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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『RED』公式サイト
予告編が本当に面白そうで「これは買いだぜ!」と息巻いたものの、なんとなく劇場で見忘れた作品でしたが、正直期待はずれもいいとこでした。
第一線を引退した、ロートルなオヤジたちの競演という非常に燃えるシチュエーションでありながら、個々の役割分担が散漫で全く生かしきれておらず、最終的には「え? ブルース・ウィリスのラブコメにつきあってたの?」と錯覚してしまうほどでした。

それぞれプロフェッショナル「だった」男たちが、引退して後分け合って現役CIAの面子に立ち向かう、という設定だけは良かったものの、その立ち向かうロートルたちの魅力が皆無。
ブルース・ウィリスがまず主役で何でもできる男を演じちゃっている時点で、既にアウトなわけです。何でもできるなら仲間いらねえのよね。
しかも事の発端が、ブルースが声を聞きたくてわざと電話していた保険会社の女の拉致だったりするもんですから「なんじゃその気持ち悪い恋愛は!」と見ていてドン引き。これで女がブルースを好きになる理由が全くない。危機的状況に陥って助けられたからっても、陥らせたのはお前だよ!
他にも、せっかくのモーガン・フーマンも物語中盤でほぼ意味なく退場するし。最初諜報活動的役割にいるのかと思ったらそんなこともないし。
ジョン・マルコヴィッチも武器のスペシャリストなのかと思いきや、ただの空気の読めない変態だし。
女性ヒットマンのヘレン・ミレンも、この人大変外見はカッコよく、狙った獲物は逃さない暗殺者よ、という触れ込みなんですが…この人が撃つ弾ヒットしたためしがないし。遠距離射撃であるならば、「わざと」外せる腕があるっていう演出もわかるんですけど、マシンガンぶっ放したり、爆弾爆発する場面で、こっとごとく誰も撃たれない(死ぬ必要はない)っていう演出ばかり見せられると「何処が一撃必殺だよ!」と見ていてイライラしてしまいました。

結局は、それなりの人物をキャスティングしたものの、そのキャストそのものに必要性がないっていう一番「キャラ物」としては致命的な部分ばかりが気になった作品でした。キャラ物は、キャラクターさえ魅力的ならば物語なんて本当にどうでもいいと思える魅力のある作品でなければならぬのに…。

例えば、「ミッションインポシブル」なんかも、スパイ連中の共闘がありますが、それこそ、潜入、武器調達、PC関連担当などそれぞれの得意分野に特化した役割分担があったわけですよ。だからこそ、チームを組む必要があるわけで。
ところがこの『RED』にはその役割分担が何もない。たまたま一緒に戦わなければならなくなっただけ、なのは「物語の上」だけのきっかけであって、その戦う連中の役割を上手くちりばめるのは、「脚本家」の仕事でしょうが。何もその個性をなしにして、役割分担不明瞭なまま物語に参加させるこたあなかろうに。

ブルース・ウィリスが万能担当(実行担当)なのはともかくとしても、他の人たちの個性がそれぞれ台無し、といったところでしょうか。
モーガン・フリーマンなんか、上手く使えないから退場させたのかと本気で思ったよ。

唯一、ヘレン・ミレンのちょっとした過去話とか、ロシア人との恋愛のおしゃれさなんかは、見ていてとても楽しかったですが、そりゃまあ、こっちは、ブルースと保険会社のオペレーターっていう、全く萌えない二人を無理やり見せられてるからな…。

あと一番肝心な、「現役ではない」人たちの魅力っていうものは皆無でした。
それこそ引退してもなお健在っていう魅力のほかに、引退した人ならではの魅力っていうのも、絶対に必要だと思うんだよね…。常に関節痛を気にするとか、逆にゴシップに詳しくなるとかね。
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