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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』公式サイト

もうじき続編が公開される中、ディスカスがいい仕事をして送ってきてくれました。やるじゃん。

基本的には酔っ払いが記憶をなくすほどのバカをやったといういわゆる自業自得を、ユーモアで包んだ映画でして、どうしてそうなったのかとか、そんなもんは何も問題になりません。

預けていた車が何故かパトカーになっている⇒酔って盗んだからね!

見知らぬ子供が部屋にいる⇒酔って結婚したからね!

ギャングに追われる⇒酔ってチップ盗んだからね!

虎が部屋にいる⇒酔って連れてきちゃったからね!

明日結婚する友人がいない⇒酔っ(以下略)

とまあこんな感じ。
「どうしてこうなった」の部分を掘り下げる気はさらさらなし! 強いて言えば酔ってバカやったというひたすらそれだけの映画でした。
そういう意味では好みが分かれるかなあ。ひたすら下品な部分もありますし。
個人的に前後不覚になる酔っ払いは大嫌い(笑)なので、乗り切れない部分もありますが、彼らの場合全部それが自業自得に働くので、まだ楽しめた感じです。
そして、そんな時でも揺るがない男の友情にちょっと嫉妬というか(笑)
どう考えてもゴタゴタに巻き込み、巻き込まれているのに、必死に結婚予定の友人を探そうとする(その行動に一切のためらいがない)社会人のいい男どもに乾杯!
グダグダの酔っ払いの下品でジャンキーな話でしたが、妙な爽やかさのある映画でした。
個人的には、女たらしのくせに一番冷静で世慣れた妻子持ちの、ブラッドレイ・クーパーが普通に二枚目なので、「あれ…?」と妙な違和感を感じながらの鑑賞になりました。
近年まれに見る普通の美形というか(笑)



『殺人の追憶』
かなり話題になった韓国で実際にあった殺人事件を元にしたフィクション映画です。
個人的には、「グッド・バッド・ウィアード」で私の心を打ち抜いた、ソン・ガンホォォォォ! と狂喜乱舞したのですが、そういう映画じゃなかった…(そりゃそうだよ)。

何処をとっても救いがない話で、警察は無能(ソン・ガンホは刑事役です)だし、婦女暴行連続殺人事件は次々に起こるし。
この無能っていうのは、暴行が当たり前で、脅して証言させたものを自白としたりする、警察内部の「日常的」な腐敗も含むのですが、その無能な刑事だけがひたすら殺人犯を追い、そしてその結果、何も得られず誰も救われないという不幸の連鎖が見ていてかなりキツかったです。

ソン・ガンホの同僚であり、都会からきた刑事(キム・サンギョン)はそれなりに科学的な推理をして、ちゃんと捜査は進んでいるかに思えるのですが、容疑者と思しき人物は逃亡し、そして事件は起こり、アメリカに頼んだ唯一の頼みの綱であるDNA鑑定の結果は…。

最終的に「壊れてしまう」のは、ソン・ガンホ演じる田舎の刑事ではなく、都会の刑事なのですが、その姿はまさに田舎物の刑事そのもので、そこに非情とも呼べる人間臭さが表現されます。
銃口を向ける刑事を冷静に止めるのは、粗野とも呼べる田舎の刑事で、それでもそこには救いは何もない。


ラストシーンで、ソン・ガンホはかつで一番初めに死体が発見された用水路を訪れます。
当然そこには何もないのですが、たまたま通りがかった少女が、「ちょっと前に同じようにそうしているおじさんがいた。自分が昔にやったことが懐かしくて見に来たって言ってた」と告げます。

「そのおじさんの顔を見た?」
「見たわ」
「どんな顔だった?」
「普通の顔」
「どう、普通だった?」
「何処にでもいそうな顔」

うわあああああああああ…。
後味最悪な完璧なEDでした。
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