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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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サンレッドの最新刊が、赤が何処にもいないので、凄くドキドキします。
よもやのナイトマン、もといナイトールとサキューンじゃないか………! 燃える!!





『宇宙兄弟 11巻』
ある程度のネタバレを含みます。自己責任でお願いします。




私にしてはとても珍しい事に、主人公の南波六太ことムッ君が大好きです。
あのモジャモジャがとても愛しい。
何が魅力的ってへこたれないっていうシンプルな姿ですなあ。
この年になるとへこたれる意味もわからない天才よりも、へこたれてへこたれてその上で立ち上がる人物の方が魅力的に思えます。
そして、宇宙飛行士の試験に合格しているくらいだから、基本的なポテンシャルが高いのは当たり前であって、その上で技術畑出身っていうのが超萌える。
技術者っていう言葉の響きからしてもう駄目なんですが(苦笑)こう、失敗を受け流すスキルは大人として持っていて当たり前としても、技術者って失敗から学んで生かせる能力に特化している人たちのことなんじゃないかと。
私はあまりヒビト(弟)とか、宇宙ミッションよりも、地べたで頑張っているムッ君たちを応援したくなるので、今回のバギーを手探りで作る話とか凄く面白かったです。

「モノ作りには、失敗にかける金と労力も必要なんだよ。いい素材を使っているモノが、いいモノとは限らない。だけど、失敗を知って乗り越えたものなら、それはいいものだ」

って、これムッ君そのものじゃんかよ…! 泣ける…!

そのムッ君の発想を見つめる、技術者のピコも次第に信頼を寄せるのですが、このピコのエピソードが悲しいんだ。
パラシュート部門の責任者として、様々な失敗という実験を重ねてきたピコに、責任者は開発会社の変更を言い渡す。
結果、ピコのパラシュートは採用されず、そして、パラシュートは開かなかった。
そして今回の帰還で、初めてピコのパラシュートが採用される。
それに乗るのは、六太の弟のヒビト。
もうドキドキですよ! これは「最終的なオチ」がわかっているその上で、ピコの心情にシンクロしてドキドキするわけです。もう頼むから開いてくれパラシュート。

堅物なビンスと、ピコの少年時代のエピソードも泣けるんだなあ。
仲間と失ったものを得て、少年たちは決意する。

「僕はもう決めたんだ。迷ってる暇なんてない。人生は短いんだ………!」
「ああ、テンションの上がらない事に、パワー使ってる場合じゃねえ………!」

誰も彼もが一つの目的に向かって賢明な話っていうのはいいですね。
現実では恐ろしいまでに、そういう集団はありえないのですが、この漫画はそんな人たちばかりが出てくるので、精神的な意味でも安心して読める印象が強いです。





『アイアムアヒーロー1~4巻』
知り合いに進められて読了。
まあ、知り合いの好みからして、浅野いにおが好きといっている時点で、私とは合わないのは理解していたんですが、なんていうか、これもかという感じでした。
別にリアルな絵柄が嫌いとかそんなことはないのですが、もう少し漫画の絵としてきれいなほうがいいなあ。
例えばリアリティがあるといったって、大友漫画ってあれ少なくとも「顔面」に関してだけ言えば非常に漫画的なわけで(みんな同じ顔)。人体描写がリアルであっても顔が創作的だと読めるんですが、顔面もリアル思考だとちょっときっついんですよね。これはあくまで絵柄に関しての個人的な好みの問題なのですが。望月峯太郎は全く大丈夫だったし。あれはそれほどリアル嗜好でもないか…。谷口ジローも実はきついんだよな…。

単行本で四巻まで一気読みした私から見ても、モノローグが多かったり、日常描写が過度な部分があったりして、これ連載だときついんじゃないでしょうか。「話の進まなさ」が逆にリアルなのかもしれませんし、袋小路に迷い込んだ思考の描写あってこそ、後に控える惨劇に見ている側が耐えられるのでしょうが。これで主人公が全うな常識人だと多分、ただのバイオハザードになっちゃいますしね。
要するに、知り合いは日常の中における非日常が好きなんだなということがわかりました。
これは、設定の上でもそうですが、人物造詣にしてもそうです。というか、主人公が「変」だからこそ、この物語がまだ物語として斬新に読めるというか。ある意味設定漫画じゃなくて、キャラ漫画という印象が強かったです。
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