郎も、普通にいい人たちなんですよね。
いいんですけど。私は好きなんですけども。
二人を落とした時点で、今のところ私は凄く面白いし近年まれに見る良作だと思うのですが、乙女ゲームとしてこう、妄想を加速させる要素が乏しいというか………。
プレイするまで、極限状態まで追い詰められた男女の愛憎とか、修羅場とかがメインのゲームなのかと思ってましたが、基本的にそうじゃないんですね。
病んでいる人は誰もいないし(犯人は別として)それぞれの家庭の事情(笑)はあれど、誰かの足を引っ張ってどうこうしようとする奴らは誰もいないので、凄くやっていて気が楽でした。
サスペンス要素が薄いとか、そんなことは別にないです。
タイムリミットが設けられているミッションは、やはりドキドキしますよ。いくらセーブデータを残しておいたとしても。
桜葉ルートでのオチは、わりと想像できたものだったのですが、こうやってきれいにEDを迎えてしまうと、わざと殺戮EDとか、バッドEDを見る気にはなれないですねえ、どうしても。
一つ難を上げるのであれば、誰かをパートナーにしてゲームを開始すると、他のキャラクターとの接点がほぼ皆無、というところでしょうか。
クリアの要素は捜査でちゃんと埋まるので、いざ始まれば、強制的に全員合流する場所(共通ルート)以外では、誰とも別に話す必要がありませんし。
場合によっては、誰かと会話することによって何かが起こる、ってこともありますが、それも微々たる物ですし、大体パートナーとの会話で起こるからなあ。
二人クリアした時点では、未だ熱は冷めやらず次の獲物は誰にするかな最後は決まったがというテンションを無事保っております。
最後に、我らが主人公ですが、キスした感想が「しょっぱかった」とか、「秋山くんってやっぱり、でかいなあ」とか言うとても好感が持てる人物になっております。せめて「でっかい」とか言ってよハニー。
なにがいいって、基本ローテーションなのがいい。
騒ぐのは野郎どものほうで、彼女は常に冷静沈着で、男前です。個性ははっきりいってないったらないんですが、その、「ニュートラルさ」がいい塩梅なのではないかと。
感情の起伏にわりと乏しい、腹の中で思うことはあっても、そのツッコミはあえて口には出さないプレーヤーには見えてるけどねという、微妙な腹にイチモツさがたまりません。