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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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元々、『なんでも鑑定団』は好きでよく見ているのですが、いやーたまにすんごい目玉飛び出そうな作品が出てくるから侮れません。食い入るように見ているのが赤いちゃんちゃんこ世代だけとは勿体無い。
私は再放送で見ることが多いのですが、人形作家の四谷シモンさんの紹介で出てきた、ポーランドの人形作家、ハンス・ベルメールの「人形」とか凄かった…。
これは人形の造詣だけが凄いのではなく、関節稼動ができる人形を、どれだけ「バラバラ」にして「組み立て」て、かつ、それを「如何様にして写真におさめるか」というすべてが混在となった物凄い作品でした。
この「人形」という作品は写真であって、創造された人形「だけ」を指すものではないのですが、まあこの「写真」はオタクをやっていれば誰しも一度や二度は見たことがあると思います。画像検索かければグーグル先生が一杯出してくれます。
一番有名というか、思い出せるのが『攻殻機動隊』の映画で、ロボットの製造過程でしょうし、続編とも呼べる『イノセンス』では写真がそのまま使われていますのでご存知の方も大勢いらっしゃると思うのですが、私それ以外にも見たことがあるような気がするんだよなあ…。
多分、逆にあまりに多くの人たちにインスパイアされていて、どれか一つにしぼれないっていうくらい、様々な影響を与えているのだと思います。 お名前も私が無知で今まで知らなかった、というだけで非常に有名な方でしょうし。

人形そのものは正直あまり興味がない、というかどちらかといえば気持ち悪いなあ、という思いが強いのですが、これが写真という枠を通すと、また別の作品になって非常に印象が強かったです。
というか、市松人形のように不動なものではなく「人形(にんぎょう)は人形(ひとがた)である」と称されたように、球体関節の部分や、不必要なほどに膨らんだ腹、指先など、一皮むいた人間の中身がモロに出されたようで、今まで知らなかった衝撃でした。

で、この再放送の回は、他にも大変私好みの芸術家が紹介されまして。佐々木象堂さんとおっしゃる蝋型鋳金に生涯をかけた方なのですが、これが、半端ないセンス。
小磯良平の時も思ったのですが、このセンスはもう時代超えてますね。新しいとか、古いとか関係ない。
花瓶にせよ、置物にせよ、温かみとデザインが卓越しすぎていてもうなんと言ったらいいのか。
【鋳銀孔雀香炉】とか、ゴテゴテしたデザインではない、崇高なまでの美しさ(と番組で称された)はもう圧巻。
西洋のモダニズムとの融合といっても、それが昇華されなければ意味がないわけで。
最高賞をとった瑞鳥(ずいちょう)も、なんというか、もうセンスの塊と言うか。機能だけ見れば羽ばたくはずもないデザインなのに、まさに天高く飛び去ってしまいそうな、圧倒的な高揚感にびっくりというか。

番組を見終わった後「この人の作品は何処に展示されてるんだろう」と調べてみたところ、佐渡。
佐渡………佐渡って、佐渡島のことだよね………。
ちょ、っと、遠いよ佐渡は………!
仕事帰りに電車に乗っていけるような場所じゃない! 佐渡………というか、他に佐渡って金山くらいしか思い浮かばないんだけど。後、佐渡って日帰りできるの? え、というか佐渡ってどうやって行けばいいの? 船? 飛行機で行けるの?

いつかお金を貯めて行ってみたいです。

富岡鉄斎もねえ、変幻自在で、ある意味無節操なその絵柄が最高にカッコよかった! こう、色味ではなく存在が派手というか、おおらかな絵柄で見ていて大変気持ちがいいです。威圧感を感じるのではなく、朗らかに高笑いしたくなる絵柄というか。
当人がまるで仙人というか、彩雲国のユラ漫画のじいさんみたいな格好を素でやって、旅から旅へ諸国を渡り歩いて、勝手気ままに生きて、その挙句が大往生ですからね。なんちゅう生き様カッコよさ。
この人は、清荒神清澄寺という兵庫県宝塚市に美術館があるらしいのですが…。宝塚市なら日帰りなんとか行けるかな…(何故そこまで日帰りにこだわるのか)。

今月、長谷川潔展を横浜美術館に見に行くんだー。エコバッグまだ売ってるかな。
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